当第1四半期連結累計期間において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動等または、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
当第1四半期連結累計期間における当社グループ(当社および子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
また、文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績
(業績管理指標「コア営業利益」について)
当社グループでは、IFRSの適用にあたり、会社の経常的な収益性を示す利益指標として、「コア営業利益」を設定し、これを当社独自の業績管理指標として採用しております。
「コア営業利益」は、営業利益から当社グループが定める非経常的な要因による損益(以下「非経常項目」)を除外したものとなります。非経常項目として除かれる主なものは、減損損失、事業構造改善費用、企業買収に係る条件付対価公正価値の変動額等です。
当第1四半期連結累計期間の当社グループの連結業績は、以下のとおりであります。
■ 売上収益は1,312億円(前年同四半期比2.0%減)となりました。
中国セグメントでは増収となりましたが、日本、北米、海外その他の各セグメントで減収となりました。
■ コア営業利益は85億円(前年同四半期比65.0%減)となりました。
減収による売上総利益の減少に加え、スミトバント社の子会社における販売活動の本格化や無形資産の償却費の増加等により、販売費及び一般管理費が増加したことから、コア営業利益は減益となりました。
■ 営業利益は83億円(前年同四半期比64.3%減)となりました。
条件付対価の公正価値の変動額やその他の収益・費用項目に大きな増減はなく、コア営業利益と同様に減益となりました。
■ 税引前四半期利益は80億円(前年同四半期比63.8%減)となりました。
為替差損益を含む金融損益は改善しましたが、営業利益の減少の影響が大きく、減益となりました。
■ 四半期利益は8億円(前年同四半期比94.8%減)となりました。
法人所得税に大きな変動はなく、四半期利益についても減益となりました。
■ 親会社の所有者に帰属する四半期利益は48億円(前年同四半期比73.7%減)となりました。
四半期利益の減益の影響が大きく、親会社の所有者に帰属する四半期利益は減益となりました。
なお、親会社の所有者に帰属する四半期利益の売上収益に対する比率は3.7%となりました。
(セグメント業績指標「コアセグメント利益」について)
セグメント別の業績では、各セグメントの経常的な収益性を示す利益指標として、「コアセグメント利益」を設定し、当社独自のセグメント業績指標として採用しております。
「コアセグメント利益」は、「コア営業利益」から、グローバルに管理しているため各セグメントに配分できない研究開発費、事業譲渡損益等を除外したセグメント別の利益となります。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
<日本>
■ 売上収益は387億円(前年同四半期比2.8%減)となりました。
非定型抗精神病薬「ラツーダ」や2型糖尿病治療剤「トルリシティ」等の売上は伸長しましたが、本年4月の薬価改定の影響や長期収載品の販売減少等により、減収となりました。
■ コアセグメント利益は67億円(前年同四半期比16.1%減)となりました。
減収による売上総利益の減少に加え、販売費及び一般管理費が増加し、減益となりました。
<北米>
■ 売上収益は714億円(前年同四半期比3.7%減)となりました。
前連結会計年度に販売を開始した進行性前立腺がん治療剤「オルゴビクス」に加え、当四半期に販売を開始した過活動膀胱治療剤「ジェムテサ」および子宮筋腫治療剤「マイフェンブリー」の売上が増収要因となりましたが、独占販売期間が終了した慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療剤「ブロバナ」や、前連結会計年度後半の出荷増の影響を受けた「ラツーダ」の売上が減少したことなどにより、減収となりました。
■ コアセグメント利益は181億円(前年同四半期比49.4%減)となりました。
売上総利益の減少に加え、スミトバント社の子会社における販売活動の本格化に伴い販売費及び一般管理費が増加したため、減益となりました。
<中国>
■ 売上収益は85億円(前年同四半期比66.3%増)となりました。
新型コロナウイルス感染症の影響により、前年同四半期は縮小していたカルバペネム系抗生物質製剤「メロペン」の販売の回復に加え、「ラツーダ」等が伸長し、増収となりました。
