【要約四半期連結財務諸表注記】

1 報告企業

武田薬品工業株式会社(以下、「当社」)は、日本に所在する上場企業であります。当社および当社の子会社(以下、「当社グループ」)は、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるという価値観を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品企業です。当社グループは、革新的な医薬品のポートフォリオを有し、研究、開発、製造、およびグローバルでの販売を主要な事業としております。当社グループは、既存事業の自立的な伸長とこれまで実施した複数の企業買収を通じて、疾患領域、地理的拠点、パイプラインの拡大を推進し、成長してまいりました。当社グループの主要な医薬品には、当社の主要なビジネスエリアである消化器系疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー、ニューロサイエンス(神経精神疾患)の医薬品が含まれております。

 

2  作成の基礎

(1) 準拠する会計基準

当社グループの要約四半期連結財務諸表は、IAS第34号に準拠して作成しております。本要約四半期連結財務諸表は、年度の連結財務諸表で要求されるすべての情報を含んでいないため、2021年3月31日に終了した前年度の連結財務諸表と併せて利用されるべきものであります。

 

(2) 財務諸表の承認

本要約四半期連結財務諸表は、2021年8月6日に代表取締役社長CEO クリストフ ウェバーおよび取締役CFO コンスタンティン サルウコスによって承認されております。

 

(3) 機能通貨および表示通貨

当社グループの要約四半期連結財務諸表は当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、特に記載のない限り、百万円未満を四捨五入して表示しております。四捨五入された数値を含む表の合計は必ずしも各項目の合算値と一致しない場合があります。

 

(4) 会計上の判断、見積りおよび仮定

要約四半期連結財務諸表の作成にあたり、経営者は会計方針の適用ならびに資産、負債、収益および費用の金額、ならびに偶発資産および偶発負債の開示に影響を及ぼす判断、見積りおよび仮定の設定を行うことが要求されております。実際の業績はこれらの見積りとは異なる場合があります。

見積りおよびその基礎となる仮定は、継続的に見直されます。会計上の見積りの変更による影響は、その見積りを変更した会計期間および影響を受ける将来の会計期間に認識されます。

本要約四半期連結財務諸表における会計方針を適用する過程で行われた判断および見積り、ならびに会計上の見積りおよび仮定は、前年度と同様であります。

なお、当社グループの事業活動は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のさらなる流行拡大によっては、今後影響を受ける可能性がありますが、当社グループの業績に対する影響は限定的であると考えており、当要約四半期連結財務諸表に使用した会計上の見積りおよび仮定に与える重要な影響はありません。当社グループは、状況の変化に応じて、今後も会計上の見積りおよび仮定の再評価を行います。

 

3  重要な会計方針

本要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、前年度に係る連結財務諸表において適用した会計方針と同一であります。

なお、当第1四半期の法人所得税費用は、見積年次実効税率を基に算定しております。

 

 

4  事業セグメントおよび売上収益

当社グループは、医薬品の研究開発、製造、販売およびライセンス供与に従事しており、単一の事業セグメントから構成されております。これは、資源配分、業績評価、および将来予測において最高経営意思決定者であるCEOの財務情報に対する視点と整合しております。

 

(1) 収益の分解

当社グループの顧客との契約から生じる売上収益の内訳は、以下のとおりであります。

 

財またはサービスの種類別の売上収益

 

 

(単位:百万円)

 

前第1四半期

(自2020年4月1日

2020年6月30日)

当第1四半期

(自2021年4月1日

2021年6月30日)

医薬品販売

783,791

791,911

ライセンス供与による収益・役務収益

18,059

157,692

合計

801,850

949,603

 

 

疾患領域別および製品別の売上収益

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

前第1四半期

(自2020年4月1日

2020年6月30日)

当第1四半期

(自2021年4月1日

2021年6月30日)

消化器系疾患

 

 

 

エンティビオ(注)1

101,224

125,370

 

タケキャブ(注)2

20,214

24,268

 

