なお、重要事象等は存在しておりません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当第2四半期累計期間におきましては、まず、本2015年度を起点とする5ヵ年中期経営計画を策定し、その実現に向けた取り組みをスタートさせました。施策の第1弾として、主力製品であるヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」および腎性貧血治療薬「エポエチンアルファBS」の販売促進強化、ならびに自社技術を生かした事業開発・ライセンス機能強化を目的とした組織改革を実施いたしました。
また、将来の事業分野拡大に大きく寄与してくる可能性のある出来事も続きました。その1つは、本年9月18日付で、ヒト間葉系幹細胞(MSC)を利用した日本初の他家由来の再生医療等製品「テムセル®HS注」(開発番号:JR-031)について、「造血幹細胞移植後の急性移植片対宿主病(急性GVHD)」を適応症として製造販売承認を取得したことです。本製品は、生細胞を利用した製品であるという特性から品質保持のため超低温下での流通が必要となります。これに対応するため、株式会社メディパルホールディングスと共同で液体窒素を用いた超低温輸送システムを開発し、緊急時にも速やかに臨床現場に安定した品質の本製品をお届けできる体制を構築しております。
さらに、当社独自の血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo」を自社利用のみならず他社へのライセンシーも目指して、本年6月の大日本住友製薬株式会社に続いて、7月にはエーザイ株式会社との間でフィージビリティスタディ契約を締結いたしました。今後も本技術を含めた自社技術のライセンスビジネス強化を図ってまいります。
研究開発面におきましては、本年7月27日付で「グロウジェクト」の新たな剤型として液状製剤の製造販売承認申請を行いました。また、希少疾病であるファブリー病の治療酵素製剤(開発番号:JR-051)の臨床試験において先行バイオ医薬品との生物学的同等性および安全性を確認したほか、長期持続型の腎性貧血治療薬のバイオ後続品(開発番号:JR-131)の臨床試験に着手いたしました。このほか、「J-Brain Cargo」を利用したハンター症候群治療酵素製剤(開発番号:JR-141)、持続型成長ホルモン製剤(開発番号:JR-142)等様々なテーマの研究開発を進捗させました。
主力製品の販売促進強化の効果もあり、「グロウジェクト」および「エポエチンアルファBS」は、前期に引き続き順調に売上が伸長して、それぞれ50億60百万円(前年同期比3億73百万円増)および18億93百万円(前年同期比1億81百万円増)となりました。このほか、契約金収入が増収となったことなどにより医薬品事業の売上高は85億85百万円(前年同期比6億60百万円増)となり、医療用・研究用機器事業の売上高1億97百万円(前年同期比33百万円減)を合わせた当社グループの売上高は87億82百万円(前年同期比6億27百万円増)となりました。
利益面におきましては、売上高の増収効果に加えて販売費及び一般管理費の減少(前年同期比3億55百万円減の45億60百万円)などにより、営業利益は12億73百万円(前年同期比8億27百万円増)、経常利益は14億62百万円(前年同期比8億46百万円増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は10億60百万円(前年同期比5億98百万円増)となりました。
セグメント別の状況は以下のとおりであります。
医薬品事業におきましては、「グロウジェクト」および「エポエチンアルファBS」は、前期に引き続き順調に売上が伸長して、それぞれ50億60百万円(前年同期比3億73百万円増)および18億93百万円(前年同期比1億81百万円増)となりました。このほか、契約金収入が増収となったことなどにより医薬品事業の売上高は85億85百万円(前年同期比6億60百万円増)を計上することが出来ました。セグメント利益につきましては、売上高の増収効果および販売管理費の減少などにより、12億59百万円(前年同期比8億36百万円増)となりました。
医療用・研究用機器事業の売上高は1億97百万円(前年同期比33百万円減)、セグメント利益は12百万円(前年同期比8百万円減)となりました。
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は356億33百万円(前連結会計年度末比15億47百万円増)、負債合計は86億34百万円(前連結会計年度末比8億13百万円増)、純資産合計は269億99百万円(前連結会計年度末比7億34百万円増)となりました。
流動資産は、受取手形及び売掛金が減少した一方で有価証券およびたな卸資産が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ12億16百万円増加して184億7百万円となりました。固定資産につきましては、投資有価証券が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ3億31百万円増加して172億26百万円となりました。
