当第3四半期累計期間の経営成績につきましては、以下のとおりです。
売上高は、31,320百万円と前年同期に比べ14,223百万円(31.2%)減少しました。これは、主に2019年1月に抗HIV薬6品(「ビリアード錠」「エムトリバカプセル」「ツルバダ配合錠」「スタリビルド配合錠」「ゲンボイヤ配合錠」「デシコビ配合錠」)の販売権を返還したことによるものです。
HIV感染症領域を除く売上高につきましては、フランチャイズ領域である「腎・透析領域」「皮膚疾患領域」「アレルゲン領域」における既存製品の維持・拡大に努めた結果、腎・透析領域は「レミッチ(透析患者における経口そう痒症改善剤)」が後発品の影響を受けましたが、アレルゲン領域は「シダキュア スギ花粉舌下錠(アレルゲン免疫療法薬)」及び「ミティキュア ダニ舌下錠(アレルゲン免疫療法薬)」が伸長し、その他、抗HIV薬6品の販売権返還に伴う経過措置として当社が担う当該医薬品の流通に係る手数料収入を計上したこと等により31,320百万円と前年同期に比べ1,070百万円(3.5%)増加しました。
各フランチャイズ領域における主要な製品・商品の販売状況につきましては、以下のとおりです。
・腎・透析領域におきましては、「レミッチ」は後発品の影響により6,447百万円と前年同期に比べ2,596百万円(28.7%)減少しましたが、「リオナ錠(高リン血症治療剤)」は4,845百万円と前年同期に比べ90百万円(1.9%)増加しました。
・皮膚疾患領域におきましては、「アンテベート(外用副腎皮質ホルモン剤)」が4,039百万円と前年同期に比べ17百万円(0.4%)減少しました。
・アレルゲン領域におきましては、アレルゲン免疫療法のさらなる普及により「ミティキュア ダニ舌下錠」は1,816百万円と前年同期に比べ1,075百万円(145.1%)増加し、2018年6月に販売を開始した「シダキュア スギ花粉舌下錠」は2,180百万円となりました。なお、「シダトレン スギ花粉舌下液(アレルゲン免疫療法薬)」は840百万円と前年同期に比べ420百万円(33.3%)減少しました。
費用面におきましては、売上原価は売上高が減少したこと等により14,845百万円と前年同期に比べ8,702百万円(37.0%)減少し、販売費及び一般管理費は販売促進費が減少したほか、研究開発費及び特別転身支援制度の実施等により賞与引当金繰入額が減少したこと等により15,812百万円と前年同期に比べ3,139百万円(16.6%)減少しました。
以上の結果、営業利益は662百万円と前年同期に比べ2,381百万円(78.2%)、経常利益は839百万円と前年同期に比べ2,294百万円(73.2%)それぞれ減少しました。四半期純利益は抗HIV薬6品の販売権返還に係る譲渡益40,614百万円を特別利益に計上したこと、特別転身支援制度の実施による割増退職金等の費用4,279百万円を事業構造改革費用として特別損失に計上したことにより26,466百万円と前年同期に比べ24,218百万円増加しました。
当第3四半期会計期間末の総資産は、147,236百万円と前事業年度末に比べ43,982百万円(42.6%)増加しました。これは、投資その他の資産のその他に含まれる長期前払費用が1,877百万円減少しましたが、キャッシュ・マネージメント・システム預託金が25,877百万円、有価証券が14,499百万円、投資有価証券が4,744百万円増加したこと等によるものです。
負債につきましては、34,763百万円と前事業年度末に比べ18,602百万円(115.1%)増加しました。これは、未払法人税等が9,537百万円、買掛金が3,653百万円、流動負債のその他に含まれる未払消費税等が2,748百万円増加したこと等によるものです。
純資産につきましては、112,472百万円と前事業年度末に比べ25,379百万円(29.1%)増加しました。これは、主に利益剰余金が25,119百万円増加したことによるものです。
当第3四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
なお、2019年7月、当社は「カルバン錠(ベバントロール塩酸塩製剤)」の販売に関して独占禁止法違反の疑いがあるとして、公正取引委員会の立ち入り検査を受けました。当社は、この事実を厳粛かつ真摯に受け止め、公正取引委員会の検査に全面的に協力してまいります。
当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は2,588百万円です。
導入活動・研究(共同)開発活動の主な進捗及び成果につきましては、以下のとおりです。
・当社と日本たばこ産業株式会社(以下、「JT」)が鉄欠乏性貧血患者を対象として効能追加の開発を進めております高リン血症治療剤「リオナ錠」(開発番号:JTT-751)につきまして、2019年7月、日本国内で実施中の第Ⅲ相臨床試験のうち、比較試験の速報結果を得ました。今回得られた速報結果では、有効性の主要評価項目において「リオナ錠」の対照薬に対する非劣性が確認され、安全性に関しては、「リオナ錠」の良好な忍容性が確認されました。なお、安全性評価項目のうち、悪心及び嘔吐に関する有害事象の発現率を評価した結果、それぞれ、「リオナ錠」は13.0%及び3.2%、対照薬は32.7%及び15.2%でした。今後、本試験及びその他の臨床試験成績等をもとに、鉄欠乏性貧血を適応症とした「リオナ錠」の日本国内における効能追加申請を目指します。
・当社とJTが腎性貧血患者を対象として開発を進めております低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素(Hypoxia Inducible Factor Prolyl Hydroxylase、HIF-PH)阻害薬「JTZ-951(エナロデュスタット)」につきまして、2019年7月、日本国内で実施中の第Ⅲ相臨床試験のうち、透析導入前(保存期)の腎性貧血患者、及び赤血球造血刺激因子製剤(ESA)による治療を受けている血液透析施行中の腎性貧血患者を対象とした2本の臨床試験の速報結果を得ました。今回得られた速報結果では、両試験の有効性の主要評価項目において「JTZ-951」の対照薬に対する非劣性が確認され、また、安全性に関しては、「JTZ-951」の良好な忍容性が確認されました。今後、本試験及びその他の臨床試験成績等をもとに、日本国内における製造販売承認申請を目指します。
当第3四半期累計期間において、主に特別転身支援制度(希望退職者の募集)の実施による人員数の最適化により従業員数が前事業年度末に比べ369名減少しました。
なお、従業員数は就業人員数(当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む。)です。
当第3四半期累計期間において、商品の仕入実績及び販売実績が著しく減少しました。これは主に、抗HIV薬6品の販売権を返還したことによるものです。