GATTEX/REVESTIVE

17,474

18,123

 

DEXILANT

13,609

10,788

 

PANTOLOC/CONTROLOC(注)3

9,177

10,446

 

ALOFISEL

11

388

 

その他

25,219

21,123

 

消化器系疾患合計

186,928

210,505

希少疾患

 

 

 

 希少代謝性疾患

 

 

 

エラプレース

17,637

18,599

 

リプレガル

12,193

14,050

 

ビプリブ

9,343

10,452

 

NATPARA/NATPAR

734

1,150

 

希少代謝性疾患合計

39,907

44,251

 希少血液疾患

 

 

 

アドベイト

33,652

30,663

 

アディノベイト

15,280

15,373

 

ファイバ

12,859

11,402

 

RECOMBINATE

3,721

3,688

 

その他

11,243

11,073

 

希少血液疾患合計

76,755

72,199

 遺伝性血管性浮腫

 

 

 

TAKHZYRO

23,245

25,469

 

フィラジル

8,095

6,873

 

その他

6,981

6,675

 

遺伝性血管性浮腫合計

38,321

39,017

 

希少疾患合計

154,983

155,467

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前第1四半期

(自2020年4月1日

2020年6月30日)

当第1四半期

(自2021年4月1日

2021年6月30日)

血漿分画製剤(免疫疾患)

 

 

 

免疫グロブリン

85,106

81,608

 

アルブミン

12,979

17,759

 

その他

7,179

7,831

 

血漿分画製剤(免疫疾患)合計

105,264

107,197

オンコロジー

 

 

 

ベルケイド

24,181

30,129

 

リュープリン

27,400

26,213

 

ニンラーロ

22,931

24,370

 

アドセトリス

15,090

17,228

 

アイクルシグ

9,233

10,369

 

アルンブリグ

2,017

3,113

 

その他

7,121

9,961

 

オンコロジー合計

107,973

121,382

ニューロサイエンス(神経精神疾患)

 

 

 

バイバンス(注)4

66,009

79,212

 

トリンテリックス

16,880

17,868

 

その他

23,968

16,332

 

ニューロサイエンス(神経精神疾患)合計

106,857

113,411

その他

 

 

 

 

アジルバ(注)2

20,855

22,646

 

ロトリガ

8,065

7,826

 

その他(注)5

110,925

211,169

 

その他合計

139,845

241,641

売上収益合計

801,850

949,603

 

(注)1 国内製品名:エンタイビオ

   2 配合剤、パック製剤を含む

   3 一般名:pantoprazole

   4 国内製品名:ビバンセ

   5 前第1四半期には、2021年3月31日に売却した武田コンシューマーヘルスケア株式会社の売上収益が含まれております。

当第1四半期には、売上収益として計上された日本における糖尿病治療薬4剤(ネシーナ錠、リオベル配合錠、イニシンク配合錠、ザファテック錠)の帝人ファーマ株式会社への譲渡価額133,043百万円が含まれております。当社グループは、従業員や関連する契約の移転を伴わない、医薬品にかかる資産、販売権および製造販売承認のみを譲渡するため、IFRS第15号を適用し、譲渡価額を売上収益として計上しております。

 

 

(2) 地域別情報
当社グループの顧客との契約から生じる売上収益の地域別内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前第1四半期

(自2020年4月1日

2020年6月30日)

当第1四半期

(自2021年4月1日

2021年6月30日)

日本

144,045

258,963

米国

402,606

412,220

欧州およびカナダ

157,559

178,742

アジア(日本を除く)

36,879

40,292

中南米

30,774

30,059

ロシア/CIS

13,044

12,336

その他

16,943

16,991

合計

801,850

949,603

 

(注)「その他」には、中東・オセアニア・アフリカが含まれております。売上収益は顧客の所在地を基礎とし、国または地域に分類しております。

 

