(1)業績
当連結会計年度のわが国経済は、アメリカやアジア諸地域との外交や経済の変動により、景気への影響に留意する必要があるものの、経済再生と財政健全化を実現する各種政策の推進を背景に、投資の増加や雇用環境の更なる改善等が続くなかで、景気の好循環が期待されています。
当化粧品業界におきましては、インバウンド需要が下火になりつつも、平成28年度の年間化粧品販売金額は増加の推移となりました。人口の減少や少子高齢化が進む中で、加齢に伴う肌や頭皮に悩みをもつ層は増加傾向にあり、これらのケアを訴求した高機能・高付加価値商品の投入が積極的に行われ、拡大を続けており、エイジング市場やホワイトニング市場は活況を呈すると見込まれています。
訪問販売化粧品市場では、チャネルを横断した展開が拡大・加速し、企業間競争は激しさを増すなかで、集客に向けた販売員の教育や、新規顧客獲得など、各社の強みを活かした施策が重要となっております。多様化する消費者層に対応するため、顧客に対して積極的にコミュニケーションを図ることで、より身近な存在になり、柔軟性のあるサービスの構築・提供はもとより、従来どおり訪問販売だからこそできる価値、すなわち誠実・信頼を顧客に提供し続けることが求められています。
このような状況のもとで、当社グループは企業理念「愛と美と豊かさの実践と追求」に基づき、人と人が直接出会い、コミュニケーションを取りながら、製品やサービスを提供していく対面販売にこだわり、コア事業である訪問販売領域の販売組織満足度を高めるとともに、全てのステークホルダーの満足度の向上を目指し、「驚きと楽しさと感動に溢れる美しい生き方」を共に創造し、幸せと豊かさを提供できる「ワンダ・フル・カンパニー」として成長すべく、企業活動に邁進してまいりました。
創立40周年を迎えた当連結会計年度は、企業テーマに「With」を掲げ、すべての戦略と支援の方向について、販売会社増設と組織づくりに焦点を当て、目の前の人の可能性を信じて本気でかかわり、お互いに刺激し合うことで共に自己成長し、「なりたい自分になる」、「自身のもつ販売功績レコードを更新する」ことを全社、全販売組織をあげて共に推進してまいりました。その過程を通して、多様化する販売会社固有の問題解決と、地域ユニット・カテゴリー別戦略をスピーディかつ柔軟に展開し、販売組織とのパートナーシップをより強め、美しく生きる人を育む活動を通して、多くの女性の美しさ実現を支援してまいりました。
具体的には、新製品「レッドパワー セラム」の販売施策を軸に、当社の強みを活かした美容液からアプローチする販売方法の展開や、販売組織づくりを支援する製品体系の構築、季節強化展開から長年ご愛用いただいているお客様の満足度アップと定着促進、新規顧客の拡大、その取り組みを大きく促進する各種販売促進施策の展開等に一貫して取り組んでまいりました。
販売環境の支援としましては、販社財務支援による経営健全化支援、スマートフォンによる販売・決済アプリ「アイビーレジ」と周辺機器の導入、カウンセリング販売の継続強化、Webを活用した販売組織とのコミュニケーション基盤の構築、情報発信拠点アルテミス ザ・ショップ、同 ザ・ルームの展開等を積極的に実施してまいりました。
当連結会計年度においては、「レッドパワー セラム」、「アイビー メークアップコレクション ブライト アップ パワー」、「ディープパス QD」シリーズ(医薬部外品)、「ディープパス」シリーズ、及び「アイビー プレステージ」シリーズを発売し、顧客拡大、並びに顧客満足向上に努めてまいりました。
経営基盤強化につきましては、経営判断の迅速化を図るため、各部の使命に基づき役割を明確にして業務執行を行ってまいりました。具体的には、「経営会議」を軸とした全社マネジメントと牽制機能の強化の他、「予算統制会議」での予実管理や、経営管理機能の課題別設定とスピーディな実行、「販売戦略会議」においては、販売施策の機動力強化と顧客への価値伝達に継続して取り組んでまいりました。
実務面においても機動的な資本政策と経営管理、製品開発の推進、製造原価の継続的低減活動、「レッドパワー セラム」の販売促進に向けた経費の重点配分と機動的な投下、成果連動を濃くした賞与還元、固定費の圧縮、資産の有効活用、リスク管理・コンプライアンスの継続強化、ISO品質マネジメントシステムの運用推進にも積極的に取り組んでまいりました。
売上面におきましては、営業所増設、ビューティマネージャー増員、アイビーメイツ増客、販売力を下支えする理念・販売系の研修動員が前年同期比増で好調に推移したこと、販促費の効果的な投入や販売組織モチベーション企画が原動力となり、販売活動に取り組みやすくなったことを背景に、“一人ひとりの夢の実現”に向けて全社一丸となり取り組んだ結果、売上高は増収となりました。
