第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
 なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、新たに締結した重要な契約はありません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況

当第2四半期連結累計期間(2015年4月1日~2015年9月30日)における業績につきましては、以下のとおりとなりました。

(単位:百万円)

 

2015年3月期
第2四半期連結累計期間

2016年3月期
第2四半期連結累計期間

増減額

増減率

売上収益

62,381

70,303

7,922

12.7%

営業利益

3,026

14,404

11,378

376.0%

税引前四半期利益

4,697

15,904

11,207

238.6%

四半期利益
(親会社の所有者帰属)

3,281

11,873

8,592

261.9%

 

 

[売上収益]

売上収益は前第2四半期連結累計期間比79億2千2百万円(12.7%)増加703億3百万円となりました。

・長期収載品が競合品や後発品使用促進策の影響を受けて減少となったものの、主要新製品についてはおおむね堅調に伸長しました。

・主要新製品では、2型糖尿病治療剤「グラクティブ錠」は160億円(前第2四半期連結累計期間比 0.6%増)、骨粗鬆症治療剤「リカルボン錠」は57億円(同比 17.1%増)、抗悪性腫瘍剤投与に伴う悪心・嘔吐治療剤「イメンドカプセル」、「プロイメンド点滴静注用」は合わせて47億円(同比 12.9%増)、アルツハイマー型認知症治療剤「リバスタッチパッチ」は39億円(同比 20.5%増)、関節リウマチ治療剤「オレンシア皮下注」は37億円(同比 148.2%増)となりました。

  なお、昨年9月に抗PD-1モノクローナル抗体として世界に先駆けて発売しました抗悪性腫瘍剤「オプジーボ点滴静注」は30億円(前第2四半期連結累計期間比 942.0%増)、昨年5月に発売しました2型糖尿病治療剤「フォシーガ錠」は16億円(同比 29.6%増)となりました。

・主な長期収載品では、末梢循環障害改善剤「オパルモン錠」は119億円(前第2四半期連結累計期間比 6.3%減)、気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療剤「オノンカプセル」は41億円(同比 9.6%減)、慢性膵炎・術後逆流性食道炎治療剤「フオイパン錠」は28億円(同比 12.7%減)となりました。

 

 

[営業利益]

営業利益は前第2四半期連結累計期間比113億7千8百万円(376.0%)増加144億4百万円となりました。

・当第1四半期において、退職給付制度改定に伴う過去勤務費用の影響で人件費が62億9千7百万円減少しており、営業利益の増加要因となっております。

・売上原価は前第2四半期連結累計期間比18億6千1百万円(11.1%)増加185億5千5百万円となりました。

・研究開発費は、オプジーボ関連の治験費用が大きく増加していますが、退職給付制度改定に伴う過去勤務費用の影響もあり、前第2四半期連結累計期間比5億5千6百万円(2.8%)減少190億9千7百万円となりました。

・販売費及び一般管理費(研究開発費を除く)は、退職給付制度改定に伴う過去勤務費用の影響や前年同期に発生した「フォシーガ錠」の新発売に伴う営業活動費用が減少したことなどにより、前第2四半期連結累計期間比37億1千1百万円(16.9%)減少182億1千2百万円となりました。

 

[四半期利益(親会社所有者帰属)]

親会社の所有者に帰属する四半期利益は、税引前四半期利益の増加にともない、前第2四半期連結累計期間比85億9千2百万円(261.9%)増加118億7千3百万円となりました。

 

なお、当社グループの事業は医薬品事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。

 

(2)財政状態の分析

(単位:百万円)

 

2015年3月期
連結会計年度末

2016年3月期
第2四半期連結会計期間末

増減額

資産合計

524,588

516,637

△7,951

親会社所有者帰属持分

470,575

465,254

△5,321

親会社所有者帰属持分比率

89.7%

90.1%

 

1株当たり親会社
所有者帰属持分

4,439.07円

4,388.91円

 

 

 

