文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間(平成28年4月1日から平成28年9月30日まで)におけるわが国の経済は、政府の経済政策や日本銀行の金融緩和政策の継続により緩やかな回復基調ではあるものの、円高による企業業績へ与える影響が懸念され、また世界経済においては、中国や新興国等の減速懸念に加え、英国のEU離脱や金融市場に不安定な動きが見られる等、先行き不透明な状況となっております。
このような状況の中で、当社グループは「ひとの命を守る。ひとの暮らしを守る。ひとを育む環境を守る。わたしたちは、世界中の人々がいつまでも安心して快適に暮らすことのできる社会づくりに貢献していきます。」という経営理念のもとで、コア事業の殺虫剤、家庭用品、園芸用品の成長カテゴリーに新価値創造型新製品を積極的に投入し、既存事業の強化・育成を図るとともに、コストダウンや経費の効率的な運用等による利益構造の改革及び海外事業の強化拡大等の課題に努めてまいりました。
以上の結果、売上高は、前年同期比6.3%増の222億28百万円(為替変動の影響を除くと15.3%増)となりました。そのうち国内売上は前年同期比10.2%増の138億72百万円、海外売上は前年同期比0.3%増の83億55百万円(為替変動の影響を除くと22.9%増)となりました。
売上原価は、前年同期比5.2%増の146億46百万円となりました。その結果、売上原価率は65.9%で、商品の売上構成の変動やコストダウン、為替変動(円高)による仕入価格の減少等により前年同期より0.7ポイント減となりました。
これらの結果、売上総利益は75億82百万円(前年同期比8.4%増)となり、返品調整引当金繰入後の差引売上総利益は72億61百万円(前年同期比6.7%増)となりました。
販売費及び一般管理費につきましては、経費の効率的運用に努めた一方で、販売活動のさらなる強化のため販売推進費を積極的に投入したことや売上増に伴う運送費の増加等により、前年同期比1.0%増の51億86百万円となりました。これらの結果、営業利益は20億74百万円(前年同期比24.1%増)、経常利益は20億94百万円(前年同期比23.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は13億2百万円(前年同期比30.5%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりです。
①日本
殺虫剤部門につきましては、国内において2015年を感染症対策元年として位置づけて以来、今までにない高効力を実現した「効きめプレミアシリーズ」を始めとするワンランク上の製品をお届けしてまいりました。2016年も従来品の5倍の効きめの吊り下げ型虫よけ「虫よけバリアプレミアム」、香りも効きめも約11時間持続する「フマキラー虫よけアロマ線香 ジャンボ」といった「効きめプレミアシリーズ」の新製品を発売いたしました。また、日本初の新虫よけ成分<イカリジン>を採用したお肌にやさしい虫よけ剤「天使のスキンベープ」、高濃度虫よけ剤「天使のスキンベープ プレミアム」、「天使のスキンベープミスト プレミアム」を発売いたしました。さらに8月にはゴキブリの隠れていそうなすき間にシュッとスプレーするだけの世界初次世代型ゴキブリ商品「ゴキブリワンプッシュ」、既存品に加えてこれらの新製品を投入した結果、これらの新製品が売上に寄与し、殺虫剤合計の売上高は前年同期比14.1%増の102億87百万円(前年同期比12億69百万円増)となりました。
家庭用品部門につきましては、直前期に販売した花粉関連商品の返品が減少した一方で、主力のアルコール除菌剤の売上が競争激化により伸び悩んだ結果、家庭用品合計の売上高は、ほぼ前期並みの前年同期比1.4%減の3億49百万円(前年同期比4百万円減)となりました。
園芸用品部門につきましては、6ヶ月効果の強力除草剤「オールキラー粒剤」等除草剤の売上が好調に推移しましたが、園芸シーズンの最盛期である4月、5月の天候不順の影響を受けました。その結果、園芸用品合計の売上高は前年同期比3.5%減の14億82百万円(前年同期比53百万円減)となりました。
防疫剤部門はシロアリ施工事業関連が好調で9億77百万円(前年同期比1億6百万円増、12.2%増)、その他の部門は13億69百万円(前年同期比31百万円増、2.4%増)となりました。
なお、セグメント合計売上高は144億65百万円(前年同期比13億48百万円増、10.3%増)で、セグメント利益は11億48百万円(前年同期比3億円増、35.5%増)となりました。
②東南アジア
インドネシア等の主要海外子会社の売上が、現地通貨ベースで二桁の伸びを達成しましたが、為替の影響により円貨ベースの売上高は74億36百万円(前年同期比25百万円減、0.3%減)となりました。また、セグメント利益は7億64百万円(前年同期比37百万円増、5.2%増)となりました。
③その他
インドとメキシコを中心に販売し、売上高は3億26百万円(前年同期比14百万円減、4.2%減)となりました。また、セグメント利益は42百万円(前年同期比6百万円増、19.4%増)となりました。
なお、当社グループは、殺虫剤の売上構成比が高いため、売上高は上半期を中心に多く計上されるという季節変動要因をかかえております。一方、人件費や諸経費(広告宣伝費のような政策費を除く)は固定費として、年間を通じてほぼ均等に発生するため、事業年度の四半期毎の売上高や利益には著しい相違があります。
(2)資産、負債及び純資産の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産額は、前連結会計年度末に比べて61億92百万円減少し、254億34百万円となりました。主な要因は、現金及び預金が1億94百万円増加した一方で、受取手形及び売掛金が53億51百万円、棚卸資産が9億31百万円減少したことなどによるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度末と比べて65億12百万円減少し、148億69百万円となりました。主な要因は電子記録債務が8億5百万円、売上割戻引当金が10億90百万円、返品調整引当金が3億20百万円増加した一方で、支払手形及び買掛金が7億65百万円、短期借入金が73億78百万円、賞与引当金が2億44百万円、長期借入金が1億87百万円減少したことなどによるものであります。
純資産につきましては、前連結会計年度末と比べて3億19百万円増加し、105億65百万円となりました。なお自己資本比率は8.0ポイント増加し、34.6%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
