当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
当第2四半期連結累計期間における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりです。
[財政状態]
当第2四半期連結会計期間末の要約四半期連結財政状態計算書の概要及び前連結会計年度末からの主な変動は以下のとおりです。
総資産は、2兆2,615億円 (前連結会計年度末比121億円減) となりました。
非流動資産は、1兆3,851億円 (同160億円減) となりました。有形固定資産は、2,667億円 (同20億円増) となりました。のれんは2,850億円 (同10億円増) 、無形資産は6,410億円 (同104億円減) となりました。第1四半期連結会計期間において、DNAワクチンASP0892及び抗CD40モノクローナル抗体bleselumabの開発中止に伴う減損損失を計上したことなどにより、無形資産が減少しました。
流動資産は、8,765億円 (同39億円増) となりました。現金及び現金同等物は、3,183億円 (同78億円減) となりました。
資本合計は、1兆4,176億円 (同315億円増) となり、親会社所有者帰属持分比率は62.7%となりました。四半期利益716億円を計上した一方で、剰余金の配当389億円を実施しました。
負債合計は、8,439億円 (同436億円減) となりました。
非流動負債は、2,891億円 (同60億円減) となりました。
流動負債は、5,548億円 (同376億円減) となりました。当第2四半期連結会計期間末の社債の残高は800億円(同400億円減) となりました。
[経営成績]
<連結業績 (コアベース) >
当第2四半期連結累計期間の連結業績 (コアベース) は下表のとおりです。売上収益は増加した一方、コア営業利益及びコア四半期利益は減少しました。
当社は、会社の経常的な収益性を示す指標としてコアベースの業績を開示しています。当該コアベースの業績は、フルベースの業績から当社が定める非経常的な項目を調整項目として除外したものです。調整項目には、減損損失、有形固定資産売却損益、リストラクチャリング費用、災害による損失、訴訟等による多額の賠償又は和解費用等のほか、会社が除外すべきと判断する項目が含まれます。また、基本的1株当たりコア四半期利益は、コア四半期利益をその期間の自己株式を調整した発行済普通株式の加重平均株式数で除して算定しています。
売上収益
・主要製品の前立腺がん治療剤XTANDI/イクスタンジや急性骨髄性白血病治療剤ゾスパタ、尿路上皮がん治療剤パドセブは想定どおりに伸長したほか、腎性貧血治療剤エベレンゾや過活動膀胱(OAB)治療剤ベタニス/ミラベトリック/ベットミガの売上も拡大しました。
・加えて、COVID-19の感染拡大の影響で主に前第1四半期連結累計期間に売上が減少した心機能検査補助剤レキスキャンの売上が回復したことも、増収要因となりました。
・これらによって、消炎・鎮痛剤セレコックスや高コレステロール血症治療剤リピトールの販売契約終了、前立腺がん治療剤エリガードの製品譲渡などによる売上の減少を補いました。
以上の結果、売上収益は、6,517億円 (前年同四半期連結累計期間比5.9%増) となりました。
コア営業利益/コア四半期利益
・売上総利益は、5,269億円 (同6.3%増) となりました。売上原価率は、主に製品構成の変化により前年同四半期連結累計期間に比べ0.3ポイント低下し、19.1%となりました。
・販売費及び一般管理費は、2,705億円 (同11.7%増) となりました。XTANDIの米国での売上拡大に伴う共同販促費用の増加(同102億円増)をはじめ、グローバル化に伴うシステムへの投資(同約50億円増)や新製品上市・育成に向けた販売促進活動費用の増加(同約30億円増)、為替の影響(同84億円増)などにより、総額として増加しました。なお、XTANDIの米国での共同販促費用を除いた販売費及び一般管理費は、1,994億円(同10.0%増)となりました。
・研究開発費は、1,191億円 (同6.6%増) となりました。米国及び欧州における第Ⅲ相試験の患者組み入れが完了した選択的ニューロキニン3受容体拮抗薬fezolinetantの開発費用が減少した一方で、抗Claudin18.2モノクローナル抗体ゾルベツキシマブの開発費用の増加やRx+事業(iota関連)への投資を拡充したことなどにより、総額として増加しました。
・無形資産償却費は、124億円 (同7.2%増) となりました。
以上の結果、コア営業利益は1,253億円 (同3.8%減) 、コア四半期利益は988億円 (同7.0%減) となりました。
