当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2020年4月1日から2020年12月31日まで)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大により大幅に消費が低迷しました。経済活動の段階的再開で一時は回復の兆しが見られたものの、感染症の再拡大により再び緊急事態宣言が発令されるなど依然として厳しい状況が続いております。世界経済においても、欧米を中心に感染の再拡大が深刻化し、先行きが不透明な状況が続いております。
このような状況の中で、当社グループは「ひとの命を守る。ひとの暮らしを守る。ひとを育む環境を守る。わたしたちは、世界中の人々がいつまでも安心して快適に暮らすことのできる社会づくりに貢献していきます。」という経営理念のもとで、コア事業の殺虫剤、家庭用品、園芸用品の成長カテゴリーに新価値創造型新製品を積極的に投入し、既存事業の強化・育成を図るとともに、コストダウンや経費の効率的な運用等による利益構造の改革及び海外事業の強化拡大等の課題に努めてまいりました。
その結果、連結売上高は、前年同期比18.1%増の344億73百万円(為替変動の影響を除くと20.8%増)となりました。
国内売上は、殺虫剤、家庭用品、園芸用品、その他の各部門とも増収となりました。殺虫剤はコロナ禍による在宅勤務や外出の自粛要請など新しい生活様式の広まりにより、身近な日用品の需要が高まったことから市場全体が好調に推移し、当社の殺虫剤売上は前年同期比20.9%の大幅な増収となりました。加えて新型コロナウイルス感染症の対策としてアルコール除菌剤の需要が急激に拡大し増産体制をとった結果、家庭用品売上は前年同期比174.4%増と急激に増加しました。その結果、国内合計では前年同期比29.7%増の192億16百万円となりました。一方、海外売上は、販売・製造ともに新型コロナウイルス感染症の影響が最小限であったことから、各国とも現地通貨ベースで堅調に推移し、円貨ベースでは円高の影響を受けましたが、前年同期比6.1%増の152億56百万円(為替変動の影響を除くと11.6%増)となりました。
次に、売上原価ですが、前年同期より25億43百万円増の239億6百万円となりました。その結果、売上原価率は69.3%で、前年同期より3.9ポイント減となりました。売上原価率の低下要因は、利益性の高い商品の売上構成が増加したことやコストダウン等によるものです。
これらの結果、売上総利益は105億66百万円(前年同期比34.8%増)となり、返品調整引当金調整後の差引売上総利益は106億58百万円(前年同期比32.6%増)となりました。
販管費につきましては、コロナによる緊急事態宣言の解除後から徐々に通常の営業活動に戻していった中で、広告宣伝を積極的に行いブランドの浸透を図ったことから経費が増加し、前年同期比0.3%増の83億20百万円となりました。
これらの結果、営業利益は23億38百万円(前年同期は営業損失2億54百万円)、経常利益は25億67百万円(前年同期は経常損失99百万円)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は16億14百万円(前年同期は9億36百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりです。
①日本
殺虫剤部門では、コロナ禍における在宅勤務や外出の自粛要請など新しい生活様式の広まりにより、自宅での生活時間が長くなったことから、身近な日用品の需要が高まった中で殺虫剤市場全体が好調に推移しました。また継続的なプロモーション活動を実施したことや最盛期の天候の後押しもあり返品が減少いたしました。加えて、前期は4月~6月の天候不順の影響から市場全体が縮小した影響を受けて売上が減少した反動もあり、前年同期比20.9%の大幅な増収となりました。
家庭用品部門は、新型コロナウイルス感染症の対策として、主力のアルコール除菌剤の需要が急拡大し出荷が大きく伸長いたしました。加えて、花粉関連商材において直前期に販売した商品の返品が減少した結果、家庭用品合計の売上高は前年同期比174.4%増の33億91百万円(前年同期比21億55百万円増)となりました。
園芸用品部門は、新しい生活様式の広まりの中で家庭園芸を楽しむ方が増えたことにより、主力の殺虫殺菌剤や不快害虫用殺虫剤の売上が伸長しました。また除草剤も引き続き売上が好調に推移した結果、園芸用品合計の売上高は、前年同期比26.7%増の21億48百万円(前年同期比4億52百万円増)となりました。
防疫剤部門の売上高は、12億30百万円(前年同期比98百万円減、7.4%減)となりました。
その他の部門の売上高は、子会社のフマキラー・トータルシステム㈱のシロアリ施工工事が好調で、36億37百万円(前年同期比3億35百万円増、10.2%増)となりました。
なお、外部顧客に対する売上高は、200億36百万円(前年同期比44億36百万円増、28.4%増)で、セグメント利益は6億69百万円(前年同期は17億31百万円のセグメント損失、前年同期比24億00百万円増)となりました。
②東南アジア
東南アジア各国のいずれにおいても現地通貨ベースで前年同期を上回り、円高の影響を受けましたが、外部顧客に対する売上高は136億54百万円(前年同期比6億76百万円増、5.2%増)となりました。また、セグメント利益は13億56百万円(前年同期比84百万円増、6.7%増)となりました。
③その他
インドとメキシコを中心に販売し、外部顧客に対する売上高は7億83百万円(前年同期比1億58百万円増、25.4%増)となりました。また、セグメント利益は76百万円(前年同期は22百万円のセグメント損失、前年同期比98百万円増)となりました。
当社グループの業績は、殺虫剤や花粉対策商品、園芸用品など季節商品の売上構成比が高いため、天候によって大きく影響を受けます。主力商品である殺虫剤については、国内の需要期である夏季に向けた製造・出荷が年前半に集中するため、第4四半期連結会計期間から第1四半期連結会計期間の売上高が高くなる一方、需要期を過ぎた第3四半期連結会計期間においては返品が発生する等、季節により売上高や営業損益が偏る季節変動要因があります。
(2)資産、負債及び純資産の状況
当第3四半期連結会計期間末における総資産額は、前連結会計年度末に比べて39億37百万円減少し、358億89百万円となりました。主な要因は、建物及び構築物(純額)が4億76百万円、使用権資産(純額)が2億39百万円、建設仮勘定が19億59百万円増加した一方で、現金及び預金が2億22百万円、受取手形及び売掛金が62億56百万円減少したこと等によるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度末と比べて55億70百万円減少し、170億90百万円となりました。主な要因は、支払手形及び買掛金が4億36百万円、電子記録債務が8億45百万円、売上割戻引当金が3億33百万円増加した一方で、短期借入金が73億65百万円減少したこと等によるものであります。
純資産につきましては、前連結会計年度末と比べて16億33百万円増加し、187億99百万円となりました。主な要因は、利益剰余金が12億52百万円、その他有価証券評価差額金が4億87百万円増加した一方で、為替換算調整勘定が2億70百万円減少したこと等によるものであります。
自己資本比率は8.6ポイント増加し、49.0%となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、6億13百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。