第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 当社グループに関する財政状態、経営成績の分析及び検討内容は下記のとおりであります。

 なお、文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績の分析

 当第3四半期連結累計期間(平成28年4月1日から平成28年12月31日まで)における日本経済は、雇用・所得環境の改善等を背景に緩やかな景気回復の基調が続きました。化粧品業界におきましては、本年11月までの平成28年度の経済産業省化粧品出荷統計(暦年)によりますと、販売個数・販売金額ともに前年と比べ増加いたしました。また、当社グループが主に事業展開しているアジア・米国経済につきましては、国や地域によって多少のばらつきはあるものの、総じてみれば景気回復の動きが見られました。

 このような市場環境の中、当社グループは、中期経営計画「グローバルブランド育成期」の2年目を迎え、「世界に通用するブランドの育成」と「経営資産の継続的なパフォーマンス向上」の2つの基本戦略のもと、世界で存在感のある企業への進化を目指し、一段と成長のスピードを加速させてまいりました。

 当第3四半期連結累計期間における当社グループの業績につきましては、ハイプレステージ領域の主力ブランド及び各セグメントのメイクアップブランドを中心に国内販売が好調だったことに加え、米国タルト社が計画を大幅に上回りました。これらの結果、売上高が全てのセグメントで前年を上回り、前年同期比7.8%増の192,332百万円(為替の影響を除くと10.2%増)となり、過去最高となりました。利益につきましては、積極的な販売費の投入による増収効果及び一般管理費の効率的な運用により、営業利益は30,177百万円(前年同期比0.5%減)、経常利益は31,111百万円(同0.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は18,618百万円(同3.3%増)となりました。

①化粧品事業

 化粧品事業につきましては、ハイプレステージ領域において、高級スキンケアシリーズを発売した株式会社アルビオンをはじめ、メイクアップ製品のヒットに加え、機能性の高いスキンケア製品を投入した「コスメデコルテ」が牽引したほか、国内外での販路を拡大しグローバル展開を加速した「ジルスチュアート」「アディクション」など、メイクアップブランド伸長いたしました。プレステージ領域におきましては、スキンケアブランド「雪肌精」がグローバルカウンターの展開等によりブランドイメージ向上と顧客接点の拡大を図ったほか、新製品を投入したメイクアップブランド「エスプリーク」等伸長いたしました。海外では、中国事業が構造改革の過程にある中で、免税チャネルが好調な韓国米国タルト社の急成長が継続するなど、海外全体の売上高は増加いたしました。これらの結果、当事業の売上高は141,675百万円(前年同期比7.8%増)、営業利益は28,695百万円(同5.6%増)となりました。

②コスメタリー事業

 コスメタリー事業につきましては、重点カテゴリーブランドの育成に注力したコーセーコスメポート株式会社が順調だったほか、新ライン、既存ラインともに好調な「ヴィセ」や「ファシオ」など、セルフメイクブランドが好調に推移いたしました。これらの結果、当事業の売上高48,956百万円(前年同期比8.0%増)、営業利益は積極的なマーケティング投資により3,969百万円(同23.4%減)となりました。

③その他

 その他の事業につきましては、アメニティ製品等の販売が増加した結果、売上高は1,699百万円(前年同期比3.4%増)、営業利益は842百万円(同2.3%増)となりました。

(2)資金の状況及び資金の見通し

①資金の状況

  当第3四半期連結会計期間末の流動比率は368.5%、当座比率は262.3%であり、前連結会計年度末に比べそれぞれ89.2ポイントの増加、54.9ポイントの増加となりました。主な理由は下記のとおりであります。

  資産は、前連結会計年度末に比べ8,657百万円の減少となりました。現金及び預金の減少3,472百万円、受取手形及び売掛金の増加1,947百万円、有価証券の減少8,824百万円、繰延税金資産の減少1,472百万円、原材料及び貯蔵品の増加3,389百万円、群馬新工場棟建設にともなう建設仮勘定の増加2,531百万円、のれんの減少2,089百万円等によるものであります。

  負債は、前連結会計年度末に比べ18,122百万円の減少となりました。未払金の減少7,004百万円、未払費用の減少4,196百万円、未払法人税等の減少6,376百万円、退職給付に係る負債の減少1,645百万円、長期繰延負債の減少523百万円等によるものであります。

  なお、有利子負債残高は1,463百万円、デット・エクイティ・レシオは0.01倍となりました。

②資金の見通し

  当社グループの資金調達の状況につきましては、事業継続に必要と考える資金は確保していると認識しております。

  今後の資金使途につきましては、内部留保により財務体質の強化を図る一方、設備投資や更なるM&Aに取り組むことで将来のキャッシュ・フローの創出につなげ、資本効率の向上を図ってまいります。また、一時的な余剰資金の運用につきましても、安全性を第一に考慮し運用商品の選定を行っております

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。

(4)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間に支出した研究開発費の総額は3,686百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

(5)主要な設備

 当第3四半期連結累計期間において、前連結会計年度末に計画した重要な設備の新設、除却等について、重要な変更はありません。また、新たに確定した重要な設備の新設、拡充、改修、除却、売却等の計画はありません。