当第1四半期における、経営上の重要な契約等の締結等は次のとおりであります。
(1)技術導出
当第1四半期に終了・解約した契約
契約会社名 | 相手先 | 国名 | 技術の内容 | 対価の受取 | 契約期間 |
武田GmbH | アストラゼネカ社 | イギリス | 慢性閉塞性肺疾患治療薬に関する技術 | 契約一時金 | 2009.8~ |
(注)アストラゼネカ社への事業譲渡に伴い、2016年4月に解約いたしました。
(2)共同研究
該当事項はありません。
(3)技術導入
該当事項はありません。
(4)クロスライセンス
該当事項はありません。
(5)販売契約
該当事項はありません。
(6)その他
当第1四半期に締結した契約
契約会社名 | 相手先 | 国名 | 契約内容 | 締結年月 | 契約対象の 取引の実行年月 |
| 三菱UFJ信託銀行㈱ | 日本 | 国内外のグループ上級幹部従業員向けインセンティブプランとしての株式付与ESOP信託の設定 | 2016.5 | (信託設定期間は2019年8月までの予定) |
当第1四半期に終了・解約した契約
契約会社名 | 相手先 | 国名 | 契約内容 | 締結年月 | 契約対象の |
武田GmbH | アストラゼネカ社 | スウェーデン | 呼吸器系疾患領域ポートフォリオの売却 | 2015.12 | 2016.4 |
(注)契約対象の取引の完了に伴い終了いたしました。
当第1四半期の連結業績は、以下のとおりとなりました。
売上収益 | 4,340億円 | [対前年同期 | 123億円 | ( 2.8%) | 減] |
研究開発費 | 765億円 | [ 〃 | 32億円 | ( 4.1%) | 減] |
営業利益 | 1,529億円 | [ 〃 | 1,034億円 | (208.6%) | 増] |
税引前四半期利益 | 1,497億円 | [ 〃 | 1,010億円 | (207.2%) | 増] |
四半期利益 | 995億円 | [ 〃 | 749億円 | (304.9%) | 増] |
EPS | 127円30銭 | [ 〃 | 95円99銭 | (306.5%) | 増] |
〔売上収益〕
前年同期から123億円(2.8%)減収の4,340億円となりました。
・米国、欧州を中心とした各国で販売中の潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤「エンティビオ」や、2015年12月に米国で販売を開始した多発性骨髄腫治療剤「ニンラーロ」など、当社の成長ドライバー(注)の売上が順調に伸長しております。日本では、この成長ドライバー製品である酸関連疾患治療剤「タケキャブ」に加えて、高血圧症治療剤「アジルバ」、高脂血症治療剤「ロトリガ」の売上も伸長しました。一方、2016年4月に設立した持分法適用の範囲に含まれる武田テバ薬品株式会社に、高血圧症治療剤「ブロプレス」をはじめとした、後発品の浸透により急速に売上が減少している日本の長期収載品を移管したことによる減収影響や、為替の円高による減収影響(269億円)があったため、全体では123億円の減収となりました。
(注)当社は、消化器系疾患領域、オンコロジー、中枢神経系疾患領域および新興国市場を成長ドライバーとして位置づけ、これらの領域における成長に注力しています。
売上収益の内訳は下記のとおりです。
| 金額 | 対前年同期 | 実質的な 成長率(注) | |||
医療用医薬品事業 | 3,940億円 | 138億円 | (3.4%) | 減 | +9.7% | |
| 米国 | 1,297億円 | 66億円 | (5.4%) | 増 | +14.9% |
| 日本 | 1,267億円 | 84億円 | (6.2%) | 減 | +9.7% |
| 欧州およびカナダ | 755億円 | 13億円 | (1.7%) | 減 | +6.2% |
| 新興国 | 621億円 | 106億円 | (14.6%) | 減 | +3.9% |
コンシューマーヘルスケア事業およびその他事業 | 400億円 | 15億円 | (3.8%) | 増 | +4.1% | |
合計 | 4,340億円 | 123億円 | (2.8%) | 減 | +9.1% | |
(注) 実質的な成長率:為替影響および製品売却影響を控除した実質ベースの成長率
・米国では、潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤「エンティビオ」や、多発性骨髄腫治療剤「ニンラーロ」の売上が大きく伸長したほか、大うつ病治療剤「トリンテリックス」(注)も伸長し、為替の円高影響による減収を吸収して66億円(5.4%)増収の1,297億円となりました。なお、実質的な成長率は+14.9%となりました。
(注) 「トリンテリックス」は2016年6月より米国における製品名を「ブリンテリックス」より変更して販売しております。本剤の剤型、効能・効果、用法・用量に変更はありません。
