第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当社は、平成29年9月21日付で株式会社メディパルホールディングスとの間で業務資本提携契約を締結するとともに、同日付でグラクソ・スミスクライングループとの間におけるバイオ医薬品事業に関する包括契約を改訂いたしました。

これに伴い、当社が平成29年9月22日付で実施した自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに対して、グラクソ・スミスクライングループはそのグループ会社グラクソ・グループ・リミテッドを通じて保有していた当社普通株式7,986,923株のうち、854,100株を応募し、当社は、これについて同日付で自己株式として取得しました。また、残る7,132,823株については株式会社メディパルホールディングスが、グラクソ・グループ・リミテッドとの間における平成29年9月21日付株式譲渡契約に基づき、平成29年10月31日付で取得いたしました。この結果、当社の筆頭株主は、グラクソ・スミスクライングループから株式会社メディパルホールディングスに変更となりました。

上記に伴い、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」については、以下のとおり変更となりました。

なお、以下の見出しに付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書における「第一部 企業情報 第2 事業の状況 4事業等のリスク」の項目番号に対応したものであり、文中における将来に関する事項は本四半期報告書提出日現在において判断したものであります。

 

(4) 筆頭株主との関係について

当社は、筆頭株主である株式会社メディパルホールディングスとの間で、複数の当社開発品目に関する開発投資契約を締結し、平成30年1月1日付で両社共同で米国に設立いたしました合弁会社JCR USA,Inc.を通じて、各種医薬品候補物質の臨床開発を行うほか、より広範囲な業務提携を行うことについて合意しております。

 当社は、同社との戦略的提携関係を維持し、両社の更なる企業価値の向上に努める所存でありますが、何らかの理由により同社との戦略的提携に変更があった場合、当社の業績および財政状態に重要な影響を与える可能性があります。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1)業績の状況

当第3四半期連結累計期間の概況は次のとおりであります。

主力製品である遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト®」は、昨年1月に発売した液状製剤「グロウジェクト®皮下注6mg・12mg」とその専用注入器「グロウジェクター®L」の寄与もあり、引き続き売上を伸長させました。遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤(腎性貧血治療薬)「エポエチンアルファBS注JCR」および再生医療等製品「テムセル®HS注」も順調に推移し、主力3製品のいずれも前年同期比で増収となりました。

研究開発面におきましては、昨年9月にファブリー病治療酵素製剤(アガルシダーゼベータ)のバイオ後続品(開発番号:JR-051)の製造販売承認申請を行うとともに、持続型赤血球造血刺激因子製剤(ダルベポエチンアルファ)のバイオ後続品(開発番号:JR-131)の第Ⅲ相臨床試験および独自の血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo®」を適用した血液脳関門通過型ハンター症候群治療酵素製剤(開発番号:JR-141)の第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験を計画どおり順調に進捗させ、臨床開発段階においていずれも良好な結果が得られております。前臨床開発段階にある開発候補品につきましても、持続型成長ホルモン製剤(開発番号:JR-142)、J-Brain Cargo®適応ポンペ病治療酵素製剤(開発番号:JR-162)およびハーラー症候群治療酵素製剤(開発番号:JR-171)などの研究開発が順調に進展しております。また、細胞・再生医療分野においては、昨年7月に帝人株式会社と他家(同種)歯髄由来幹細胞(DPC)を用いた急性期脳梗塞を適応症とする再生医療等製品(開発番号:JTR-161)の共同開発契約および実施許諾契約を締結し、共同で開発を推進しております。

また、JR-141およびJR-162について早期に米国での臨床開発を統括管理する目的で、本年1月1日付で株式会社メディパルホールディングスと米国合弁会社JCR USA,Inc.を設立いたしました。今後、米国合弁会社を拠点として、当社の開発している品目のグローバル展開を検討していく予定です。

売上面におきましては、医薬品事業の売上高は149億15百万円(前年同期比21億25百万円増)となり、医療用・研究用機器事業の売上高3億33百万円(前年同期比22百万円増)を合わせた当社グループ全体の売上高は152億48百万円(前年同期比21億47百万円増)となりました。

利益面におきましては、売上高の増収に伴い売上総利益が109億93百万円(前年同期比20億26百万円増)となり、研究開発費28億27百万円(前年同期比43百万円増)を含む販売費及び一般管理費の増加を吸収して、営業利益は33億2百万円(前年同期比14億44百万円増)、経常利益は33億44百万円(前年同期比14億4百万円増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は24億83百万円(前年同期比10億67百万円増)となりました。

 

 セグメント別の状況は以下のとおりであります。

① 医薬品事業

 「グロウジェクト®」、「エポエチンアルファBS注JCR」および「テムセル®HS注」の売上高はそれぞれ、87億75百万円(前年同期比9億17百万円増)、31億73百万円(前年同期比3億34百万円増)および11億13百万円(前年同期比6億17百万円増)となり、また、契約金収入16億25百万円(前年同期比8億15百万円増)が計上されたことにより、医薬品事業の売上高は149億15百万円(前年同期比21億25百万円増)となりました。

 セグメント利益につきましては、研究開発費を含む販売費及び一般管理費の増加を、「グロウジェクト®」および契約金収入の増収効果などにより吸収し、32億92百万円(前年同期比14億41百万円増)となりました。

 

② 医療用・研究用機器事業

 医療用・研究用機器事業の売上高は3億33百万円(前年同期比22百万円増)、セグメント利益は8百万円(前年同期比0百万円増)となりました。

 

(2)財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末における資産合計は395億61百万円(前連結会計年度末比31億76百万円増)、負債合計は126億31百万円(前連結会計年度末比38億32百万円増)、純資産合計は269億30百万円(前連結会計年度末比6億55百万円減)となりました。

流動資産は、たな卸資産および売掛金が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ31億75百万円増加して234億91百万円となりました。固定資産につきましては、有形固定資産が減少した一方で、投資有価証券が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ1百万円増加して160億70百万円となりました。

流動負債は、短期借入金および未払法人税等が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ41億33百万円増加して88億40百万円となりました。固定負債は、長期借入金および長期リース債務が減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ3億1百万円減少して37億90百万円となりました。

純資産につきましては、親会社株主に帰属する四半期純利益を計上した一方で自己株式の取得および配当金の支払いなどにより、前連結会計年度末に比べ6億55百万円減少して269億30百万円となりました。

これらの結果、第3四半期連結会計期間末における自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ7.8ポイント低下して67.2%となりました。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は28億27百万円(前年同期実績27億84百万円)であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)従業員の状況

 当第3四半期連結累計期間において、連結会社または提出会社の従業員数の著しい増減はありません。

 

(7)生産、受注及び販売の実績

 当第3四半期連結累計期間において、生産、受注および販売実績の著しい変動はありません。

 

(8)主要な設備

 当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動および新たに確定した重要な設備の新設、除却等はありません。