第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績の状況

①事業環境

当中間連結会計期間(2025年1月1日~2025年6月30日)のわが国の経済は、一部で足踏みが見られるものの、緩やかな回復基調を維持しています。一方で労働市場では人手不足の深刻化が引き続き大きな課題であり、賃金の改善による人材確保の動きが強まっています。

世界経済においては、原油価格は比較的安定した水準を維持した一方、米国関税政策や中国経済の回復遅れなどの影響により、景気の先行き不透明感が高まりました。

 

②事業の経過及び当期の経営方針等に基づく諸施策の実施状況

当期は「基盤強化期」として2025年の未来に繋がる足場固めの目標に向けて諸施策に取り組んでいます。徳山工場は、定修を計画通り行い4年連続稼働の準備を実施、また徳山工場の強靭化に向けた設備リニューアルの基本構想の素案策定を行いました。「高付加価値品販売の追求」としてタイヤ用途品の原価低減処方の提案、ライスワックスの特許出願を行いました。在庫削減に今期初より重点的に取り組むとともに、更なる在庫水準低減を目指して原料調達から製品販売のオペレーション最適化の検討を行っています。また、財務体質の改善に向けて、資本性劣後ローンの一部期限前弁済を行い、負債の圧縮にも努めています。

 

③当期事業概況と成果

当中間期連結会計期間の経営成績は、以下の通りです。

 

 

前中間

連結会計期間

当中間

連結会計期間

対前年同期比

・国内ワックス販売

 

 

 

  売上高(百万円)

6,726

6,416

△309

  数量(トン)

12,741

11,750

△990

・輸出ワックス販売

 

 

 

  売上高(百万円)

3,552

2,578

△974

  数量(トン)

10,174

7,254

△2,920

・重油販売

 

 

 

  売上高(百万円)

839

334

△504

  数量(キロリットル)

8,649

4,000

△4,649

・その他商品販売

 

 

 

  売上高(百万円)

74

67

△7

・総売上高(百万円)

11,193

9,397

△1,795

・営業利益(百万円)

1,193

521

△671

・経常利益(百万円)

926

285

△641

・親会社株主に帰属する中間純利益(百万円)

855

266

△588

 

(売上高)

ワックス販売については、高付加価値品販売の追求を継続して行ったこと、世界経済の先行き不透明感などを背景として、慎重な事業運営をされる顧客が目立ったこと等の影響から、前年同期比数量17.1%減、同期比販売単価5.5%増となりました。また重油については、原料転換とワックス収率を意識した原料投入・工程稼働の継続により生産数量減となり、逆ザヤ取引である重油販売は減販(同期比53.8%減)となりました。その結果、売上高は同比1,795百万円減の9,397百万円となりました。

 

(損益)

営業利益については、上記の売上高減少の影響に加え、前年同期には実施されなかった徳山工場での定修が実施されたことによる固定費の負担の増加もあり、前年同期比671百万円減の521百万円、経常利益は同期比641百万円減の285百万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同期比588百万円減の266百万円となりました。

 

(2)財政状態の分析

当中間連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比較して866百万円減少の28,859百万円となりました。これは主として現金及び預金の増加額302百万円、受取手形及び売掛金の減少額143百万円、棚卸資産の減少額792百万円、有形固定資産その他の減少額123百万円等によるものです。

これに対して負債合計は、前連結会計年度末に比較して962百万円減少の23,088百万円となりました。これは主として支払手形及び買掛金の減少額499百万円、流動負債その他の増加額281百万円、長期借入金の減少額672百万円等によるものです。

また純資産合計は、前連結会計年度末に比較して96百万円増加の5,770百万円となりました。これは主として利益剰余金の増加額265百万円、土地再評価差額金の減少額70百万円、為替換算調整勘定の減少額98百万円等によるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比較して262百万円増加し2,559百万円となりました。

当中間連結会計期間における区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、1,370百万円(前年同期比19百万円の収入減)となりました。これは主として税金等調整前中間純利益270百万円、減価償却費429百万円、売上債権の減少額132百万円、棚卸資産の減少額744百万円、仕入債務の減少額497百万円等によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、200百万円(前年同期比108百万円の支出増)となりました。これは主として有形及び無形固定資産の取得による支出165百万円等によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は、806百万円(前年同期比267百万円の支出減)となりました。これは主として短期借入金の純減額109百万円、長期借入金の返済による支出678百万円等によるものです。

 

(4)研究開発活動

当中間連結会計期間における研究開発費の総額は64百万円です。

 

(5)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

当中間連結会計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(7)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。