第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において新たに発生した事業等のリスク、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

前連結会計年度において、当社は、デンマークのレオ ファーマ社との間で、当社のグローバル皮膚科事業を同社に譲渡する契約を締結しました。この契約に基づき、2016年4月1日午前0時に譲渡が完了したことに伴い、当第1四半期連結会計期間より以下のとおり同社への製品供給を開始しています。

契約会社名

相手先

国名

契約内容

当社

レオ ファーマ社

デンマーク

グローバル皮膚科事業を同社へ譲渡する契約に基づき、当社は同事業の移管が完了するまで対象製品の供給を継続

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況

[連結経営成績]

<連結業績(コアベース)>

当第1四半期連結累計期間の連結業績(コアベース)は、以下のとおり、売上高は減収、コア営業利益、コア四半期純利益は増益となりました。

 

[連結業績(コアベース)]

 

 

(単位:百万円)

 

前第1四半期

連結累計期間

当第1四半期

連結累計期間

増減額

(増減率)

売上高

343,659

337,752

△5,907

△1.7%

コア営業利益

67,820

93,951

26,131

(38.5%)

コア四半期純利益

45,031

67,148

22,117

(49.1%)

基本的1株当たり

コア四半期純利益(円)

20.57

31.60

11.03

(53.6%)

 

当社は、会社の経常的な収益性を示す指標としてコアベースの業績を開示しています。当該コアベースの業績は、フルベースの業績から当社が定める非経常的な項目を調整項目として除外したものです。調整項目には、減損損失、有形固定資産売却損益、リストラクチャリング費用、災害による損失、訴訟等による多額の賠償又は和解費用などのほか、会社が除外すべきと判断する項目が含まれます。

 

売上高

連結売上高は3,378億円(対前年同四半期連結累計期間比1.7%減)となりました。

・為替の影響に加え、本年4月に日本で実施された薬価改定の影響などもあり、減収となりました。

・グローバル製品については、前立腺がん治療剤XTANDI/イクスタンジのほか、ベシケアとベタニス/ミラベトリック/ベットミガを合わせた過活動膀胱(OAB)治療剤の売上が拡大しました。また、免疫抑制剤プログラフの売上は為替の影響により減少しましたが、その影響を除いたベースでは増加しました。

 

(地域別売上高の状況)

※地域別売上高については売上元会社の所在地に基づき集計しています。

 

◇日本

日本の売上高は1,242億円(同1.1%減)となりました。このうち、日本市場での売上高は薬価改定の影響などもあり、1,148億円(同6.1%減)となりました。

・ベシケアとベタニスを合わせたOAB治療剤、消炎鎮痛剤セレコックス、成人気管支喘息治療剤シムビコートなどの売上が拡大しました。

・イクスタンジの売上が薬価改定の影響を受け減少しました。

・また、ワクチンの売上が昨年度実施された製造元の出荷自粛の影響が続いたことなどにより減少したほか、高コレステロール血症治療剤リピトールや消化性潰瘍・胃炎治療剤ガスターなどの売上が、後発医薬品の影響などにより減少しました。

 

◇米州

米州の売上高は1,076億円(同6.3%減)となりました。なお、現地通貨ベースでの売上高は995百万ドル(同5.2%増)となりました。

・XTANDIの売上が拡大したほか、アゾール系抗真菌剤クレセンバが売上に貢献しました。

・ベシケアとミラベトリックを合わせたOAB治療剤のほか、プログラフ、心機能検査補助剤レキスキャンなどの売上が為替の影響により減少しました。なお、現地通貨ベースでの売上はそれぞれ拡大しました。

 

◇EMEA(欧州・中東・アフリカ)

EMEAの売上高は853億円(同4.4%増)となりました。なお、現地通貨ベースでの売上高は699百万ユーロ(同14.8%増)となりました。

・XTANDIの売上が拡大しました。

・ベシケアとベットミガを合わせたOAB治療剤、プログラフの売上は為替の影響などにより減少しました。なお、プログラフの現地通貨ベースでの売上は拡大しました。

 

