(1)業績
当連結会計年度のわが国経済は、アジアをはじめとする海外経済の変動や原油価格の下落により、停滞感が漂っておりますが、雇用環境の改善が続くなかで、経済再生と財政健全化を実現する各種政策の推進を背景に、緩やかな景気回復が期待されています。
当化粧品業界におきましては、人口の減少や少子高齢化社会の中にあって、国内化粧品市場は大きな成長が見込みづらい成熟市場となっております。平成27年度の年間化粧品販売金額は増加の推移となりましたが、景気回復への期待やインバウンド需要の増加を背景に、特に4割強を占めるスキンケア市場においては、美容液などの高機能・高付加価値商品志向は継続していくものと思われます。
訪問販売化粧品市場では、チャネルを横断した展開が拡大・加速し、企業間競争は激しさを増すなかで、集客に向けた販売員の教育や、新規顧客獲得など、各社の強みを活かした施策が重要となっております。多様化する消費者層に対応するため、顧客に対して積極的にコミュニケーションを図ることで、より身近な存在になり、柔軟性のあるサービスの構築・提供はもとより、従来どおり訪問販売だからこそできる価値、すなわち誠実・信頼を顧客に提供し続けることが求められています。
このような状況のもとで、当社グループは企業理念「愛と美と豊かさの実践と追求」に基づき、人と人が直接出会い、コミュニケーションを取りながら、製品やサービスを提供していく対面販売にこだわり、コア事業である訪問販売領域の販売組織満足度を高めるとともに、全てのステークホルダーの満足度の向上を目指し、「驚きと楽しさと感動に溢れる美しい生き方」を共に創造し、幸せと豊かさを提供できる「ワンダ・フル・カンパニー」として成長すべく、企業活動に邁進してまいりました。
当連結会計年度は、平成27年の企業テーマ「Beauty」を掲げ、「なりたい自分になれる」当社独自の世界を再構築するとともに、多様化する販売会社固有の問題解決と地域ユニット別、並びにカテゴリー別戦略をスピーディかつ柔軟に展開し、美しく生きる人を育む活動を通して、多くの女性の美しさ実現を支援してまいりました。
販売戦略としては、「なりたい自分になる」、「自身のもつ販売功績レコードを更新する」ことをモチベーションに、販売組織づくりと中核販売員の育成、及び営業所の拡大を積極展開してまいりました。具体的には、基幹スキンケア製品、及び美容液の季節強化展開から長年ご愛用いただいているお客様の満足度アップと定着促進、新規顧客の拡大、カウンセリング販売の継続強化と支援ツールの充実、「上級者のようになりたい」を推進する販売員の育成、情報発信拠点アルテミス ザ・ショップ、同 ザ・ルームの継続展開支援等を行ってまいりました。
台湾事業につきましては、百貨店タリーズ内の1店舗に資源を集中して、新規顧客拡大を継続展開してまいりました。
当連結会計年度においては、「ラ ベーシック」、「ナチュラル モイスト ハンドクリーム」(医薬部外品)、「アイビー プレミアム シャイニー コレクション」、「RJ トリプルクイーン ドリンク」を発売し、顧客拡大、並びに顧客満足向上に努めてまいりました。
美容液「リンクル ローション」、並びに「アクシール エッセンス」におきましては、例年以上に販売強化を行い、顧客満足向上に努めました。
経営基盤強化につきましては、経営判断の迅速化を図るため、各部の使命に基づき役割を明確にして業務執行を行ってまいりました。具体的には、「経営会議」を軸とした全社マネジメントと牽制機能の強化の他、「予算統制会議」での予実管理や、経営管理機能の課題別設定とスピーディな実行、「販売戦略会議」による販売施策の機動力強化と顧客への価値伝達に取り組んでまいりました。実務面においてもレバレッジ管理や製造原価の継続的低減活動、固定費のミニマム化、資産の有効活用、リスク管理・コンプライアンスの継続強化、ISO品質マネジメントシステムの運用推進にも積極的に取り組んでまいりました。
その結果、売上面におきましては、営業所増設、ビューティマネージャー増員、アイビーメイツ増客、販売力を下支えする理念・販売系の研修動員が前年比増で好調に推移したこと、販促費の効果的な投入や販売組織モチベーション企画が原動力となり、販売活動に取り組みやすくなったことを背景に売上高は増収となりました。
一方、利益面におきましては、販売費及び一般管理費が増加したものの、美容液やスキンケア製品の取り組み、売上原価低減による収益効果もあり、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益とも増益となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は5,163,693千円(前年同期比15.0%増)、営業利益は630,535千円(同70.8%増)、経常利益は625,983千円(同66.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は349,971千円(同48.3%増)となりました。
