当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
なお、重要事象等は存在しておりません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当中間連結会計期間(2025年4月1日~2025年9月30日)におけるわが国の経済は、米国の通商政策や中東情勢の緊迫化等の下振れリスクを抱えつつも、雇用・所得環境の改善および企業収益の回復を背景に、緩やかな回復基調を維持しました。
このような状況の中、当社グループは、2026年3月期から2028年3月期までの3カ年にわたる中期経営計画「TOKYOink 2027」に基づき、持続的な成長に向けた各種施策を推進してまいりました。
特に、主力製品の市況回復に加え、事業ポートフォリオの見直しに伴う高付加価値製品へのシフト、さらに適正な販売価格改定の実施等が奏功し、収益性の向上に大きく寄与しました。これらの取り組みにより、売上高の増加に加えて、利益面でも前年を大きく上回る水準となりました。
この結果、下記の表に記載のとおり、当中間連結会計期間の業績は、売上高が243億3千6百万円で前年同中間期比20億7千9百万円の増収(9.3%増)、営業利益は10億9千6百万円で前年同中間期比8億2千8百万円の増益(309.5%増)、経常利益は12億3百万円で前年同中間期比9億1千3百万円の増益(314.2%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は7億8千5百万円で前年同中間期比4億8千万円の増益(157.8%増)となりました。
今後のわが国の経済は、日米間の関税交渉の合意により先行き不透明感が一定程度緩和されたこと等を背景に、緩やかな回復基調が継続すると見込まれます。一方で、物価上昇の継続による消費マインドの低下や不安定な国際情勢の長期化等により、当社グループの業績に与える影響については依然として不透明な状況にあります。そのため、引き続き市況の動向を注視しながら、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に努めてまいります。
(単位:百万円)
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25年3月期 中間期 |
26年3月期 中間期 |
増減額 |
増減率 |
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売上高 |
22,257 |
24,336 |
2,079 |
9.3% |
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営業利益 |
267 |
1,096 |
828 |
309.5% |
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経常利益 |
290 |
1,203 |
913 |
314.2% |
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親会社株主に帰属する中間純利益 |
304 |
785 |
480 |
157.8% |
「売上高・営業利益の中間期業績推移」 (単位:百万円)
次にセグメント別に概況をご報告いたします。
当社グループの報告セグメントはインキ事業、化成品事業、加工品事業、不動産賃貸事業から構成されており、当中間期の売上高とセグメント利益の構成は以下のとおりであります。
詳細につきましては、「第4「経理の状況」1「中間連結財務諸表」「注記事項」(セグメ
ント情報等)」をご参照ください。
中間期業績推移
セグメント売上高 (単位:百万円) セグメント利益又は損失(△)(単位:百万円)
(インキ事業)
オフセットインキおよび印刷用材料は、オフセット輪転インキ等の主力製品に資源を集中することで、利益の最大化に努めてまいりました。重要顧客への販売強化および新規顧客獲得に努めた結果、売上高・利益ともに前年同中間期に比べ増加いたしました。
グラビアインキは、機能性インキ・コート剤と医薬包装向け製品を中心に事業規模拡大に努めてまいりました。顧客ニーズへの対応強化により機能性インキ・コート剤が伸長したことに加え、医薬包装向け製品の販売が順調に推移した結果、前年同中間期に比べ売上高は増加し、利益は改善いたしました。
インクジェットインクは、受託製品の顧客ニーズ対応力向上と自社製品のラインナップ拡充により利益拡大に努めてまいりました。一部の受託製品が堅調に推移したものの、自社製品は低調であったため、売上高は前年同中間期並みになり、利益は減少いたしました。
この結果、下記の表に記載のとおり、インキ事業の当中間連結会計期間の業績は、前年同中間期に比べ増収増益になりました。 今後のインキ事業につきましては、オフセットインキの市場縮小が継続する一方で、グラビアインキおよびインクジェットインクの市場は堅調に推移すると見込まれます。こうした成長が期待される領域に資源を重点的に投入し、事業内ポートフォリオ変革を通じて、利益の拡大を図ってまいります。また、持続可能な社会の実現に寄与するサステナブル対応製品の開発・拡販にも、引き続き力を注いでまいります。
(単位:百万円)
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25年3月期 中間期 |
26年3月期 中間期 |
増減額 |
増減率 |
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売上高 |
7,458 |
8,927 |
1,469 |
19.7% |
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セグメント利益 |
154 |
495 |
341 |
221.8% |
(化成品事業)
化成品事業は、プラスチック用着色剤・機能性付与剤であるマスターバッチ・樹脂コンパウンドの自社・受託製品を主要製品とし、日本国内とタイ国を中心としたASEAN地域の海外市場に展開してまいりました。
