第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期累計期間において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動等又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績

当第3四半期累計期間の経営成績につきましては、以下のとおりです。

 

2019年12月

第3四半期累計期間

2020年12月

第3四半期累計期間

増減額

増減率

売上高(百万円)

31,320

30,172

△1,148

△3.7%

営業利益(百万円)

662

3,553

2,891

436.5%

経常利益(百万円)

839

3,753

2,913

346.9%

四半期純利益(百万円)

26,466

2,508

△23,958

△90.5%

 

 

売上高は、製商品売上高において、薬価改定(2019年10月及び2020年4月)の影響を受ける中、アレルゲン領域における販売数量の伸長等により前年同期の水準を確保しましたが、抗HIV薬6品の流通経過措置終了に伴う手数料収入が減少したこと等により、30,172百万円と前年同期に比べ1,148百万円(3.7%)減少しました。

 

各フランチャイズ領域における主要な製品・商品の販売状況につきましては、以下のとおりです。

・腎・透析領域におきましては、「リオナ錠(高リン血症治療剤)」が薬価改定の影響により4,770百万円と前年同期に比べ74百万円(1.5%)減少し、「レミッチ(透析患者における経口そう痒症改善剤)」は薬価改定に加えて後発品の影響もあり4,698百万円と前年同期に比べ1,749百万円(27.1%)減少しました。

・皮膚疾患領域におきましては、「アンテベート(外用副腎皮質ホルモン剤)」が薬価改定の影響により3,857百万円と前年同期に比べ182百万円(4.5%)減少しました。なお、2020年6月に販売を開始した「コレクチム軟膏(外用JAK阻害剤)」は641百万円となりました。

・アレルゲン領域におきましては、アレルゲン免疫療法のさらなる普及により「シダキュア スギ花粉舌下錠(アレルゲン免疫療法薬)」は4,261百万円と前年同期に比べ2,081百万円(95.5%)増加し、「ミティキュア ダニ舌下錠(アレルゲン免疫療法薬)」は3,249百万円と前年同期に比べ1,433百万円(78.9%)増加しました。

 

費用面におきましては、売上原価は14,548百万円と前年同期に比べ296百万円(2.0%)減少し、販売費及び一般管理費は研究開発費が減少したほか、前事業年度に実施した特別転身支援制度による人員数の最適化の影響等により12,069百万円と前年同期に比べ3,743百万円(23.7%)減少しました

 

以上の結果、営業利益は3,553百万円と前年同期に比べ2,891百万円(436.5%)、経常利益は3,753百万円と前年同期に比べ2,913百万円(346.9%)それぞれ増加しました。四半期純利益は2,508百万円と前年同期に比べ23,958百万円(90.5%)減少しました。これは、前事業年度において特別利益に抗HIV薬6品の販売権返還に係る譲渡益があったことによるものです。なお、佐倉工場を2020年7月1日付で岩城製薬株式会社に譲渡しており、当該譲渡に伴う損失額を事業構造改革費用として特別損失に計上しております。

 

新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、患者様の医療機関への受診抑制傾向が見られることや、医薬情報担当者(MR)の医療機関への訪問自粛等、事業活動に影響が生じておりますが、ITを活用した医薬品の適正使用情報提供活動の拡充等により対応しております。なお、当第3四半期累計期間の売上高への影響は軽微です。

 

(2) 財政状態

当第3四半期会計期間末の総資産は、124,438百万円と前事業年度末に比べ15,505百万円(11.1%)減少しました。これは、有価証券が6,970百万円増加しましたが、受取手形及び売掛金が8,151百万円、キャッシュ・マネージメント・システム預託金が7,525百万円、現金及び預金が4,213百万円、有形固定資産が1,068百万円、投資有価証券が803百万円減少したこと等によるものです。

負債につきましては、10,257百万円と前事業年度末に比べ16,560百万円(61.8%)減少しました。これは、未払法人税等が9,373百万円、流動負債のその他に含まれる未払消費税等が3,443百万円、流動負債のその他に含まれる未払金が2,131百万円、買掛金が1,281百万円減少したこと等によるものです。

純資産につきましては、114,180百万円と前事業年度末に比べ1,054百万円(0.9%)増加しました。これは、主に利益剰余金が1,160百万円増加したことによるものです。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は457百万円です。

 

導入活動・研究(共同)開発活動の主な進捗及び成果につきましては、以下のとおりです。

・2020年8月、当社は、米国のVerrica Pharmaceuticals Inc.(以下、「Verrica社」)との間で、Verrica社が有する皮膚疾患治療薬「VP-102」の日本国内における独占的開発・商業化権を獲得するためのオプション契約を締結しました。「VP-102」は、Verrica社が米国での開発を進めている、伝染性軟属腫等を対象とした皮膚疾患治療薬であり、カンタリジンを有効成分とする外用剤です。現在、Verrica社は、「VP-102」につき、米国で伝染性軟属腫を適応症とした第Ⅲ相臨床試験を終了しております。また、尋常性疣贅については、米国で第Ⅱ相臨床試験が終了しております。

・日本たばこ産業株式会社(以下、「JT」)は、低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素(Hypoxia Inducible Factor Prolyl Hydroxylase、HIF-PH)阻害薬「エナロイ錠(エナロデュスタット)」につきまして、腎性貧血を適応症として、2020年9月、日本国内における製造販売承認を取得しました。薬価収載後は、2017年10月に締結した日本国内における共同開発及び販売に関する契約に基づき、当社が「エナロイ錠」の販売を行います。

・JTと日本国内における共同開発及び販売に関する契約を締結したJAK阻害剤「JTE-052」の皮膚外用製剤(コレクチム軟膏)につきまして、2歳未満の乳幼児を対象とした国内第Ⅲ相臨床試験を開始しております。

 

(5) 主要な設備

当第3四半期累計期間において、佐倉工場を2020年7月1日付で岩城製薬株式会社に譲渡したことにより、土地101百万円、建物372百万円、製造設備等411百万円が当社の主要な設備に該当しなくなりました。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期会計期間において、経営上の重要な契約等は行われておりません。