(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間の業績は、国内医薬品新製品群の伸長に加え、自社創薬品「ウプトラビ」の海外売上に伴うロイヤリティー収入等が寄与し、売上高は496億6千6百万円と対前年同期比11.6%の増収、営業利益は92億6千6百万円と対前年同期比42.7%の増益、経常利益は96億7千8百万円と対前年同期比57.9%の増益、親会社株主に帰属する四半期純利益は69億9千8百万円と対前年同期比56.1%の増益となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
①医薬品事業
医薬品事業では、前立腺肥大症に伴う排尿障害改善剤「ザルティア」、骨髄異形成症候群治療剤「ビダーザ」、がん疼痛・慢性疼痛治療剤「トラマール」・「ワントラム」、肺動脈性肺高血圧治療剤「アドシルカ」等の伸長に加え、昨年11月に国内で販売を開始した、自社創薬品の肺動脈性肺高血圧治療剤「ウプトラビ」の売上伸長と、同製品の海外売上に伴うロイヤリティー収入等が寄与し、売上高は427億6百万円と対前年同期比13.6%の増収となりました。
また、本年7月には、当社小田原総合製剤工場(神奈川県)の敷地内に、高生理活性固形製剤棟が竣工いたしました。
②機能食品事業
機能食品事業では、プロテイン製剤の売上は減少しましたが、品質安定保存剤、健康食品素材の売上が増加し、売上高は69億6千万円と対前年同期比0.6%の増収となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間の現金及び現金同等物の残高は、278億3千6百万円となりました(前第2四半期連結累計期間の残高は269億6千4百万円)。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは22億2千1百万円の支出(前第2四半期連結累計期間は67億1千8百万円の収入)となりました。主な内訳は、収入項目では税金等調整前四半期純利益96億7千8百万円、減価償却費13億円、支出項目は、売上債権の増加額51億4百万円、その他の流動負債の減少額38億3千万円、法人税等の支払額37億6千3百万円でした。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、38億4千4百万円の支出(前第2四半期連結累計期間は31億9千万円の支出)となりました。主な内訳は、有形固定資産の取得による支出、有価証券の取得による支出等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額等により、20億3千4百万円の支出(前第2四半期連結累計期間は9億4千7百万円の支出)となりました。
(3)研究開発活動
文中における研究開発の状況は、当四半期報告書提出日現在の状況に基づき記載しております。
当第2四半期連結累計期間における研究開発費は62億7千万円、対売上高比率は12.6%であります。
(国内開発状況)
・濾胞性リンパ腫治療剤「GA101(一般名:オビヌツズマブ)」については、中外製薬株式会社と共同で開発を進めてきましたが、平成29年8月に「CD20陽性のB細胞性濾胞性リンパ腫」を適応疾患として中外製薬株式会社が製造販売の承認申請を行いました。
・「NS-304(一般名:セレキシパグ)」については、慢性血栓塞栓性肺高血圧症を対象とした第三相試験を、アクテリオン ファーマシューティカルズ ジャパン株式会社と共同で実施中です。同効能・効果については、平成28年6月に厚生労働省より希少疾病用医薬品の指定を受けました。また、閉塞性動脈硬化症を対象とした後期第二相試験を、日本新薬が単独で実施中です。
・子宮内膜症治療剤「NS-580」については、平成29年7月より前期第二相試験を開始しました。
・デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療剤「NS-065/NCNP-01」については、第一/二相試験を実施中です。本剤は、平成27年10月に厚生労働省より「先駆け審査指定制度」の対象品目として指定されました。
・鉄欠乏性貧血治療剤「NS-32」については、平成28年12月にファーマコスモス社(デンマーク)から導入し、平成29年1月より第一相試験を開始しました。
・再発・難治性急性骨髄性白血病治療剤「NS-917」については、平成29年3月にデルタフライファーマ株式会社(徳島市)より導入し、開発準備中です。
・肝中心静脈閉塞症治療剤「NS-73」および二次性急性骨髄性白血病治療剤「NS-87」については、平成29年3月にジャズ・ファーマシューティカルズ社(アイルランド)より導入し、開発準備中です。
(海外開発状況)
・合成抗菌剤「プルリフロキサシン」については、中国において導出先のリーズ・ファーマ社(香港)が第三相試験を終了し、平成29年9月に承認申請しました。
・「NS-065/NCNP-01」については、米国において第二相試験を実施中です。本剤は、FDAより平成28年10月にファストトラック指定を受け、さらに平成29年1月にはオーファンドラッグ指定および希少小児疾患指定を受けました。
・骨髄線維症治療剤「NS-018」については、米国において第一/二相試験を実施中です。