なお、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等の適用により、当連結会計年度より「当期純利益」の科目名称を「親会社株主に帰属する当期純利益」に変更しております。
部門別の販売実績につきましては、次のとおりであります。
[化粧品部門]
イ.スキンケア
営業戦略に基づいた各種販促インセンティブ施策や販促プロモーションを展開し、基幹スキンケアシリーズと美白シリーズ、並びに美容液の販売強化により、販売組織の拡大と新規顧客獲得に取り組んでまいりました。また、新製品としては、平成27年6月に美の成長を願うすべての女性たちに贈るスキンケアシリーズ「ラ ベーシック」を発売し、新規顧客獲得施策を地域ユニット別に展開してまいりました。「ラ ベーシック」については発売月より好調に推移し、既存顧客のブランドスイッチも順調で年度を通しての売上増に貢献しました。
また、例年販売強化を行っている美容液「リンクル ローション」の発売30周年を記念した全社キャンペーンの効果も相まって、「アクシール エッセンス」も含めた美容液全体で顧客支持を得て好調に推移しました。その他、季節強化製品と美白関連製品は一部伸び悩んだものの、スキンケア全体の売上高は4,018,928千円(同24.7%増)となりました。
ロ.メークアップ
平成27年12月に、数量限定のセット製品「アイビー プレミアム シャイニー コレクション」を発売し、顧客満足向上に努めましたが、売上高は387,571千円(同1.9%減)となりました。
ハ.ヘアケア
新製品の発売はなく、売上高は153,198千円(同1.0%減)となりました。
ニ.その他化粧品
平成27年11月に、“キレイな手が心を繋ぐ”をコンセプトにした「ナチュラル モイスト ハンドクリーム」(医薬部外品)を発売し、拡販戦略製品として新規顧客増客と紹介促進に努めてまいりました。その結果、売上高は70,527千円(同42.5%増)となりました。
以上、化粧品部門の売上高は4,630,225千円(同21.1%増)となりました。
[美容補助商品]
平成27年4月に、元気な毎日をサポートする「グルコサミン ゼリーV」を、平成28年3月に、ローヤルゼリー配合のおいしく飲みやすい「RJ トリプルクイーン ドリンク」を発売しました。健康食品市場の拡大に向け、通常購入の他、定期購入方式も導入し、今後、購入者拡大に努めてまいりますが、売上高は483,305千円(同21.6%減)となりました。
[化粧雑貨品等]
化粧用具等の化粧雑貨品等につきましては、売上高は40,702千円(同0.1%増)となりました。
[100%子会社 株式会社アイプラティナ]
訪問販売領域以外の市場を対象に、固定客に特化した支援・サービスを展開してまいりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益の計上、社債発行による収入等があるものの、売上債権の増加、法人税等の支払、短期借入金の純減、社債償還による支出、配当金の支払等により、当連結会計年度期首残高に比べ125,699千円減少し、当連結会計年度末には1,188,725千円となりました。
また当連結会計年度における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果獲得した資金は409,508千円(前年同期比39,417千円減)となりました。
これは主に売上債権の増加額156,220千円、法人税等の支払額103,363千円等があるものの、税金等調整前当期純利益624,719千円、減価償却費103,024千円等があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の使用した資金は143,819千円(同136,741千円増)となりました。
これは主に差入保証金の回収による収入51,339千円等があるものの、有形固定資産の取得による支出78,144千円、貸付けによる支出46,751千円、定期預金の預入による支出75,000千円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は389,038千円(同272,142千円減)となりました。
これは主に社債発行による収入195,882千円があるものの、短期借入金の純減額280,000千円、社債の償還による支出104,000千円、配当金の支払額198,232千円等があったことによるものであります。
(1)生産実績
当社グループは化粧品の専門メーカーとして、同一セグメントに属する化粧品の製造、販売を行っているため、生産実績のセグメント情報の記載は省略しております。
