当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第3四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年12月31日)の売上高は、2020年3月にダルトン ケミカル ラボラトリーズ インクを子会社化したことによる増収要因がありましたが、国内医薬品の薬価引き下げに加え、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う外来受診の減少などの影響を受け、医薬品事業が減収となったことから、前年同期と比べ10.4%減の208億1千3百万円となりました。
営業利益は、前期に実施した減損に伴う減価償却費の減少や販売促進費用の見直し等による営業関連費の減少があった一方で、減収に加え、米国で実施中の腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603追加臨床試験に係る費用等により研究開発費が増加し、55.3%減の14億5千9百万円となりました。経常利益は、海外製品に関連する受取ロイヤリティーの計上等により、45.4%減の21億1千3百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、18億7千9百万円となりました(前年同期は、医薬品事業に係る固定資産の減損損失を計上したことから、親会社株主に帰属する四半期純損失97億8千1百万円)。
セグメント別の売上概況
<医薬品事業>
・国内医薬品(96億1千7百万円、前年同期比16.2%減)
関節機能改善剤アルツは、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い外来受診が減少した影響などにより、市場全体が縮小し、医療機関納入本数は前年同期を下回りましたが、新規納入施設獲得策の効果継続等により競合品からの切り替えが進み、市場シェアは拡大しました。なお、国内では6月以降、市場は回復基調にありましたが、11月以降の感染再拡大により12月時点では再び鈍化傾向がみられます。当社売上高は、薬価引き下げの影響もあり減少しました。
眼科手術補助剤オペガン類は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い白内障手術件数が減少し、市場全体は縮小しましたが、競合品の出荷調整の影響により医療機関納入本数が伸び、市場シェアが大幅に拡大しました。当社売上高も薬価引き下げの影響をカバーして増加しました。
内視鏡用粘膜下注入材ムコアップは、競合品の低価格戦略による攻勢に加え、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い内視鏡手術件数が減少した影響を受け、当社売上高は減少しました。
腰椎椎間板ヘルニア治療剤ヘルニコアは、新型コロナウイルス感染症の拡大による外来受診減少の影響を受けたものの、新規納入施設数の着実な伸びにより、医療機関納入本数は増加しました。当社売上高は、前年同期に出荷が多かったことから減少しました。引き続きより多くの患者の方々へ治療機会を提供するために、適正使用及び安全性確保のための情報提供や市販後の安全性情報集積に努めています。
・海外医薬品(47億円、同22.3%減)
米国における単回投与の関節機能改善剤ジェル・ワンは、第1四半期に新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を大きく受けましたが、第2四半期以降、緊急を要さない医療措置の延期などが緩和されたことに伴い、現地販売本数は増加しました。当社売上高は、第1四半期における出荷減の影響が大きく、減少しました。
5回投与の関節機能改善剤スパルツFXは、少数回投与製品が選好される傾向の継続に加え、外来受診の減少もあり、現地販売本数及び当社売上高は減少しました。
なお、米国市場では、経済活動が再開された5月中旬以降、現地販売は回復しつつあり、当第3四半期末まではその傾向が継続しています。
中国向けアルツは、一部の地域において外来診療の抑制が継続しているものの、市場への影響は軽微に留まっており、現地販売本数は増加しました。当社売上高は、第2四半期における販売提携先への出荷調整の影響により減少しました。
・医薬品原体・医薬品受託製造※(15億3千5百万円、同84.6%増)
医薬品原体が減少しましたが、海外子会社ダルトン ケミカル ラボラトリーズ インクの医薬品受託製造等の売上が加わったことにより増加しました。
※2020年3月に子会社化したダルトン ケミカル ラボラトリーズ インクの売上高を第2四半期連結決算より、
医薬品事業区分に含めています。
これらの結果、医薬品事業の売上高は158億5千3百万円(同13.6%減)となりました。
<LAL事業>
海外子会社アソシエーツ オブ ケープ コッド インクの売上高及び当社の国内販売ともに微増となり、売上高は49億6千万円(同1.4%増)となりました。
なお、LAL事業で取り扱うエンドトキシン測定用試薬及び受託試験サービスは、注射用医薬品や一部の医療機器などの品質管理に使用されるため、新型コロナウイルス感染症による影響は現時点において限定的となっています。
②財政状態
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ18億3千7百万円減少の666億6千4百万円となりました。これは主に受取手形及び売掛金が増加した一方で、流動資産のその他が減少したことによるものです。
負債は、前連結会計年度末に比べ23億3千7百万円減少の63億9千7百万円となりました。これは主に未払金が減少したことによるものです。
純資産は、前連結会計年度末に比べ4億9千9百万円増加の602億6千7百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益に伴う利益剰余金の増加によるものです。
③会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(2) 経営の基本方針
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営の基本方針について重要な変更はありません。
(3) 目標とする経営指標
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの目標とする経営目標について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当社グループは、世界の人々の健康で心豊かな生活に貢献するために、専門分野とする糖質科学に特化して、
独創的な医薬品等の創製を目指しています。
今後の事業成長の鍵を握る新薬の早期かつ継続的な上市を実現するために、対象物質や重点疾患を絞り込んだ
効率的な活動を推進するとともに、独自の創薬技術の強化やオープンイノベーションの活用によりプロジェクト
数の拡充を図っていきます。
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、53億8千万円(対売上高比率25.9%)となりました。
研究開発活動の主な進捗状況は、以下のとおりです。
・SI-6603(腰椎椎間板ヘルニア治療剤、開発地域:米国)
2018年2月より米国における第Ⅲ相臨床試験の追加試験を開始し、2022年11月に経過観察を終了する計画で進めておりましたが、米国での新型コロナウイルス感染症の拡大により、一部医療機関での治験中断や被験者の来院見合わせが増加したこともあり、試験スケジュールに遅延が生じております。2020年12月末時点では、治験施設の稼働状況が回復傾向にあることを背景に、被験者組み入れに効果的な広告活動や現地の治験業務委託先と連携した新規施設の早期立ち上げなどの施策を実施し、着実な組み入れの促進及び遅延の最小化を図っています。引き続き、新型コロナウイルス感染症の感染リスク低減策等を講じながら試験を実施していきます。
・SI-613(変形性関節症治療剤、開発地域:日本・米国)
国内で実施した3つの第Ⅲ相臨床試験結果に基づき、2020年1月に変形性関節症(膝関節、股関節、足関節)の効能又は効果に係る国内での製造販売承認申請を行いました。2021年1月に開催された薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会において審議が行われ、膝関節及び股関節の適応での承認が了承されました。引き続き、販売提携先と連携しながら、製造販売承認の取得にむけ適切な対応を行っていきます。
・SI-722(間質性膀胱炎治療剤、開発地域:米国)
2019年11月に第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験を開始し、米国での新型コロナウイルス感染症の拡大により試験スケジュールに遅延が生じましたが、2021年1月に被験者組み入れが終了いたしました。
その他の研究開発活動については、重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。