当中間連結会計期間において、新たに事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当中間連結会計期間(2024年1月1日~2024年6月30日)における世界経済は、我が国では景気の緩やかな回復基調が継続し、米国では経済が堅調に推移しているものの、中国経済の減速やユーロ圏経済の停滞、ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の緊迫化によるエネルギー価格等への影響懸念など、先行き不透明な状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループは、積極的な国内外の販売活動を実施するとともに、安全安定生産強化と生産性向上に努めてまいりました。
この結果、当中間連結会計期間の売上高は前年同期比27億7千5百万円(22.1%)増の153億3千4百万円、損益面では、営業利益は同9億4千8百万円(38.6%)増の34億7百万円となりました。また、経常利益は同9億8百万円(37.9%)増の33億3百万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同4億2百万円(21.8%)増の22億4千6百万円となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
[ヨウ素及び天然ガス事業]
ヨウ素及び天然ガス事業では、販売先における製品在庫調整等の影響を受け、ヨウ素製品の販売数量は前年同期を下回りましたが、ヨウ素の国際市況が引き続き堅調に推移したこと、加えて為替相場が円安になったことにより、売上高は前年同期を上回りました。営業利益につきましては、上記売上高の増加要因等により、前年同期を上回りました。
この結果、売上高は前年同期比21億5千万円(20.4%)増の127億1千6百万円、営業利益は同12億5千5百万円(52.7%)増の36億3千7百万円となりました。
[金属化合物事業]
金属化合物事業では、主要製品である塩化ニッケルについて、金属相場の下落の影響を受け、販売価格は前年同期を下回りましたが、需要の回復により販売数量が増加し、売上高は前年同期を上回りました。損益面につきましては、上記売上高の販売価格要因等により、営業損失となりました。
この結果、売上高は前年同期比6億2千5百万円(31.4%)増の26億1千8百万円、営業損失は2億2千9百万円(前年同期は営業利益7千7百万円)となりました。
(2)財政状態の状況
(総資産)
当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比較して19億7千3百万円増加の420億5千5百万円となりました。これは主に、棚卸資産が増加したこと等によるものであります。
(負債)
当中間連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末と比較して2億7千4百万円増加の84億6千4百万円となりました。これは主に、未払法人税等が増加したこと等によるものであります。
(純資産)
当中間連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末と比較して16億9千8百万円増加の335億9千万円となりました。これは主に、配当金の支払があったものの、中間純利益の計上により利益剰余金が増加したこと等によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ10億3千4百万円減少し、46億8千6百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における営業活動により得られた資金は、10億9千1百万円(前年同期は16億7千3百万円)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益及び減価償却費の計上等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における投資活動により使用した資金は、13億6千9百万円(前年同期は7億6千1百万円)となりました。これは主に、ヨウ素及び天然ガス事業における安定した供給力の確保のための坑井の開発や生産設備の更新等に伴う支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における財務活動により使用した資金は、8億3千1百万円(前年同期は5億7千2百万円)となりました。これは主に、配当金の支払等によるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当中間連結会計期間における研究開発費は、1億3千9百万円であります。
また、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。