第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」からの重要な変更があった事項は次のとおりであります。

第1四半期において、当社及び当社の連結子会社である東洋ゴム化工品株式会社が製造・販売している産業用ゴム製品(シートリング)に関し、納入先様に提示している回数(頻度)の製品検査を実施せず、また、未測定であるにもかかわらず、検査成績表の項目欄に過去の合格データを転記するという行為が行われていた事実が判明しておりましたが、当社は納入先様に対し、補償金を支払う旨合意し、これを支払ったことにより、前事業年度の有価証券報告書に記載した「(14) 産業用ゴム製品(シートリング)の問題行為に関する影響について」は消滅しております。

2 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間における、経営上の重要な契約等の決定又は締結等は以下のとおりです。

 

(1) 業務提携の解消

契約締結日

相手先

契約の内容

平成11年9月29日

鬼怒川ゴム工業株式会社

自動車用防振ゴム製品について、開発・販売部門を当社へ統合するほか、生産・調達・物流分野において広範な業務提携を実施するものであります。

 

 

当社は、鬼怒川ゴム工業株式会社との上記業務提携を平成29年7月1日付で解消いたしました。

 

(2) 株式譲渡契約の締結

契約締結日

相手先

契約の内容

平成29年7月28日

ニッタ株式会社

当社は、平成29年7月28日開催の取締役会において、当社ダイバーテック事業セグメントの化工品事業(建築用免震ゴム事業を除く、以下「当該事業」)をニッタ株式会社に譲渡することを決定し、また、同日付でニッタ株式会社と株式譲渡契約を締結しました。
当社の連結子会社である東洋ゴム化工品株式会社を分割会社とする承継会社を新設し、当該事業を再編・集約したうえで、平成29年12月27日(予定)に同社の全株式の譲渡を行います。

 

平成29年7月28日

積水化学工業株式会社

当社は、平成29年7月28日開催の取締役会において、当社ダイバーテック事業セグメントの硬質ウレタン事業(以下「当該事業」)を積水化学工業株式会社に譲渡することを決定し、また、同日付で積水化学工業株式会社と株式譲渡契約を締結しました。
当社の連結子会社である株式会社ソフランウイズにおいて当該事業を再編・集約したうえで、平成29年12月27日(予定)に同社の全株式の譲渡を行います。

 

 

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

当第3四半期連結累計期間における海外経済は、米国では良好な雇用・所得環境を背景に個人消費が堅調に推移し、景気の拡大が持続しました。欧州でも輸出の増加などを下支えとして、景気は緩やかに回復しました。わが国経済は、企業収益の改善や個人消費の持ち直しなどにより、景気の回復基調が継続しました。

このような状況のもと、当社グループは2017年を起点とする4ヵ年の新中期経営計画「中計'17」の目標達成に向けて、北米市場の商品力強化と増販に向けた体制強化、商品ミックスの最適化、開発力・技術力の進化、ブランド力の向上と効率的な供給体制の構築などに取り組みました。

その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は2,952億43百万円(前年同期比163億8百万円増、5.8%増)、営業利益は333億49百万円(前年同期比15億89百万円減、4.5%減)、経常利益は293億24百万円(前年同期比6億39百万円増、2.2%増)となりましたが、製品補償対策費、製品補償引当金繰入額及び独禁法関連損失を特別損失として計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は116億84百万円(前年同期比40億97百万円増、54.0%増)となりました。

 

 

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

① タイヤ事業

北米市場における市販用タイヤにおいては、当社が強みとする大口径ライトトラック用タイヤの販売が好調に推移したこと、またトラック・バス用タイヤの販売が拡大したことにより、販売量、売上高ともに前年同期を上回りました。欧州市場における市販用タイヤについては、ロシアやイギリスを中心に販売が伸長したことにより、販売量、売上高ともに前年同期を大きく上回りました。
 新車用タイヤにおいては、海外市場では新規獲得した車種の販売が好調に推移しましたが、国内市場では当社品装着車種の販売が低調だったため、販売量、売上高ともに前年同期を下回りました。
 国内市販用タイヤにおいては、夏用・冬用タイヤそれぞれの値上げに伴う駆け込み需要の影響もあり、販売量、売上高ともに前年同期を上回りました。

その結果、タイヤ事業の売上高は2,376億66百万円(前年同期比159億8百万円増、7.2%増)となり、営業利益は333億80百万円(前年同期比11億92百万円増、3.7%増)となりました。

 