一方、利益面におきましては、「レッドパワー セラム」をはじめとする新製品の拡販により、販売費及び一般管理費が増加したものの、売上高拡大と売上原価率低減効果により売上総利益が伸長し、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益とも増益となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は6,664,737千円(前年同期比29.1%増)、営業利益は1,090,043千円(同72.9%増)、経常利益は1,099,152千円(同75.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は606,172千円(同73.2%増)となりました。
部門別の販売実績につきましては、次のとおりであります。
[化粧品部門]
イ.スキンケア
スキンケアにつきましては、平成28年9月に、お手入れの手応えを高めるためのエイジングケア製品として、「レッドパワー セラム」を発売し、営業戦略に基づいた該新製品の販促プロモーションや先行予約促進、販売組織づくりの積極展開を実施してまいりました。その結果、年度末までに総数61万本超の出荷をし、過去にない取り組みにつながったことで、多くの喜びの声をいただくことができました。同時に、基幹スキンケアシリーズの販売強化により、販売組織の拡大と新規顧客獲得にも取り組んでまいりました。
平成29年2月には、シンプルに、販売しやすいアイテム構成へ製品体系を構築する一環として、どのスキンケアシリーズとも組み合わせ可能なように、<メーク落とし>と<洗顔料>を共通化しました。年齢や紫外線ダメージによるごわつき肌に、ワンランク上の肌を目指し洗浄機能を追求した「ディープパス QD オイル クレンジング」(医薬部外品)、「ディープパス QD プレミアム クリーム ウォッシュ」(医薬部外品)、メークなじみサインや、やさしい感覚の泡で、なめらか肌にこだわり洗浄実感を考えた「ディープパス クリーム クレンジング」、「ディープパス クリーム ウォッシュ」の2タイプを新発売し、発売本数として計15万5,000本超を出荷しました。また、同2月には、ハリ美肌を目指す女性たちに贈る当社最高位のエイジングケアシリーズ「アイビー プレステージ ローション」、「アイビー プレステージ クリーム」を新発売し、計5万7,000本超を出荷しました。
その他、季節強化製品と美白関連製品は一部伸び悩んだものの、スキンケア全体の売上高は5,656,788千円(同40.8%増)となりました。
ロ.メークアップ
メークアップにつきましては、平成28年12月に、数量限定のセット製品「アイビー メークアップコレクション ブライト アップ パワー」を発売し、顧客満足向上に努めました。売上高は394,275千円(同1.7%増)となりました。
ハ.ヘアケア
ヘアケアにつきましては、新製品の発売はなく、売上高は149,134千円(同2.7%減)となりました。
ニ.その他化粧品
その他化粧品につきましては、売上高は45,660千円(同35.3%減)となりました。
以上、化粧品部門の売上高は6,245,859千円(同34.9%増)となりました。
[美容補助商品]
新製品の発売はなく、売上高は367,968千円(同23.9%減)となりました。
[化粧雑貨品等]
化粧用具等の化粧雑貨品等につきましては、売上高は47,626千円(同17.0%増)となりました。
[100%子会社 株式会社アイプラティナ]
固定客に特化した支援・サービスを展開してまいりましたが、収益面の低迷が続いたこと、並びに訪問販売以外のマーケットへの挑戦やノウハウの吸収ができたことから、通信販売事業から撤退しました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、売上債権の増加、法人税等の支払、社債の償還による支出、自己株式の取得による支出、配当金の支払等があるものの、税金等調整前当期純利益の計上、社債発行による収入等により、当連結会計年度期首残高に比べ30,637千円増加し、当連結会計年度末には1,219,362千円となりました。
また当連結会計年度における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果獲得した資金は848,299千円(前年同期比438,791千円増)となりました。
これは主に売上債権の増加額561,674千円、たな卸資産の増加額168,457千円、法人税等の支払額366,454千円等があるものの、税金等調整前当期純利益1,099,152千円、減価償却費107,246千円、仕入債務の増加額177,172千円、未払費用の増加額450,838千円等があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の使用した資金は316,317千円(同172,497千円増)となりました。