 資産合計は前連結会計年度末に比べ79億5千1百万円減少5,166億3千7百万円となりました。

 流動資産は有価証券の減少などがあったものの、現金及び現金同等物や売上債権及びその他の債権の増加などから50億5千5百万円増加2,029億2千万円となりました。

 非流動資産は有形固定資産や無形資産、繰延税金資産の増加などがあったものの、投資有価証券の減少などから130億6百万円減少3,137億1千7百万円となりました。

 負債は仕入債務及びその他の債務の増加などがあったものの、未払法人所得税やその他の流動負債、退職給付に係る負債の減少などから27億1千1百万円減少466億6千4百万円となりました。

 親会社所有者帰属持分は利益剰余金の増加などがあったものの、その他の資本の構成要素の減少があったことから53億2千1百万円減少4,652億5千4百万円となりました。

 

 

 

(3)キャッシュ・フローの状況

(単位:百万円)

 

2015年3月期
第2四半期連結累計期間

2016年3月期
第2四半期連結累計期間

増減額

現金及び現金同等物の期首残高

104,898

104,222

 

営業活動によるキャッシュ・フロー

4,143

3,733

△410

投資活動によるキャッシュ・フロー

△5,529

10,575

16,105

財務活動によるキャッシュ・フロー

△9,783

△9,719

63

現金及び現金同等物の増減額
(△は減少)

△11,169

4,589

 

現金及び現金同等物に係る
為替変動による影響額

47

△37

 

現金及び現金同等物の四半期末残高

93,775

108,775

 

 

 

 当第2四半期連結累計期間の現金及び現金同等物の増減額は、45億8千9百万円の増加となりました。
  営業活動によるキャッシュ・フローは、法人所得税等の支払額67億2千8百万円、退職給付に係る負債の減少額61億7千4百万円、売上債権及びその他の債権の増加額15億8千5百万円などがあった一方で、税引前四半期利益159億4百万円、減価償却費及び償却費32億2千6百万円などがあった結果、37億3千3百万円の収入となりました。
  投資活動によるキャッシュ・フローは、無形資産の取得による支出53億9千4百万円、有形固定資産の取得による支出17億2千5百万円などがあった一方で、投資の売却及び償還による収入180億7千9百万円があった結果、105億7千5百万円の収入となりました。
  財務活動によるキャッシュ・フローは、主に配当金の支払いから97億1千9百万円の支出となりました。

 

 (4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

 

(5)研究開発活動

当社グループは、「病気と苦痛に対する人間の闘いのために」という企業理念のもと、これまで克服されていない病気や、いまだ患者さんの治療満足度が低く、医療ニーズの高い疾患領域に挑戦し、独創的かつ画期的な医薬品の創製に向けて努力を積み重ねています。

現在、開発パイプラインには、オプジーボなどの抗体医薬品を含む抗がん剤およびその支持療法の領域の新薬候補化合物をはじめ、二次性副甲状腺機能亢進症や慢性心不全の治療薬候補などがあり、早期の上市に向けて開発を進めています。

なかでも、がん治療およびその支持療法の領域はアンメットニーズが高いことから、当該領域を重要な戦略分野と位置づけ、支持療法を含むがん患者さんの包括的薬物治療への貢献を目指します。

今後も国内外での世界最先端技術を活用した独創的かつ画期的な医薬品の創製を目指すとともに、ライセンス活動による有望な化合物の導入にも努め、研究開発活動の一層の強化に取り組みます。

当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の主な成果(前連結会計年度末決算発表以後、本年10月31日までのものを含む)は、以下のとおりです。

 

  [開発品の主な進捗状況]

  <国内>

・本年5月、抗悪性腫瘍剤投与に伴う悪心・嘔吐治療剤「プロイメンド点滴静注用」は、「生後6カ月以上の小児」への効能追加のため、一部変更承認申請を行いました。

・本年5月、抗悪性腫瘍剤「オプジーボ」は、尿路上皮がんを対象としたフェーズⅡ試験を開始しました。

・本年5月、プロテアソーム阻害薬「ONO-7057/カルフィルゾミブ」は、再発及び難治性の多発性骨髄腫を対象とした週一回投与のフェーズⅢ試験(A.R.R.O.W.試験)を開始しました。

