当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載
した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間の国内の石油製品需要は、構造的な需要減退の傾向から前年を若干下回りました。
ドバイ原油価格は、秋口まで1バレル70ドル超まで上昇していたものの、米中対立に起因する世界景気の不透明感の影響を受け、11月以降は下落に転じ12月中旬以降1バレル50ドル台で推移しました。この結果、4~12月の平均価格では前年同期比18.1ドル/バレル上昇の71.3ドル/バレルとなりました。
石油化学製品需要は、アジアを中心に堅調に推移しました。石油化学原料であるナフサ価格は、前年同期比で163ドル/トン上昇の652ドル/トンとなりました。
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(原油価格、ナフサ価格、為替レートの状況) |
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前第3四半期 連結累計期間 |
当第3四半期 連結累計期間 |
増減 |
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ドバイ原油(ドル/バレル) |
53.2 |
71.3 |
+18.1 |
+34.0% |
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ナフサ価格(ドル/トン) |
489 |
652 |
+163 |
+33.3% |
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為替レート(円/ドル) |
112.7 |
112.1 |
△0.6 |
△0.5% |
当社グループの当第3四半期連結累計期間の売上高は、原油の輸入価格が上昇したことなどにより3兆3,401億円(前年同期比+25.4%)となりました。
営業利益は、資源価格の上昇などの増益要因があったものの、精製用燃料費の増加や在庫評価影響などにより1,432億円(前年同期比△8.4%)となりました。
営業外損益は、受取利息や配当が増えたことなどにより160億円(前年同期比+26億円)の利益となりました。その結果、経常利益は1,593億円(前年同期比△6.2%)となりました。
特別損益は、資源セグメントにおいて油田プレミアム契約解消益を計上したことなどにより20億円(前年同期比△96億円)の利益となりました。
法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額を合わせた税金費用は、税金等調整前四半期純利益は減少したものの、前年度において過年度損失の損金算入等があったことなどにより増加し541億円(前年同期比+211億円)となりました。
以上の結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,018億円(前年同期比△29.8%)となりました。
当第3四半期連結累計期間におけるセグメント別の業績は以下のとおりです。
当社グループの決算期は、一部を除き、海外子会社が12月、国内子会社は3月であるため、当第3四半期連結累計期間の業績については、海外子会社は平成30年1~9月期、国内子会社は平成30年4~12月期について記載しています。
セグメント別売上高
(単位:億円)
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前第3四半期 |
当第3四半期 |
増減 |
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連結累計期間 |
連結累計期間 |
増減額 |
増減率 |
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石油製品 |
20,471 |
26,263 |
+5,792 |
+28.3% |
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石油化学製品 |
3,572 |
4,337 |
+765 |
+21.4% |
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資源 |
2,092 |
2,292 |
+200 |
+9.5% |
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その他 |
508 |
509 |
+1 |
+0.1% |
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合計 |
26,644 |
33,401 |
+6,757 |
+25.4% |
セグメント別営業利益
(単位:億円)
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前第3四半期 |