これは主に貸付金の回収による収入84,202千円等があるものの、有形固定資産の取得による支出80,841千円、無形固定資産の取得による支出72,343千円、貸付けによる支出119,127千円、投資不動産の取得による支出128,472千円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は500,645千円(同111,607千円増)となりました。
これは主に社債発行による収入785,635千円があるものの、短期借入金の純減額80,000千円、社債の償還による支出204,000千円、自己株式の取得による支出505,251千円、配当金の支払額495,080千円等があったことによるものであります。
(1)生産実績
当社グループは化粧品の専門メーカーとして、同一セグメントに属する化粧品の製造、販売を行っているため、生産実績のセグメント情報の記載は省略しております。
当連結会計年度の生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
|
品目別
|
当連結会計年度 (自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日) |
前年同期比(%)
|
|
|
金額(千円) |
|||
|
|
スキンケア |
8,063,436 |
157.9 |
|
|
メークアップ |
365,217 |
113.8 |
|
|
ヘアケア |
154,343 |
112.5 |
|
|
その他 |
40,188 |
42.3 |
|
アイビー化粧品計 |
8,623,184 |
152.3 |
|
|
アイプラティナ |
- |
- |
|
|
合計 |
8,623,184 |
152.2 |
|
(注) 1.金額は、販売価格で表示しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)商品仕入実績
当社グループは化粧品の専門メーカーとして、同一セグメントに属する化粧品の製造、販売を行っているため、商品仕入実績のセグメント情報の記載は省略しております。
当連結会計年度の商品仕入実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
|
品目別
|
当連結会計年度 (自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日) |
前年同期比(%)
|
|
|
金額(千円) |
|||
|
|
美容補助商品 |
246,610 |
96.2 |
|
|
化粧雑貨品等 |
52,034 |
195.2 |
|
アイビー化粧品計 |
298,645 |
105.5 |
|
|
アイプラティナ |
- |
- |
|
|
合計 |
298,645 |
105.5 |
|
(注) 1.金額は、仕入価格で表示しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.「アイプラティナ」は、前連結会計年度及び当連結会計年度共に、商品仕入実績はありません。
(3)受注状況
当社グループは受注生産を行っておりませんので、該当事項はありません。
(4)販売実績
当社グループは化粧品の専門メーカーとして、同一セグメントに属する化粧品の製造、販売を行っているため、販売実績のセグメント情報の記載は省略しております。
当連結会計年度の販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
|
品目別
|
当連結会計年度 (自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日) |
前年同期比(%)
|
||
|
金額(千円) |
||||
|
|
|
スキンケア |
5,656,788 |
140.8 |
|
|
メークアップ |
394,275 |
101.7 |
|
|
|
ヘアケア |
149,134 |
97.3 |
|
|
|
その他 |
45,660 |
64.7 |
|
|
|
化粧品合計 |
6,245,859 |
134.9 |
|
|
|
美容補助商品 |
367,968 |
76.1 |
|
|
|
化粧雑貨品等 |
47,626 |
117.0 |
|
|
アイビー化粧品計 |
6,661,454 |
129.2 |
||
|
アイプラティナ |
3,283 |
34.7 |
||
|
合計 |
6,664,737 |
129.1 |
||
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、経営の透明性、健全性、機動性を確保し、「理念」「使命」「行動指針(アイビーの誓い)」を原点とした企業活動を行うことにより、理念と戦略と行動を一致させ、積極的な情報開示を行うことにより、全てのステークホルダーから信頼、満足される企業の実現に努めております。
