当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて、重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において参天製薬グループが判断したものです。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態
当第1四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末と比べ100億円減少し、3,784億円となりました。これは配当金および法人所得税等の支払いによる現金及び現金同等物の減少があったことなどによるものです。
資本は、前連結会計年度末と比べ17億円増加し、2,893億円となりました。これは利益剰余金の増加などによるものです。
負債は、前連結会計年度末と比べ118億円減少し、891億円となりました。これは法人所得税等の支払いによる未払法人所得税等の減少および借入金の返済などによるその他の金融負債の減少などによるものです。
以上の結果、親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末と比べ2.4ポイント増加し、76.0%となりました。
②経営成績
(ア)コアベース ※1
(単位:百万円)
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前第1四半期 連結累計期間 |
当第1四半期 連結累計期間 |
対前年同期増減率 |
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売上収益 |
55,949 |
56,483 |
1.0% |
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コア営業利益 |
13,698 |
11,669 |
△14.8% |
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コア四半期利益 |
10,166 |
8,628 |
△15.1% |
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親会社の所有者に帰属する コア四半期利益 |
10,172 |
8,631 |
△15.2% |
[売上収益]
前年同期と比べ1.0%増加し、565億円となりました。
主力の国内医療用医薬品事業においては、流通における一過性の在庫調整および薬価改定などの影響により前年同期と比べ減収となりましたが、海外事業においてはEMEA(ヨーロッパ、中東およびアフリカ)・アジアで当社製品は順調に市場浸透し、高い成長率を維持しています。
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(単位:百万円) |
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国内 |
海外 |
合計 |
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金額 |
対前年同期 増減率 |
金額 |
対前年同期 増減率 |
金額 |
対前年同期 増減率 |
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医療用医薬品 |
33,712 |
△3.8% |
18,326 |
13.1% |
52,037 |
1.6% |
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一般用医薬品 |
3,454 |
△11.8% |
60 |
△2.2% |
3,514 |
△11.7% |
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医療機器 |
637 |
5.6% |
22 |
340.4% |
659 |
8.3% |
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その他 |
239 |
107.1% |
33 |
626.3% |
272 |
126.6% |
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合計 |
38,042 |
△4.1% |
18,441 |
13.3% |
56,483 |
1.0% |
(注) 外部顧客に対する売上収益を表しています。
<医療用医薬品>
◇国内
前年同期と比べ3.8%減少し、337億円となりました。各疾患領域の主力製品の売上推移は次のとおりです。
・緑内障・高眼圧症治療剤領域
「タプロス点眼液」 24億円(対前年同期増減率 △ 4.4%)
「タプコム配合点眼液」 6億円(対前年同期増減率 △ 0.3%)
「コソプト配合点眼液」 28億円(対前年同期増減率 △ 8.2%)
・角結膜疾患治療剤領域
「ヒアレイン点眼液」 23億円(対前年同期増減率 △23.6%)
「ジクアス点眼液」 34億円(対前年同期増減率 + 5.2%)
・抗アレルギー点眼剤領域
「アレジオン点眼液」 23億円(対前年同期増減率 △12.0%)
・網膜疾患治療剤領域
「アイリーア硝子体内注射液 ※2」 140億円(対前年同期増減率 + 6.6%)
◇海外
EMEA
円換算ベースで前年同期と比べ5.9%増加し、93億円となりました。
医薬情報提供などの普及促進活動に注力し、緑内障・高眼圧症治療剤「タフロタン」、「サフルタン」、「タプティコム」、「コソプト」、「トルソプト」、角結膜疾患治療剤「アイケルビス」が市場に浸透しています。
アジア
円換算ベースで前年同期と比べ21.7%増加し、90億円となりました。
「ヒアレイン」、「クラビット」など主力品の普及促進活動の展開により、中国や韓国で着実に成長するとともに、タイやフィリピンなどのアセアン諸国においても高い成長率を維持しています。
<一般用医薬品>
前年同期と比べ11.7%減少し、35億円となりました。
「サンテボーティエシリーズ」、新「サンテメディカルシリーズ」、「ソフトサンティアシリーズ」などの高価格帯品に引き続き注力しています。
<医療機器>
前年同期と比べ8.3%増加し、7億円となりました。
高屈折率のアクリル素材を光学部に用いたフォールダブル眼内レンズ「エタニティ」シリーズの普及促進活動に引き続き注力しています。
<その他>
その他の売上収益は3億円となりました。サプリメント製品の販売、株式会社クレール(連結子会社)での無塵・無菌服のクリーニング業によるものです。
[コア営業利益]
売上総利益は、前年同期と比べ9億円減少し、335億円となりました。売上原価率は、前年同期と比べ2.2ポイント増加し、40.8%となりました。
販売費及び一般管理費は、海外事業の拡大に伴い、前年同期と比べ11億円増加し、162億円となりました。
研究開発費は、前年同期と横ばいの56億円となりました。
以上により、コアベースでの営業利益は、前年同期と比べ20億円減少し、117億円となりました。
※1 参天製薬グループではIFRS適用を機に、IFRSによる業績(「IFRS(フル)ベース」)から一部の収益および費用を控除した「コアベース」での財務情報を経常的な業績を示す指標として開示しています。IFRS(フル)ベースによる業績からコアベースでの業績への調整において控除する以下の収益および費用とそれらに係る法人所得税費用を調整し、コアベースを算出しています。