・本年6月、β1遮断薬(短時間作用型)「オノアクト点滴静注用」は、心室性不整脈を対象としたフェーズⅡ/Ⅲ試験を開始しました。

・本年6月、「オプジーボ」は、膠芽腫を対象としたフェーズⅡ試験を開始しました。

・本年6月、プロスタグランディンD2受容体拮抗薬「ONO-4053」は、アレルギー性鼻炎を対象としたフェーズⅡ試験を実施しておりましたが、期待していた有効性を確認できなかったことから開発を中止しました。

・本年7月、チロシン水酸化酵素阻害薬「ONO-5371/Metyrosine」は、褐色細胞腫を対象としたフェーズⅠ/Ⅱ試験を開始しました。

・本年7月、「オプジーボ」は、「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」を効能・効果とした一部変更承認申請を行いました。

・本年7月、「オプジーボ」は、化学療法未治療患者への使用を可能とする「根治切除不能な悪性黒色腫」を効能・効果とした一部変更承認申請を行いました。

・本年8月、「オプジーボ」は、卵巣がんを対象としたフェーズⅡ試験を開始しました。

・本年8月、「オプジーボ」は、食道がんを対象としたフェーズⅢ試験を開始しました。

・本年8月、アルツハイマー型認知症治療剤「リバスタッチパッチ」は、現在の用法・用量に「1段階で維持量まで増量する」用法・用量を追加する一部変更承認を取得しました。

・本年8月、Ifチャネル阻害薬「ONO-1162/Ivabradine」は、慢性心不全を対象としたフェーズⅢ試験を開始しました。

・本年8月、プロテアソーム阻害薬「ONO-7057/カルフィルゾミブ」は、「再発又は難治性の多発性骨髄腫」を効能・効果とした製造販売承認申請を行いました。

・本年8月、「オプジーボ」は、小細胞肺がんを対象としたフェーズⅢ試験を開始しました。

・本年8月、「オプジーボ」は、固形がんを対象としたCD137共刺激受容体作動薬「Urelumab」との併用によるフェーズⅠ試験を開始しました。

・本年9月、関節リウマチ治療剤「オレンシア皮下注」は、抗リウマチ薬未治療の関節リウマチを対象としたフェーズⅢ試験を開始しました。

・本年9月、「オプジーボ」は、ウィルス陽性・陰性固形がんを対象としたフェーズⅠ/Ⅱ試験を開始しました。

・本年9月、「オプジーボ」は、胆道がんを対象としたフェーズⅠ試験を開始しました。

 

・本年9月、Rasシグナル阻害薬「ONO-7056/Salirasib」は、固形がんを対象としたフェーズⅠ試験を実施しておりましたが、期待していた有効性を確認できなかったことから開発を中止しました。

・本年10月、「オプジーボ」は、固形がんを対象とした「LAG3免疫チェックポイント阻害剤」との併用によるフェーズⅠ試験を開始しました。

 

<海外(導入品を含む)>

・本年5月、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、「オプジーボ」について、治療歴を有する肺扁平上皮がんを対象としたフェーズⅢ試験(CheckMate-017試験)において、「オプジーボ」が「ドセタキセル」に対して全生存期間を延長したことを発表しました。

・本年5月、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、「オプジーボ」について、治療歴を有する進行期非扁平上皮非小細胞肺がんを対象としたフェーズⅢ試験(CheckMate-057試験)において、「オプジーボ」が「ドセタキセル」に対して全生存期間を延長したことを発表しました。

・本年5月、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、「オプジーボ」と「ヤーボイ」について、未治療の進行期悪性黒色腫を対象としたフェーズⅢ試験(CheckMate-067試験)において、「オプジーボとヤーボイ併用療法」または「オプジーボの単剤療法」が「ヤーボイ単剤療法」に対して無増悪生存期間を延長したことを発表しました。