5  その他の営業収益

前第1四半期のその他の営業収益は、63,732百万円となりました。これには、 2020年5月に、SHP647および関連する権利の売却に関する当社グループの義務について、欧州委員会による解除が決定したことに伴い、臨床試験プログラムの中止コストなど将来発生が見込まれるSHP647の関連費用に対する負債の再評価益60,179百万円が含まれております。

当第1四半期のその他の営業収益は、11,118百万円となりました。これには主に、訴訟にかかる損害賠償金の受取額が含まれております。

 

6  その他の営業費用

前第1四半期および当第1四半期のその他の営業費用は、それぞれ46,774百万円および25,758百万円となりました。

その他の営業費用には、従業員の削減や事業拠点や機能の統合をはじめとする事業構造再編費用が含まれております。前第1四半期および当第1四半期における事業構造再編費用の計上額は、それぞれ23,902百万円および15,827百万円であります。前第1四半期および当第1四半期における事業構造再編費用には、Shire社の買収に伴う統合コスト等が含まれております。また、前第1四半期においては承認取得に伴い過去の承認前在庫に係る評価損の戻入924百万円(評価損計上額と相殺後)を計上している一方、当第1四半期においては承認前在庫に係る評価損3,582百万円を計上しております。

また、前第1四半期において、当社グループが2019年7月にNovartis社に譲渡したXIIDRAの欧州における販売許可申請を同社が取り下げたことに伴う条件付対価契約に関する金融資産の公正価値の変動により、18,562百万円の損失を計上しております(注記12)。

 

7 持分法による投資損益

前第1四半期の持分法による投資損益には、長期収載品事業およびジェネリック医薬品事業を営む武田テバファーマ株式会社(その子会社である武田テバ薬品株式会社を含む)で認識された減損損失に対する当社グループ持分相当額10,124百万円が含まれております。当該減損損失はジェネリック医薬品事業の一部および製造拠点の売却を決定したことに伴う、関連資産の回収可能価額の再評価によるものです。

 

 

8  1株当たり利益

当社の普通株主に帰属する基本的1株当たり四半期利益および希薄化後1株当たり四半期利益の算定基礎は以下のとおりであります。

 

 

前第1四半期

(自2020年4月1日

  至2020年6月30日)

当第1四半期

(自2021年4月1日

  至2021年6月30日)

親会社の普通株主に帰属する四半期利益

 

 

  親会社の所有者に帰属する四半期利益 (百万円)

82,511

137,684

  1株当たり四半期利益の算定に使用する四半期利益
  (百万円)

82,511

137,684

 

 

 

普通株式の加重平均株式数(千株)

1,558,969

1,565,249

希薄化効果の影響(千株)

7,151

9,177

希薄化効果の影響調整後(千株)

1,566,120

1,574,426

 

 

 

1株当たり四半期利益

 

 

  基本的1株当たり四半期利益(円)

52.93

87.96

  希薄化後1株当たり四半期利益(円)

52.69

87.45

 

 

9  売却目的で保有する処分グループ

2021年3月31日現在および2021年6月30日現在の売却目的で保有する処分グループは、中国で販売している非中核資産である一部の一般用医薬品に関連するのれんおよび無形資産等の資産であり、2021年6月30日現在における資産は20,195百万円であります。

 

10  社債及び借入金

(1) 社債

当第1四半期において、当社グループは、下記の無担保社債を繰上償還いたしました。

銘柄

発行時期

償還日

 発行通貨ベースの元本額

米ドル建無担保普通社債

2017年7月

2021年5月17日

200百万米ドル

 

 

(2) 借入金

当第1四半期において、当社グループは、下記の借入金を繰上返済いたしました。

名称

借入時期

返済日

 返済通貨ベース

の元本額

2019年度米ドル建

株式会社国際協力銀行ローン

2019年1月

2021年6月11日

2,000百万米ドル

 

 

 

11 資本及びその他の資本項目

配当

 

配当金の総額
(百万円)

1株当たり配当額
(円)