当連結会計年度の生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
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品目別
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当連結会計年度 (自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日) |
前年同期比(%)
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金額(千円) |
|||
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スキンケア |
5,107,817 |
139.0 |
|
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メークアップ |
320,872 |
59.9 |
|
|
ヘアケア |
137,246 |
82.9 |
|
|
その他 |
95,012 |
229.9 |
|
アイビー化粧品計 |
5,660,948 |
128.2 |
|
|
アイプラティナ |
6,098 |
- |
|
|
合計 |
5,667,046 |
128.3 |
|
(注) 1.金額は、販売価格で表示しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)商品仕入実績
当社グループは化粧品の専門メーカーとして、同一セグメントに属する化粧品の製造、販売を行っているため、商品仕入実績のセグメント情報の記載は省略しております。
当連結会計年度の商品仕入実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
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品目別
|
当連結会計年度 (自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日) |
前年同期比(%)
|
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|
金額(千円) |
|||
|
|
美容補助商品 |
256,392 |
86.5 |
|
|
化粧雑貨品等 |
26,662 |
84.0 |
|
アイビー化粧品計 |
283,055 |
86.3 |
|
|
アイプラティナ |
- |
- |
|
|
合計 |
283,055 |
86.3 |
|
(注) 1.金額は、仕入価格で表示しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.「アイプラティナ」は、前連結会計年度及び当連結会計年度共に、商品仕入実績はありません。
(3)受注状況
当社グループは受注生産を行っておりませんので、該当事項はありません。
(4)販売実績
当社グループは化粧品の専門メーカーとして、同一セグメントに属する化粧品の製造、販売を行っているため、販売実績のセグメント情報の記載は省略しております。
当連結会計年度の販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
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品目別
|
当連結会計年度 (自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日) |
前年同期比(%)
|
||
|
金額(千円) |
||||
|
|
|
スキンケア |
4,018,928 |
124.7 |
|
|
メークアップ |
387,571 |
98.1 |
|
|
|
ヘアケア |
153,198 |
99.0 |
|
|
|
その他 |
70,527 |
142.5 |
|
|
|
化粧品合計 |
4,630,225 |
121.1 |
|
|
|
美容補助商品 |
483,305 |
78.4 |
|
|
|
化粧雑貨品等 |
40,702 |
100.1 |
|
|
アイビー化粧品計 |
5,154,233 |
115.1 |
||
|
アイプラティナ |
9,460 |
97.9 |
||
|
合計 |
5,163,693 |
115.0 |
||
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
化粧品業界におきましては、インバウンド需要を除いては、国内市場は飽和状態であり、企業間競争が激しさを増すなか、海外市場の拡大も期待され、各企業とも企業価値の向上が必須となってきております。