当第3四半期 |
増減 |
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連結累計期間 |
連結累計期間 |
増減額 |
増減率 |
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石油製品 (在庫評価影響除き) |
774 (539) |
520 (366) |
△254 (△173) |
△32.8% (△32.1%) |
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石油化学製品 |
301 |
245 |
△56 |
△18.7% |
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資源 |
468 |
656 |
+187 |
+40.0% |
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その他 |
54 |
42 |
△13 |
△23.3% |
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調整額 |
△33 |
△29 |
+4 |
- |
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合計 (在庫評価影響除き) |
1,564 (1,330) |
1,432 (1,279) |
△132 (△51) |
△8.4% (△3.8%) |
[石油製品セグメント]
石油製品セグメントの売上高は、原油の輸入価格が上昇したことなどにより2兆6,263億円(前年同期比+28.3%)となりました。営業利益は、製品マージンの改善があったものの精製用燃料費の増加や在庫評価影響の減少などにより520億円(前年同期比△32.8%)となりました。
[石油化学製品セグメント]
石油化学製品セグメントの売上高は、ナフサ価格が上昇したことなどにより4,337億円(前年同期比+21.4%)となりました。営業利益は、製造用燃料費の増加及びスチレンモノマー等の市況要因などにより245億円(前年同期比△18.7%)となりました。
[資源セグメント]
(石油開発事業・地熱事業)
石油開発事業・地熱事業は、原油価格の上昇などの増益要因があったものの、石油開発事業で前期末に実施した英領北海資産の譲渡などに伴う販売数量減の影響などにより、売上高は586億円(前年同期比△1.5%)となり、営業利益は298億円(前年同期比+62.6%)となりました。
(石炭事業・その他事業)
石炭事業・その他事業は、石炭事業で石炭価格が上昇した影響などにより、売上高は1,707億円(前年同期比+13.9%)となり、営業利益は358億円(前年同期比+25.5%)となりました。
以上の結果、資源セグメント計では、売上高は2,292億円(前年同期比+9.5%)、営業利益は656億円(前年同期比+40.0%)となりました。
[その他セグメント]
その他セグメントの売上高は、509億円(前年同期比+0.1%)となり、営業利益は42億円(前年同期比△23.3%)となりました。
(2) 財政状態の分析
要約連結貸借対照表
(単位:億円)
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前連結会計年度 |
当第3四半期 連結会計期間 |
増減 |
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流動資産 |
12,082 |
13,430 |
+1,347 |
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固定資産 |
17,120 |
17,177 |
+57 |
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資産合計 |
29,203 |
30,607 |
+1,405 |
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流動負債 |
11,616 |
13,264 |
+1,648 |
|
固定負債 |
8,527 |
8,119 |
△408 |
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負債合計 |
20,143 |
21,383 |
+1,240 |
|
純資産合計 |
9,059 |
9,224 |
+165 |
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負債純資産合計 |
29,203 |
30,607 |
+1,405 |
①資産の部
資産の部では、スノーレ鉱区買収時に締結した油田プレミアム契約の解消に伴う油田プレミアム資産の取り崩しによる減少などがあったものの、売掛債権・たな卸資産の増加などにより、連結資産合計で3兆607億円(前期末比+1,405億円)となりました。
②負債の部