基準日

効力発生日

前第1四半期
(自2020年4月1日 至2020年6月30日

141,858

90.00

2020年3月31日

2020年6月25日

当第1四半期
(自2021年4月1日 至2021年6月30日

141,859

90.00

2021年3月31日

2021年6月30日

 

 

 

12  金融商品

(1) 公正価値の測定方法

デリバティブおよび非デリバティブ金融商品は、公正価値測定を行う際のインプットの重要性を反映した、以下の3段階の公正価値階層に分類しております。レベル1は活発に取引される市場での同一の資産負債の取引相場価格などの観察可能なインプットとして定義されます。レベル2は、レベル1に含まれる相場価格以外のインプットのうち、資産又は負債について直接又は間接に観察可能なものとして定義されます。レベル3は資産又は負債に関する観察可能でないインプットであります。短期間で決済され、帳簿価額が公正価値の合理的な近似値となっている場合、金融商品の公正価値情報は下の表から除外しております。

(単位:百万円)

2021年6月30日

レベル1

レベル2

レベル3

合計

資産:

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定される金融資産

 

 

 

 

  デリバティブ

53,118

53,118

 転換社債への投資

10,358

10,358

 負債性金融商品への投資

1,052

1,052

 条件付対価契約に関する金融資産

26,572

26,572

ヘッジ会計を適用している

デリバティブ

1,547

1,547

その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産

 

 

 

 

 資本性金融商品

114,303

56,979

171,282

合計

114,303

54,665

94,961

263,929

負債:

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定される金融負債

 

 

 

 

 デリバティブ

17,495

17,495

  条件付対価契約に関する金融負債

30,633

30,633

 その他

2,704

2,704

ヘッジ会計を適用している
デリバティブ

54,378

54,378

合計

71,873

33,337

105,210

 

 

 

(2) 評価技法

デリバティブの公正価値は、財務管理システムの評価モデル、またはブラック・ショールズ・モデルを用いて測定しております。これらの評価技法への重要なインプットは観察可能な市場情報に基づいております。

 

転換社債への投資の公正価値は、割引キャッシュ・フロー法、オプション・プライシング・モデル等の評価技法を用いて算定しております。

 

資本性金融商品および負債性金融商品は売買目的保有ではありません。資本性金融商品または負債性金融商品が活発な市場で取引されている場合、公正価値は期末日の市場価格に基づいております。資本性金融商品または負債性金融商品が活発な市場で取引されていない場合、公正価値は各期末日現在の入手可能な情報および類似企業に基づき、修正簿価純資産法またはEBITDA倍率法を用いて算定しております。レベル3に分類された資本性金融商品または負債性金融商品の公正価値算定に用いた観察可能でない主なインプットは、EBITDA倍率法におけるEBITDA倍率であり、7.7倍から9.7倍の範囲に分布しております。

 

条件付対価契約に関する金融資産および金融負債は、売却時または企業結合における取得日時点の公正価値で測定しております。条件付対価契約が金融資産または金融負債の定義を満たす場合は、その後の各期末日において公正価値で再測定しております。公正価値はシナリオ・ベース・メソッドや割引後のキャッシュ・フロー等を基礎として算定しており、主な仮定として、各業績指標の達成可能性、将来収益予測および割引率が考慮されております。なお、条件付対価契約に関する金融資産は主に「XIIDRA」の売却に伴い認識した金融資産であります。条件付対価契約に関する金融負債の詳細は、(5) 条件付対価契約に関する金融負債に記載しております

 

公正価値ヒエラルキーのレベル3に分類された、純損益を通じて公正価値で測定される金融負債の「その他」に含まれているジョイント・ベンチャーの売建オプション(ネット) は取得日時点の公正価値で測定し、その後の各期末日において公正価値で再測定しております。公正価値はモンテカルロ・シミュレーション・モデルを基礎として算定しており、主な仮定として、加重分布、利益予想および割引率が考慮されております。

 