そうした状況下、当社グループは、「愛と美と豊かさの実践と追求」の理念のもと、創立40周年を迎える平成28年の企業テーマに「With」を掲げました。
コア事業の戦略実行と、利益創出の経営判断の迅速化を図るため、各部の使命に基づいた役割設定をし、より責任と権限を明確にした業務執行を行ってまいります。
営業領域においては、カテゴリー別支援をベースにしたスピーディかつ柔軟で、販売会社増設を推進する営業戦略への転換をはじめ、組織化を促進する教育体系や教育方法の見直し、多様化する販社固有の問題解決を最優先にした直接支援の仕組みの構築に取り組んでまいります。また、販売組織との接点拡大と販売員の販売意識を向上させるプロモーション&コミュニケーション基盤を構築してまいります。
製品領域としましては、美容液のアイビーを実現する製品体系化とともに、販売しやすく機能性の高い製品開発を行ってまいります。
企画・開発・製造、及び管理領域においては、共創型インタラクティブマネジメントを継続し、利益創出のための商品戦略・生産管理方法・企業価値向上策を実行するとともに、経営管理機能を販社経営分析や原価管理等、課題別に設定し、スピーディに実行することで、顧客への価値伝達、戦略実行管理を行ってまいります。
台湾事業につきましては、引き続き市場獲得のための活動を模索してまいります。
子会社につきましては、訪問販売事業と競合しない市場を対象に、固定客に特化したテストマーケティング活動を展開してまいります。
当社グループの経営成績、株価及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(平成28年3月31日)現在において当社グループが判断したものであります。
①原料・資材となる成分について
当社グループの製造及び販売する「化粧品」及び「医薬部外品」並びに「その他製商品」に使用される原料・資材は、世界各地、様々な企業グループより供給を受けております。当社は、その品質、有効性、安全性を確認し、原料・資材として使用しておりますが、
・原料・資材供給が様々な要因により停止した場合、
・原料・資材について問題が発生した場合、
・医薬品医療機器等法の改正により、従来使用していた原料が使用できなくなった場合、
等については、主要製品の製造及び販売に影響を与え、当社グループの経営指標並びに財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。なお、大規模な災害が発生した場合には、一部の原料・資材供給面において、安定的な供給に影響が出る可能性があります。
②販売組織の財務状態について
当社の販売システムは卸形態を採っております。また当社の販売先は、当社と直接、販売契約を締結している販売会社が主体となっており、当社は販売会社に製商品が出荷された時点で売上を計上しております。化粧品等はその販売会社と販売契約を締結している営業所を経て、ビューティマネージャーへ卸され、アイビーメイツ及びご愛用者へ販売しております。
当社の在庫管理につきましては、月次で管理を行い、常に適正在庫水準を目標に在庫調整を行っております。一方、販売組織の持つ流通在庫につきましては、定期的なヒアリングにより、財務状況・在庫状況を把握するように努めております。しかしながら、販売組織に当社の把握しきれていない財政状態の急激な悪化があった場合は、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
③特定商取引に関する法律などについて
当社の販売形態は、主として訪問販売の形態をとっておりますが、訪問販売は、「特定商取引に関する法律」の規制を受けます。「特定商取引に関する法律」が改正された場合は、当社の販売システムの維持に影響を及ぼす可能性があります。
④新製品・強化製品への依存度、売上・利益の季節変動性について
当社グループの売上高のうち、新製品・強化製品の売上高に占める比率は約48%(平成28年3月期)となっており、従前より売上高については下表のとおり、季節変動性が高く、新製品・強化製品の販売促進時期の影響で一定の時期に集中する傾向があります。その為、キャンペーンによる新製品・強化製品の売上状況により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
平成28年3月期 (単位;百万円)
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|
上半期 |
下半期 |
||
|
|
第1四半期 |
第2四半期 |
第3四半期 |
第4四半期 |
|
売上高 |
2,943 |
2,220 |
||
|
759 |
2,183 |
659 |
1,560 |
|
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親会社株主に帰属する四半期純利益又は 親会社株主に帰属する四半期純損失(△) |
