第一部 【企業情報】

 

第1 【企業の概況】

 

1 【主要な経営指標等の推移】

 

 

回次

第38期
第3四半期
連結累計期間

第39期
第3四半期
連結累計期間

第38期

会計期間

自  2019年4月1日
至  2019年12月31日

自  2020年4月1日
至  2020年12月31日

自  2019年4月1日
至  2020年3月31日

売上高

(千円)

389,854

414,578

576,692

経常損失(△)

(千円)

350,212

299,846

678,762

親会社株主に帰属する
四半期(当期)純損失(△)

(千円)

337,364

303,799

668,125

四半期包括利益又は包括利益

(千円)

337,364

303,799

668,125

純資産額

(千円)

1,808,398

1,644,658

1,948,457

総資産額

(千円)

2,268,056

1,996,568

2,372,989

1株当たり四半期(当期)純損失
(△)

(円)

38.67

32.61

76.00

潜在株式調整後1株当たり
四半期(当期)純利益

(円)

自己資本比率

(%)

79.5

82.4

82.0

 

 

回次

第38期
第3四半期
連結会計期間

第39期
第3四半期
連結会計期間

会計期間

自  2019年10月1日
至  2019年12月31日

自  2020年10月1日
至  2020年12月31日

1株当たり四半期純損失(△)

(円)

9.48

7.85

 

 (注) 1.当社は四半期連結財務諸表を作成しておりますので、提出会社の主要な経営指標等の推移については記載しておりません。

2.売上高には、消費税等は含まれておりません。

3.潜在株式調整後1株当たり四半期(当期)純利益については、潜在株式は存在するものの、1株当たり四半期(当期)純損失であるため、記載しておりません。

 

2 【事業の内容】

当第3四半期連結累計期間において、当社グループ(当社及び当社の関係会社)において営まれている事業の内容について、重要な変更はありません。また、主要な関係会社についても異動はありません。

 

 

第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

  (1) 経営成績の分析

  当第3四半期連結累計期間における当社グループの売上高は、新型コロナ感染症の収束が見えない中、四半期ごとに販売を伸ばし、当社グループ全体の業績において前年を上回ることが出来ました。しかしながら、検査事業、遺伝子組換えカイコ事業及び化粧品関連事業においては、採算のとれる売上水準までには、至っておりません。なお、当第3四半期連結累計期間における、遺伝子組換えカイコ事業の抗HIV抗体生産方法の変更による研究開発費の削減効果は、限定的となっておりますが、第4四半期以降に研究開発費が減少する見込みです。その結果、売上高は414,578千円(前年同期比6.3%増)となりました。利益面においては、出張の抑制等の新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の実施により、営業部門の諸経費が減少したことや遺伝子組換えカイコ事業における抗体の製造方法の変更(2020年8月6日公表「抗HIV抗体の製造方法の変更および資金使途変更に関するお知らせ」参照)に伴い設備投資が減少したこと等により販売費及び一般管理費が減少いたしました。その結果、営業損失は230,684千円(前年同期は298,801千円の営業損失)となりました。また、営業外費用に、関係会社の持分法による投資損失を70,059千円計上したこと等により経常損失は299,846千円(前年同期は350,212千円の経常損失)となりました。以上より、親会社株主に帰属する四半期純損失は303,799千円(前年同期は337,364千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

・診断・試薬事業

  当事業においては、売上高は四半期ごとに販売高は増加しておりますが、新型コロナ感染症拡大の影響により、主力のEIA測定キットや抗体の販売が前年より減少いたしました。一方、特定の大学や製薬企業等からの試薬受託サービスや動物用体外診断用医薬品の牛海綿状脳症測定キット(BSEキット)の販売は、順調に推移し、前年を大幅に上回りました。営業利益につきましては、出張の抑制等の新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の実施により、営業部門の諸経費が減少したこともあり前年に比べ改善することが出来ました。

  その結果、当セグメントの売上高は343,447千円(前年同期比12.0%増)、営業損失は2,844千円(前年同期は25,567千円の営業損失)となりました。

 

・遺伝子組換えカイコ事業

  当事業においては、各種抗体や受託等の売上高が、前年同期に比べ増加いたしました。しかしながら、現段階においては、今まで蓄積したデータや経験を基に組換えタンパク質の収量を10 倍以上にする基礎研究を行い、また抗HIV 抗体原薬製造で培ったGMP 製造体制を有効に活用する手段を模索し、今後も開発型ベンチャー企業として新しい医薬品シーズの研究開発を継続して実施してまいります。

  その結果、当セグメントの売上高は25,594千円(前年同期比16.9%増)、営業損失は192,296千円(前年同期は237,264千円の営業損失)となりました。

 

 

