当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
当第2四半期連結累計期間における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりです。
[財政状態]
当第2四半期連結会計期間末の要約四半期連結財政状態計算書の概要及び前連結会計年度末からの主な変動は以下のとおりです。
2023年7月にIveric Bio社を買収して当社の連結子会社にしたことに加え、同社の買収資金に充当するために銀行借入れや、社債及びコマーシャル・ペーパーの発行による資金調達を行ったことに伴い、資産、負債に大きな変動がありました。
総資産は、3兆5,430億円 (前連結会計年度末比1兆865億円増) となりました。
非流動資産は、2兆4,263億円 (同1兆197億円増) となりました。有形固定資産は2,966億円 (同101億円増) となりました。2023年7月にIveric Bio社を買収したことに伴い、のれんは4,038億円 (同754億円増) 、無形資産は1兆5,326億円 (同9,701億円増) となりました。
流動資産は、1兆1,168億円 (同668億円増) となりました。現金及び現金同等物は、3,340億円 (同428億円減) となりました。
資本合計は、1兆6,393億円 (同1,314億円増) となり、親会社所有者帰属持分比率は46.3%となりました。四半期利益317億円を計上した一方で、剰余金の配当539億円を実施しました。
負債合計は、1兆9,037億円 (同9,551億円増) となりました。
非流動負債は、7,414億円 (同5,189億円増) となりました。Iveric Bio社の買収資金に充当するために資金調達を行い、当第2四半期連結会計期間末の残高は社債2,500億円 (同2,000億円増) 、長期借入金2,231億円となりました。主にIveric Bio社の買収に伴い、繰延税金負債が866億円増加しました。
流動負債は、1兆1,623億円 (同4,362億円増) となりました。Iveric Bio社の買収資金に充当するために資金調達を行い、当第2四半期連結会計期間末の残高はコマーシャル・ペーパー3,650億円 (同2,900億円増) 、1年以内返済予定の長期借入金516億円となりました。その他の流動負債は4,558億円 (同731億円増) となりました。
[経営成績]
<連結業績 (コアベース) >
当第2四半期連結累計期間の連結業績 (コアベース) は下表のとおりです。売上収益は増加した一方、コア営業利益及びコア四半期利益は減少しました。
当社は、会社の経常的な収益性を示す指標としてコアベースの業績を開示しています。当該コアベースの業績は、フルベースの業績から当社が定める非経常的な項目を調整項目として除外したものです。調整項目には、減損損失、有形固定資産売却損益、リストラクチャリング費用、災害による損失、訴訟等による多額の賠償又は和解費用等のほか、会社が除外すべきと判断する項目が含まれます。また、基本的1株当たりコア四半期利益は、コア四半期利益をその期間の自己株式を調整した発行済普通株式の加重平均株式数で除して算定しています。
売上収益
・主要製品の前立腺がん治療剤XTANDI/イクスタンジ、尿路上皮がん治療剤パドセブ、急性骨髄性白血病治療剤ゾスパタの売上が順調に拡大しました。
・パドセブは、特に米国及び欧州で売上が大きく伸長しました。
・一方で、米国にて発売している心機能検査補助剤レキスキャンの売上が後発品の影響により大幅に減少しました (米ドルベースで前年同四半期連結累計期間比87.6%減) 。
以上の結果、売上収益は、7,671億円 (前年同四半期連結累計期間比0.6%増) となりました。
コア営業利益/コア四半期利益
・売上総利益は、6,238億円 (同2.2%増) となりました。売上原価率は、前年同四半期連結累計期間に比べ1.2ポイント低下し、18.7%となりました。
・販売費及び一般管理費は、3,475億円 (同12.8%増) となりました。成熟製品における費用削減 (同約40億円減) を進めた一方で、主に為替の影響 (同161億円増) や閉経に伴う血管運動神経症状治療剤VEOZAHに関連する費用の増加 (同約130億円増) 、さらにIveric Bio社の買収による影響 (約100億円) により、総額として増加しました。なお、米国におけるXTANDIの共同販促費用を除いた販売費及び一般管理費は、2,544億円 (同16.5%増) となりました。
・研究開発費は、1,419億円 (同2.0%増) となりました。主に、抗Claudin 18.2モノクローナル抗体ゾルベツキシマブにおける開発費用が想定を上回ったことに加え、為替の影響 (同45億円増) やIveric Bio社の買収による影響 (約40億円) により、総額として増加しました。
・無形資産償却費は、337億円 (同68.9%増) となりました。Iveric Bio社買収により獲得し、当第2四半期連結会計期間に発売となった地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性治療剤IZERVAYの無形資産償却費が増加の主な要因となりました。
以上の結果、コア営業利益は1,098億円 (同24.5%減) 、コア四半期利益は898億円 (同25.2%減) となりました。