392 |
△42 |
||
|
△106 |
499 |
△188 |
145 |
|
⑤海外事業について
当社グループは、現在、主に台湾での海外展開を行っておりますが、引き続き市場獲得のための活動を模索してまいります。その場合、国ごとにカントリーリスクや為替変動リスクが存在し、海外事業が初期投資額に見合う収益を得られない場合は、当社グループの財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
⑥新規事業について
子会社「株式会社アイプラティナ」において、訪問販売事業と競合しない市場を対象に、固定客に特化したテストマーケティング活動を展開してまいります。当事業が初期投資額に見合う収益を得られない場合は、当社グループの財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
販売の提携
当社は、販売代理店である販売会社と「販売契約」を締結しております。
1)契約の本旨:販売代理店である販売会社が当社製商品を継続的に顧客に販売供給し、その責務を果たすことにあります。
2)契約先:化粧品等の販売会社(国内228社)
3)販売製品:化粧品、美容補助商品及び化粧雑貨品等
4)契約期間:1ヶ年(更新)
当社グループは、全ての女性がいつまでも健康的で若々しく、そして美しい素肌を保ち続ける事を願い、「ノーマライジング」理念のもと、美容理論「リズム・フル ビューティ」に基づく化粧品並びに医薬部外品、美容補助商品の研究開発を行い、これらの製品・商品を提供し多くの皆様に好評を得ております。
当連結会計年度は新製品といたしまして、6月には肌の第一印象を決めるカギが角質層にあるとの考えから、不足しているものを「与え」、満たされた状態を「守る」ことを上手に続けることで、肌本来がもっているチカラをサポートする「ラ ベーシックシリーズ」を発売し、好評を得ております。製品としては、やさしい感触のクリームが溶けるようにメークとなじみ、肌のうるおいを保ちながら汚れをすっきりと取り除く「ラ ベーシック クリーム クレンジング」、キメ細かいクリーミィな泡が肌のうるおいを保ちながら、余分な皮脂や汚れを取り除き、しっとりと洗い上げる「ラ ベーシック クリーム ウォッシュ」、肌なじみにすぐれ角質層のすみずみまでうるおいで満たし、キメの整った美しい肌へと導く「ラ ベーシック モイストイン ローション」、なめらかでなじみがよく角質層の内部にうるおいをとどめ、ふっくらとしたやわらかな肌へと導く「ラ ベーシック モイストイン クリーム」を発売しました。
11月には、ボディケア製品として、有効成分尿素、グリチルリチン酸ジカリウム、酢酸DL‐α‐トコフェロールを配合し、ひび、あかぎれ、肌あれを防ぐ「ナチュラル モイスト ハンドクリーム」(医薬部外品)を発売しました。
12月には、数量限定発売である「アイビー プレミアム シャイニー コレクション」として、「シャイニー フェースカラー」、まつ毛美容液「アイラッシュ エッセンス」、「メークアップコンパクト<限定版>」のセットを発売しました。
健康食品では「美しく生き続けるための基本は健康から」といった考えのもと、4月にはいつまでも活動的に過ごしたい方に、N-アセチルグルコサミンやイソフラボンに加えビタミンDを配合し、食べやすいゼリー状で、人工甘味料を使わず、天然甘味料を使用。さわやかなゆずレモン風味で、おいしさと手軽さを追求した「グルコサミン ゼリーV」、3月にはローヤルゼリー、マリンプラセンタ®、ツバメの巣など女性にうれしい3大成分を配合。ローヤルゼリーを生のまま配合した健康とキレイを応援する、「RJ トリプルクイーン ドリンク」を発売し、好評を頂いております。
基礎研究分野につきましては、機能性の高い化粧品の基盤になる「新素材開発」に力を入れ、研究を行ってまいりました。出願しておりました老化防止用皮膚外用剤について特許を取得(特許第5719228号)いたしました。エイジングについての素材研究では、第136回日本薬学会の「生物系薬学皮膚・感覚器官」分野にて、学会発表を行い研究成果を発表すると共に、特許出願も行いました。
経皮吸収に関する研究(DDS:Drug Delivery System)では、共同研究を実施しているシルクフィブロイン水溶液安定化と経皮吸収効果研究に関して、第74回SCCJ研究討論会にて発表し、日本シルク学会誌に掲載されておりました論文が、年1回優れた技術研究に贈呈される『日本シルク学会研究奨励賞』を受賞し、平成27年5月に開催されたシルク学会にて表彰されました。
引き続き、「美白」、「エイジング」の研究を中心に今後も更なる研究を続け、基盤固めをしてまいります。
