当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第1四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年6月30日)の売上高は、LAL事業の伸長及び海外製品の円安効果があった一方、ロイヤリティーの大幅な減少に加え、前年同期にジョイクルの販売開始に伴う出荷が集中した反動や、国内における薬価引き下げの影響を受けたことから、前年同期と比べ29.5%減の8,307百万円となりました。
営業利益は、米国で実施中の腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603追加臨床試験の被験者組み入れが完了したことに伴い研究開発費が減少しましたが、減収の影響により、74.7%減の1,126百万円となりました。円安に伴う為替差益の計上等により減益幅が縮小し、経常利益は62.8%減の1,714百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、59.1%減の1,493百万円となりました。
セグメント別の売上概況
<医薬品事業>
・国内医薬品(2,965百万円、前年同期比22.9%減)
関節機能改善剤アルツは、新型コロナウイルス感染症影響からの市場の回復基調に加え、競合品からの切り替え施策が奏功し、医療機関納入本数は増加しました。当社売上高は、出荷時期の調整により出荷数量が増加しましたが、薬価引き下げの影響を受け減少しました。
2021年5月19日に販売を開始した関節機能改善剤ジョイクルは、前年同期に出荷が集中した反動により、当社売上高は大幅に減少しました。なお、本剤については、添付文書の「重大な副作用」の項にてショック、アナフィラキシーに係る注意喚起を行っていましたが、本剤の投与後にショック、アナフィラキシーの発現が複数報告されたことから、医療関係者の方々にさらなる周知を実施するために、2021年6月1日に安全性速報(ブルーレター)を発出しました。引き続き、販売提携先である小野薬品工業株式会社と連携し、副作用報告等の情報収集や安全性に関する情報提供を積極的に進めています。また、専門家や医療機関等の協力を得ながら、2022年4月より原因究明に向けた臨床研究を開始しました。
眼科手術補助剤オペガン類は、新型コロナウイルス感染症の影響が一巡し、感染拡大以前の市場の成長基調に戻りつつあることから、医療機関納入本数は増加しました。当社売上高は、販売提携先の在庫調整に加え、薬価引き下げの影響により減少しました。
内視鏡用粘膜下注入材ムコアップは、前年同期に出荷が少なかった反動で、当社売上高は増加しました。
腰椎椎間板ヘルニア治療剤ヘルニコアの医療機関納入本数は前年同期並みとなりましたが、当社売上高は出荷時期の調整により増加しました。
・海外医薬品(1,788百万円、同12.5%増)
米国における単回投与の関節機能改善剤ジェル・ワンは、2022年7月の価格公開に関する制度変更を見据えた市場動向に加え、前年同期に新型コロナウイルス感染症影響からの回復に伴い数量が増加した反動もあり、現地販売本数は減少しました。当社売上高は、出荷タイミングに伴う数量増に加え、円安効果により大幅に増加しました。
5回投与の関節機能改善剤スパルツFXは、少数回投与製品が選好される傾向により複数回投与製品には厳しい環境が継続していますが、現地販売本数は前年同期並みとなりました。当社売上高は、円安効果により増加しました。
中国向けアルツは、新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴う主要都市でのロックダウンにより、受診率が低下したことから、現地販売本数は大幅に減少しました。当社売上高は、包装資材変更に伴い、販売提携先が在庫の積み増しを前期に実施したことから、年間出荷計画に基づき当第1四半期の出荷がありませんでした。なお、出荷の再開時期は、2022年8月を予定しています。
・医薬品原体・医薬品受託製造(732百万円、同1.7%増)
海外子会社ダルトン ケミカル ラボラトリーズ インクの医薬品受託製造等が減少した一方、医薬品原体は増加し、前年同期並みとなりました。
これらに加え、ロイヤリティー(1百万円、同100.0%減)の大幅な減少により、医薬品事業の売上高は5,488百万円(同43.5%減)となりました。
<LAL事業>
国内販売の堅調な推移に加え、海外子会社アソシエーツ オブ ケープ コッド インクにおける販売活動強化に伴うエンドトキシン測定用試薬及びグルカン測定体外診断用医薬品の増加や受託試験サービスの受注増が寄与し、売上高は2,819百万円(同35.7%増)となりました。
②財政状態
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ265百万円減少の74,979百万円となりました。これは主に有価証券の減少によるものです。
負債は、前連結会計年度末に比べ1,228百万円減少の7,675百万円となりました。これは主に未払金の減少によるものです。
純資産は、前連結会計年度末に比べ963百万円増加の67,303百万円となりました。これは主に為替換算調整勘定の増加によるものです。
③会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(2) 経営の基本方針
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営の基本方針について重要な変更はありません。
(3) 目標とする経営指標
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの目標とする経営指標について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当社グループは、世界の人々の健康で心豊かな生活に貢献するために、専門分野とする糖質科学に特化して、独創的な医薬品等の創製を目指しています。
今後の事業成長の鍵を握る新薬の早期かつ継続的な上市を実現するために、対象物質や重点疾患を絞り込んだ効率的な活動を推進するとともに、独自の創薬技術の強化やオープンイノベーションの活用によりプロジェクト数の拡充を図っていきます。
当第1四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、1,687百万円で、対売上高比率(ロイヤリティー除く)は、20.3%となりました。
研究開発活動の主な進捗状況は、以下のとおりです。
・SI-449(癒着防止材、開発地域:日本)
2022年5月に婦人科領域におけるパイロット試験の被験者組み入れが完了しました。本試験は、婦人科領域において操作性と安全性を確認することにより、適用範囲の拡大を目的として実施しています。
なお、2020年5月より実施している消化器外科領域におけるピボタル試験においては、新型コロナウイルス感染症の影響により試験スケジュールに遅延が生じていますが、治験実施施設の拡充や訪問制限がある施設にはリモート対応をするなどの施策の効果により、被験者の組み入れは着実に進展しています。
SI-449は、当社独自のグリコサミノグリカン架橋技術を用いて創製したコンドロイチン硫酸架橋体を主成分とする粉末状の医療機器です。水分を吸収し膨潤する特性を有しており、撒布後に手術創部と周辺組織の間でバリアとなることで、外科手術における術後癒着の防止効果が期待されます。本テーマは国内のみならず、グローバル展開を視野に入れて開発を進めていきます。
その他の研究開発活動については、重要な変更はありません。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。