日本国内の自社製品は、機能性包材用途向け製品および自動車用途向け製品が堅調に推移した結果、売上高・利益ともに前年同中間期に比べ増加いたしました。
日本国内の受託製品は、光学用途向け製品が堅調に推移したことに加え、一時的な受注増が見られたこと等により前年同中間期に比べ売上高は増加し、利益は改善いたしました。
海外(タイ)は、ASEAN地域におけるモビリティ用途向け製品および機能性包材用途向け製品等の主力製品が堅調に推移した結果、売上高・利益ともに前年同中間期に比べ増加いたしました。
この結果、下記の表に記載のとおり、化成品事業の当中間連結会計期間の業績は、前年同中間期に比べ増収増益になりました。
今後の化成品事業につきましては、日本国内におけるプラスチック製消耗材の市場縮小が継続すると想定されることから、低収益製品の整理、高付加価値製品へのシフトを進め、利益拡大を図ってまいります。併せて、成長が期待できる海外(タイ)では、モビリティ用途向け製品や機能性包材用途向け製品を中心に、事業領域の拡大に取り組んでまいります。また、持続可能な社会の実現に寄与するサステナブル対応製品の開発・拡販にも、引き続き力を注いでまいります。
(単位:百万円)
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25年3月期 中間期 |
26年3月期 中間期 |
増減額 |
増減率 |
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売上高 |
10,771 |
11,673 |
901 |
8.4% |
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セグメント利益 |
138 |
432 |
293 |
211.7% |
(加工品事業)
ネトロン®(注)は、水処理用資材を主力製品とした工業材料、海産物や青果物等の包装用途向け製品を主力製品とした包装材料を展開し、収益性の改善に努めてまいりましたが、水処理用資材市場における競争の激化をはじめとする諸要因が継続しているため、売上高は前年同中間期に比べ減少いたしました。一方、利益は前年同中間期並みになりました。
一軸延伸フィルムは、直進カット性や形状保持性等の特長を活かし、食品包装用途フィルムや産業用途フィルムを中心に展開してまいりました。食品包装用途フィルムは低調であったものの、産業用途フィルムが堅調に推移した結果、売上高は前年同中間期並みになり、利益は高付加価値品の比率向上により増加いたしました。
土木資材は、高密度ポリエチレンを立体形成したハニカム状土壌安定枠であるジオセルと周辺部材を組み合わせた各種工法を開発し、技術、生産、設計、施工指導までの一貫対応によるビジネスモデルを展開してまいりました。防災・減災用途向け製品および基礎地盤用途向け製品等でジオセル各工法の需要が堅調で、大型案件を受注したこと等により、売上高・利益ともに前年同中間期に比べ増加いたしました。
農業資材は、機能性農業資材エナジーシリーズの開発・拡販により農業の省資源化の実現に努めてまいりました。売上高は前年同中間期並みになったものの、一部製品の利益率向上により、利益は改善いたしました。
この結果、下記の表に記載のとおり、加工品事業の当中間連結会計期間の業績は、前年同中間期に比べ減収となったものの、高付加価値製品の比率が増加したことにより増益になりました。
今後の加工品事業につきましては、引き続き国が推進する「国土強靭化計画」に貢献できる防災・減災用途向け製品を扱う土木資材の市場拡大が見込まれることから、新規工法の開発や既存工法のブラッシュアップを通じて、事業規模拡大を図ってまいります。ネトロン®は、世界的な水資源確保の需要拡大を受け、競争優位性の確立を目指して、水処理用資材の販売体制を強化するとともに、新規用途の探索にも注力してまいります。一軸延伸フィルムと農業資材は、それぞれの特長を活かせる分野に向けて、製品の開発・拡販を推進してまいります。また、持続可能な社会の実現に寄与するサステナブル対応製品の開発・拡販にも、引き続き力を注いでまいります。
(注)ネトロン®は三井化学株式会社の登録商標です。
(単位:百万円)
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25年3月期 中間期 |
26年3月期 中間期 |
増減額 |
増減率 |
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売上高 |
3,982 |
3,690 |
△292 |
△7.4% |
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セグメント利益 |
86 |
194 |
108 |
124.9% |
(不動産賃貸事業)
不動産賃貸事業は、賃貸戸建て住宅「パレットパークタウン」および本社ビル賃貸オフィスが安定的に稼働し、収益基盤は堅調に推移いたしました。一方で、建物の維持管理に関する修繕費用を計上したことにより、利益面では一時的な費用増となりました。
この結果、下記の表に記載のとおり、不動産賃貸事業の当中間連結会計期間の業績は、前年同中間期に比べ増収減益になりました。
(単位:百万円)
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25年3月期 中間期 |
26年3月期 中間期 |
増減額 |
増減率 |
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売上高 |
44 |
45 |
0 |
1.9% |
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セグメント利益 |
27 |
24 |
△2 |
△9.8% |
(2)財政状態の分析
(単位:百万円)
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区分 |
2025年3月期 |
2026年3月期 中間期 |
増減額 |
増減率 |
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資産 |
50,832 |
52,098 |
1,266 |
2.5% |