・本年6月、当社は、「オプジーボ」について、韓国において「治療歴を有する非小細胞肺がん」に対する承認一部変更申請を行いました。

・本年6月、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、「オプジーボ」について、欧州において「一次治療及び治療歴を有する進行期悪性黒色腫」に対する製造販売承認を取得しました。

・本年6月、米国メルク社は、「ジャヌビア錠(一般名:シタグリプチン)」について、心血管系への安全性を評価したTECOS試験において、シタグリプチンを併用しない通常の治療と比較して主要複合評価項目の非劣性を達成したことを発表しました。

・本年7月、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、「オプジーボ」について、欧州において「化学療法治療後の局所進行性または転移性肺扁平上皮がん」に対する製造販売承認を取得しました。

・本年7月、アムジェン社およびオニキス社は、プロテアソーム阻害薬「ONO-7057/カルフィルゾミブ」について、米国において「1から3回の前治療歴がある多発性骨髄腫患者の治療を適応としたカルフィルゾミブとレナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用療法」に対する一部変更承認を取得しました。

・本年7月、アムジェン社およびオニキス社は、プロテアソーム阻害薬「ONO-7057/カルフィルゾミブ」について、再発の多発性骨髄腫を対象としたフェーズⅢ試験(ENDEAVOR試験)の結果に基づき、米国において承認一部変更申請を行いました。

・本年7月、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、「オプジーボ」と「ヤーボイ」について、欧州において「治療歴を有する非扁平上皮非小細胞肺がん」に対するオプジーボの単剤療法および「進行期悪性黒色腫に対するオプジーボとヤーボイの併用療法」に対する承認一部変更申請を行いました。

・本年8月、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、「オプジーボ」について、小細胞肺がんを対象にフェーズⅢ試験を開始しました。

・本年8月、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、「オプジーボ」について、米国において「治療歴を有する非扁平上皮非小細胞肺がん」に対する承認一部変更申請を行いました。

・本年9月、当社は、「オプジーボ」について、韓国及び台湾において、食道がんを対象としたフェーズⅢ試験を開始しました。

・本年9月、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、「オプジーボ」について、米国において、BRAF変異陽性の場合を含むすべての「未治療の進行期悪性黒色腫」を効能・効果とし、「オプジーボ」と「ヤーボイ」の併用療法に含むための承認一部変更申請を行いました。

・本年9月、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、「オプジーボ」について、米国においてBRAF野生型の「未治療の進行期悪性黒色腫」を効能・効果とし、「オプジーボ」と「ヤーボイ」の併用療法に含むための一部変更承認を取得しました。

 

・本年9月、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、「オプジーボ」について、血管新生阻害剤による前治療を受けた進行期腎細胞がんを対象としたフェーズⅢ試験(CheckMate-025試験)において、「オプジーボ」が「エベロリムス」に対して全生存期間を延長したことを発表しました。

・本年10月、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、「オプジーボ」について、欧米などにおいてウィルス陽性・陰性固形がんを対象としたフェーズⅠ/Ⅱ試験を開始しました。

・本年10月、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、「オプジーボ」について、米国において「治療歴を有する切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」に対する製造販売承認を取得しました。

 

[創薬/研究提携活動の状況]

・世界最先端の研究を行う大学や研究機関と共同研究を行い、画期的新薬につながる新しい創薬シーズの探索を進めるとともに、当社がこれまでの研究活動で培ってきた創薬ノウハウに、バイオベンチャー企業が持つ最先端技術を併せることで、アンメット・メディカル・ニーズの高い疾患に対する新薬候補化合物の創製を目指しています。当期においては、国内外の大学や研究機関、バイオベンチャー企業と新たに31件の共同研究や研究提携を開始いたしました。

 

当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は191億3千万円であります。

 

なお、当社グループの事業は医薬品事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。

 

(6)主要な設備

当第2四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設計画はありません。