(3) 公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替

当社グループは、報告期間に発生した公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替を報告期間の末日において生じたものとして認識しております。当第1四半期において、レベル3からレベル1への振替がありました。当該振替は、以前取引所に上場しておらず、観察可能である活発な市場で取引がなかった企業の株式が取引所に上場したことによるものです。同社の株式は現在活発な市場において取引されており、活発な市場における取引相場価格を有しているため、公正価値の測定額を公正価値ヒエラルキーのレベル3からレベル1に振替えております。上記以外に、当第1四半期において公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替はありません。

 

 

(4) レベル3の金融資産の公正価値

当社グループは、主に研究協力企業への出資を目的として、資本性金融商品への投資を行っております。レベル3の金融資産の公正価値の期首残高から期末残高への調整は以下のとおりであります。レベル3の金融負債である条件付対価契約に関する金融負債については、(5) 条件付対価契約に関する金融負債 に記載しております。レベル3の金融資産に関して、公正価値に影響を与える重要な仮定が変動した場合における、公正価値の重要な変動はありません。

 

 

(単位:百万円)

 

条件付対価契約に

関する金融資産

資本性金融商品

期首残高

25,446

52,468

金融収益として計上された公正価値の変動

219

条件付対価契約に関する金融資産の時間の経過以外による

公正価値の変動

877

その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産の 

公正価値の変動および在外営業活動体の換算差額にかかる変動

29

18,499

購入

3,466

レベル1への振替

△16,164

持分法で会計処理されている投資への振替

△1,290

期末残高

26,572

56,979

 

 

(5) 条件付対価契約に関する金融負債

条件付対価契約に関する金融負債は、当社グループが買収した被買収企業における既存の条件付対価契約を含む、開発マイルストンおよび販売マイルストンの達成等の将来の事象を条件とする企業結合における条件付対価またはライセンス契約に基づき認識した金融負債であります。

各期末日において、条件付対価契約に関する金融負債の公正価値は、リスク調整後の将来のキャッシュ・フローを適切な割引率を用いて割り引いた金額に基づいて再測定しております。

 

当四半期末の残高は主にShire社の過去の買収から生じた既存の条件付対価契約に関するものであります。Shire社の過去の買収から生じた既存の条件付対価契約に関する金融負債は、様々な開発および販売ステージにおける製品の開発、規制、販売開始およびその他の販売マイルストンに関連した特定のマイルストンの達成を条件としております。条件付対価契約に関する金融負債の公正価値は、公正価値測定の前提となる特定の仮定が変動することにより増減します。当該仮定には、マイルストンの達成可能性が含まれます。

 

条件付対価契約に関する金融負債の公正価値のヒエラルキーのレベルはレベル3であります。

 

①  増減

 

(単位:百万円)

 

当第1四半期

(自2021年4月1日
  至2021年6月30日)

期首残高

27,770

企業結合による増加額

3,017

期中公正価値変動額

106

期中決済額

△220

為替換算差額

△40

期末残高

30,633

 

 

 

②  感応度分析

条件付対価契約に関する金融負債の公正価値に影響を与える重要な仮定が変動した場合に、条件付対価契約に関する金融負債の公正価値に与える影響は以下のとおりです。

 

 

(単位:百万円)

 

 

当第1四半期

(2021年6月30日)

マイルストンの達成可能性

5%上昇した場合

3,959

5%低下した場合

△3,954

割引率

0.5%上昇した場合

△1,161

0.5%低下した場合

1,178

 

 

(6) 公正価値で測定されない金融商品

要約四半期連結財政状態計算書上において公正価値で測定されない金融商品の帳簿価額と公正価値は以下のとおりであります。

 

(単位:百万円)

 

当第1四半期

2021年6月30日

帳簿価額

公正価値

社債

3,524,000

3,800,933

長期借入金

881,791

878,958

 

 

長期金融負債は帳簿価額で認識しております。社債の公正価値は、評価技法への重要なインプットが観察可能な市場情報に基づいている時価情報によっており、長期借入金の公正価値は、一定の期間ごとに区分した債務ごとに、その将来キャッシュ・フローを信用リスクを加味した利率により割り引いた現在価値によっております。社債および長期借入金の公正価値のヒエラルキーはレベル2であります。

