(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成28年1月1日~平成28年9月30日)のわが国経済は、年初からの急激な円高の進行や中国をはじめとする新興国の景気減速、さらには英国の欧州連合離脱問題の影響など先行きに不透明感が強まる中、政府の経済政策や日銀の金融緩和政策等により企業業績や雇用・所得環境の改善が進み、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方、当社業績に大きく影響する原油相場は2月中旬の米国WTI 原油26ドル/バレル台、東南アジア産原油22ドル/バレル台を底に上昇に転じ、6月に米国WTI 原油は50ドル/バレル台、東南アジア産原油は49ドル/バレル台の高値をつけた後はやや落ち着き、WTI 原油は45ドル/バレル、東南アジア産原油は40ドル/バレルを挟んで小幅な動きで推移しました。また、外国為替相場は年初の120円/ドルから急激に円高が進行し、英国の欧州連合離脱が決定した6月24日に99円/ドル台をつけた後は円安に転じ、その後は100円/ドル台前半で小幅な動きで推移しました。
このような状況の中で、ワックス販売は国内販売が高機能製品を中心に堅調を持続し、輸出販売では安価な中国品との競争激化に加え急激に円高が進行する厳しい状況下、新規取引先の開拓等の販売強化に努め、販売数量では前年同期に比較して873トン減の51,407トン、販売高は円高に伴う輸出ワックスの手取り額の減少等が影響し1,503百万円減の12,709百万円の実績となりました。重油販売は火力発電用需要が漸減する中、重油製造量のミニマイズ化を進めた結果、販売数量では22,596キロリットル減の139,858キロリットル、販売高では重油価格が原油価格に連動して大幅に下落したため3,629百万円減の4,316百万円の実績となりました。これにより、売上高はその他商品を含めて5,102百万円減の17,163百万円となりました。一方、損益面においては前期から推進の新原料下の安定操業とワックスの効率生産、採算販売、固定費の削減等の取組みの進捗により、当社単体では前年同期の赤字決算から大幅な損益改善を実現し、営業利益、経常利益、および純利益で黒字を回復し順調に利益を計上しております。また、当期より連結対象となりましたテクノワックス㈱は、高機能製品の更なる拡充に注力するなど受託製造が順調に推移し黒字を計上しております。Nippon Seiro (Thailand)Co.,Ltd.は本格稼働には至っておりませんが、新旧取引先による品質評価、生産工程監査も進み、第3四半期連結会計期間(7~9月)より徐々に受注量が増加してきました。この結果、第3四半期連結会計期間(7~9月)は、第1四半期連結会計期間(1~3月)および第2四半期連結会計期間(4~6月)と比較して順調に業績を回復し、第3四半期連結累計期間(1~9月)では、営業利益296百万円(前年同期 △765百万円)、経常利益36百万円(前年同期 △860百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益△86百万円(前年同期 △616百万円)と前年同期に比較して大幅な損益改善を実現しました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比較して2,975百万円減少の28,095百万円となりました。これは主として現金及び預金の増加額492百万円、たな卸資産の減少額1,604百万円、流動資産のその他の減少額642百万円、投資その他の資産の減少額218百万円等によるものです。
これに対して負債合計は、前連結会計年度末に比較して2,758百万円減少の18,038百万円となりました。これは主として短期借入金の減少額2,836百万円、長期借入金の減少額628百万円等によるものです。
また純資産合計は、前連結会計年度末に比較して216百万円減少の10,057百万円となりました。これは主として土地再評価差額金の増加額138百万円、利益剰余金の減少額240百万円等によるものです。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は112百万円であります。