・製品に係る無形資産償却費
・その他の収益
・その他の費用
・金融収益
・金融費用
・販売費及び一般管理費のうち企業買収に係る一過性費用
※2 製造販売元であるバイエル薬品株式会社とのコ・プロモーション製品です。
(イ)IFRS(フル)ベース
(単位:百万円)
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前第1四半期 連結累計期間 |
当第1四半期 連結累計期間 |
対前年同期増減率 |
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売上収益 |
55,949 |
56,483 |
1.0% |
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営業利益 |
12,056 |
10,016 |
△16.9% |
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四半期利益 |
9,012 |
6,852 |
△24.0% |
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親会社の所有者に帰属する 四半期利益 |
9,018 |
6,854 |
△24.0% |
[売上収益]
コアベースからの調整はありません。
[営業利益]
売上総利益、販売費及び一般管理費、研究開発費について、コアベースからの調整はありません。
製品に係る無形資産償却費は、前年同期と比べ5.0%増加し、17億円となりました。これは主に、米メルク社から2014年に譲受けた眼科製品に関する無形資産、ならびに2015年より欧州で販売を開始した「アイケルビス」に関する無形資産の償却によるものです。
その他の収益は、1億円となりました。
これらにより、IFRS(フル)ベースの営業利益は、前年同期と比べ16.9%減少し、100億円となりました。
[親会社の所有者に帰属する四半期利益]
親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期と比べ24.0%減少し、69億円となりました。売上収益に対するその比率は、12.1%となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、32億円の支出(前年同期は、51億円の収入)となりました。これは四半期利益が69億円、減価償却費及び償却費が27億円などあった一方、法人所得税の支払いが70億円、営業債務及びその他の債務の減少が26億円ならびに営業債権及びその他の債権の増加が20億円あったことなどによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、18億円の支出(前年同期は、12億円の支出)となりました。これは有形固定資産の取得による支出が11億円あったことなどによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、66億円の支出(前年同期は、75億円の支出)となりました。これは配当金の支払いが52億円、長期借入金の返済による支出が15億円あったことなどによるものです。
以上の結果、現金及び現金同等物の当第1四半期連結会計期間末残高は、前連結会計年度末と比べ119億円減少し、574億円となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
中期経営計画について
参天製薬グループは、下記のとおり、長期経営ビジョン(Vision2020)の実現に向け、2018年度から2020年度までの3ヵ年の中期経営計画「MTP2020」を策定いたしました。眼科医療現場のニーズに寄り添った優れた製品・サービスの提供を通じ、世界の患者さんのQOL向上に貢献することで、眼科に特化したグローバル・スペシャリティ・カンパニーとしての責任を果たしてまいります。
①基本方針
世界の患者さんの目のQOL 向上に貢献することで、2020 年までの長期的な経営ビジョンである「世界で存在感のあるスペシャリティ・カンパニー」を実現し、2020 年以降の持続的成長に向けた道筋の構築をする。
②戦略目標
・顧客満足度の向上
・収益性の向上
・組織能力の向上
③重点戦略
(1)グローバル事業戦略の推進による市場を上回る成長
(2)製品パイプラインの拡充、および新たな治療オプションの開発
(3)事業基盤の強化・効率化、および人材と組織力強化
④MTP2020 財務目標
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売上成長率 |
6%以上(年平均成長率) |
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コア営業利益率 |
21%以上(期間平均) |
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ROE |
11%以上(期間平均) |
⑤資本政策
・成長のための投資を積極的かつ効果的に実施
・利益率・資本効率の最適化
・安定的、持続性を重視した株主還元を継続
(3)研究開発活動
参天製薬グループは、中長期的な成長の源泉として新製品の創製を重視しており、眼科薬を中心とした積極的な研究開発活動を進めています。
<緑内障・高眼圧症領域>
EP2受容体作動薬DE-117(一般名:オミデネパグ イソプロピル)は、米国にて後期第Ⅱ相試験を終了し、日本では2017年11月に製造販売承認を申請しました。アジアでは2016年12月に第Ⅲ相試験を開始しました。
FP/EP3受容体デュアル作動薬DE-126(一般名:sepetaprost)は、2017年7月に米国、日本にて後期第Ⅱ相試験を開始しました。
2016年8月に買収したInnFocus社の緑内障用デバイスInnFocus MicroShunt(DE-128)は、FDA承認取得に向け米国および欧州にて第Ⅱ/Ⅲ相試験を実施しています(欧州にてCEマーク承認取得済み)。
<角結膜疾患(ドライアイを含む)領域>
DE-089(一般名:ジクアホソルナトリウム)は、2017年10月に中国にて輸入医薬品承認を取得しました。
DE-076B(開発品名:Cyclokat、一般名:シクロスポリン)は、アジアにて順次販売承認を申請しており、2017年12月にタイで発売しました。
DE-076C(開発品名:Vekacia、一般名:シクロスポリン)は、2018年7月に欧州委員会より医薬品販売承認を取得しました。
<網膜・ぶどう膜疾患領域>
DE-109(一般名:シロリムス)は、米国にてぶどう膜炎を対象とした追加の臨床試験を計画中です。
DE-122(一般名:carotuximab)は、米国での開発を目指し、2017年7月に滲出型加齢黄斑変性を対象とした前期第Ⅱ相試験を開始しました。
<その他疾患領域>
DE-127(一般名:アトロピン硫酸塩)は、2017年11月にアジアにて近視を対象とする第Ⅱ相試験を開始しました。
なお、当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、56億円です。