第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
 なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 業績の状況

当第1四半期連結累計期間(平成29年1月1日~平成29年3月31日)における当社グループをとり巻く環境は、国内では、株価の上昇、雇用所得環境及び企業業績の改善等により景気は緩やかに回復しました。

一方、海外においては、米国では良好な個人消費等による景気回復が持続しています。また、欧州もEU離脱を正式通告した英国に先行き不透明感が残るものの、総じて緩やかに回復しました。加えて、中国では、対米関係にリスクはあるものの、昨年からの経済対策等により景気は底堅く推移しています。

国内のタイヤ業界においては、新車用タイヤ、市販用タイヤ共に前年を上回るなど好調に推移しました。

こうした状況の中、当社グループは、販売力の強化、業務の効率化、コスト削減などに取り組んだ結果、当第1四半期連結累計期間の連結売上高は1,477億39百万円(前年同期比14.2%増)、連結営業利益は90億68百万円(前年同期比32.0%増)、連結経常利益は87億69百万円(前年同期比55.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は56億62百万円(前年同期比56.4%増)となりました。

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

① タイヤ

売上高は1,051億84百万円(前年同期比4.3%増)で、当社の総売上高の71.2%を占めております。

新車用タイヤの販売は堅調で、特に中国においては、小型車両減税により好調に推移しました。

また、市販用タイヤの販売では、国内においては、グローバル・フラッグシップブランド「ADVAN(アドバン)」シリーズや、低燃費タイヤ「BluEarth(ブルーアース)」シリーズなど高付加価値商品を中心に販売を強化し、販売量、売上高ともに前年並みに推移したほか、海外では、北米、欧州を中心に好調に推移しました。

 

② MB(マルチプル・ビジネスの略)

売上高は259億61百万円(前年同期比4.2%減)で、当社の総売上高の17.6%を占めております。

ホース配管事業は、中国での建機市場の回復等により、売上高は前年同期を上回りました。
 工業資材事業では、海外でのコンベヤベルトの販売は好調でしたが、海洋商品が低調で、売上高は前年並みとなりました。
 ハマタイト・電材事業は、海外における自動車用接着剤等の販売が好調で、売上高は前年同期を上回りました。
 航空部品事業では、民間航空機向けが低調で、売上高は前年同期を下回りました。

 

③ ATG

売上高は148億97百万円で、当社の総売上高の10.1%を占めております。

農業機械用・産業車両用タイヤを始めとするオフハイウェイタイヤは、穀物価格の下落等による農業用機械の需要低迷が続いており、新車用タイヤの販売は厳しい状況でしたが、市販用タイヤの販売が好調で、販売量、売上高ともに想定どおりに推移しました。

 

(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において新たに発生した事業上及び財務上の対処すべき課題はありません。

 

 

(3) 研究開発活動

当社グループの研究開発は、会社の基盤技術に関する研究開発活動を研究本部が、直接商品に係る研究開発活動をタイヤ、MB、ATG及びその他の技術部門が担当となり、世界的な技術の先端に挑戦し、世界初の商品を市場に提供することで、お客様に満足いただくべく努力を重ねています。

当第1四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、37億10百万円であります。

当社研究本部においては、環境貢献企業における研究部門として、精緻でかつ高度な分析・解析技術をベースに物質構造や反応機構等の解明による新素材開発やシミュレーション技術の開発を行い、環境にやさしいタイヤ材料の開発や電子材料用素材・省エネルギー関連への適用技術の開発などを中心に技術の先端に挑戦しています。
 研究開発費の金額は、2億89百万円であります。

 

当第1四半期連結累計期間におけるセグメントごとの研究開発活動の重要な変更は、次のとおりであります。

1)タイヤ

グローバル市場における独自の存在感の確立及び高付加価値商品のグローバル展開を目標とし、以下のような活動をしました。

当第1四半期連結累計期間における研究開発費の金額は、25億86百万円であります。

①新型トヨタ「ヴィッツ」に新車装着

平成29年1月からトヨタ自動車株式会社が発売し、日本、オーストラリア及びニュージーランドで販売される新型「ヴィッツ」の新車装着用(OE)タイヤとして「YOKOHAMA dB E70(ヨコハマ・デシベル・イーナナマル)」、「BluEarth E70(ブルーアース・イーナナマル)」及び「S73(エスナナサン)」の納入を開始しました。
 「YOKOHAMA dB E70」は、静粛性にプライオリティを置いて開発しており、ハイレベルな静粛性に加え、優れた走行安定性、高い剛性、快適な乗心地を実現させたほか、低燃費性能も追求しています。
 「BluEarth E70」及び「S73」は、「環境性能のさらなる向上+人に、社会にやさしい」をテーマとした横浜ゴムのグローバルタイヤブランド「BluEarth」の基盤設計や材料技術 を採用し、低燃費性能を高めながら安全性能と快適性能をバランスさせた乗用車用サマータイヤです。