[理 念]
「愛と美と豊かさの実践と追求」
[使 命]
「私たちは、美しさを育む製品・サービスの提供を通して、美しい生き方=ワンダ・フル・ライフを共に創造します。」
[行動指針]
「アイビーの誓い」
一、アイビー化粧品は、美と美の限りなき追求をします。
一、アイビー化粧品は、自信と誇りをもった製品をとどけます。
一、アイビー化粧品は、心を豊かにし、幸福の輪を広げます。
一、アイビー化粧品は、地域社会への奉仕と還元につくします。
具体的には、企業理念「愛と美と豊かさの実践と追求」に基づき、創業以来、人と人が直接出会い、コミュニケーションを取りながら、品質、機能性を追及した製品や、お客様視点にたったサービスを提供していく訪問販売、対面販売を展開する総合化粧品メーカーとして、「目の前の人を美しくすること」「美しくなった喜びや実感を伝えること」を地道に行い、幸せの輪、豊かさの輪を伝え続けています。
そして、訪問販売領域の販売組織満足度を高めるとともに、全てのステークホルダーの満足度の向上を目指し、「驚きと楽しさと感動に溢れる素晴らしい人生=ワンダ・フル・ライフ」を共に創造し、夢と幸せと豊かさを提供できる「ワンダ・フル・カンパニー」として成長すべく、企業活動を行っています。
(2)中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、これまで育んできた創業の精神を大切にしながら、強みである「製品力」「美容力」「教育力」をさらに磨きあげ、Only Oneの存在、美のリーディングカンパニーを目指しています。
中長期ビジョンとしましては、理念型訪問販売事業を貫きながら、当社にかかわった方が、なりたい自分になれる自己実現型ビジネスモデルを展開し、以下の3つのこだわりを大切に、訪問販売化粧品業界No.1を目指してまいります。また、「買う側、売る側、つくる側が良いと感じる三方よしのアイビー」をさらに推し進めてまいります。
3つのこだわりの第1は「当社独自のビジネスモデルへのこだわり」です。当社の理念に共感した販売組織づくりを強力に推進し、倍増を目指します。
第2に「差別化できる高機能製品へのこだわり」です。当社の永遠の美のテーマ「ノーマライジング」の実現に向けて、エイジングケアを軸にした高品質・高機能製品の開発を強力に推進します。また、当社の強みを活かした美容液からアプローチする販売方法・美容法の構築を行ってまいります。
第3に「地域に根差した活動」です。Face to Faceの信頼の上に成り立つ地域密着の販売・支援活動を強力に推進し、販売組織のロイヤリティと顧客満足の向上に努めると共に、人をより美しく、輝かせたいという販売員のモチベーションアップに尽力してまいります。
ステークホルダーの信頼と満足、より一層魅力のある企業に成長できるよう、現在の経営資源や価値を再研磨しながら、常に新しい諸施策を融合し、経営基盤の強化と企業価値向上を図ってまいります
(3)目標とする経営指標
当社グループは、売上に対する利益のレバレッジが高いという特徴を持っているため、目標売上高の達成を最重要視しておりますが、それとともに棚卸資産回転期間、自己資本比率、売上高経常利益率を経営重要指標(Key Performance Indicator)として、経営状況を常にチェックすることで、バランスのとれた経営を目指しております。平成29年度におきましては、浸透美活液「レッドパワー セラム」と新しく投入する新製品で、上代売上400億円(小売価格ベース)を実現し、5年後の創業45周年には訪販化粧品業界でNo.1になるべく、創業の理念の素晴らしさや製品の良さを伝えてまいります。
(4)経営環境
当化粧品業界におきましては、インバウンド需要が下火になりつつも、平成28年度の年間化粧品販売金額は増加の推移となりました。人口の減少や少子高齢化が進む中で、加齢に伴う肌や頭皮に悩みをもつ層は増加傾向にあり、これらのケアを訴求した高機能・高付加価値商品の投入が積極的に行われ、拡大を続けており、エイジング市場やホワイトニング市場は活況を呈すると見込まれています。
訪問販売化粧品市場では、チャネルを横断した展開が拡大・加速し、企業間競争は激しさを増すなかで、集客に向けた販売員の教育や、新規顧客獲得など、各社の強みを活かした施策が重要となっております。多様化する消費者層に対応するため、顧客に対して積極的にコミュニケーションを図ることで、より身近な存在になり、柔軟性のあるサービスの構築・提供はもとより、従来どおり訪問販売だからこそできる価値、すなわち誠実・信頼を顧客に提供し続けることが求められています。
(5)会社の対処すべき課題
当社グループは、「愛と美と豊かさの実践と追求」の理念のもと、平成29年の企業テーマを「Happy」としました。昨年の企業テーマ「With」のもと、共に目標達成に取り組んだ一人ひとりの力を集結し、長期ビジョンを目指していく過程を通して、一人ひとりがより幸せになれる生き方をし、自己実現できる年にしてまいります。
