当第2四半期連結累計期間において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動等または、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
当第2四半期連結累計期間における当社グループ(当社および子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
また、文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績
(業績管理指標「コア営業利益」について)
当社グループでは、IFRSの適用にあたり、会社の経常的な収益性を示す利益指標として、「コア営業利益」を設定し、これを当社独自の業績管理指標として採用しております。
「コア営業利益」は、営業利益から当社グループが定める非経常的な要因による損益(以下「非経常項目」)を除外したものとなります。非経常項目として除かれる主なものは、減損損失、事業構造改善費用、企業買収に係る条件付対価公正価値の変動額等です。
当第2四半期連結累計期間の当社グループの連結業績は、以下のとおりであります。
■ 売上収益は3,193億円(前年同四半期比8.7%増)となりました。
日本セグメントは、薬価改定の影響等により減収となりましたが、北米、中国、海外その他の各セグメントは、為替換算の影響や主力製品の売上拡大などにより増収となりました。
■ コア営業利益は248億円(前年同四半期比48.2%減)となりました。
為替換算の影響等による販売費及び一般管理費や研究開発費の増加が、増収による売上総利益の増加を上回り、コア営業利益は減益となりました。
■ 営業利益は△289億円(前年同四半期比765億円の減益)となりました。
米国で販売中のパーキンソン病に伴うオフ症状治療剤「キンモビ」について、収益予測を見直した結果、本製品に係る特許権等を全額減損し、減損損失544億円を計上したため、営業利益は大幅な減益となりました。
■ 税引前四半期利益は210億円(前年同四半期比57.3%減)となりました。
当四半期末の円安による為替差益の計上により、金融収益から金融費用を差し引いた金融損益は大幅な増益となりましたが、減損損失計上の影響が大きく、税引前四半期利益は減益となりました。
■ 四半期利益は△152億円(前年同四半期比452億円の減益)となりました。
税引前四半期利益が減益となったことにより、四半期利益についても減益となりました。
■ 親会社の所有者に帰属する四半期利益は△73億円(前年同四半期比437億円の減益)となりました。
四半期利益の減益の影響が大きく、非支配持分に帰属する損失を控除した親会社の所有者に帰属する四半期利益も減益となりました。
(セグメント業績指標「コアセグメント利益」について)
セグメント別の業績では、各セグメントの経常的な収益性を示す利益指標として、「コアセグメント利益」を設定し、当社独自のセグメント業績指標として採用しております。
「コアセグメント利益」は、「コア営業利益」から、グローバルに管理しているため各セグメントに配分できない研究開発費、事業譲渡損益等を除外したセグメント別の利益となります。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
<日本>
■ 売上収益は666億円(前年同四半期比13.1%減)となりました。
非定型抗精神病薬「ラツーダ」等の売上は伸長しましたが、薬価改定の影響等により、減収となりました。
■ コアセグメント利益は44億円(前年同四半期比55.4%減)となりました。
減収による売上総利益の減少等により、減益となりました。
<北米>
■ 売上収益は1,953億円(前年同四半期比11.7%増)となりました。
前年同四半期は、精神神経領域における大塚製薬株式会社との共同開発・販売提携に伴う契約一時金の収益計上がありましたが、当第2四半期連結累計期間においては、為替換算の影響に加え、「ラツーダ」や、Sumitovant Biopharma Ltd.(以下「スミトバント社」)製品である進行性前立腺がん治療剤「オルゴビクス」、過活動膀胱治療剤「ジェムテサ」等の売上伸長により、増収となりました。
■ コアセグメント利益は473億円(前年同四半期比32.7%減)となりました。
スミトバント社グループの費用の増加や為替換算による販売費及び一般管理費の増加が、売上総利益の増加を上回り、減益となりました。
<中国>
■ 売上収益は240億円(前年同四半期比32.5%増)となりました。
カルバペネム系抗生物質製剤「メロペン」の売上増加の影響が大きく、増収となりました。
■ コアセグメント利益は132億円(前年同四半期比37.5%増)となりました。