・日本では、2015年2月に国内で販売を開始した酸関連疾患治療剤「タケキャブ」が2016年3月に長期処方解禁となり売上を大幅に拡大したほか、高血圧症治療剤「アジルバ」や高脂血症治療剤「ロトリガ」の売上も伸長しました。一方、2016年4月に、高血圧症治療剤「ブロプレス」をはじめとした、急速に売上が減少している国内の長期収載品(前年同期売上226億円)を武田テバ薬品株式会社に移管したことにより、84億円(6.2%)減収の1,267億円となりました。なお、長期収載品の移管による影響を除いた実質的な成長率は+9.7%となりました。
・欧州およびカナダでは、主に為替の円高影響による減収により、13億円(1.7%)減収の755億円となりました。現地通貨ベースでは、潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤「エンティビオ」や悪性リンパ腫治療剤「アドセトリス」の売上が順調に伸長し、実質的な成長率は+6.2%となりました。
・新興国では、主に為替の円高影響により、106億円(14.6%)減収の621億円となりました。現地通貨ベースでは、悪性リンパ腫治療剤「アドセトリス」や逆流性食道炎治療剤「デクスラント」の売上が順調に伸長していることに加え、中国、ロシアにおける売上の伸長が、新興国事業の拡大を牽引し、実質的な成長率は+3.9%となりました。
・コンシューマーヘルスケア事業およびその他事業は、「アリナミンドリンク類」売上の好調などにより、15億円(3.8%)増収の400億円となりました。
上記の要因により、医療用医薬品事業の売上収益の実質的な成長率は+9.7%となり、全社合計での売上収益の実質的な成長率は+9.1%となりました。
医療用医薬品の主要品目の売上収益は下記のとおりです。
薬効分類 「品目」 | 金額 | 対前年同期 | 実質的な 成長率(注1) | ||
多発性骨髄腫治療剤 | 355億円 | 67億円 | (15.9%) | 減 | △8.7% |
潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤 | 320億円 | 159億円 | (98.2%) | 増 | +113.9% |
前立腺がん・乳がん・子宮内膜症治療剤 | 308億円 | 1億円 | ( 0.4%) | 減 | +2.5% |
消化性潰瘍治療剤 | 201億円 | 42億円 | (17.3%) | 減 | △7.4% |
高血圧症治療剤 | 177億円 | 36億円 | (25.6%) | 増 | +25.6% |
逆流性食道炎治療剤 | 162億円 | 27億円 | (14.3%) | 減 | △5.9% |
消化性潰瘍治療剤 | 134億円 | 126億円 | (48.4%) | 減 | △14.8% |
2型糖尿病治療剤 | 133億円 | 12億円 | ( 9.5%) | 増 | +11.6% |
高血圧症治療剤 | 113億円 | 114億円 | (50.4%) | 減 | △18.9% |
悪性リンパ腫治療剤 | 78億円 | 10億円 | (14.3%) | 増 | +27.2% |
高脂血症治療剤 | 68億円 | 18億円 | (36.8%) | 増 | +36.8% |
大うつ病治療剤 | 64億円 | 14億円 | (27.6%) | 増 | +38.2% |
酸関連疾患治療剤 | 64億円 | 58億円 | ( - %) | 増 | - % |
多発性骨髄腫治療剤 | 60億円 | 60億円 | ( - %) | 増 | - % |
(注1) 実質的な成長率: 為替影響および製品売却影響を控除した実質ベースの成長率
(注2) 「トリンテリックス」は2016年6月より米国における製品名を「ブリンテリックス」より変更して販売しております。本剤の剤型、効能・効果、用法・用量に変更はありません。
(注3)売上収益は知的財産権収益および役務収益を含めて表示しております。
〔営業利益〕
前年同期から1,034億円(208.6%)増益の1,529億円となりました。
・売上総利益は、為替の円高による影響や日本の長期収載品の移管による売上収益の減少などにより、266億円(8.2%)の減益となりました。
・販売費及び一般管理費は、米国における新製品の販売促進費用の減少や円高による費用の減少などにより、167億円(10.4%)減少しました。
・研究開発費は、円高による影響もあり32億円(4.1%)減少しました。
・製品に係る無形資産償却費及び減損損失は、円高の影響で無形資産の償却費が減少したことに加え、前年同期において減損損失が計上されていたことなどにより、53億円(15.7%)減少しました。
・その他の営業収益は、当期に日本で当社の長期収載品事業を武田テバ薬品株式会社へ移管した際に生じた事業譲渡益1,029億円を計上したことなどにより、1,050億円増加しました。
・その他の営業費用は、3億円(4.6%)減少しました。
〔四半期利益(親会社の所有者帰属分)〕
