当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第3四半期連結累計期間(2021年4月1日~2021年12月31日)の売上高は、国内での薬価引き下げによる影響があった一方、前年同期に国内外における新型コロナウイルス感染症拡大による影響を受けた反動に加え、ロイヤリティー(2022年3月期より営業外収益から売上高に表示区分を変更)の大幅な増加や海外製品の堅調な伸長により、前年同期と比べ37.0%増の281億4千5百万円となりました。
営業利益は、主に米国で実施中の腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603追加臨床試験の進展に伴う研究開発費等の販管費が増加しましたが、増収効果が上回り、283.7%増の62億3千4百万円となりました。経常利益は、231.5%増の69億5百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、188.6%増の53億6千4百万円となりました。
なお、2022年3月期より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第30号 2021年3月26日)を適用しています。また、収益認識に関する会計基準等の適用については、収益認識に関する会計基準第84項に定める原則的な取扱いに従って、新たな会計方針を過去の期間のすべてに遡及適用しています。
セグメント別の売上概況
<医薬品事業>
・国内医薬品(91億7千3百万円、前年同期比0.2%減)
関節機能改善剤アルツは、前年同期に新型コロナウイルス感染症拡大に伴い市場が縮小した反動に加え、競合品からの切り替え施策が奏功し、医療機関納入本数は増加しました。当社売上高は薬価引き下げの影響をカバーする数量増により、前年同期並みとなりました。
2021年5月19日に販売を開始した関節機能改善剤ジョイクルにつきましては、添付文書の「重大な副作用」の項にてショック、アナフィラキシーに係る注意喚起を行っていましたが、本剤の投与後にショック、アナフィラキシーの発現が複数報告されたことから、医療関係者の方々にさらなる周知を実施するために、同年6月1日に医療関係者向けに安全性速報(ブルーレター)を発出しました。引き続き、販売提携先である小野薬品工業株式会社と連携し、副作用報告等の情報収集や安全性に関する情報提供を積極的に進めるとともに、専門家や医療機関等の協力を得ながら早期の原因究明に尽力してまいります。
眼科手術補助剤オペガン類は、前年同期に新型コロナウイルス感染症拡大に伴う白内障手術件数の減少により市場が縮小した反動があり、医療機関納入本数は増加しました。当社売上高は前年同期の出荷水準が高かったことに加え、薬価引き下げの影響を受け減少しました。
内視鏡用粘膜下注入材ムコアップは、販売提携先への前倒し出荷により、当社売上高は増加しました。
腰椎椎間板ヘルニア治療剤ヘルニコアは、販売提携先とともに医療機関への積極的な情報提供活動を推進したことにより、市場浸透が着実に進展し、医療機関納入本数及び当社売上高は増加しました。
・海外医薬品(67億4千3百万円、前年同期比44.6%増)
米国における単回投与の関節機能改善剤ジェル・ワンは、販売提携先による競合品からの切り替え施策が奏功したことに加え、単回投与製品が好まれる傾向の継続により、現地販売本数及び当社売上高は増加しました。
5回投与の関節機能改善剤スパルツFXは、複数回投与製品には厳しい市場環境が継続していますが、前第1四半期に新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受けたことにより、現地販売本数は増加しました。当社売上高は流通リスク回避に向けた前倒し出荷もあり、増加しました。
中国向けアルツは、政府による価格抑制策等により市場環境が厳しさを増すなか、積極的な販売促進活動及び営業体制拡充効果により、現地販売本数は増加しました。当社売上高は第3四半期までに出荷が集中したことも加わり、大幅に増加しました。
・医薬品原体・医薬品受託製造※1(19億5千2百万円、前年同期比27.2%増)
医薬品原体は減少しましたが、海外子会社ダルトン ケミカル ラボラトリーズ インクの医薬品受託製造等の売上が増加しました。
これらに加え、ロイヤリティー※2(35億5千万円、前年同期比1,714.0%増)の大幅な増加もあり、医薬品
事業の売上高は214億2千万円(前年同期比37.4%増)となりました。
※1 2020年3月に子会社化したダルトン ケミカル ラボラトリーズ インクの売上高は、前第2四半期連結会計期間より医薬品事業区分に含めています。
※2 2022年3月期よりロイヤリティーの表示区分を営業外収益から売上高に変更しています。
<LAL事業>
国内販売の堅調な推移に加え、海外子会社アソシエーツ オブ ケープ コッド インクにおける販売活動強化に伴うエンドトキシン測定用試薬及びグルカン測定体外診断用医薬品の増加や受託試験サービスの受注増が寄与し、売上高は67億2千5百万円(前年同期比35.6%増)となりました。
②財政状態
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ64億2千9百万円増加の763億4千4百万円となりました。これは主に現金及び預金と受取手形及び売掛金が増加したことによるものです。
負債は、前連結会計年度末に比べ21億円増加の84億1千1百万円となりました。これは主に未払法人税等が増加したことによるものです。
純資産は、前連結会計年度末に比べ43億2千8百万円増加の679億3千3百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益に伴う利益剰余金の増加によるものです。
③会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(2) 経営の基本方針
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営の基本方針について重要な変更はありません。
(3) 目標とする経営指標
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの目標とする経営目標について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当社グループは、世界の人々の健康で心豊かな生活に貢献するために、専門分野とする糖質科学に特化して、
独創的な医薬品等の創製を目指しています。
今後の事業成長の鍵を握る新薬の早期かつ継続的な上市を実現するために、対象物質や重点疾患を絞り込んだ
効率的な活動を推進するとともに、独自の創薬技術の強化やオープンイノベーションの活用によりプロジェクト数の拡充を図っていきます。
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、58億5千5百万円で、対売上高比率20.8%(ロイヤリティー除く:23.8%)となりました。
研究開発活動の主な進捗状況は、以下のとおりです。
・SI-449(癒着防止材、開発地域:日本)
2021年11月に婦人科領域におけるパイロット試験を開始しました。本試験は、婦人科領域において操作性や安全性を確認することにより、適用範囲の拡大を目的として実施します。
2020年5月より実施している消化器外科領域におけるピボタル試験においては、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、試験スケジュールに遅延が生じています。引き続き、治験実施施設の拡充や訪問制限がある施設にはリモート対応をするなど、遅延を挽回する施策に取り組んでいます。
SI-449は、当社独自のグリコサミノグリカン架橋技術を用いて創製した、コンドロイチン硫酸架橋体を主成分とする粉末状の医療機器です。水分を吸収し膨潤する特性を有しており、撒布後に手術創部と周辺組織の間でバリアとなることで、外科手術における術後癒着の防止効果が期待されます。本テーマは国内のみならず、グローバル展開を視野に入れて開発を進めていきます。
その他の研究開発活動については、重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。