ビジョン実現に向けて、すべての戦略と支援の方向について、販売会社増設と組織づくりに焦点を当て、目の前の人の可能性を信じて本気でかかわり、お互いに刺激し合うことで共に自己成長し、「なりたい自分になる」、「自身のもつ販売功績レコードを更新し続ける」ことを全社、全販売組織をあげて推進してまいります。
具体的には、美容液からの販売組織づくり拡大に注力した営業戦略に基づき、組織づくり、顧客づくりを促進する販売戦略・育成体系の再構築を展開します。
製品戦略としてはシンプルかつ販売しやすい環境づくりを推進し、各カテゴリー別にラインナップをし、適切な時期に市場に投入してまいります。同時に、販売組織のニーズに十分に対応可能、かつ業績向上に貢献する生産管理体制を再構築します。
また、販売組織や外部との接点拡大を通して当社の魅力を訴求し、販売プロモーション・コミュニケーション向上に寄与する広報戦略の推進、販売会社と更なる友好関係を図るため経営コンサルティングの強化、機動的な資本政策とフレキシブルな予算編成と管理、労働環境の整備等、マネジメント体制の継続強化を図ってまいります。
平成29年度も、より多くの方に「ワンダ・フル・ライフ」を実感していただけるよう全社をあげて努めてまいります。
当社グループの経営成績、株価及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下があります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
①原料・資材となる成分について
当社グループの製造及び販売する「化粧品」及び「医薬部外品」並びに「その他製商品」に使用される原料・資材は、世界各地、様々な企業グループより供給を受けております。当社は、その品質、有効性、安全性を確認し、原料・資材として使用しておりますが、
・原料・資材供給が様々な要因により停止した場合、
・原料・資材について問題が発生した場合、
・医薬品医療機器等法の改正により、従来使用していた原料が使用できなくなった場合、
等については、主要製品の製造及び販売に影響を与え、当社グループの経営指標並びに財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。なお、大規模な災害が発生した場合には、一部の原料・資材供給面において、安定的な供給に影響が出る可能性があります。
②販売組織の財務状態について
当社の販売システムは卸形態を採っております。また当社の販売先は、当社と直接、販売契約を締結している販売会社が主体となっており、当社は販売会社に製商品が出荷された時点で売上を計上しております。化粧品等はその販売会社と販売契約を締結している営業所を経て、ビューティマネージャーへ卸され、アイビーメイツ及びご愛用者へ販売しております。
当社の在庫管理につきましては、月次で管理を行い、常に適正在庫水準を目標に在庫調整を行っております。一方、販売組織の持つ流通在庫につきましては、定期的なヒアリングにより、財務状況・在庫状況を把握するように努めております。しかしながら、販売組織に当社の把握しきれていない財政状態の急激な悪化があった場合は、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
③特定商取引に関する法律などについて
当社の販売形態は、主として訪問販売の形態をとっておりますが、訪問販売は、「特定商取引に関する法律」の規制を受けます。「特定商取引に関する法律」が改正された場合は、当社の販売システムの維持に影響を及ぼす可能性があります。
④新製品・強化製品への依存度、売上・利益の季節変動性について
当社グループの売上高のうち、新製品・強化製品の売上高に占める比率は約71%(平成29年3月期)となっており、従前より売上高については下表のとおり、季節変動性が高く、新製品・強化製品の販売促進時期の影響で一定の時期に集中する傾向があります。その為、キャンペーンによる新製品・強化製品の売上状況により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
平成29年3月期 (単位:百万円)
|
|
上半期 |
下半期 |
||
|
|
第1四半期 |
第2四半期 |
第3四半期 |
第4四半期 |
|
売上高 |
3,459 |
3,204 |
||
|
305 |
3,154 |
1,047 |
2,157 |
|
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親会社株主に帰属する四半期純利益又は 親会社株主に帰属する四半期純損失(△) |
460 |
145 |
||
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△447 |