営業利益の増益で、法人所得税費用が260億円(111.8%)増加し、四半期利益は前年同期から749億円(304.9%)増益の995億円となりました。
・基本的1株当たり四半期利益(EPS)は、前年同期から95円99銭(306.5%)増加し、127円30銭となりました。
当第1四半期における各セグメントの売上収益および営業利益は、以下のとおりとなりました。
[医療用医薬品事業]
・医療用医薬品事業の売上収益は、前年同期から138億円(3.4%)減収の3,940億円となり、営業利益は、前年同期から1,073億円増益の1,422億円となりました。
[コンシューマーヘルスケア事業]
・コンシューマーヘルスケア事業の売上収益は、「アリナミンドリンク類」等の増収により、前年同期から10億円(4.9%)増収の204億円となり、営業利益は、2億円(3.3%)減益の74億円となりました。
[その他事業]
・その他事業の売上収益は、前年同期から5億円(2.7%)増収の196億円となりました。営業利益は、過年度に譲渡した事業にかかるロイヤルティ収入の減少などにより37億円(52.7%)減益の33億円となりました。
当第1四半期の実質的な成長率(注1)は、以下のとおりとなりました。
売上収益 | +9.1% | 〔対前年同期 | 354億円 | 増〕 |
Core Earnings(注2) | +40.4% | 〔 〃 | 207億円 | 増〕 |
Core EPS(注3) | +54.2% | 〔 〃 | 22円28銭 | 増〕 |
(注1)実質的な成長率とは、事業活動のパフォーマンスを実質的に把握する目的で、当期と前年同期の業績を共通の基準で比較したものであり、当社は目標とする経営指標として、「売上収益」、「Core Earnings」、「Core EPS」の実質的な成長率を採用しています。この成長率の算定では、為替影響および売却による影響を除いています。なお、当期における売却による影響は、武田テバ薬品株式会社への長期収載品事業の移管による影響、アストラゼネカ社に対する呼吸器系疾患領域ポートフォリオの売却による影響および肥満症治療薬「コントレイブ」の独占販売契約の解消による影響であります。
(注2)Core Earningsは、売上総利益から販売費及び一般管理費、および、研究開発費を控除して算出します。さらに、非定常的もしくは本業に起因しない(ノン・コア)事象であり、かつ、金額の大きい影響を調整します。これらには、自然災害による影響、企業買収に係る会計処理の影響、主な訴訟費用、事業構造再編費用、政府による法令変更の措置の影響などが含まれます。
(注3)Core EPSの算定にあたっては、Core Earningsから、営業利益以下の各科目のうち、非定常的もしくは本業に起因しない(ノン・コア)事象であり、かつ、金額の大きい影響を調整します。ここには、条件付対価に係る公正価値変動影響などが含まれます。さらに、これらに係る税金影響に加え、Core Earnings調整に係る税金影響を合わせて調整します。
・実質的な売上収益の成長率は、潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤「エンティビオ」や多発性骨髄腫治療剤「ニンラーロ」、酸関連疾患治療剤「タケキャブ」をはじめとした革新的な医薬品の力強い伸長により、+9.1%となりました。
・実質的なCore Earningsの成長率は、実質的な売上収益の増加に加え、主に米国における新製品の販売促進費用が減少したことにより、前年同期より大きく伸長し、+40.4%となりました。なお、実質的な販売費及び一般管理費は、前年同期から2.8%減少し、実質的な研究開発費は、前年同期から1.7%増加しました。
・実質的なCore EPSの成長率は、実質的なCore Earningsの増加に伴い、+54.2%となりました。
(2) 財政状態の分析
[資産]
当第1四半期末における資産合計は3兆8,170億円となりました。当期における新規借入により現金及び現金同等物が増加したことに加え、当期に設立した武田テバ薬品株式会社にかかる持分法で会計処理されている投資が増加しました。一方、円高の影響によるのれんや無形資産の減少や、償却による無形資産の減少などにより、資産合計は前年度末から71億円の減少となりました。
[負債]
当第1四半期末における負債合計は1兆9,477億円となりました。新規借入により借入金が2,000億円増加したことなどにより、前期末より1,348億円増加しました。
[資本]
当第1四半期末における資本合計は1兆8,693億円となりました。長期収載品事業の武田テバ薬品株式会社への移管による事業譲渡益の計上などの結果、四半期利益が配当金の支払を上回り、利益剰余金が増加したものの、円高による影響で在外営業活動体の換算差額(為替換算調整勘定)が大きく減少したことにより、前期末より1,419億円の減少となりました。
親会社所有者帰属持分比率(注)は47.4%となり、前年度末から3.6ポイント減少しております。