負債の部では、スノーレ鉱区買収時に締結した油田プレミアム契約の解消に伴う油田プレミアム負債の取り崩しなどがあったものの、原油の輸入価格上昇などによる一時的な運転資金需要に伴い有利子負債(1兆1,173億円)が増加したため、連結負債合計で2兆1,383億円(前期末比+1,240億円)となりました。
③純資産の部
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、親会社株主に帰属する四半期純利益1,018億円を計上した一方、自己株式の取得、配当金の支払い及び円高による為替換算調整勘定の減少などにより、9,224億円(前期末比+165億円)となりました。この結果、自己資本比率は前期末の29.7%から28.8%(前期末比△0.9ポイント)となりました。
(3)経営戦略等
当社は、昭和シェル石油株式会社(以下「昭和シェル」といいます。)との間で、両社の株主総会の承認及び関係官庁等からの承認等が得られることを前提として、出光興産を株式交換完全親会社とし、昭和シェルを株式交換完全子会社とする株式交換契約(以下「本株式交換契約」といいます。)を2018年10月16日に締結しました。これに伴い統合新社のビジョン及び事業戦略を策定しています。なお、2018年12月12日までに関係官庁等からの承認の取得を全て完了しており、本株式交換契約は、2018年12月18日開催の両社それぞれの臨時株主総会において承認されました。
①統合新社のビジョン
私たちは、ダイバーシティ&インクルーシブネスをもとに、環境・社会と調和を図りながら、お客様・ステークホルダーとともに、新たな価値創造に挑戦し続ける日本発のエネルギー共創企業です。
・ 多様なエネルギー・素材を安定的に届けます。
・ 培ってきた課題解決力を、世界に展開します。
・ 変化を先取りする力と適応する力で、レジリエントな企業体を作ります。
②統合新社の事業戦略等
ア.基本戦略
・ レジリエントな事業ポートフォリオを構築するため、基盤事業である燃料油事業と基礎化学品事業の競争力の強化を図るとともに、成長市場・分野への取組みを加速します。
・ 石油のノーブルユースを追求し、国内7製油所、石油化学工場の競争力を高めるとともに、2018年11月14日付で商業運転を開始したニソン製油所を含めたアジア圏におけるバリューチェーン全体の競争力強化を図ります。
・ 本経営統合の主要目的の一つである統合シナジーについては2021年度に600億円を実現します。
・ 成長分野である高機能材事業、再生可能エネルギー、電力事業を国内外で積極展開します。
・ キャッシュ・フローについては、株主還元、戦略投資、財務基盤の強化に最適配分を行います。
・ 経営環境の変化に対応するためリスクマネジメントを一層重視するとともに、先進的なガバナンス体制を構築していきます。
・ 持続可能な社会作りに、より積極的に取り組みます。
・ 事業を通じて社員ひとり一人が能力を発揮し、成長できる環境を実現します。
イ.統合新社の経営目標、株主還元方針、中期経営計画
(ア)経営目標(2019年度〜2021年度)
・ 当期純利益 5,000億円以上(3年間累計)
2,000億円(2021年度)
・ 統合シナジー 600億円/年(2021年度)
・ ROE 10%超(2021年度)
・ ネットD/Eレシオ 0.5倍以下(2021年度)
・ 総還元性向 50%以上
(イ)シナジーの追求
2017年5月より開始したブライターエナジーアライアンスは、原油調達、生産、物流、共同調達等様々な分野に広がっています。2019年には、2015年対比で300億円のシナジーが具体化する上、本経営統合により、以下のとおり2021年度末までにさらに300億円の追加シナジーを見込んでいます。
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分野 |
主要な項目 |
期待効果 |
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原油調達 |
・原油の共同調達 ・原油タンカーの共同配船 ・傭船/新造船コスト削減 |
15億円 |
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需給・海外 物流・販売 |
・最適生産計画システム一体化 ・7製油所の石油製品・半製品の相互融通 ・出荷基地の相互利用、共同配送 ・輸出入の一体化と海外販売の拡大 ・出荷基地の統廃合 |
290億円 |
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製造部門 調達部門 |
・精製マージン改善施策のベストプラクティス展開 ・共同調達による調達コストの削減 ・IMO対応の最適化、揮発油需要減少への対応等 |
205億円 |
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共通 |
・組織統合による重複コスト削減(オフィス統合等) ・設備投資の最適化 ・潤滑油基地の相互利用 ・その他(ITシステム、BPRの推進等) |
90億円 |