 

②ハイパフォーマンス・スポーティー・タイヤ「ADVAN FLEVA V701」に15サイズを追加

平成29年3月、「楽しいハンドリング」をテーマに開発された「ADVAN」の新たなハイパフォーマンス・スポーティー・タイヤ「ADVAN FLEVA V701(アドバン・フレバ・ブイナナマルイチ)」に15の新サイズを追加拡充し、スポーツカーをはじめ、コンパクトカーからミドルセダン、インチアップユーザーからのニーズに幅広く対応する全39サイズの商品となりました。
 「ADVAN」の“走る歓び”をより多くのドライバーに提供することを開発のコンセプトとして、通常の市街地での街乗りやワインディングロード、高速道路などの様々なシーンでスポーティーなハンドリングをドライバーに提供します。
 さらに、全39サイズについて、国内タイヤラベリング制度におけるウェットグリップ性能で最高グレード「a」獲得しており、雨の日のドライビングでの安心感を確保しています。

 

 

③ハイト系コンパクトカー・軽自動車向けタイヤ「BluEarth RV-02CK」を発売

平成29年3月、ハイト系コンパクトカー及び軽自動車向け専用商品となる「BluEarth RV-02CK(ブルーアース・アールブイ・ゼロツー・シーケー)」を日本で発売しました。
 ハイト系のコンパクトカーや軽自動車は、装備などの充実化にともない、従来より車高は高く、重量は重くなってきており、タイヤの「しっかり感」を求めるお客様が増えています。
 「BluEarth RV-02CK」は、「低燃費で雨に強い」をコンセプトに「背の高い車や重量の重い車で起こりがちなふらつきと偏摩耗の抑制」と「優れた静粛性」を発揮するミニバン専用タイヤ「BluEarth RV02(ブルーアース・アールブイ・ゼロツー)」をベースに開発し、パターンデザインの最適化などにより、お客様のニーズに対応しているほか、国内タイヤラベリング制度では、転がり抵抗性能は「A」を獲得。またウェットグリップ性能は「b」にランクされます。
 また、「BluEarth RV-02」は、3月から発売するクロスオーバーSUV向けの新サイズを含めると、全35サイズの商品となり、Lクラスミニバンからハイト系軽自動車までを幅広くカバーします。

 

2)MB

お客様の満足と環境への貢献を念頭に置いて、幅広い産業分野での高機能新商品の開発と、新規事業を目指した技術開発を積極的に行っており、以下のような活動をしました。

当第1四半期連結累計期間における研究開発費の金額は、6億95百万円であります。

①ホース配管事業

米国のSAE規格、欧州のEN規格に準拠した高圧ホースシリーズ「Versatran(バーサトラン)」を開発しました。両規格品は、日本以外の高圧ホース市場では、石油・ガス開発、建設機械用及び産業機械用として広く使用されており、同規格の汎用ワイヤブレードホースを海外市場で販売開始しました。今後、高圧力・高耐久で品質及び性能が特に重視されるスパイラルホースの品揃えを充実させ、ハイグレード・中グレード市場を中心とする高圧ホースの海外販売を強化します。

 

3)ATG

革新、技術、低コスト生産により、商品のライフサイクルを通じて最も安いコストで最高の価値をお客様に提供するべく以下のような活動をしました。

当第1四半期連結累計期間における研究開発費の金額は、63百万円であります。

①各種農機具展示会への出展

平成29年2月から3月にかけては、欧州最大級の農業機械展示イベントであるSIMA(シマ)、世界最大規模の建設機械展示イベントであるCONEXPO(コネクスポ)など、様々な農業機械や建設機械の展示会へ出展し、ATG製品を理解していただく場を設けました。

 

②新商品の発売

多くの商品を市場に投入し、販売拡大に努めております。当第1四半期に発売した商品は主に次のものとなります。

[ALLIANCEブランド]

・337 DEEP LUG(337 ディープ ラグ):

水田等走行時に求められるトラクション性能およびセルフクリーニング性能を兼ね備え、オン&オフ問わず乗り心地も快適なトラクター用バイアスタイヤ(平成29年2月発売)

・374 AGRI-STAR(374 アグリ スター):

段状のラグにより、水田やサトウキビ畑等にて求められるトラクション、グリップ性能を実現し、セルフクリーニング性能にも優れるトラクター用ラジアルタイヤ(平成29年3月発売)

 

上記のほか、ゴルフクラブ等のスポーツ用品にかかる研究開発費が75百万円あります。