■ コアセグメント利益は43億円(前年同四半期比57.5%増)となりました。
増収による売上総利益の増加により、増益となりました。
<海外その他>
■ 売上収益は27億円(前年同四半期比50.3%減)となりました。
輸出が減少した影響により減収となりました。
■ コアセグメント利益は6億円(前年同四半期比74.3%減)となりました。
減収による影響が大きく、減益となりました。
上記報告セグメントのほか、当社グループは、食品素材・食品添加物および化学製品材料、動物用医薬品等の販売を行っており、これらの売上収益は99億円(前年同四半期比5.8%増)、コアセグメント利益は10億円(前年同四半期比6.4%減)となりました。
(2) 財政状態
資産については、非流動資産では、その他の金融資産の減少に加え、無形資産が償却により減少した結果、前連結会計年度末に比べ143億円減少しました。
流動資産は、「マイフェンブリー」の承認に伴う一時金の計上により営業債権及びその他の債権は増加しましたが、短期貸付金の回収によるその他の金融資産の減少や、現金及び現金同等物の減少等により、前連結会計年度末に比べ172億円減少しました。
これらの結果、資産合計は前連結会計年度末に比べ314億円減少し、1兆2,767億円となりました。
負債については、未払法人所得税や引当金等が減少した結果、前連結会計年度末に比べ219億円減少し、6,380億円となりました。
親会社の所有者に帰属する持分は、その他の資本の構成要素が減少したことにより、前連結会計年度末に比べ65億円減少し、5,740億円となりました。また、非支配持分は、スミトバント社傘下の非支配持分を有する子会社の業績が損失となったため、前連結会計年度末に比べ30億円減少しました。
これらの結果、資本合計は前連結会計年度末に比べ95億円減少し、6,387億円となりました。
なお、当第1四半期連結会計期間末の親会社所有者帰属持分比率は45.0%となりました。
(3) キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前四半期利益が減少したことや、営業債権及びその他の債権が増加したことにより、前年同四半期に比べ333億円収入が減少し、328億円の支出となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期と同様に短期貸付金の減少がありましたが、投資の取得による支出が増加し、前年同四半期に比べ38億円収入が減少し、177億円の収入となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期には、非支配持分からの子会社持分取得による支出がありましたが、当四半期は同様の支出がないことから、前年同四半期に比べ24億円支出が減少し、69億円の支出となりました。
上記の結果、当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は1,709億円となり、前連結会計年度末に比べ228億円減少しました。
当社グループの資本の財源および資金の流動性は、以下のとおりです。
当社グループは、営業活動によるキャッシュ・フローのほか、銀行借入などにより、必要資金を調達し、買収で取得した開発品への先行投資などを行っております。
当社グループの財務活動の方針は、自己資金に加えて、必要に応じて借入によるレバレッジの活用などにより必要資金を確保することであります。
(4) 事業上および財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発費の総額は224億円(前年同四半期比12.9%減)であります。なお、当社グループは、研究開発費をグローバルに管理しているため、セグメントに配分しておりません。
本年4月、米国において、開発中の培養ヒト胸腺組織RVT-802について、小児先天性無胸腺症を対象とした再申請を行いました。
本年5月、米国において、ゴナドトロピン放出ホルモン受容体アンタゴニストであるレルゴリクスの配合剤「マイフェンブリー」について、子宮筋腫に伴う過多月経を適応症として承認を取得しました。また、欧州では、子宮筋腫を対象に申請中のレルゴリクス配合剤「ライエクオ」について、欧州医薬品庁(EMA)の欧州医薬品評価委員会(CHMP)から承認勧告を受領しました。
(注)「ライエクオ」は本年7月、欧州において承認を取得しました。
本年6月、日本において、2型糖尿病治療剤「ツイミーグ」(一般名:イメグリミン塩酸塩)について、承認を取得しました。
当社グループにおける開発状況は以下のとおりであります。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。