<連結業績 (フルベース) >
当第2四半期連結累計期間の連結業績 (フルベース) は下表のとおりです。売上収益及び営業利益は増加した一方、四半期利益は減少しました。
フルベースの業績には、コアベースの業績で除外される「その他の収益」、「その他の費用」等が含まれます。当第2四半期連結累計期間における「その他の収益」は28億円 (前年同四半期連結累計期間:43億円) 、「その他の費用」は380億円 (同:477億円) になりました。
「その他の費用」として、当第2四半期連結累計期間において、ゾルベツキシマブの膵臓腺がんの開発計画を見直したことに伴い、Ganymed社の買収時に計上した条件付対価の公正価値が増加したため、その増加分(87億円)を「その他の費用」として計上しました。
〈主要製品の売上〉
(注) プログラフ:アドバグラフ、グラセプター、アスタグラフXLを含む
<XTANDI/イクスタンジ>
・販売している全ての地域で売上が拡大しました。2021年4月に「転移性ホルモン感受性前立腺がん(M1 HSPC)」の適応追加が承認された欧州においては、一部の国々で保険償還が開始され、売上の拡大に貢献しました。加えて、同年3月に保険償還が開始された中国においては、物量が想定よりも増加し売上が拡大しました。
<ゾスパタ>
・販売している全ての地域で売上が拡大し、主に米国と欧州において前年同四半期連結累計期間と比べて伸長しました。加えて、2021年4月に発売した中国での売上も貢献しました。
<パドセブ>
・米国において、2021年7月に「シスプラチン不適応で治療歴のある局所進行性または転移性尿路上皮がん」の適応追加が承認されるなど、共同販促収入が想定どおりに伸長しました。加えて、日本において、2021年9月に「がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌」の適応症で承認されました。
<エベレンゾ>
・日本の売上が拡大したほか、2021年9月に欧州で発売されました。
<ベタニス/ミラベトリック/ベットミガ>
・米国の売上が減少した一方で、その他の地域では売上が拡大し、グローバルの売上は拡大しました。
<プログラフ>
・欧州や中国で伸長した一方で、その他の地域で売上が減少するなど地域ごとに増減の差はあったものの、グローバルの売上は通期予想に沿って推移しました。
〈地域別売上収益の状況〉
地域別の売上収益は下表のとおりです。米国、エスタブリッシュドマーケット及びグレーターチャイナは増加した一方、日本及びインターナショナルマーケットは減少しました。
(注) エスタブリッシュドマーケット:欧州、カナダ、オーストラリア
グレーターチャイナ:中国、香港、台湾
インターナショナルマーケット:ロシア、中南米、中東、アフリカ、東南アジア、南アジア、韓国、輸出売上等
[セグメント情報]
当社グループは、医薬品事業の単一セグメントのため、セグメント情報の記載を省略しています。
当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>
営業活動によるキャッシュ・フローは、1,394億円 (前年同四半期連結累計期間比244億円増) となりました。
・法人所得税の支払額は241億円 (同179億円増) となりました。
<投資活動によるキャッシュ・フロー>
投資活動によるキャッシュ・フローは、△557億円 (同175億円支出増) となりました。
<財務活動によるキャッシュ・フロー>
財務活動によるキャッシュ・フローは、△899億円 (同198億円支出減) となりました。
・社債及び短期借入金の減少が400億円ありました。また、配当金の支払額は389億円 (同18億円増) となりました。
以上の結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、3,183億円 (前連結会計年度末比78億円減) となりました。
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は1,191億円 (前年同四半期連結累計期間比6.6%増) となりました。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第2四半期連結会計期間において、以下の技術導入契約を終了しました。
当第2四半期連結会計期間において、以下の技術導出契約を終了しました。
当第2四半期連結会計期間において、シンバイオ製薬株式会社(日本)とのベンダムスチン塩酸塩に関する技術導出契約のうち、中国における契約を終了しました。変更後の契約内容は以下のとおりです。