安全性・有用性評価研究においては、製品仕様に合わせた評価方法にて客観的評価を心がけ、お客様に安心してご使用頂ける製品の提供に努めました。基幹シリーズ製品の開発時におきましては、皮膚科専門医監修のもと、厳密な実使用評価を実施し、安全性と有用性の両立を追及いたしました。
今後も的確な各種評価方法に基づいて製品評価を行い、DDS概念を応用した高い有用性と、最後まで安心してお使い頂ける高い安全性を追求した化粧品をお客様に届けてまいります。また、研究成果を学会や論文を通じて外部発信してまいります。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は221,518千円であります。
(注)「マリンプラセンタ」は、株式会社日本バリアフリーの登録商標です。
(1)財政状態の分析
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産の残高は3,517,012千円(前連結会計年度末は3,391,785千円)となり、前連結会計年度末に比べ125,227千円増加しました。これは主に現金及び預金が125,699千円減少したものの、受取手形及び売掛金が156,220千円、たな卸資産が81,967千円増加したことによるものであります。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産の残高は2,124,400千円(同2,121,956千円)となり、前連結会計年度末に比べ2,443千円増加しました。これは主に有形固定資産が52,922千円、無形固定資産が5,392千円、差入保証金が50,016千円減少したものの、長期貸付金が32,666千円、退職給付に係る資産が27,822千円、長期預金が75,000千円増加したことによるものであります。
(繰延資産)
当連結会計年度末における繰延資産の残高は10,172千円(同12,392千円)となり、前連結会計年度末に比べ2,219千円減少しました。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債の残高は1,742,038千円となり(同1,822,503千円)となり、前連結会計年度末に比べ80,465千円減少しました。これは主に1年内償還予定の社債が40,000千円、未払法人税等が192,878千円増加したものの、短期借入金が280,000千円、支払手形及び買掛金が76,956千円減少したことによるものであります。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債の残高は1,012,064千円(同954,256千円)となり、前連結会計年度末に比べ57,807千円増加しました。これは主に社債が56,000千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産の残高は2,897,483千円(同2,749,375千円)となり、前連結会計年度末に比べ148,108千円増加しました。これは主に剰余金を198,316千円配当したものの、親会社株主に帰属する当期純利益を349,971千円計上したことによるものであります。この結果、自己資本比率は、51.3%(同49.8%)となりました。
(2)経営成績の分析
当連結会計年度の売上高は、5,163,693千円(前年同期比15.0%増)となりました。
前連結会計年度より引き続き、製造原価低減に努めました。当社グループの主要製品の内、売上高売上原価率の低い製品におきまして美容液が好調に推移し、売上高売上原価率は、前連結会計年度の25.2%より当連結会計年度の22.5%へ低下しました。その結果、売上総利益は3,999,423千円(同19.1%増)となりました。
販売費及び一般管理費は3,368,888千円(同12.7%増)となりましたが、費用対効果を重視し、売上高販売費及び一般管理費比率が前連結会計年度の66.6%より当連結会計年度の65.2%へ低下しました。その結果、営業利益は630,535千円(同70.8%増)、経常利益は625,983千円(同66.6%増)となりました。
税効果会計適用後の法人税等の負担率が前連結会計年度の35.5%より当連結会計年度の44.0%へと上昇しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は349,971千円(同48.3%増)となりました。
なお、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等の適用により、当連結会計年度より「当期純利益」の科目名称を「親会社株主に帰属する当期純利益」に変更しております。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
「1業績等の概要、(2)キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。