当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて、重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当中間連結会計期間における我が国の経済は、雇用や所得環境が改善する中、一部に足踏みが残るものの、景気は緩やかな回復がみられる状況となりました。しかしながら、物価上昇の継続に伴う個人消費の下振れ、関税を含めた米国の政策動向による金融資本市場の大幅な変動など、景気下振れリスクも台頭しており、先行き不透明な状況で推移いたしました
このような状況のもと、当社グループにおきましては、販売単価の管理、原材料の見直し及び生産効率の改善等、収益性を重視した活動に注力してまいりました。また、海上物流の混乱など輸出入の障害に対応した生産体制の再構築を進めております。
その結果、売上高164億円(前年同期比0.2%増)、営業利益8億99百万円(前年同期比30.8%減)、経常利益9億73百万円(前年同期比32.0%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は12億11百万円(前年同期比23.6%増)となりました。親会社株主に帰属する中間純利益が大きく増加している理由は、笠岡工場建設に伴い交付決定された補助金8億円を特別利益に計上したためであります。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
[合成樹脂加工製品事業]
合成樹脂加工製品事業におきましては、農業資材及び人工芝向けの原糸、海外向けのラミクロス及び包装資材用途のメルタックが好調でしたが、建築、土木関連の需要減少でシートの低迷が続いた他、コンクリート補強繊維「バルチップ」が海外の鉱山市場における競争環境の激化により減収となりました。
インドネシア子会社「ハギハラ・ウエストジャワ・インダストリーズ社」はバルチップの落ち込みを日本から移管したフレキシブルコンテナバッグ関連の売上等で補い、増収となったものの、利益は減少となりました。
国内子会社「東洋平成ポリマー株式会社」におきましては、引き続き飲料水用フィルムの大口需要により増収となりました。
以上に加え、基幹システム更新費用や新型設備稼働に伴う償却増等により減益となりました。
その結果、売上高131億23百万円(前年同期比2.6%減)、営業利益6億30百万円(前年同期比41.0%減)となりました。
[機械製品事業]
機械製品事業におきましては、主力製品であるスリッター関連機器において、国内市場では特殊紙専用機や省人化のための全自動スリッター、海外市場では中国向けのディスプレイ材料専用機などの売り上げがあるなど、総じて好調でした。
押出関連機器につきましては、前期の大口売上の反動減になったものの、食品容器メーカー向けの機械売上や、加工機器セットメーカーへの部品売上が順調であったスクリーンチェンジャー、家電リサイクル用途のリサイクル機器ともに好調が続いております。
中国子会社「萩華機械技術(上海)有限公司」は、主に東南アジア向けスリッターなどの生産により順調に稼働いたしました。
その結果、売上高32億77百万円(前年同期比13.0%増)、営業利益2億68百万円(前年同期比16.4%増)となりました。
② 財政状態
当中間連結会計期間末の財政状態は、総資産は424億85百万円となり、前連結会計年度末に比べ97百万円の減少となりました。資産の部では、流動資産は208億34百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億14百万円の減少となりました。これは主に現金及び預金が4億69百万円、受取手形及び売掛金が9億63百万円、棚卸資産が3億72百万円それぞれ減少したこと等によります。
固定資産は216億51百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億17百万円の増加となりました。これは主に機械装置及び運搬具が11億66百万円増加したこと等によります。
負債の部では流動負債は80億70百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億28百万円の減少となりました。これは主に支払手形及び買掛金が3億7百万円減少したこと等によります。
固定負債は43億15百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億70百万円の減少となりました。これは主に長期借入金が4億8百万円減少したこと等によります。
純資産の部は301億円となり、前連結会計年度末に比べ10億1百万円の増加となりました。この結果、自己資本比率は70.7%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ、5億19百万円減少し43億40百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前中間純利益17億73百万円、減価償却費9億95百万円及び売上債権の減少額5億19百万円並びに棚卸資産の減少額4億44百万円を主とする資金の増加と、仕入債務の減少額7億32百万円及び法人税等の支払額2億15百万円を主とする資金の減少により、20億78百万円(前中間連結会計期間比7億82百万円の収入減少)の資金の増加となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、生産設備の新増設、更新及び合理化投資等の有形固定資産の取得による支出18億96百万円等により、19億57百万円(同1億23百万円の支出増加)の資金の減少となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、主に長期借入金の返済による支出4億20百万円及び配当金の支払額4億89百万円等により、6億96百万円(同2億10百万円の支出減少)の資金の減少となりました。
(3) 経営方針・経営戦略等及び対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等、及び当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当中間連結会計期間の研究開発費の総額は2億94百万円(前年同期は2億70百万円)であります。なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当中間連結会計期間における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当中間連結会計期間(千円) |
前年同期比(%) |
|
合成樹脂加工製品事業 |
8,737,637 |
104.2 |
|
機械製品事業 |
3,052,012 |
107.9 |
|
合計 |
11,789,649 |
105.1 |
(注)金額は販売価格によっております。
② 受注実績
当中間連結会計期間における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
受注高(千円) |
前年同期比(%) |
受注残高(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
合成樹脂加工製品事業 |
原糸 |
1,166,338 |
117.0 |
244,244 |
94.5 |
|
梱包袋 |
941,729 |
101.9 |
80,640 |
203.8 |
|
|
計 |
2,108,067 |
109.7 |
324,884 |
109.0 |
|
|
機械製品事業 |
3,633,665 |
142.2 |
5,244,735 |
107.3 |
|
|
合計 |
5,741,732 |
128.3 |
5,569,620 |
107.4 |
|
(注)1.金額は販売価格によっております。
2.合成樹脂加工製品事業においてクロス、シート及び土のうは主として見込み生産のため記載を省略しております。
③ 販売実績
当中間連結会計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当中間連結会計期間(千円) |
前年同期比(%) |
|
合成樹脂加工製品事業 |
13,123,134 |
97.4 |
|
機械製品事業 |
3,277,856 |
113.0 |
|
合計 |
16,400,991 |
100.2 |
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。