①営業活動によるキャッシュ・フローの状況
営業活動によって獲得した資金は87億31百万円(前年同期は68億96百万円の獲得)となりました。これは税金等調整前四半期純利益が20億94百万円、その他の引当金の増加額が11億50百万円、売上債権の減少額が49億93百万円、たな卸資産の減少額が7億42百万円あったことなどによるものであります。
②投資活動によるキャッシュ・フローの状況
投資活動に使用した資金は5億45百万円(前年同期は5億円の使用)となりました。これは有形固定資産の取得による支出が4億97百万円あったことなどによるものであります。
③財務活動によるキャッシュ・フローの状況
財務活動に使用した資金は78億66百万円(前年同期は59億86百万円の使用)となりました。これは短期借入れによる収入が31億45百万円あった一方で、短期借入金及び長期借入金の返済による支出が合計で106億42百万円あったことなどによるものであります。なお、当第2四半期連結会計期間末における借入金残高は、前期末に比べ75億85百万円減少して、27億67百万円となりました。
以上の結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1億44百万円増加し、26億71百万円となりました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。
①基本方針の内容
当社は、「ひとの命を守る。ひとの暮らしを守る。ひとを育む環境を守る。わたしたちは、世界中の人々がいつまでも安心して快適に暮らすことのできる社会づくりに貢献していきます。」という経営理念のもとで、中長期的な視点から経営を行い、グローバルな競争力を持つ企業として企業価値の向上に努めております。
そのためには、当社が長年にわたり培ってきた生産・販売・技術の専門知識やノウハウ、経験をもとに、顧客満足度の高い高付加価値商品を積極的かつ継続的に開発することが必須条件であり、同時に国内及び海外の顧客・取引先等との長期的な関係構築が不可欠であります。
こういった当社の事業特性を理解し長期的視野で当社の理念を実施していくことが、当社の企業価値ひいては株主共同の利益につながるものと考え、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者は、上記の理念を実践する者でなければならないと考えております。
当社といたしましては、公開企業である当社株式の売買は、最終的には株主の皆様のご判断に委ねられるべきものと考えておりますが、当社及び当社グループの企業価値・株主共同の利益に資さない大規模買付行為を行う者に対しては、必要かつ相当な措置を取ることにより、当社及び当社グループの企業価値ひいては株主の皆様の共同の利益を確保する必要があると考えております。
②不適切な支配の防止のための取組み
当社株式は、証券取引所に上場し自由な売買が可能ですが、時として短期的な利益を追求するグループ等による買収が、株主の皆様に不利益を与えるおそれもあります。
当社は、平成18年5月22日開催の取締役会において、当社株式に対する大規模な買付行為に対する対応方針(買収防衛策)(以下、「原プラン」といいます。)の導入を決定し継続してまいりましたが、平成27年6月26日をもって有効期間が満了することから、昨今の情勢変化、法令等の改正等を踏まえ、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の維持及び向上の観点から、継続の是非を含めその在り方について検討してまいりました。
かかる検討の結果、平成27年5月18日開催の取締役会において、会社法施行規則第118条第3号に定める株式会社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針(以下「本基本方針」といいます。)に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止する取組みとして、平成27年6月26日開催の当社の第66期定時株主総会における株主の皆様のご承認を条件に、原プランを改定し(以下、改定された新しい買収防衛策を「本プラン」といいます。)、本プランとして継続することを決議し、同年6月26日開催の第66期定時株主総会において本プランにつき株主の皆様のご承認をいただきました。
本プランの目的は、原プランと同様に、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を毀損する、あるいはそれらの中長期的な維持・向上に資さない可能性のある大規模買付行為を抑止することにあります。
③上記の取組みについての取締役会の判断
当社は、当社の支配権移転を伴う買収提案についての判断は、最終的には当社の株主全体の意思に基づき行われるべきものと考えております。
また、当社は、大規模買付行為が、本基本方針に合致し、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に中長期的に資するものである限りにおいて、これを否定するものではありません。
しかしながら、株式等の大規模買付行為の中には、株主の皆様が大規模買付行為の内容を検討し、また当社取締役会が株主の皆様に代替案等を提案するための十分な時間や情報を提供しないもの、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を毀損することが明白である濫用的なもの、株主の皆様に当社の株式等の売却を事実上強制するおそれのあるもの等、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に資さないものも想定されます。
当社取締役会は、こうした事情に鑑み、大規模買付行為が行われた際に、当該大規模買付行為に応じるべきか否かを当社株主の皆様が適切に判断するために必要な情報や時間を確保し、当社株主の皆様に代わって当社経営陣が大規模買付者と交渉を行うこと等により、当社の企業価値ないし株主共同の利益の最大化に資するよう、本プランを改定の上、継続することとしました。
なお、この本プランにおきましては、取締役会の恣意的な判断によって対抗措置が発動されることを防止するため、独立委員会を設置し、独立委員会の勧告を尊重して買収防衛策が発動されることが定められており、取締役の地位の維持を目的とするものではありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2億86百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。