② ダイバーテック事業

自動車用部品においては、防振ゴム、シートクッションの売上高は前年同期並みとなりました。その他の製品については、輸送機器は伸長したものの、防水資材の需要が低迷したことから、売上高は前年同期並みとなりました。

その結果、ダイバーテック事業の売上高は575億35百万円(前年同期比3億99百万円増、0.7%増)となり、営業損失は92百万円(前年同期は23億10百万円の利益)となりました。

 

③ 当社免震ゴム問題に係る製品補償対策費及び製品補償引当金繰入額の状況

平成27年12月期において、出荷していた製品の一部が国土交通大臣認定の性能評価基準に適合していないとの事実及び建築用免震積層ゴムの国土交通大臣認定取得に際し、その一部に技術的根拠のない申請があった事実が判明しました。
 当第3四半期決算において、状況が進捗し算定可能となったことにより、交換用の免震製品代金や改修工事費用11億73百万円、補償費用等5億29百万円、諸費用8億27百万円(主として、免震ゴム対策本部人件費等 約5億円、交換工事中の物件に係る居住者様の代替駐車場費用 約3億円)を計上した結果、43億86百万円(製品補償対策費22億78百万円、製品補償引当金繰入額21億8百万円)を特別損失として計上しております。
 現時点で合理的に金額を見積もることが困難なもので、今後発生する費用(主として、営業補償や遅延損害金等の賠償金、追加で判明する改修工事費用の金額が既引当額を超過する場合の費用等)がある場合には、第4四半期以降の対処進行状況等によって、追加で製品補償引当金を計上する可能性があります。

 

(2) 財政状態の状況

当第3四半期連結会計期間末の総資産は4,860億47百万円となり、前連結会計年度末に比べ50億41百万円減少しました。これは、主として、たな卸資産や投資有価証券等が増加した一方、有形固定資産や現金預金、売上債権等が減少したことによります。
 また、負債は3,306億36百万円となり、前連結会計年度末に比べ148億30百万円減少しました。これは、主として、免震問題に係る対応の進捗により製品補償引当金が減少したことや社債等が減少したことによります。なお、有利子負債は1,321億円となり、前連結会計年度末に比べ8億29百万円減少しました。
 当第3四半期連結会計期間末の純資産は1,554億10百万円となり、前連結会計年度末に比べ97億89百万円増加しました。これは、主として、当期純利益の計上等により利益剰余金が増加したことや株価上昇によりその他有価証券評価差額金が増加したことによります。
 この結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べて2.2%増加し、31.0%となりました。

 

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

① 当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「対処すべき課題」からの重要な変更があった事項は次のとおりであります。

第1四半期において、当社及び当社の連結子会社である東洋ゴム化工品株式会社が製造・販売している産業用ゴム製品(シートリング)に関し、納入先様に提示している回数(頻度)の製品検査を実施せず、また、未測定であるにもかかわらず、検査成績表の項目欄に過去の合格データを転記するという行為が行われていた事実が判明しておりましたが、当社は納入先様に対し、補償金を支払う旨合意し、これを支払いました。

 

② 当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。

当社は、当社の株式の大量取得を目的とする買付者(以下、買付者という。)としては、当社の企業価値及び株主共同の利益に資する者が望ましいと考えております。また、買付者の提案を許容するか否かは、最終的には株主の皆様の判断に委ねられるべきものと考えております。しかしながら、株式の買付や提案の中には、企業価値及び株主共同の利益に資さないものが存在する可能性もあり、そのような買付や提案は不適切なものであると考えております。
 現在のところ、買付者が出現した場合の具体的な取組みをあらかじめ定めるものではありませんが、このような場合には直ちに当社として最も適切と考えられる措置をとり得る体制を整えております。
 具体的には、社外の専門家を含めて株式の買付や提案の検討・評価や買付者との交渉を行い、当該買付や提案及び買付者が当社の企業価値及び株主共同の利益に資するか否かを慎重に判断し、これに資さない場合には最も適切と考えられる措置を講じていきます。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は81億99百万円であります。

当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の状況の重要な変更は、次のとおりであります。

 