(注) 日本基準における自己資本比率に相当
[キャッシュ・フロー]
当第1四半期のキャッシュ・フローは1,302億円のプラスとなりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは508億円のプラスとなりました。また、投資活動によるキャッシュ・フローは56億円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは長期借入れによる収入等により1,124億円のプラス、現金及び現金同等物に係る換算差額は273億円のマイナスとなりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
当第1四半期の研究開発費の総額は765億円であります。
当第1四半期においてプレスリリースされた研究開発活動ならびに事業開発活動の主な内容および成果は下記のとおりです(領域毎に時系列に記載)。
オンコロジー
[ニンラーロ]
・2016年4月、経口プロテアソーム阻害剤「ニンラーロ(一般名:イキサゾミブ)」について、再発・難治性の多発性骨髄腫の患者を対象に、週1回経口投与カプセル剤のニンラーロ、レナリドミド、デキサメタゾンの併用群とプラセボ、レナリドミド、デキサメタゾンの併用群とを比較した、ランダム化、二重盲検、プラセボ対照の国際共同試験である臨床第3相試験TOURMALINE-MM1の結果がNew England Journal of Medicine(NEJM)誌に掲載されました。
・2016年5月、欧州医薬品評価委員会(CHMP)より、再発・難治性の多発性骨髄腫の効能において、承認を推奨しないという否定的見解が示されました。当社は、今般の見解を不服とし、CHMPにおける再審査を要請しました。
・2016年7月、再発又は難治性の多発性骨髄腫を対象とした製造販売承認申請を厚生労働省に提出しました。
[アドセトリス]
・2016年5月、米国シアトルジェネティクス社より導入した悪性リンパ腫治療剤「アドセトリス(一般名:ブレンツキシマブ ベドチン)」について、CHMPにおいて、条件付で承認されている適応を拡大し、自家造血幹細胞移植後の再発・進行リスクの高いCD30陽性ホジキンリンパ腫の適応追加の承認を推奨する見解が示され、2016年7月、欧州委員会(EC)より承認を取得しました。
・2016年7月、再発・難治性の古典的ホジキンリンパ腫患者に対し、アドセトリスを単独投与した臨床第2相試験の最終データがBlood誌に掲載されました。
[パートナーシップ/事業開発活動]
・2016年6月、当社は、米国エムツージェン社と、がん患者の膨大なゲノムデータを収集するための提携契約を締結しました。エムツージェン社は、北米を代表するがんセンターが参加する共同研究ネットワークOncology Research Information Exchange Network (ORIEN)を通じて米国の主要ながんセンターと提携しており、今回の同社との提携により、当社は、様々ながん患者を対象とした前向き観察試験であるTotal Cancer Care®プロトコルに基づいた、ORIEN AvatarTM研究プログラムの構築を支援し、本プログラムから得られた情報を活用します。
・2016年6月、当社は、米国アムジェン社から導入した複数の新薬候補および製品の日本における開発・販売権について、同社との既存の契約を改定しました。これにより、当社は、「AMG403(一般名:fulranumab)」と「AMG386(一般名:trebananib)」をはじめとする複数の新薬候補および製品について、当該権利を直ちにアムジェン社へ返還します。切除不能な進行・再発性大腸がん治療剤「ベクティビックス(一般名:パニツムマブ)」をはじめとした残りの品目については、日本における開発・販売の提携関係を今後も継続してまいります。
消化器系疾患
[エンティビオ]
・2016年5月、潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤「エンティビオ(一般名:ベドリズマブ)」について、2016年米国消化器病週間(DDW)において、潰瘍性大腸炎治療パラダイムにおける本剤の最適な位置付けに関する評価、および本剤の治療初期の血中濃度トラフ値がその後の効果に及ぼす影響に関する調査について、オーラルプレゼンテーションで発表しました。
[パートナーシップ/事業開発活動]
・2016年6月、当社は、アイルランドのセラバンス・バイオファーマ社と、経腸栄養不耐性の患者を含む消化管運動障害治療薬として開発中の選択的5-HT4受容体作動薬TD-8954について、全世界における開発・販売に関する独占的権利を当社が獲得する契約に合意しました。
・2016年7月、当社は、米国アルトス・セラピューティクス社と、胃不全麻痺における嘔気・嘔吐症状に対する経口ドパミンD2/D3受容体拮抗薬として開発中の「ATC-1906」について、開発に関する契約を締結しました。本契約に基づき、当社は、契約日から現在実施中の「ATC-1906」の臨床第1相試験終了後の一定期間終了まで同社を買収する独占的オプション権を有します。
