第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の影響により、極めて厳しい状況にありました。その後、欧米の景気は回復に向かいましたが、感染が再拡大するなど、先行き不透明な状況が続いています。一方、中国では、経済活動を再開したため、景気回復が持続しています。
 日本経済は、緊急事態宣言解除後に持ち直しの動きが見られましたが、設備投資や企業収益、雇用は、弱含みとなり、新型コロナウイルス感染症の再拡大が懸念されており、本格的な回復までに時間を要する見通しとなっております。

このような受注環境が厳しい中、当社グループにおきましても、新型コロナウイルス感染症の影響により、減収減益は避けられない状況となり、経費削減等によるコストダウンを実施しながら、拡販に努めて参りました。。
 当社グループの海外事業は、中国での製紙用薬品事業が堅調であるものの、新型コロナウイルス感染症の影響により、販売数量の減少があり、売上高は前年同四半期に比べ減少しました。利益面でも、売上高が減少したため、前年同四半期に比べて減少しました。
 国内事業も、新型コロナウイルス感染症の影響により、販売数量の減少があり、売上高、利益面とも前年同四半期に比べ減少しました。

その結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の連結業績は、売上高は459億6千6百万円となり、前年同四半期に比べ93億4千5百万円(△16.9%)の減収となりました。

利益面では、営業利益は9億6千3百万円となり、前年同四半期に比べ24億7千6百万円△72.0%)の減益となりました。経常利益は、為替差損や持分法投資損失を営業外費用として計上したことにより6億3千8百万円となり、前年同四半期に比べ28億5千3百万円△81.7%)の減益となりました。

また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、投資有価証券売却益を特別利益として計上したことにより7億4千9百万円となり、前年同四半期に比べ14億3千7百万円(△65.7%)の減益となりました。

当社グループの部門別経営成績の概況は次の通りであります。

 

(樹脂化成品)

 新型コロナウイルス感染症の影響を受け、国内の印刷インキ業界では商業用印刷や新聞発行部数が減少しました。合成ゴム業界では、自動車タイヤ向けスチレンブタジエンゴムの生産量が減少しました。塗料業界では、建築向け塗料の生産が減少しました。

 当部門では、前年同四半期に比べ売上高は、機能性ナノ粒子分散液の販売が堅調に推移したものの、印刷インキ用樹脂、合成ゴム用乳化剤、塗料用樹脂の販売が大幅に減少しました。

  また、営業利益につきましては、売上高減により営業損失となり、引き続き厳しい状況が続いています。

 その結果、当部門の売上高は、107億8千万円となり、前年同四半期に比べ32億9千8百万円(△23.4%)の減収となりました。営業損失は3億6千4百万円と前年同四半期に比べ9億5百万円の減益となりました。

 

(製紙用薬品)

 国内の製紙業界は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、板紙および印刷情報用紙の需要がいずれも低迷し、紙、板紙生産量は、前年同四半期に比べ減少しました。中国では紙、板紙生産量は前年同四半期に比べ減少しましたが、米国では増加しました。

 当部門では、前年同四半期に比べ売上高は、中国が引き続き堅調に推移したものの、国内および米国は減少しました。
 その結果、当部門の売上高は、135億6百万円となり、前年同四半期に比べ9億9千万円(△6.8%)の減収となりました。営業利益は、14億4千2百万円と前年同四半期に比べ3千2百万円△2.2%)の減益となりました。

 

(電子材料)

 半導体関連業界は、在宅勤務によるパソコン需要拡大など堅調に推移しました。一方、自動車業界の生産台数は、新型コロナウイルス感染症の影響により前年同四半期に比べ大幅に減少しました。

 当部門では、前年同四半期に比べ売上高は、半導体用機能性樹脂の販売は増加しましたが、ソルダペースト、導電性ペースト、自動車熱交換器用のろう付け材料が減少しました。 

 その結果、当部門の売上高は、35億6百万円となり、前年同四半期に比べ5億6千万円(△13.8%)の減収となりました。営業利益は1億2千5百万円と前年同四半期並となりました。

 

(ローター)

 粘接着剤用樹脂は、欧州、南米は堅調に推移したことから、販売数量は前年同四半期に比べ増加しました。

 出版印刷インキ用樹脂は、情報のデジタル化を背景に総じて需要が低迷しており、特に欧州、北米、南米において販売が低調であったことから、販売数量は前年同四半期に比べ減少しました。
 営業利益は、販売数量の減少に加え、アロマケミカル関連商品の原価率の上昇もあり、前年同四半期に比べて大幅に減少しました。

 その結果、当部門の売上高は、169億3千8百万円で、前年同四半期に比べ44億5千6百万円△20.8%)の減収となりました。営業利益は9百万円と前年同四半期に比べ15億4千9百万円△99.4%)の減益となりました。

 

 当連結会計期間末の総資産は前期末に比べ7億5千2百万円の減少となりました。自己資本比率は48.1%となりました。増減の主なものは、流動資産では現金及び預金が18億3千9百万円増加し、原材料及び貯蔵品が9億3千万円減少し、固定資産では投資有価証券が10億1千4百万円減少しました。負債では短期借入金を長期借入金に借り換えたため、短期借入金が18億7千5百万円減少し、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が38億5千7百万円増加しております。

 

(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(3) 研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は20億3千2百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。