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負債 |
21,000 |
21,613 |
612 |
2.9% |
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純資産 |
29,831 |
30,485 |
654 |
2.2% |
当中間連結会計期間末の総資産は520億9千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億6千6百万円増加いたしました。主な要因は、現金及び預金の減少2億1百万円、受取手形の減少1億1千3百万円、電子記録債権の減少1億3千5百万円、売掛金の増加9千6百万円、棚卸資産の増加5億2千9百万円、有形固定資産の増加1億7千9百万円および投資有価証券の時価上昇等に伴う増加14億2千5百万円等によるものです。
負債合計は216億1千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億1千2百万円増加いたしました。主な要因は、支払手形及び買掛金の増加1億9千7百万円、短期借入金の増加7億5千万円、未払法人税等の減少1億2千万円、未払消費税等の減少1億2千4百万円、繰延税金負債の増加4億4千7百万円および長期借入金の減少5億2千6百万円等によるものです。
純資産の部は304億8千5百万円となり前連結会計年度末に比べ6億5千4百万円増加いたしました。主な要因は、利益剰余金の増加4億4千7百万円、自己株式の取得による自己株式の増加2億8千3百万円および投資有価証券の時価上昇に伴うその他有価証券評価差額金の増加等によるその他の包括利益累計額の増加4億8千8百万円等によるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
(単位:百万円)
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区分 |
2025年3月期 中間期 |
2026年3月期 中間期 |
増減額 |
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営業活動によるキャッシュ・フロー |
239 |
1,460 |
1,220 |
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投資活動によるキャッシュ・フロー |
△771 |
△1,053 |
△282 |
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フリー・キャッシュ・フロー |
△531 |
407 |
938 |
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財務活動によるキャッシュ・フロー |
△127 |
△532 |
△405 |
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現金及び現金同等物の期首残高 |
3,734 |
3,695 |
△39 |
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現金及び現金同等物の中間期末残高 |
3,176 |
3,493 |
316 |
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は34億9千3百万円で、前連結会計年度末に比べ2億1百万円の減少(5.5%減)となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、14億6千万円の収入となりました(前年同中間期は、2億3千9百万円の収入)。主な要因は、税金等調整前中間純利益11億4千3百万円、減価償却費8億4百万円が計上され、売上債権の減少1億6千2百万円、仕入債務の増加2億円、棚卸資産の増加5億4千1百万円、退職給付に係る資産の増加2億9千9百万円、法人税等の支払額3億3千3百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、10億5千3百万円の支出となりました(前年同中間期は、7億7千1百万円の支出)。主な要因は、有形固定資産の取得による支出9億8千万円、有形固定資産の売却による収入8千2百万円、無形固定資産の取得による支出1千7百万円、投資有価証券の取得による支出2千4百万円等によるものです。
(フリー・キャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローの収入が増加したことにより4億7百万円の収入となりました(前年同中間期は、5億3千1百万円の支出)。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、5億3千2百万円の支出となりました(前年同中間期は、1億2千7百万円の支出)。主な要因は、短期借入金の純増額7億5千万円、長期借入金の返済による支出6億7千2百万円、自己株式の取得による支出2億8千3百万円、配当金の支払額3億3千7百万円等によるものです。
(4)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載しました「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載に重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、5億8千万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(8)従業員数
当中間連結会計期間において、当社グループの従業員数の著しい増減はありません。
(9)生産、受注及び販売の実績
当中間連結会計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
(10)主要な設備
当中間連結会計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。
該当事項はありません。