・2016年7月、当社は、ベルギーのタイジェニクス社と、クローン病に伴う肛囲複雑瘻孔の治療薬であり、病変内に注入する同種異系の脂肪由来幹細胞の懸濁剤である「Cx601」について、米国外の独占的開発・販売権に関する契約を締結しました。本薬は、2009年に肛囲複雑瘻孔治療薬としてECよりオーファン指定を受けており、タイジェニクス社は、2016年3月、欧州医薬品庁(EMA)に販売許可申請を行ったことを公表しています。
ワクチン
[ノロウイルスワクチン]
・2016年6月、唯一臨床試験段階にあるノロウイルスワクチン「TAK-214」について、臨床第2相後期有効性フィールド試験を開始しました。
[パートナーシップ/事業開発活動]
・2016年5月、当社は、米国ビル&メリンダ・ゲイツ財団と発展途上国におけるポリオ根絶を目指し、事業提携契約を締結しました。当財団からの38百万米ドルの資金助成により、当社は、革新的なワクチン製造の基盤技術を強化し、安全かつ有効なセービン株不活化ポリオワクチンの開発を進め、承認を取得し、少なくとも年間5千万本のワクチンをGavi※(Global Alliance for Vaccine and Immunization:ワクチンと予防接種のための世界同盟)の援助を受けている70以上の発展途上国へ入手可能な価格で供給する計画です。
※Gaviは、世界の貧困国で生活する子供たちへ、新たに開発されるも接種率が低いワクチンへの接種機会を等しく提供するという共通目標のもと、公共セクター及び民間セクターがともに参加する、ワクチンに関するグローバルな同盟機構です。
その他
[アログリプチン]
・2016年6月、2型糖尿病治療剤「ネシーナ(一般名:アログリプチン)」の心血管系への安全性を評価したEXAMINE試験について、第76回米国糖尿病学会学術集会(ADA)において、本試験の新たな事後解析データを発表しました。
[パートナーシップ/事業開発活動]
・2016年5月、当社は、アステラス製薬株式会社および第一三共株式会社と、革新的医薬品の創出を効率化・加速化するため、健康成人におけるバイオマーカーの基礎データを網羅的に取得・解析する共同研究契約を締結したことを公表しました。本契約に基づき、三社は、臨床試験を実施する上で必要となる、健康成人におけるバイオマーカーの基礎データを網羅的に取得し、共同で解析を行います。サンプルはオランダのライデン大学が提携する臨床研究機関にて取得されます。
・2016年5月、当社は、米国のThe Global Alliance for TB Drug Development(TBアライアンス)と、結核の革新的な治療薬の開発に向け、新たな研究プログラムであるリード化合物探索(Hit-to-Lead)プログラム※に共同で取り組む契約を締結しました。本共同研究は、公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(Global Health Innovative Technology Fund)の助成案件に選定されています。
※当社とTBアライアンスは、2013年6月、当社が所有する20,000種類の化合物ライブラリーの中から、結核の新規治療薬開発へと繋がる特性を持つ候補化合物を特定するハイスループットスクリーニングプログラムを開始しました。リード化合物探索プログラムは、ハイスループットスクリーニングプログラムにおいて選定されたヒット化合物をもとに進められます。
・2016年6月、当社は、ロイバント・サイエンシズ社と、女性疾患および前立腺がんに対する革新的な治療法をお届けすることを目的としたバイオ医薬品の新会社ミオバント・サイエンシズ社を設立するとともに、子宮筋腫、子宮内膜症、前立腺がん治療薬として臨床開発中の「TAK-385(一般名:relugolix)」について、日本とアジアの一部の国を除く全世界における独占的権利を、女性不妊症の治療薬候補である新規のオリゴペプチド・キスペプチン受容体作動薬「RVT-602(TAK-448)」については、全世界における独占的権利を供与することを公表しました。
・2016年6月、当社は、米国ウルトラジェニクス・ファーマシューティカル社と、希少遺伝子疾患に対する治療薬の開発・製品化に関する戦略的提携を締結しました。
・2016年6月、当社は、米国のメモリアル・スローン・ケタリング癌センター、ロックフェラー大学、ウェイル・コーネル・メディシンと、2013年に締結した革新的な医薬品の初期段階の研究を加速させることを目的としたTri-Institutional Therapeutics Discovery Institute(Tri-I TDI)との提携について、対象を拡大することを公表しました。今回の提携拡大により、既存の提携が、低分子化合物の範囲から抗体医薬創出に向けた新たな研究も含むものへと拡大されます。