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合計 |
600億円 |
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(ウ)株主還元方針
株主への利益還元が経営上の重要課題であるとの認識のもと、統合効果の実現を通じ着実に収益を確保し、株主還元を実現します。2019年度〜2021年度の当期純利益目標を累計5,000億円以上とし、このうち50%又はそれを上回る株主還元の実施を目指します(なお、各事業年度毎に当該株主還元額の10%以上を自己株式取得に当てる予定です。)。
(エ)中期経営計画
2019年11月を目処に長期ビジョンを含んだ中期経営計画を公表する予定です。
ウ.セグメント別事業戦略
A.燃料油セグメント
a.燃料油事業の競争力強化
(a)石油精製の最適化
石油精製については、長期的なコスト競争力向上と設備信頼性向上のために、継続的且つ効率的に投資を行っていきます。それにより、アジア・太平洋地域の新鋭製油所に伍する精製競争力を有し、引き続き社会に必要とされる製油所群であることを目指します。既に、統合LP(リニアプログラミング)も活用し、グループ7製油所における最適生産計画を策定できる環境を整備しています。なお、東亜石油のコーカー、富士石油のユリカ装置を最大限活用するとともに、千葉事業所における装置改造等により、グループ全体でのボトム削減を進めたことで、2020年に予定されているIMO規制への対応も完了しています。
(b)燃料油事業の海外展開
今後も需要が拡大するアジア・太平洋地域におけるトレーディング事業、ベトナムにおけるニソン製油所の操業(2018年11月14日付で商業運転を開始)とSSの展開、北米における卸事業、豪州における卸小売事業の展開を通じて、2021年には、国内取扱数量と匹敵する海外での燃料油取扱量を達成することを目標とします。
b.特約店、販売店のネットワーク強化
特約店、販売店ネットワークは、燃料油、ガス等の、地域で必要となるエネルギー供給の担い手です。特約店、販売店の経営力の安定化のため、また、地域の抱える課題の解決に貢献するために、今まで両社で培ってきたリテール施策を通じて、コンサルティング、情報処理、商品・サービスの開発・投入を行い、より一層強固な関係を構築していきます。
両ブランドの6,600のSSネットワークは、立地上の補完関係にあります。お客様には両ブランドのネットワークを最大限活用していただけるよう、価値提供を行います。
2019年春に新たなスマホアプリを活用したロイヤリティプログラムとデータベース活用による顧客管理プログラムを導入し、両ブランドのSSの利用を増やすことで、お客様の利便性を追求し、新たなお客様の獲得を目指します。
また、デジタル技術(ICT)を活用した出荷予測、SS在庫情報、船舶、ローリー運行状況等の情報をリアルタイム且つ双方向に高度に連携することで、物流システムの最適化、サービスの向上を実現しつつ、物流需要密度低下と現場人材不足に対応してまいります。
B.基礎化学品セグメント
アジアにおけるミックスキシレンの最大の供給者としてスケールメリットを活かした事業活動を展開してまいります。また、徳山と山口(西部石油)、四日市(昭和四日市石油)のコンビナート連携による原料供給を行うことによって高稼働と安定収益を確保するとともに、装置高効率化を図りコスト競争力を強化します。海外での生産拠点を拡充するとともに、ニソン製油所で生産される化学品(ベンゼン、パラキシレン)を活用し、アジアでの生産を拡大します。また、国内の需要減退により余剰となる揮発油留分は石油化学製品に転換する設備投資等を行う予定です。
C.高機能材セグメント
a.潤滑油
国内外の内燃機自動車の省燃費化に貢献するとともに、生産効率の向上につながる工業用潤滑油の開発に取り組みます。また、電気自動車、ロボット等の最新技術製品に対応する新油の開発を行います。さらに、海外生産拠点を拡充し、国内外自動車メーカーへの供給力を向上させてまいります。
b.機能化学品
エンジニアリングプラスチック、粘接着基材などの独自技術を軸に、成長市場での事業拡大を図ります。自動車用電装部品、光学部品、情報通信機器、衛生用品分野等を重点展開領域として位置付け、新規開拓を図ります。
c.電子材料
市場拡大期に入った有機EL材料需要への対応のため、更なる性能向上を実現できる研究開発体制を整備し、海外製造拠点を増強することで、ユーザーの期待に応えます。
d.高機能アスファルト
国内唯一の総合アスファルトメーカーとして、これまで培ってきた独自の技術力とノウハウを活かし、環境にやさしい商品を開発、提案してまいります。特に施工後の長寿命化や、施工性改善を通して、国内外の社会インフラ強靭化に貢献していきます。
e.アグリバイオ
食の安全と農業の生産性向上を目指し、生物農薬の開発を進め、将来的な環境規制強化に対応し得る新たな農薬市場の開拓に取り組みます。
f.固体電解質
充電時間の大幅短縮と蓄電能力向上により蓄電池活用範囲を高めることが可能となる固体電解質の製品化研究を早め、2020年代の上市を目指します。