増収による売上総利益の増加により、増益となりました。
<海外その他>
■ 売上収益は113億円(前年同四半期比146.2%増)となりました。
選択的オレキシン2受容体作動薬(DSP-0187)のライセンス契約の対価として受領した契約一時金を収益計上した影響が大きく、増収となりました。
■ コアセグメント利益は75億円(前年同四半期比735.8%増)となりました。
増収による売上総利益の増加により、増益となりました。
上記報告セグメントのほか、当社グループは、食品素材・食品添加物および化学製品材料、動物用医薬品等の販売を行っており、これらの売上収益は221億円(前年同四半期比12.8%増)、コアセグメント利益は19億円(前年同四半期比0.6%減)となりました。
(2) 財政状態
資産については、非流動資産では、その他の金融資産等は減少しましたが、為替換算の影響によりのれん等が増加したことから、前連結会計年度末に比べ166億円増加しました。
流動資産は、現金及び現金同等物や営業債権及びその他の債権が増加した結果、前連結会計年度末に比べ834億円増加しました。
これらの結果、資産合計は前連結会計年度末に比べ999億円増加し、1兆4,080億円となりました。
負債については、未払法人所得税や引当金等が増加した結果、前連結会計年度末に比べ549億円増加し、6,893億円となりました。なお、社債及び借入金は合計で2,497億円となり、前連結会計年度末に比べ193億円減少しました。
親会社の所有者に帰属する持分は、利益剰余金は減少しましたが、その他の資本の構成要素が増加した結果、前連結会計年度末に比べ383億円増加し、6,461億円となりました。また、非支配持分は、前連結会計年度末に比べ68億円増加しました。
これらの結果、資本合計は前連結会計年度末に比べ450億円増加し、7,186億円となりました。
なお、当第2四半期連結会計期間末の親会社所有者帰属持分比率は45.9%となりました。
(3) キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前四半期利益は減少しましたが、減損損失等の非資金損益項目が増加したことや法人税等の支払額が減少したことなどにより、前年同四半期に比べ577億円収入が増加し、295億円の収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、短期貸付金の減少などにより、前年同四半期に比べ34億円収入が増加し、71億円の収入となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済および配当金の支払いなどにより、前年同四半期に比べ134億円支出が増加し、267億円の支出となりました。
上記のキャッシュ・フローに、現金及び現金同等物に係る換算差額を加えた結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は2,506億円となり、前連結会計年度末に比べ476億円増加しました。
(4) 事業上および財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は500億円(前年同四半期比9.4%増)であります。また、当社グループは、研究開発費をグローバルに管理しているため、セグメントに配分しておりません。
米国において、本年6月、子宮筋腫治療剤「マイフェンブリー」について、長期の安全性および有効性に関する添付文書改訂の申請がFDAによって受理されました。また、本年8月、同剤について、子宮内膜症を対象とした適応追加の承認を取得しました。さらに、ulotaront(開発コード:SEP-363856)について、第2適応症として大うつ病補助療法(aMDD)のフェーズ2/3試験を開始しました。
欧州において、本年5月、進行性前立腺がん治療剤「オルゴビクス」について、承認を取得しました。
日本において、株式会社メルティン MMIと共同で開発し同社が医療機器認証を取得した「MELTz手指運動リハビリテーションシステム(一般的名称:能動型展伸・屈伸回転運動装置)」を9月に発売しました。
当社グループにおける開発状況は以下のとおりであります。
当第2四半期連結会計期間において締結した経営上の重要な契約等は次のとおりであります。
技術導出
当第2四半期連結会計期間において、以下の契約の当事者から外れることに合意しました。
技術導出
なお、当社、スミトバント社およびマイオバント社の3社は、スミトバント社によるマイオバント社の完全子会社化に関する契約を締結しました。
詳細は、「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 11.後発事象」に記載しております。