908 |
△113 |
258 |
|
⑤海外事業について
当社グループは、台湾での海外展開を行っておりましたが、当期中に撤退しました。
今後、海外事業を展開する場合、国ごとにカントリーリスクや為替変動リスクが存在し、海外事業が初期投資額に見合う収益を得られない場合は、当社グループの財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
⑥子会社の新規事業について
子会社「株式会社アイプラティナ」で展開しておりました通信販売事業は、当期中に撤退しました。
今後、展開する事業が初期投資額に見合う収益を得られない場合は、当社グループの財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
販売の提携
当社は、販売代理店である販売会社と「販売契約」を締結しております。
1)契約の本旨:販売代理店である販売会社が当社製商品を継続的に顧客に販売供給し、その責務を果たすことにあります。
2)契約先:化粧品等の販売会社(国内228社)
3)販売製品:化粧品、美容補助商品及び化粧雑貨品等
4)契約期間:1ヶ年(更新)
当社グループは、全ての女性がいつまでも健康的で若々しく、そして美しい素肌を保ち続ける事を願い、「ノーマライジング」を永遠の美のテーマとし、化粧品並びに医薬部外品、美容補助商品の研究開発を行い、これらの製品・商品を提供し多くの皆様に好評を得ております。
当連結会計年度は新製品といたしまして、9月には、お手入れの手応えを高めるためのエイジングケア製品として、コクのある豊かな感触で角質層に浸透し、輝きあふれるような美しさ、ハリ・弾力のある肌へ導く、今までの当社美容液の概念とは一線を画す「レッドパワー セラム」を発売し、好評を得ております。
12月には、「アイビー メークアップコレクション ブライト アップ パワー」として、パウダータイプのチークカラー「アイビー エアルースチーク OR‐10」、ペンシルとパウダーが1本になった眉墨「アイビー ダブル アイブロウ BR‐10」、リキッドタイプのようなしっかりとした発色とペンシルタイプの描きやすさを兼ね備えた「アイビー ジェルアイライナー BR‐10」、クリームタイプの「アイビー グロッシー アイカラー WT‐10」のセットを発売しました。
2月には、「ディープパス QD シリーズ」(医薬部外品)と「ディープパス シリーズ」(共に洗浄料(メーク落とし、洗顔料))を発売しました。
「ディープパス QD シリーズ」は年齢や紫外線ダメージによるごわつき肌に、ワンランク上の肌を目指すための洗浄料のシリーズ(医薬部外品)です。製品としては、とろみのあるオイルがヴェールのようにやさしく肌を包み、肌あれを防ぎながら、メークや汚れを落とし透明感ある肌へ洗い上げるメーク落とし「ディープパス QD オイル クレンジング」、キメ細かいクリーミィな泡が肌に密着し、すみずみまでしっかりと洗い上げ、肌あれを防ぎながら、うるおいのあるクリアな肌に整える洗顔料「ディープパス QD プレミアム クリーム ウォッシュ」を発売しました。
「ディープパス シリーズ」は、メークなじみサインややさしい感触の泡で、なめらか肌にこだわった洗浄実感を目指す洗浄料のシリーズです。製品としては、コクのあるクリームが溶けるようにメークとなじみ、やさしい使い心地で汚れを取り除きなめらかな肌に整えるメーク落とし「ディープパス クリーム クレンジング」、肌あたりのやさしいやわらかな泡が汚れを取り除きながらキメの整った美しい肌に洗い上げる洗顔料「ディープパス クリーム ウォッシュ」を発売しました。
また同2月にはハリ肌にアプローチするエイジングケア「アイビー プレステージ シリーズ」を発売しました。製品としては、肌なじみのよいとろみのあるリッチな感触の化粧水で、角質層のすみずみまでうるおいを与えてふっくらとしたやわらかな肌へ導く「アイビー プレステージ ローション」、乳液とクリームの機能を併せもったコクのあるクリームで、肌なじみがよくなめらかで弾むようなハリ感のある肌に導く「アイビー プレステージ クリーム」を発売しました。
基礎研究分野につきましては、機能性の高い化粧品の基盤になる「新素材開発」に力を入れ、研究を行ってまいりました。エイジングについての素材研究では、第17回光老化研究会、29th IFSCC Congressにて、学会発表を行い研究成果を発表すると共に、特許出願も行いました。
引き続き、「美白」、「エイジング」の研究を中心に今後も更なる研究を続け、基盤固めをしてまいります。
安全性・有用性評価研究においては、製品仕様に合わせた評価方法にて客観的評価を心がけ、お客様に安心してご使用頂ける製品の提供に努めました。基幹シリーズ製品の開発時におきましては、皮膚科専門医監修のもと、厳密な実使用評価を実施し、安全性と有用性の両立を追及しております。