当社グループの研究開発活動は、2017年から2020年に向けて新中期経営計画「中計'17」に沿って進めております。
 技術統括部門方針として、『技術革新と差別化技術により、顧客に「感動や驚き」のある商品を提供する』を掲げ、顧客感動に繋がる技術をスピーディーに具現化すべく取り組んでおります。
 基盤技術センターでは、事業部門と連携し、事業の成長戦略に繋がるテーマの選択と集中による研究資源の有効活用と開発のスピードアップをはかり、開発領域をモビリティー分野に定め、未来のニーズとそれに合致する新技術・新商品を確立、提供すべく先端的研究や基盤技術力の強化を行っております。これまで、中央研究所とタイヤ事業部門が連携し、空気充填を不要としながらもタイヤの基本性能を担保するという新しい概念をテーマとして、エアレスタイヤの研究に取り組んできたことにより、このたび、コンセプトタイヤとして「noair(ノアイア)」を開発いたしました。引き続き、実用化を展望した研究と技術開発の進化に取り組んでまいります。
 また、「スピード感あふれる研究所」へ変革のため、技術人材育成計画を改訂いたしました。中堅・若手のスキル向上を目的として、研究開発に重要な資質「論理的思考・技術専門性・伝える力」や「技術シーズ先行型から顧客ニーズ思考型へ」を備えた人材を育成すべく教育を展開しております。

 

① タイヤ事業

国内市販用タイヤにおいては、NITTOブランドタイヤとして、ハイエンドカー向けのUHP(ウルトラ・ハイ・パフォ-マンス)タイヤ「NT555 G2(エヌティーゴウゴウゴウジーツー)」と優れた低燃費性能を持つSUV用タイヤ「NT421Q(エヌティーヨンニイイチキュー)」の新商品2種を発売いたしました。
 出力が高く、トルクの大きなエンジン性能を有するハイエンドカーには、路面をしっかり捉える優れたグリップ力がタイヤに求められますが、「NT555 G2」は操縦安定性や優れたドライグリップ性能を継承し、UHPタイヤでありながら転がり抵抗性能とウェットグリップ性能を高い次元で両立した低燃費性能を備えております。また、広々とした車内空間を有するSUV(多目的スポーツ車)は普段使いの街乗りユースとしても高い人気がありますが、「NT421Q」は大口径タイヤに履き替えてカスタマイズを楽しむ街乗りSUVの愛好家にご提案する、SUV専用のラグジュアリー低燃費タイヤであります。ウェットグリップ性能と転がり抵抗性能を高次元で両立し、展開する全てのサイズで国内タイヤラベリング制度における転がり抵抗性能「A」、ウェットグリップ性能「b」を取得しております。ユニークでスタイリッシュな非対称トレッドパターンを採用し、街乗りでも快適な静粛性と乗り心地を実現しております。これら2商品は、双方ともに、当社独自の材料設計基盤技術「Nano Balance Technology(ナノバランステクノロジー)」で高度に制御された材料開発をはじめ、求められる性能を引き出す構造設計やパターンデザインの採用によって生み出されたものであります。

 

TOYOブランドタイヤとして、SUV(多目的スポーツ車)用タイヤの新商品「OPEN COUNTRY A/T plus(オープンカントリーエーティープラス)」とUHPタイヤの当社グローバル・フラッグシップブランド「PROXES(プロクセス)」シリーズより、プレミアムスポーツタイヤ「PROXES Sport(スポーツ)」を発売いたしました。
 「OPEN COUNTRY A/T plus」は、オフロード走行における優れたトラクション性能を有しつつ、オンロード走行時での静粛性を確保したSUV用「All Terrain(A/T:オール・テレイン、全天候型)タイプ」のタイヤであります。オール・テレインは、従来、オフロード走行時のトラクション性能を向上させるため、独立した大きなブロック模様の溝をタイヤパターンとして配置しております。オンロード走行時では、このブロックに起因する騒音が発生しておりましたが、「OPEN COUNTRY A/T plus」は、リブパターン基調を採用することで、国際基準ECE R117-2(国連欧州経済委員会(UN/ECE)がタイヤ騒音の低減対策として策定した国際基準)をクリアした高い静粛性とトラクション性能も高い次元で両立させております。その他、新配合のトレッドコンパウンドによってウェットグリップ及び転がり抵抗性能の低減とロングライフを実現し、高剛性構造を採用することで高速操縦安定性を向上させております。また、「PROXES Sport」は、タイヤラベリング制度(グレーディングシステムに基づいて転がり抵抗性能とウェットグリップ性能の両性能を表示する等級制度)におけるウェットグリップ性能において、最高グレードの「a」を満たしたプレミアムスポーツタイヤであります。雨に濡れた道路での走行は、路面とタイヤの間に水膜ができるためにタイヤが滑りやすく、乾いた路面と比べて、ブレーキを踏んでから停止するまでの制動距離が長くなります。当社は、「Nano Balance Technology」によって実用化した新配合ゴムを開発に用い、転がり抵抗性能と高いレベルでのウェットグリップ性能という相反する性能の両立を実現いたしました。当社は、UHPタイヤの中でも、特にプレミアムスポーツタイヤとして期待される性能を実現するために、コンピューターシミュレ-ション技術を駆使してタイヤの挙動や構造にアプローチし、その最適化を図る商品開発を行いました。タイヤの路面接地面積にかかる圧力(接地圧)を解析し、その圧力を均一に分散することによって、今回、当社従来品(「PROXES T1 Sport(ティーワンスポーツ)」)比でウェットブレーキ性能を7%向上(制動距離を短縮)いたしました。また、ドライ操縦安定性やウェット操縦安定性能、ウェットグリップ性能、乗り心地、摩耗ライフ、転がり抵抗性能など、ワンランク上のスポーツタイヤとして求められる8つの性能をそれぞれ向上し、高い次元でバランスさせております。