流動負債は、短期借入金が減少した一方で未払法人税等および買掛金が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ8億65百万円増加して60億円となりました。固定負債は、長期借入金が増加した一方で、リース債務が減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ51百万円減少して26億34百万円となりました。
純資産につきましては、配当金の支払いおよびその他の包括利益累計額の減少があった一方、四半期純利益の計上などにより、前連結会計年度末に比べ7億34百万円増加して269億99百万円となりました。
これらの結果、第2四半期連結会計期間末における自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ1.5ポイント減少して75.1%となりました。
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ15億5百万円増加して、51億48百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況および主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、30億93百万円(前年同期比23億54百万円の収入増)となりました。これは主に、たな卸資産の増加額6億92百万円があった一方で、税金等調整前四半期純利益の計上額14億69百万円、売上債権の減少額8億91百万円、減価償却費の計上額6億72百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、10億73百万円(前年同期比2億69百万円の支出増)となりました。これは主に、有価証券の売却及び償還による収入2億41百万円があった一方で、有形固定資産の取得による支出8億45百万円、投資有価証券の取得による支出4億78百万円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、5億22百万円(前年同期比1億41百万円の支出減)となりました。これは主に、長期借入金の借入による収入3億円があった一方で、長期借入金の返済による支出4億9百万円、配当金の支払額3億19百万円があったことによるものであります。
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,712,007千円(前年同期実績1,752,730千円)であります。
なお、平成27年9月30日現在の医薬品の研究開発状況は下記のとおりであります。
① 遺伝子組換医薬品
開発番号(品目名) | 開発段階 | 適応症等 |
備考 | ||
JR-051 | 臨床 | ファブリー病(ライソゾーム病) |
(遺伝子組換えα-ガラクトシダーゼA) | 酵素補充療法 | |
JR-041 | 臨床 | 不妊治療 |
(遺伝子組換え卵胞刺激ホルモン) | あすか製薬㈱へ導出 | |
JR-131 | 臨床 | 透析施行中の腎性貧血 |
(遺伝子組換えダルベポエチン) | キッセイ薬品工業㈱と共同開発 | |
JR-032 | 臨床試験 | ハンター症候群(ライソゾーム病) |
(遺伝子組換え | 酵素補充療法 | |
JR-101 | 前臨床 | ゴーシェ病(ライソゾーム病) |
(遺伝子組換えグルコセレブロシダーゼ) | 酵素補充療法 | |
JR-141 | 前臨床 | ハンター症候群(ライソゾーム病) |
(血液脳関門通過型遺伝子組換え | 酵素補充療法 | |
JR-142 | 前臨床 | 成長障害 |
(持続型遺伝子組換え成長ホルモン) | 持続型成長ホルモン製剤 |
② 再生医療等製品
製品名(利用細胞名) | 開発段階 | 適応症等 |
備考 | ||
テムセル® HS注 | 製造販売承認 | 骨髄移植に代表される造血幹細胞移植時の合併症である移植片対宿主病(GVHD)の抑制 |
(ヒト(同種)骨髄由来間葉系幹細胞) | メゾブラスト社(豪)(注)より技術導入 |
(注) 平成25年10月に旧ライセンサーであるオサイリス・セラピューティックス社がヒト間葉系幹細胞に関する権利をメゾブラスト社(豪)に譲渡したため、当社の保有する権利のライセンサーも同社に変わっております。
当第2四半期連結累計期間において、連結会社または提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
当第2四半期連結累計期間において、生産、受注および販売実績の著しい変動はありません。
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動および新たに確定した重要な設備の新設、除却等はありません。