 

 

13  コミットメントおよび偶発債務

 

(1) アイルランド歳入庁による税務評価

Shire社は、2018年11月28日に、アイルランド歳入庁から398百万ユーロの課税に関する通知を受領しました。本通知は、2014年にShire社がAbbVie, Inc.(AbbVie社)からの買収の申し出の取下げに関する違約金として受領した1,635百万米ドルの税務上の取り扱いに関係するものです。当社は、本件に関して税務不服審査委員会に異議申し立てを行い、2020年末に税務不服審査委員会においてヒアリングが行われました。2021年7月30日(アイルランド現地時間)、当社グループは本件に関して税務不服審査委員会よりアイルランド歳入庁の見解を支持する裁定を受領しました。当社グループは、本裁定について異議を申し立て、AbbVie社からの違約金がアイルランドにおける課税対象でないことの主張を継続する予定ですが、当第1四半期において、アイルランド歳入庁が主張する課税額398百万ユーロに未払利息を加えた、合計472百万ユーロの税務費用を流動負債の未払法人所得税に計上いたしました。

 

 

(2) 訴訟

当社グループは、複数の訴訟および行政手続に当事者として関与しております。下記の記載事項を除き、当第1四半期において重要な変更はありません。

 

知的財産権

アディノベイト

2016年12月5日、現在は当社グループの子会社であるBaxalta IncorporatedおよびBaxalta US Inc.(以下、総称して「バクスアルタ社」)ならびにNektar Therapeutics(以下、「ネクター社」)は、米国デラウェア州の連邦地方裁判所(以下、「地方裁判所」)において、Bayer Healthcare LLC(以下、「バイエル社」)により訴訟を提起されました。当該訴訟は、アディノベイト [抗血友病因子(組み換え体)、PEG化]の販売に係る米国特許第9,364,520号の侵害を主張するものであり、2019年1月28日に開始した陪審において審理されました。陪審員は、特許侵害を主張する原告側の意見を支持し、特許が侵害されているとの判断を下すとともに1億5,520万ドルの損害賠償を認定しました。当社グループは2019年9月に米国連邦巡回区控訴裁判所(以下、「CAFC」)に上訴しました。CAFCは2021年3月1日に地方裁判所の判決を支持する判決を下し、2021年4月7日に執行命令が出されました。2021年5月14日、当社グループは両社間で係属中の本訴訟に関連する全ての訴訟及び係争を解決することに合意しました。この和解に基づき、バクスアルタ社およびバイエル社はそれぞれの製品の販売を継続します。また、当社グループはこれらの訴訟を解決するため和解金を支払いましたが、当社グループは2021年3月31日において当該訴訟に係る引当金を計上していたため、この支払は当社グループの要約四半期連結損益計算書に重大な影響を及ぼすものではありません。

 

ニンラーロ

2020年1月17日、当社グループはSun Pharmaceutical Industries Limited (以下、「Sun社」)からニンラーロに関するParagraph IV証明の通知を受領しました。Sun社は、当社グループが保有する米国特許第7,442,830号、第8,859,504号、及び第9,175,017号は無効であり、権利行使不能で、および/または侵害されないものと主張しています。これに対し、当社グループは2020年2月27日、米国デラウェア州の連邦地方裁判所にSun社に対する訴訟を提起しました。2021年6月18日、当社グループはSun社と和解契約を締結しました。この和解は当社グループの要約四半期連結損益計算書に重大な影響を及ぼすものではありません。

 

14  後発事象

当社グループは、2021年7月9日において、2018年11月に発行したユーロ建無担保普通社債の残高1,500百万ユーロを、2022年11月21日の償還期日に先立ち繰上償還する旨を社債権者に通知しました。本繰上償還は、2021年8月10日に実行される予定であります。本繰上償還が連結損益計算書に与える重要な影響はありません。