D.電力事業・再生可能エネルギーセグメント
これまで国内で整備してきた競争力ある自社電源を基盤としつつ外部調達を最適化することで、お客様に電力を供給します。また、当社は、風力、太陽光、バイオマス、地熱発電といった多様な再生可能エネルギー電源を有しており、今後も積極的に開発を推進するとともに、低炭素化社会のニーズに適応した販売メニューを展開します。ソーラーパネル事業においては、独自の薄膜系太陽電池技術を活かした製品を供給し、且つ、分散型電源として自家消費型モデル等の開発に取り組みます。さらに、海外におけるガス火力発電事業、再生可能エネルギー事業、バイオマス事業等に取り組みます。加えて、マイクログリッド等の次世代のエネルギーマネジメント事業の開発に取り組んでいきます。
E.資源セグメント
世界的なエネルギー需要拡大を踏まえ、既存の石油、石炭の資源資産価値の維持・向上とアジア圏でのガス田開発に取り組みます。石炭については、安定且つ低廉なエネルギー源として資源開発を継続するとともに、環境負荷低減を図るため高効率燃焼技術の提案や石炭への混焼比率を高めることができるバイオマス燃料の開発を行います。また、地熱開発については、大分地熱事業の維持・継続とともに、北海道、東北地区での開発を進めます。
F.研究開発及び新ビジネス開発
両社は有機化学、無機化学、環境負荷物質の低減における知見、技術的強みを有しており、これを高めることで新たな素材やプロセスの開発につなげていきます。社会的課題の解決に向け、コーポレート研究や各事業に属する製品研究で培ってきた技術をクロスファンクショナルな会議にてテーマ化し、国内外の大学、研究機関と連携するオープンイノベーションを推進します。
同時に、内外にインキュベーション機能を持ち、ベンチャー企業との提携、資本参加の積極的推進により、研究開発を加速するとともに、新たなビジネスを創生していきます。さらに、デジタル技術(ICT)を取り入れ、次世代(Society5.0)のエネルギーのインフラ構築と新たなビジネスモデル型事業の開発に取り組みます。
エ.サステナビリティへの取組み
化石燃料を事業の中心とする統合新社にとって、地球環境への配慮・貢献や、SDGsの達成に向けた社会課題解決への貢献は必須であると考えています。以下の活動を通して、持続可能な地球環境と社会を実現しつつ、企業としての持続的成長を目指します。
・ 事業活動上排出するGHGを削減する。
・ 外部機関の評価を積極的に活用し、事業活動目標に結びつける。
・ 両社グループの事業にかかわる全ての人々が活き活きと仕事に取り組める職場環境を整備する。
・ 両社の持つ事業資産と低炭素化技術を組み合わせ、課題解決につながる新たな事業創出を行う。
なお、具体的な数値目標及び行動計画については、2019年11月を目途に発表する中期経営計画で示します。
(4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第3四半期連結累計期間における当社グループの資金需要及び財務政策について、前連結会計年度から重要な変更はありません。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりです。
当社は、当社グループの企業価値・株主共同の利益の確保・向上のため、安定的かつ持続的成長の実現に努めています。
したがって、当社株式を大量に取得しようとする者の出現等により、当社グループの企業価値・株主共同の利益が毀損されるおそれがある場合には、法令・定款で許容される範囲内において適切な措置を講じることを基本方針とします。
(6) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は116億円です。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当社は、2018年10月16日開催の取締役会において、昭和シェル石油株式会社(以下「昭和シェル」)との間で、両社間の株式交換(以下「本株式交換」)による経営統合の実施を通じて、短期的にはシナジー創出を最大化し屈指の競争力を持つ企業体を目指しつつ、中長期的には事業構成の最適化や環境・社会・ガバナンスへの取組み等を推進し、レジリエントな企業体への進化を図り、もって両社の企業価値を向上させることを目的として、株式交換契約の締結を決議し、同日付で締結しました。なお、当該契約は、2018年12月18日開催の当社臨時株主総会において承認されました。
本株式交換の概要は、以下のとおりです。
(1)株式交換の内容
当社を完全親会社とし、昭和シェルを完全子会社とする株式交換
(2)株式交換の日
2019年4月1日
(3)株式交換の方法
当社は、本株式交換に際して、本株式交換により当社が昭和シェルの発行済株式の全部を取得する時点の直前時(以下「基準時」)における昭和シェルの株主(下記の昭和シェルの自己株式の消却後の株主をいい、昭和シェル及び当社を除きます。)に対して、当社の普通株式105,000,000株(予定)を割当交付する予定です。なお、当社は、割当交付に際し当社が保有する自己株式を充当する予定ですが、充当する株式数は現時点では未定です。