今後も的確な各種評価方法に基づいて製品評価を行い、DDS概念を応用した高い有用性と、最後まで安心してお使い頂ける高い安全性を追求した化粧品をお客様に届けてまいります。また、研究成果を学会や論文を通じて外部発信してまいります。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は266,038千円であります。
(1)財政状態の分析
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産の残高は4,547,288千円(前連結会計年度末は3,517,012千円)となり、前連結会計年度末に比べ1,030,276千円増加しました。これは主に受取手形及び売掛金が623,645千円、たな卸資産が168,457千円、繰延税金資産が207,130千円増加したことによるものであります。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産の残高は2,383,034千円(同2,124,400千円)となり、前連結会計年度末に比べ258,633千円増加しました。これは主に無形固定資産が59,976千円、長期貸付金が27,452千円、投資不動産が145,835千円増加したことによるものであります。
(繰延資産)
当連結会計年度末における繰延資産の残高は15,250千円(同10,172千円)となり、前連結会計年度末に比べ5,078千円増加しました。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債の残高は3,008,933千円となり(同1,742,038千円)となり、前連結会計年度末に比べ1,266,895千円増加しました。これは主に支払手形及び買掛金が177,172千円、1年内償還予定の社債が100,000千円、未払法人税等が454,720千円、未払費用が450,876千円増加したことによるものであります。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債の残高は1,418,483千円(同1,012,064千円)となり、前連結会計年度末に比べ406,418千円増加しました。これは主に繰延税金負債が86,609千円減少したものの、社債が496,000千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産の残高は2,518,157千円(同2,897,483千円)となり、前連結会計年度末に比べ379,325千円減少しました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益を606,172千円計上したものの、剰余金を495,712千円配当し、自己株式を505,251千円取得したことによるものであります。この結果、自己資本比率は、36.3%(同51.3%)となりました。
(2)経営成績の分析
当連結会計年度におきまして、営業所増設、ビューティマネージャー増員、アイビーメイツ増客、販売力を下支えする理念・販売系の研修動員が前年同期比増で好調に推移したこと、販促費の効果的な投入や販売組織モチベーション企画が原動力となり、販売活動に取り組みやすくなったことを背景に、“一人ひとりの夢の実現”に向けて全社一丸となり取り組みました。その結果、売上高は、6,664,737千円(前年同期比29.1%増)となりました。
前連結会計年度より引き続き、製造原価低減に努めました。当社グループの主要製品の内、売上高売上原価率の低い製品におきまして美容液が好調に推移し、売上高売上原価率は、前連結会計年度の22.5%より当連結会計年度の19.6%へ低下しました。その結果、売上総利益は5,358,477千円(同34.0%増)となりました。
販売費及び一般管理費は4,268,433千円(同26.7%増)となりましたが、費用対効果を重視し、売上高販売費及び一般管理費比率が前連結会計年度の65.2%より当連結会計年度の64.0%へ低下しました。その結果、営業利益は1,090,043千円(同72.9%増)、経常利益は1,099,152千円(同75.6%増)となりました。
税効果会計適用後の法人税等の負担率は前連結会計年度の44.0%より当連結会計年度の44.9%へと上昇しました。これは、法定実効税率が33.1%より30.9%へ低下したにも関わらず、繰延税金資産の評価性引当額が大幅に増加したことによるものであります。その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は606,172千円(同73.2%増)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
「1業績等の概要、(2)キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。