◇アジア・オセアニア

アジア・オセアニアの売上高は207億円(同3.8%減)となりました。

・XTANDI、ベシケアとベットミガを合わせたOAB治療剤、前立腺肥大症の排尿障害改善剤ハルナールの売上は増加しました。

・プログラフの売上は為替の影響により減少しました。

 

コア営業利益/コア四半期純利益

・売上高の減少を上回る売上原価の減少により、売上総利益は2,663億円(同5.0%増)となりました。なお、売上原価率は製品構成の変化に加え、グループ間取引における未実現利益消去に伴う為替の影響などにより、前年同四半期連結累計期間に比べ5.1ポイント低下し、21.2%となりました。

・販売費及び一般管理費は、為替の影響などにより、1,119億円(同5.7%減)となりました。

・研究開発費は、開発プロジェクトの着実な進展がありましたが、為替の影響などもあり、510億円(同8.9%減)となりました。対売上高研究開発費比率は、前年同四半期連結累計期間に比べ1.2ポイント低下し、15.1%となりました。

・無形資産償却費は、90億円(同17.5%減)となりました。

 

以上の結果、コア営業利益は940億円(同38.5%増)となりました。

また、コア四半期純利益は671億円(同49.1%増)、基本的1株当たりコア四半期純利益は31.60円(同53.6%増)となりました。

 

本年4月にグローバル皮膚科事業を譲渡したことに伴い、譲渡された製品の売上、諸経費が計上されない一方で、受領した譲渡対価を一定期間にわたり収益として認識しています。この結果、当第1四半期連結累計期間において売上高、利益に一定程度のプラスの影響がありました。

 

<連結業績(フルベース)>

当第1四半期連結累計期間の連結業績(フルベース)は、以下のとおり、売上高は減収、営業利益、税引前四半期利益、四半期純利益は増益となりました。

フルベースの業績には、コアベースの業績で除外される「その他の費用」(減損損失、有形固定資産売却損、リストラクチャリング費用など)、売却可能金融資産の売却益(「金融収益」に計上)などが含まれています。

当第1四半期連結累計期間における、「その他の費用」は13億円(前年同四半期連結累計期間:72億円)、売却可能金融資産の売却益は7億円(前年同四半期連結累計期間:55億円)でした。

 

[連結業績(フルベース)]

 

 

(単位:百万円)

 

前第1四半期

連結累計期間

当第1四半期

連結累計期間

増減額

(増減率)

売上高

343,659

337,752

△5,907

△1.7%

営業利益

61,911

92,866

30,955

50.0%

税引前四半期利益

67,664

93,184

25,521

37.7%

四半期純利益

44,622

66,613

21,991

49.3%

基本的1株当たり

四半期純利益(円)

20.38

31.35

10.97

53.8%

四半期包括利益

71,834

△34,006

△105,840

(-)

 

[セグメント情報]

当社グループは、医薬品事業の単一セグメントのため、セグメント情報の記載を省略しています。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第1四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は、以下のとおりとなりました。

<営業活動によるキャッシュ・フロー>

営業活動によるキャッシュ・フローは、182億円(対前年同四半期連結累計期間比115億円減)となりました。

・法人所得税の支払額が232億円となりました。

 

<投資活動によるキャッシュ・フロー>

投資活動によるキャッシュ・フローは、△66億円(同17億円支出減)となりました。

・有形固定資産の取得による支出74億円(同18億円減)などがありました。

 

<財務活動によるキャッシュ・フロー>

財務活動によるキャッシュ・フローは、△352億円(同210億円支出減)となりました。

・配当金の支払額は340億円(同11億円減)となりました。

 

上記のほか、為替レート変動による影響(244億円減)もあり、当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、3,120億円(対前連結会計年度末比480億円減)となりました。


(3)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は510億円対前年同四半期連結累計期間比8.9%減)となりました。

なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。