・検査事業

  当事業においては、新型コロナウイルス感染症拡大による影響が比較的大きく出ており、主力事業である、血中リポタンパク質プロファイリングサービス「LipoSEARCH」に関連する取引先での活動が停滞しております。また、国内製薬メーカーにおける脂質異常症治療薬の開発は減少しており、これまでのような大型案件の受注が期待しにくい状況となっております。一方、食品関連企業やCROにおいては当サービスの需要が見込まれるため、当該分野への営業活動に力を入れている状況であります。さらに、動物向けサービス「LipoTEST」は、堅調な売上を計上できており、オンラインセミナー等の開催により継続して取引拡大を目指しております。また、当第3四半期連結会計期間の3か月間の実績では前期と比較し増加しており、徐々に回復傾向となっております。

  その結果、当セグメントの売上高は49,173千円(前年同期比14.7%減)、営業損失は22,408千円(前年同期は20,343千円の営業損失)となりました。

 

 

・化粧品関連事業

  「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠ」配合化粧品「フレヴァン」シリーズにつきまして、国内通信販売の売上は前年同期と比較し若干の減少となりました。また、中国の商標問題につきましては、当局との情報交換が次第に活発化しており、2021年5月頃までには、解決の目途が立つ予定です。一方、欧州においては、「フレヴァン」及び化粧品原料「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠ」の販売が開始されましたが、新型コロナ感染症拡大の影響が大きく、販促活動が制約され販売が限定的となっております。

  その結果、当セグメントの売上高は5,021千円(前年同期比28.7%減)、営業損失は13,854千円(前年同期は16,345千円の営業損失)となりました。

 

  (2) 財政状態の分析

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末における資産の残高は、前連結会計年度末比15.9%減の1,996,568千円となりました。この主な要因は次のとおりであります。

 現金及び預金が263,778千円減少したこと及び投資有価証券が70,059千円減少したこと等によるものであります。現金及び預金の減少につきましては、税金の還付による入金や売掛金の回収が進んだこと等による増加要因はあったものの、親会社株主に帰属する四半期純損失を計上したことや借入金の返済等によるもの、投資有価証券の減少につきましては持分法適用関連会社の投資損失の計上によるもの等によるものであります。

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における負債の残高は前連結会計年度末比17.1%減少し、351,910千円となりました。この主な要因は1年内返済予定の長期借入金を含む長期借入金の返済が49,500千円あったこと等によるものであります。

(純資産)

  当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は前連結会計年度末比15.6%減少し、1,644,658千円となりました。この要因は、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により繰越利益剰余金が303,799千円減少したことによるものであります。
 

  (3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

  (4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、212,628千円であります。

 

(5) 主要な設備

該当事項はありません。

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当社は、韓国企業のAbcontek Inc.(代表者:孫永善、ソウル市、以下ABCONTEK社)との間で、合弁会社(持分法適用会社)の設立を前提とした合弁契約書を締結しました。

  合弁会社の概要は下記のとおりです。

1.合弁会社(持分法適用会社)設立の背景と目的

当社は、ABCONTEK社と2019年12月25日に「ダニ媒介性感染症である重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)に関する共同開発契約を締結し、治療用抗体医薬品候補「ACT101」を、早期の承認を目指して開発を進めておりますが、他方、現在、医薬品業界で開発競争が激化している、世界的に猛威をふるう「新型コロナウィルス感染症」(COVID-19)治療薬につきまして、ABCONTEK社が手掛ける中和活性の高い、治療用抗体医薬品候補の実用化を目指し、共同開発を開始する予定となりました。

そこで、互いの、抗体に関する知識と永年培ってきた抗体開発技術を効果的に生かし、医薬品開発のスピードを加速することが、両社の企業価値向上にも資すると考え合弁会社を設立する事といたしました。

今後の合弁会社の取り組みは、SFTSやCOVID-19に限らず、新たな感染症に対する医薬品や診断薬等の開発を中心に計画しております。

 

2.設立する合弁会社の概要

名称

株式会社AI Bio

所在地

東京都中央区日本橋二丁目1番3号

代表者

代表取締役 李 範俊、清藤 勉 (共同代表)

主な事業内容

抗体医薬品及び診断薬候補の抗体作製

資本金

2千万円

設立年月日

2021年2月(予定)

決算期

3月

出資比率

株式会社免疫生物研究所:49%

Abcontek Inc.:51%

 

 

3.合弁相手先の概要

①名称

Abcontek Inc.

②所在地

Samsung Cancer Research Building Suite 203-1 103 Deahak-ro, Jongno-gu, Seoul, 03080 Korea

③代表者の役職・氏名

CEO 孫 泳善

④事業内容

SFTS、MERSなどの流行性感染病に対する治療抗体を開発しており、また湿性黄斑変性、肝線維に対する治療剤等、新規治療法の発見に特化した抗体開発

⑤資本金

827,562,000ウォン

⑥設立年月日

2013年9月2日

⑦決算期

12月

⑧大株主及び持株比率

非公開

⑨当社と当該会社の関係

資本関係、人的関係、及び関連当事者への該当状況において該当事項はありません。

取引関係については、共同開発契約を締結しております。