第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当期における国内医薬品業界は、社会保障給付費の抑制を背景とした薬価制度の抜本改革や後発医薬品の使用促進等の薬剤費抑制政策とともに10月の消費税増税に伴う薬価改定(業界平均:2.4%)が実施された影響により、引き続き厳しい環境が継続し、当社グループに関連する市場の成長は低位で推移しました。

 

こうした環境の下、長期ビジョン「HOPE100(~2023年度)」の実現に向けて策定した中期経営計画「HOPE100-ステージ2-(2016年度~2019年度)」の最終年となる今年度、当社グループは経営方針に「やり抜く力の発揮による変革の実行」を掲げ、最後まであきらめないマインドを持ち、目標達成に最大限注力するとともに、持続成長に向けた成長軌道の獲得に邁進しています。中核事業である医療用医薬品事業においては、グローバルな競争力があるオリジナル新薬の創製、切れ目のない新薬の創出、新薬による市場の創造を最重要課題として捉え、重点的に取り組んでいます。また周辺事業の成長加速及びローコストオペレーションの全社的な推進により収益力の向上を図り、引き続き成果目標の達成とステークホルダーの皆様からの支持、評価の向上に努めています。

当第2四半期連結累計期間における売上高は、医療用医薬品事業において新医薬品(国内)では主力製品の伸長、及び昨年度発売した製品の売上寄与があったものの、一部主力製品の供給一時停止の影響等により前年を下回る実績で推移しました。新医薬品(海外)では、導出品の売上が減少したことにより、前年を下回る実績で推移しました。他方、後発医薬品では、新たなオーソライズド・ジェネリック等の発売により売り上げは増加しましたが、医療用医薬品事業合計として減収となりました。ヘルスケア事業の実績は横ばいで推移し、全体として売り上げは前年同期比20億61百万円減(前年同期比4.1%減)の482億99百万円となりました。

 

利益面では、売り上げの減少及び売上原価率の上昇により、売上総利益は前年同期に対して20億53百万円減少しました。販売費及び一般管理費は、前年同期に対して15百万円増加(うち、研究開発費1億60百万円増)し、営業利益は7億83百万円と前年同期比20億69百万円の減益(前年同期比72.5%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、8億34百万円(前年同期比62.4%減)となりました。

 

当第2四半期連結累計期間の業績

売上高        482億99百万円(前年同期比  4.1%減)

営業利益         7億83百万円(前年同期比 72.5%減)

経常利益        10億76百万円(前年同期比 66.2%減)

親会社株主に帰属する

四半期純利益       8億34百万円(前年同期比 62.4%減)

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。

①医療用医薬品事業

〔新医薬品(国内)〕

薬価制度改革により国内医療用医薬品の市場構造が急速に変化する中、杏林製薬㈱は特定領域(呼吸器科・耳鼻科・泌尿器科)の医師、医療機関に営業活動を集中するFC(フランチャイズカスタマー)戦略をベースとした独自のエリアマネジメントによる営業活動を展開しました。当第2四半期連結累計期間におきましては、中期経営計画の重点戦略に掲げる「新薬群比率の向上」の実現に向けて、主力製品の普及の最大化に取り組みました。喘息治療配合剤「フルティフォーム」は順調に伸長し、2018年11月に新発売した選択的βアドレナリン受容体作動性過活動膀胱治療剤「ベオーバ」の売り上げも増加しました。また同年8月にMSD㈱より販売移管した定量噴霧式アレルギー性鼻炎治療剤「ナゾネックス点鼻液」が売上拡大に寄与しました。一方で、持続性選択H1受容体拮抗・アレルギー性疾患治療剤「デザレックス」の一時的な供給停止の影響、及び長期収載品である気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療剤「キプレス」、気道粘液調整・粘膜正常化剤「ムコダイン」等の売上減少があり、売上高は309億 49百万円(前年同期比7.4%減)となりました。

なお、杏林製薬㈱における消費税増税に伴う薬価改定率は3%台となっています。

〔新医薬品(海外)〕

杏林製薬㈱において、広範囲抗菌点眼剤「ガチフロキサシン(導出先:米国アラガン社)」に関わる収入が前年を下回ったことから、売上高は3億90百万円(前年同期比35.5%減)となりました。

 

〔後発医薬品〕

モメタゾン(ナゾネックスのオーソライズド・ジェネリック)の売上増加を主因として、売上高は141億66百万円(前年同期比4.5%増)となりました。

 