<連結業績 (フルベース) >
当第2四半期連結累計期間の連結業績 (フルベース) は下表のとおりです。売上収益は増加した一方、営業利益及び四半期利益は減少しました。
フルベースの業績には、コアベースの業績で除外される「その他の収益」、「その他の費用」等が含まれます。当第2四半期連結累計期間における「その他の収益」は71億円 (前年同四半期連結累計期間:162億円) 、「その他の費用」は659億円 (同:417億円) となりました。
「その他の費用」として、Iveric Bio社の買収に伴う権利確定前のストック・オプション等の株式報酬に係る支払 (367億円) や、主に為替レートの変動による抗Claudin 18.2モノクローナル抗体ゾルベツキシマブの条件付対価に係る公正価値の増加 (88億円) を計上しました。
〈主要製品の売上〉
(注) プログラフ:アドバグラフ、グラセプター、アスタグラフXLを含む
<XTANDI/イクスタンジ>
・全ての地域で売上が拡大しました。
・M1 CSPC (転移性去勢感受性前立腺がん) での処方が引き続き拡大し、売上に貢献しました。
<パドセブ>
・発売している全ての地域で売上が拡大しました。
・米国において、「局所進行性または転移性尿路上皮がんを対象とした一次療法としてのペムブロリズマブ併用療法」での処方が想定を上回るスピードで浸透し、売上に大きく貢献しました。
<ゾスパタ>
・グレーターチャイナを除く全ての地域で売上が拡大しました。
・グレーターチャイナにおいても前第2四半期連結累計期間に起きた在庫積み増しの影響を除くと、通期予想に沿って推移しました。
<VEOZAH>
・閉経に伴う中等度から重度の血管運動神経症状の治療剤として、2023年5月に米国で発売になりました。
<IZERVAY>
・地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性の治療剤として、2023年9月に米国で発売になりました。
<ベタニス/ミラベトリック/ベットミガ>
・地域ごとに増減はあったものの、グローバルの売上は拡大しました。
<プログラフ>
・グローバルの売上は通期予想に沿って推移したものの、地域ごとに増減があり前年同四半期連結累計期間と比べてわずかに売上が減少しました。
(注) グレーターチャイナ:中国、香港、台湾
〈地域別売上収益の状況〉
地域別の売上収益は下表のとおりです。日本、エスタブリッシュドマーケット及びインターナショナルマーケットは増加した一方、米国及びグレーターチャイナは減少しました。
(注) 1.前第3四半期連結会計期間から、オーストラリアのコマーシャル区分をエスタブリッシュドマーケットからインターナショナルマーケットに変更しています。なお、前第2四半期連結累計期間の金額は当該変更を反映しています。
2.第1四半期連結会計期間から、インターナショナルマーケットに含まれていた一部の国のコマーシャル区分をエスタブリッシュドマーケットに変更しています。なお、前第2四半期連結累計期間の金額は当該変更を反映しています。
エスタブリッシュドマーケット:欧州、カナダ 等
グレーターチャイナ:中国、香港、台湾
インターナショナルマーケット:中南米、中東、アフリカ、東南アジア、南アジア、ロシア、韓国、
オーストラリア、輸出売上 等
[セグメント情報]
当社グループは、医薬品事業の単一セグメントのため、セグメント情報の記載を省略しています。
当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>
営業活動によるキャッシュ・フローは、491億円 (前年同四半期連結累計期間比908億円減) となりました。Iveric Bio社の買収に伴う権利確定前のストック・オプション等の株式報酬に係る支払367億円がありました。法人所得税の支払額が、150億円 (同202億円減) となりました。
<投資活動によるキャッシュ・フロー>
投資活動によるキャッシュ・フローは、△7,833億円 (同7,487億円支出増) となりました。Iveric Bio社の買収に伴い、子会社の取得による支出が7,601億円 (同7,601億円増) となりました。
<財務活動によるキャッシュ・フロー>
財務活動によるキャッシュ・フローは、6,702億円 (前年同四半期連結累計期間は814億円の支出) となりました。Iveric Bio社の買収に必要な資金を調達したことに伴い、短期借入金及びコマーシャル・ペーパーの増加が2,749億円、社債の発行及び長期借入れによる収入が4,705億円ありました。自己株式の取得による支出107億円 (前年同四半期連結累計期間比2億円支出増) がありました。また、配当金の支払額は539億円 (同82億円増) となりました。
以上の結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、3,340億円 (前連結会計年度末比428億円減) となりました。
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は1,419億円 (前年同四半期連結累計期間比2.0%増) となりました。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。