第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において新たに発生した事業等のリスク、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、マルホ株式会社との「プロトピック軟膏」の日本におけるプロモーション委託及び独占的販売権許諾契約の契約期間を変更しました。変更後の契約の概要は以下のとおりです。

契約会社名

相手先

国名

契約内容

契約期間

当社

マルホ株式会社

日本

当社の「プロトピック軟膏」の日本におけるプロモーション委託及び独占的販売権許諾契約

2010年7月~2017年9月

2011年4月~2014年3月 プロモーション委託

2014年4月~2017年9月 独占的販売権許諾

 

前連結会計年度において、当社は、日本のLTLファーマ株式会社との間で、当社の長期収載品16製品の国内製造販売承認及び国内外第三者への原薬・バルク供給及びロイヤリティービジネスを同社に譲渡する契約を締結しました。この契約に基づき、2017年4月28日に資産売買が成立しましたが、以下のとおり、当社は同事業の移管が完了するまで対象製品の供給を継続します。

契約会社名

相手先

国名

契約内容

当社

LTLファーマ株式会社

日本

長期収載品16製品の国内製造販売承認及び国内外第三者への原薬・バルク供給及びロイヤリティービジネスを同社に譲渡する契約に基づき、当社は同事業の移管が完了するまで対象製品の供給を継続

 

前連結会計年度において、当社は、ベルギーの医薬品企業オジェダ社の株主との間で、当社が同社を買収する契約を締結しました。この契約に基づき、2017年5月16日に買収を完了したことに伴い、当社は同社の全株式を取得するために500百万ユーロを支払いました。更に、同社において臨床開発が最も進んでいるfezolinetantの開発の進捗に応じて最大で総額300百万ユーロを支払う予定です。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況

[連結経営成績]

<連結業績(コアベース)>

当第1四半期連結累計期間の連結業績(コアベース)は下表のとおりです。売上高、コア営業利益、コア四半期純利益はいずれも減少しました。

 

[連結業績(コアベース)]

 

 

(単位:百万円)

 

前第1四半期

連結累計期間

当第1四半期

連結累計期間

増減額

(増減率)

売上高

337,752

322,571

△15,182

△4.5%

売上原価

71,465

79,272

7,806

(10.9%)

販売費及び一般管理費

111,885

112,335

449

(0.4%)

研究開発費

51,022

56,477

5,455

(10.7%)

無形資産償却費

8,982

8,971

△12

(△0.1%)

持分法による損益

△446

△392

53

(-)

コア営業利益

93,951

65,124

△28,827

(△30.7%)

コア四半期純利益

67,148

51,914

△15,233

(△22.7%)

基本的1株当たり

コア四半期純利益(円)

31.60

25.14

△6.46

(△20.4%)

 

当社は、会社の経常的な収益性を示す指標としてコアベースの業績を開示しています。当該コアベースの業績は、フルベースの業績から当社が定める非経常的な項目を調整項目として除外したものです。調整項目には、減損損失、有形固定資産売却損益、リストラクチャリング費用、災害による損失、訴訟等による多額の賠償又は和解費用などのほか、会社が除外すべきと判断する項目が含まれます。

 

売上高

連結売上高は3,226億円(対前年同四半期連結累計期間比4.5%減)となりました。

・2016年4月に行われたグローバル皮膚科事業の譲渡及び2017年4月に行われた日本における長期収載品の譲渡等の影響により、減収となりました。

・前立腺がん治療剤XTANDI/イクスタンジの売上が拡大しました。過活動膀胱(OAB)治療剤ベタニス/ミラベトリック/ベットミガの売上は拡大しましたが、ベシケアと合わせたOAB治療剤トータルの売上は減少しました。また、免疫抑制剤プログラフの売上は前年同四半期連結累計期間と同水準で推移しました。

 

コア営業利益/コア四半期純利益

・売上総利益は2,433億円(同8.6%減)となりました。なお、売上原価率は、グループ間取引における未実現利益消去に伴う為替の影響等により、前年同四半期連結累計期間に比べ3.4ポイント上昇し、24.6%となりました。

・販売費及び一般管理費は、前年同四半期連結累計期間とほぼ同水準の1,123億円(同0.4%増)となりました。

・研究開発費は、後期開発プロジェクトの進展に伴う費用の増加に加え、ガニメド ファーマシューティカルズ社及びオジェダ社の買収による開発費用の増加等により、565億円(同10.7%増)となりました。対売上高研究開発費比率は、前年同四半期連結累計期間に比べ2.4ポイント上昇し、17.5%となりました。

・無形資産償却費は、90億円(同0.1%減)となりました。

 

以上の結果、コア営業利益は651億円(同30.7%減)、コア四半期純利益は519億円(同22.7%減)となりました。

 

<連結業績(フルベース)>

当第1四半期連結累計期間の連結業績(フルベース)は下表のとおりです。売上高、営業利益、税引前四半期利益、四半期純利益はいずれも減少しました。

フルベースの業績には、コアベースの業績で除外される「その他の収益」、「その他の費用」(減損損失、為替差損等)、売却可能金融資産の売却益(「金融収益」に計上)等が含まれます。

