第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期累計期間において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動等又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績

当第1四半期累計期間の経営成績につきましては、以下のとおりです。

 

2020年12月

第1四半期累計期間

2021年12月

第1四半期累計期間

増減額

増減率

売上高(百万円)

9,571

9,899

328

3.4%

営業利益(百万円)

1,252

689

△562

△44.9%

経常利益(百万円)

1,317

650

△667

△50.6%

四半期純利益(百万円)

862

436

△426

△49.5%

 

 

売上高は、薬価改定のほか、2020年7月に実施した佐倉工場譲渡に伴う受託製造の終了による減少があったものの、アレルゲン領域における販売数量の伸長に加え、「コレクチム軟膏(外用JAK阻害剤)」を2020年6月に販売を開始したこと等により、9,899百万円と前年同期に比べ328百万円(3.4%)増加しました。

 

各フランチャイズ領域における主要な製品・商品の販売状況につきましては、以下のとおりです。

・腎・透析領域におきましては、「リオナ錠(高リン血症治療剤、鉄欠乏性貧血治療剤)」が主に薬価改定の影響により1,430百万円と前年同期に比べ20百万円(1.4%)減少し、「レミッチ(透析患者における経口そう痒症改善剤)」は薬価改定に加えて後発品の影響もあり1,239百万円と前年同期に比べ276百万円(18.2%)減少しました。なお、「リオナ錠」につきましては、鉄欠乏性貧血を対象とした医療機関への情報提供活動について、2020年6月に当社及びあすか製薬株式会社(以下、「あすか製薬」)が締結したコ・プロモーション契約に基づき、当社は、主に腎臓内科・透析科等、慢性腎臓病領域を有する医療機関に対して、あすか製薬は、主に産婦人科を有する医療機関に対して、2021年3月より共同で実施しております。

・皮膚疾患領域におきましては、「アンテベート(外用副腎皮質ホルモン剤)」が薬価改定の影響により1,164百万円と前年同期に比べ59百万円(4.9%)減少しました。なお、「コレクチム軟膏」は612百万円となりました。

・アレルゲン領域におきましては、アレルゲン免疫療法のさらなる普及により「シダキュア スギ花粉舌下錠(アレルゲン免疫療法薬)」は1,662百万円と前年同期に比べ319百万円(23.8%)増加し、「ミティキュア ダニ舌下錠(アレルゲン免疫療法薬)」は1,474百万円と前年同期に比べ370百万円(33.6%)増加しました。

 

費用面におきましては、売上原価は4,795百万円と前年同期に比べ345百万円(7.8%)増加し、販売費及び一般管理費は売上連動経費、新製品の発売等に伴う販売費用等の増加により4,414百万円と前年同期に比べ545百万円(14.1%)増加しました。

 

以上の結果、営業利益は689百万円と前年同期に比べ562百万円(44.9%)経常利益は650百万円と前年同期に比べ667百万円(50.6%)、四半期純利益は436百万円と前年同期に比べ426百万円(49.5%)とそれぞれ減少しました。

 

前事業年度に引き続き新型コロナウイルス感染症の影響により、患者様の医療機関への受診抑制傾向が見られることや、医薬情報担当者(MR)の医療機関への訪問自粛等、事業活動に影響が生じておりますが、ITを活用した医薬品の適正使用情報提供活動の拡充等により対応しております。なお、当第1四半期累計期間の業績への影響は軽微です。

 

(2) 財政状態

当第1四半期会計期間末の総資産は、127,285百万円と前事業年度末に比べ1,258百万円(1.0%)増加しました。これは、現金及び預金2,019百万円減少したものの、有価証券1,600百万円商品及び製品1,596百万円増加したこと等によるものです。

負債につきましては、12,457百万円と前事業年度末に比べ1,522百万円(13.9%)増加しました。これは、流動負債のその他に含まれる未払金が908百万円、賞与引当金345百万円増加したこと等によるものです。

純資産につきましては、114,827百万円と前事業年度末に比べ263百万円(0.2%)減少しました。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

  当第1四半期累計期間の研究開発費の総額は108百万円です。

 

導入活動・研究(共同)開発活動の主な進捗及び成果につきましては、以下のとおりです。

(腎・透析領域)

高リン血症治療剤「リオナ錠」(一般名:クエン酸第二鉄水和物、開発番号:JTT-751)

2021年3月、日本たばこ産業株式会社(以下、「JT」)は、当社が販売及び情報提供活動を行っている高リン血症治療剤「リオナ錠」につきまして、鉄欠乏性貧血を新たな効能又は効果として製造販売承認事項一部変更承認を取得しました。

 

(皮膚疾患領域)

皮膚疾患治療薬「VP-102」

2021年3月、当社は、米国のVerrica Pharmaceuticals Inc.(以下、「Verrica社」)との間で、Verrica社が有する皮膚疾患治療薬「VP-102」につきまして、伝染性軟属腫及び尋常性疣贅を対象とした日本国内における独占的開発・商業化権に関するライセンス契約を締結しました。「VP-102」は、Verrica社が米国での開発を進めている、伝染性軟属腫等を対象とした皮膚疾患治療薬であり、カンタリジンを有効成分とする外用剤です。現在、Verrica社は、「VP-102」につき、米国で伝染性軟属腫を適応症とした第Ⅲ相臨床試験を終了しております。また、尋常性疣贅については、米国で第Ⅱ相臨床試験が終了しております。

外用JAK阻害剤「コレクチム軟膏」(一般名:デルゴシチニブ、開発番号:JTE-052)

・JTと日本国内における共同開発及び販売に関する契約を締結した外用JAK阻害剤「コレクチム軟膏」につきまして、2021年3月、JTが日本国内における小児患者に対するアトピー性皮膚炎を適応症として、「コレクチム軟膏0.25%」の製造販売承認を取得、併せて「コレクチム軟膏0.5%」の小児患者に対する用法及び用量に係る製造販売承認事項一部変更承認を取得しました。また、6ヵ月以上2歳未満の乳幼児アトピー性皮膚炎患者を対象とした国内第Ⅲ相臨床試験を実施しております。

 

(その他)

血漿カリクレイン阻害剤「オラデオカプセル」(一般名:ベロトラルスタット塩酸塩)

・BioCryst Pharmaceuticals,Inc.と日本国内における独占的販売権に関するライセンス契約を締結した血漿カリクレイン阻害剤「オラデオカプセル」につきまして、株式会社オーファンパシフィックが、2021年1月に遺伝性血管性浮腫(HAE)の急性発作の発症抑制を適応症として日本国内における製造販売承認を取得し、2021年4月より当社が販売を開始しております。

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期会計期間において、新たに締結した経営上の重要な契約は以下のとおりです。

相手方の名称

国名

契約内容

契約期間

対価の支払

Verrica

Pharmaceuticals Inc.

米国

皮膚疾患治療薬「VP-102」について、伝染性軟属腫及び尋常性疣贅を対象とした日本国内における独占的開発・商業化権に関するライセンス契約

2021年3月~発売から10年間又は特許満了日のいずれか長い期間

契約一時金他