第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、当社とヤンセン・バイオテック社(英名:Janssen Biotech, Inc.)との間で締結していた、当社低分子キナーゼ阻害薬プログラムに関するライセンス契約が終了しました。 

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループが判断したものであります。

(1) 業績の状況

  当第3四半期連結累計期間の世界経済は、米国経済において雇用環境の改善が継続するとともに、欧州においても底堅い状況で推移しているものの、英国のEU離脱問題や中国における経済の減速等から、先行き不透明な状況で推移しました。わが国における経済状況においても、雇用情勢は改善傾向にあるものの、総じて足踏み状態が継続しました。

 当社グループが属する製薬業界におきましては、大型医薬品の特許切れに伴いジェネリック医薬品による代替が進み、大手製薬企業におけるオープンイノベーションが創薬研究の分野において主流となるなかで、次世代の収益の柱を広く社外から導入する動きが一段と激しさを増しており、当社が開発した医薬品候補化合物についても、全世界を対象とした開発・商業化に関する権利を製薬企業等に許諾するライセンス契約を締結するという成果につながっております。

  このような外部環境の中、当社グループは、キナーゼ創薬に係る創薬基盤技術を核とした創薬支援事業並びに創薬事業を積極的に展開し、事業の拡大を図ってまいりました。

  当第3四半期連結累計期間においては、がん疾患を対象としたCDC7キナーゼを阻害する医薬品候補化合物を、ProNAi Therapeutics, Inc.(以下「ProNAi社」という)に導出し、同社への技術データの移管手続きを進めてまいりました。さらに、重点疾患領域であるがん及び免疫炎症疾患領域を中心に、キナーゼ阻害薬の研究開発を積極的に推進してまいりました。また、当社の創薬基盤技術を駆使し、脂質キナーゼを中心とした新規キナーゼの品揃えの拡充に取り組んでまいりました。創薬支援事業におきましては、主力市場である欧米地域での売上拡大を図るため、有力バイオベンチャー企業並びに大手製薬企業等への提案営業に引き続き注力するとともに、国内外の製薬企業等向け大規模キナーゼスクリーニングサービスの獲得に向けた拡販に注力してまいりました。

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は581,214千円(前年同四半期比54.5%減)、営業損失は334,426千円(前年同四半期は584,300千円の利益)、経常損失は352,428千円(前年同四半期は605,455千円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は178,334千円(前年同四半期は572,320千円の利益)となりました。

 

  セグメント別の業績は次の通りです。

①創薬支援事業

  キナーゼタンパク質の販売、アッセイ開発、プロファイリング・スクリーニングサービス及びセルベース・アッセイサービスの提供等により、創薬支援事業の売上高は482,286千円(前年同四半期比27.2%減)、営業利益は98,021千円(前年同四半期比68.1%減)となりました。売上高の内訳は、国内売上は286,480千円(前年同四半期比27.5%減)、北米地域は134,324千円(前年同四半期比29.6%減)、欧州地域は47,242千円(前年同四半期比24.0%減)、その他地域は14,239千円(前年同四半期比1.6%増)であります。

②創薬事業

  ProNAi社に導出したCDC7キナーゼ阻害薬プログラムについて、当該化合物に関する同社へのデータ移管を進めるとともに、同社での前臨床試験が順調に進むように技術的協力を行ってまいりました。さらに、画期的なキナーゼ阻害薬の創製を目指し、その他のプログラムにおいても積極的に研究開発を推進してまいりました。これらの結果、当第3四半期連結累計期間の創薬事業の売上高は、98,928千円(前年同四半期は614,850千円)、営業損失は432,447千円(前年同四半期は277,032千円の利益)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末における総資産は2,658,489千円となり、前連結会計年度末と比べて320,879千円増加しました。その内訳は、現金及び預金の増加688,505千円、売掛金の減少113,476千円、投資有価証券の減少273,876千円等であります。
  負債は816,768千円となり、前連結会計年度末と比べて349,660千円増加しました。その内訳は、1年内返済予定の長期借入金の増加76,916千円、未払金の減少30,706千円、未払法人税等の減少38,628千円、社債の増加172,000千円、長期借入金の増加242,751千円等であります。
  純資産は1,841,720千円となり、前連結会計年度末と比べて28,781千円減少しました。その内訳は、親会社株主に帰属する四半期純損失178,334千円の計上、資本金の増加141,181千円、資本剰余金の増加141,145千円、その他有価証券評価差額金の減少114,012千円等であります。
  また、自己資本比率は69.1%(前連結会計年度末は79.7%)となりました。

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は374,908千円であります。

また、当第3四半期連結累計期間におけるセグメント別の研究開発費は以下のとおりであります。

創薬事業

372,383

千円

創薬支援事業

2,525

千円