当第1四半期連結累計期間において、2016年12月に買収したガニメド ファーマシューティカルズ社に係る開発プロジェクトの計画見直しによりその他の収益及び減損損失を計上したことに加え、為替差損を計上したこと等から、「その他の収益」は97億円(前年同四半期連結累計期間:2億円)、「その他の費用」は313億円(前年同四半期連結累計期間:13億円)となりました。また、売却可能金融資産の売却益は47億円(前年同四半期連結累計期間:7億円)でした。

 

[連結業績(フルベース)]

 

 

(単位:百万円)

 

前第1四半期

連結累計期間

当第1四半期

連結累計期間

増減額

(増減率)

売上高

337,752

322,571

△15,182

△4.5%

営業利益

92,866

43,529

△49,337

△53.1%

税引前四半期利益

93,184

48,471

△44,714

△48.0%

四半期純利益

66,613

42,468

△24,145

△36.2%

基本的1株当たり

四半期純利益(円)

31.35

20.57

△10.78

△34.4%

四半期包括利益

△34,006

83,520

117,526

(-)

 

〈主要製品の売上高〉

(主要3領域の売上高)                      (単位:億円)

 

前第1四半期

連結累計期間

当第1四半期

連結累計期間

増減率

がん領域フランチャイズ

791

818

3.4%

XTANDI/イクスタンジ

642

679

5.8%

泌尿器OABフランチャイズ

540

518

△4.0%

ベシケア

304

246

△19.2%

ベタニス/ミラベトリック

/ベットミガ

236

272

15.6%

移植フランチャイズ

494

494

0.0%

 

◇がん領域フランチャイズ

XTANDI/イクスタンジの売上高は679億円(対前年同四半期連結累計期間比5.8%増)となりました。米国の売上は減少しましたが、日本、米国を除く米州、EMEA(欧州、中東及びアフリカ)及びアジア・オセアニアでは売上が順調に拡大しました。

泌尿器OABフランチャイズ

ベタニス/ミラベトリック/ベットミガの売上高は272億円(同15.6%増)となりました。日本、米州、EMEA及びアジア・オセアニアの全ての地域で売上が増加しました。一方、ベシケアの売上高は246億円(同19.2%減)となりました。

 

◇移植フランチャイズ

プログラフの売上高は494億円(同0.0%増)となりました。EMEA及びアジア・オセアニアで引き続き伸長しました。

◇その他の新製品・主要品の状況

・日本市場では、消炎鎮痛剤セレコックス、成人気管支喘息治療剤シムビコート、2型糖尿病治療薬スーグラ、成人関節リウマチ治療剤シムジア等が引き続き成長し、4製品トータルの売上高は277億円(同4.6%増)となりました。また、2016年4月に高コレステロール血症治療剤レパーサ、2017年3月に便秘型過敏性腸症候群治療剤リンゼスを新発売し、市場への着実な浸透を図っています。

・米州では、アゾール系抗真菌剤クレセンバの売上が拡大しました。

 

〈地域別売上高の状況〉

地域別の売上高は下表のとおりです。日本、米州、EMEAは減少、アジア・オセアニアは増加しました。

このうち日本市場は、2017年4月に行われた長期収載品16製品の譲渡及び当第1四半期連結累計期間に高血圧治療剤ミカルディスの後発医薬品が発売された影響等により減収となりました。また、EMEAは2016年4月に行われたグローバル皮膚科事業譲渡の影響により減収となりましたが、その影響を除くと増収となりました。

 

 

前第1四半期

連結累計期間

当第1四半期

連結累計期間

増減率

日本(億円)

1,242

1,142

△8.1%

うち国内市場売上高

1,148

1,061

△7.5%

米州(百万ドル)

995

914

△8.1%

EMEA(百万ユーロ)

699

683

△2.4%

アジア・オセアニア(億円)

207

234

13.2%

※地域別売上高については売上元会社の所在地に基づき集計しています。

 

[セグメント情報]

当社グループは、医薬品事業の単一セグメントのため、セグメント情報の記載を省略しています。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第1四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は、以下のとおりとなりました。

<営業活動によるキャッシュ・フロー>

営業活動によるキャッシュ・フローは、595億円(対前年同四半期連結累計期間比413億円増)となりました。

・法人所得税の支払額が56億円となりました。

 

<投資活動によるキャッシュ・フロー>

投資活動によるキャッシュ・フローは、△560億円(同494億円支出増)となりました。

・オジェダ社買収に伴う子会社株式の取得による支出554億円等がありました。

 

<財務活動によるキャッシュ・フロー>

財務活動によるキャッシュ・フローは、△362億円(同9億円支出増)となりました。

・配当金の支払額は351億円(同11億円増)となりました。

 

以上の結果、当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、3,144億円(対前連結会計年度末比265億円減)となりました。

 

(3)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は565億円(対前年同四半期連結累計期間比10.7%増)となりました。

なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。