また、昭和シェルは、本株式交換の効力発生日(以下「本効力発生日」)の前日までに開催する昭和シェルの取締役会の決議により、基準時において保有する全ての自己株式(本株式交換に関して行使される会社法第785条第1項に定める反対株主の株式買取請求に応じて昭和シェルが取得する株式を含みます。)を基準時において消却する予定です。本株式交換により割当交付する株式数については、昭和シェルの自己株式の数の変動により、今後変更が生じる可能性があります。
なお、当社は、2018年7月10日開催の取締役会において自己株式取得に係る事項を決議しました。この取締役会決議に基づき、2018年11月9日までに自己株式10,439,700株(取得価額54,999百万円)の取得を行い、同日までの取得をもって当該自己株式の取得を終了しております。
(4)株式交換比率
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当社 |
昭和シェル |
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株式交換比率 |
1 |
0.41 |
(注1)株式の割当比率
昭和シェルの普通株式1株に対して当社の普通株式0.41株を割当交付します。但し、上記株式交換比率は、昭和シェル又は当社の財産状態又は経営成績に重大な変動が発生し又は判明した場合等においては、両社協議の上、変更することがあります。
(注2)単元未満株式の取扱い
本株式交換に伴い、当社の単元未満株式(100株未満の株式)を保有する株主の新たな発生が見込まれますが、金融商品取引所市場において当該単元未満株式を売却することはできません。
当社の単元未満株式を保有することとなる株主は、本効力発生日以降、以下の制度を利用できます。
① 単元未満株式の買取制度(単元未満株式の売却)
会社法第192条第1項の規定に基づき、当社に対し、保有する単元未満株式の買取りを請求することができます。
② 単元未満株式の買増制度(1単元への買増し)
会社法第194条第1項及び当社の定款の規定に基づき、保有する単元未満株式の数とあわせて1単元株式数(100株)となる数の株式を当社から買い増すことができます。
(注3)1株に満たない端数の処理
本株式交換により昭和シェルの株主に交付する当社の普通株式の数に1株に満たない端数が生じた場合には、会社法第234条その他関連法令の定めに従い、当該株主に1株に満たない端数部分に応じた金額を支払います。
(5)株式交換比率の算定根拠
当社及び昭和シェルは、それぞれ、第三者算定機関による株式交換比率の算定結果を参考に、両社が相互に実施したデュー・ディリジェンスの結果及び両社の株主の利益等を踏まえ、両社の株価状況を主たる基準として、両社で株式交換比率について慎重に協議を重ねた結果、上記(4)に記載の株式交換比率が適切であるとの判断に至り、合意・決定いたしました。
(6)本株式交換の後の株式交換完全親会社となる会社の商号、本店の所在地、代表者の氏名、資本金の額、
純資産の額、総資産の額及び事業の内容
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商号
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出光興産株式会社 (トレードネーム:出光昭和シェル(予定)) |
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本店の所在地 |
東京都千代田区丸の内三丁目1番1号 |
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代表者の氏名(予定)
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代表取締役 月岡 隆(現出光興産株式会社代表取締役会長) 代表取締役 亀岡 剛(現昭和シェル石油株式会社代表取締役社長執行 役員CEO) 代表取締役 木藤 俊一(現出光興産株式会社代表取締役社長) 代表取締役 岡田 智典(現昭和シェル石油株式会社代表取締役副社長 執行役員) |
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資本金の額 |
168,351百万円 |
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純資産の額 |
現時点では確定しておりません。 |
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総資産の額 |
現時点では確定しておりません。 |
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事業内容
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石油精製並びに油脂製造、販売 石油化学製品の製造、販売 石油・石炭資源の開発、生産、販売 電子材料・農業薬品の開発、製造販売等 |