以上の結果、当セグメントの売上高は455億05百万円(前年同期比4.4%減)となり、セグメント利益は4億91百万円(前年同期比81.6%減)となりました。

 

②ヘルスケア事業

中期経営計画に掲げる育成戦略「環境衛生の事業成長と既存事業との連携強化により核となる事業を作る」を推進し、主要製品である環境除菌・洗浄剤「ルビスタ」は前年を上回る実績で推移し、当セグメントの売上高は27億93百万円(前年同期比0.5%増)となり、セグメント利益は2億25百万円(前年同期比739.7%増)となりました。

 

(2)財政状態及びキャッシュ・フローの状況

①財政状態の状況

当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して71億38百万円減少し、

1,658億95百万円となりました。このうち、流動資産は1,112億04百万円と前連結会計年度末と比較して36億99百万円の減少となりました。主な増減要因は、現金及び預金の増加108億04百万円、受取手形及び売掛金の減少182億86百万円、商品及び製品の増加16億74百万円、原材料及び貯蔵品の増加18億

34百万円、仕掛品の増加13億50百万円、流動資産のその他の減少10億93百万円等によるものです。また、固定資産は546億90百万円と前連結会計年度末と比較して34億39百万円の減少となりました。主な増減要因は、投資有価証券の減少31億66百万円等によるものです。

負債総額は、前連結会計年度末と比較して32億59百万円減少し、463億79百万円となりました。主な増減要因は、支払手形及び買掛金の減少16億02百万円、繰延税金負債の減少9億24百万円等によるものです。

純資産は、前連結会計年度末と比較して38億79百万円減少し、1,195億16百万円となりました。主な増減要因は、利益剰余金の減少17億82百万円、その他有価証券評価差額金の減少21億93百万円等によるものです。

 

②キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、146億52百万円の収入(前年同期比73億55百万円収入の増加)であり、これは主に税金等調整前四半期純利益11億78百万円、減価償却費15億66百万円、売上債権の減少182億85百万円、たな卸資産の増加48億59百万円、仕入債務の減少

  16億02百万円、法人税等の支払額6億89百万円によるものです。

投資活動によるキャッシュ・フローは、7億53百万円の支出(前年同期比14億31百万円支出の減少)であり、これは主に有形固定資産の取得による支出7億35百万円によるものです。

財務活動によるキャッシュ・フローは、29億93百万円の支出(前年同期比6億33百万円支出の減少)であり、これは主に配当金の支払額26億06百万円によるものです。

この結果、当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して108億76百万円増加し、417億90百万円となりました。

(3)経営方針・経営戦略等

当第四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における研究開発費は51億91百万円(前年同期比3.2%増)となりました。

新薬メーカーにとって、未だ数多く存在するアンメットメディカルニーズに応え、世界の人々の健康に貢献する革新的な新薬を継続的に創出し、届けることが使命です。杏林製薬㈱は、オリジナル新薬の創製こそが真の成長の原動力であるとの認識に基づき、自社創薬に国内外の製薬企業、アカデミア、ベンチャー企業とのオープンイノベーションを加えることで、既存の創薬プラットフォームのさらなる活性化を進めると共に新技術(核酸、ペプチド、遺伝子治療など)の応用・育成に努めています。更に外部創薬テーマの積極的な探索・導入を行うことにより、ファースト・イン・クラス創薬に向けた活動を展開しています。

当第2四半期連結累計期間における国内開発の状況としては、厚生労働省に申請中のキノロン系経口抗菌剤「KRP-AM1977X(製品名:ラスビック錠75mg)」について、2019年9月に製造販売承認を取得しました。また申請準備中の段階にある3つの開発パイプライン(喘息治療配合剤「KRP-108P」、キノロン系注射用抗菌剤「KRP-AM1977Y」、間質性膀胱炎治療剤「KRP-116D」)のうち、「KRP-108P(フルティフォーム小児適応拡大)」については、同年7月に製造販売承認申請を行いました。

 

3【経営上の重要な契約等】

(1)当第2四半期連結会計期間において、新たに締結した重要な契約は次のとおりであります。

内国会社との販売契約(導出)

契約会社名

契約品目

相手方の名称

契約年

契約期間

杏林製薬㈱
(連結子会社)

GeneSoC

アズワン株式会社

2019

契約締結日から3年間

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