また、ミニバン車両に加え、近年増加傾向にあるSUV車両といった「ハイト系」車両トレンドに着目し、新たなジャンルとしてハイト系車両専用スタッドレスタイヤ「Winter TRANPATH TX(ウィンタートランパスティーエックス)」を発売いたしました。「NEO吸着ナノゲルゴム」「3Dダブルウェーブグリップサイプ」「鬼クルミ」などの採用により、アイス制動性能が当社従来品(「Winter TRANPATH MK4α(エムケーフォーアルファ)」)比で短縮いたしました。また、ドライバーがアイス路面でも安定した走りを実感できる「高剛性・スーパーハイターンアップ構造」「トリプルトレッド構造」を採用しております。タイヤ側面においては剛性(外側からの力による変形に対する強さ)を高めたことにより、不要なたわみや横方向への重心移動を抑え、コーナリングやレーンチェンジ時のふらつきを極小化し、より安全で安心感のある冬道での走りをドライバーに提供いたします。路面に接するタイヤのトレッドパターンには、新技術「3Dダブルウェーブグリップサイプ」を開発、採用いたしました。サイプ(タイヤのトレッド部分に細かく刻んだ溝)は、凍結した路面でタイヤの接地面積を増やし、摩擦力を高める働きを有しております。「Winter TRANPATH TX」は、パターンブロック壁面につけた凹凸が互いに支え合う設計によってサイプの倒れこみを抑制、サイプ全体でエッジ効果を発揮し、アイス制動性能を向上させております。アイス制動時には、サイプがエッジ幅の接地圧を均一化し、前後方向の圧力を向上させ、タイヤのアイス性能がさらに進化いたしました。
 海外市販用タイヤにおいては、米国におけるTOYOブランドタイヤ販売子会社Toyo Tire U.S.A. Corp.が、ピックアップトラック/SUV/CUV用タイヤ「PROXES S/TⅢ(エスティースリー)」を全米で発売いたしました。「PROXES S/TⅢ」は、北米市場向けピックアップトラック/SUV/CUV用オールシーズンタイヤであります。トレッドパターンは、アグレッシブでスポーティーな方向性パターンを採用し、ピックアップトラックをカスタマイズする「スポーツトラック」ユーザーに、スタイリッシュなデザイン性を訴求しております。パターン中央部の先鋭な矢じりデザイン(Arrowhead Taper)は、操縦安定性を確保し、稲妻模様の縦溝(Lightning Grooves)がウェットパフォーマンスの向上に寄与しております。ゴムコンパウンドは「Nano Balance Technology」によって開発した配合を用い、ウェットグリップ性能が従来品(「PROXES S/TⅡ(エスティーツー)」)比で向上するなど、デザイン性と走行性能の両立を高い次元で実現しております。

 

トラック・バス用タイヤ新商品としては、日本市場において、低燃費タイヤブランド「NANOENERGY(ナノエナジー)」シリーズのトラック・バス用タイヤのスタッドレス新商品「NANOENERGY M966(エムキュウロクロク)」を発売いたしました。環境意識が高まる中、装着されるタイヤにもより高い燃費性能や摩耗性能が求められております。そこで、独自のトラック・バス用タイヤ基盤技術「e-balance(イーバランス)」と材料設計基盤技術「Nano Balance Technology」を駆使し、このたび、NANOENERGYシリーズに新たにトラック・バス用低燃費スタッドレスタイヤを追加いたしました。「NANOENERGY M966」は、低燃費・低メンテナンス型を追及したトラック・バス用スタッドレスタイヤで、現行商品であるトラック・バス用タイヤ「ZEROSYS(ゼロシス)」シリーズの優れた低燃費性能を受け継ぎ、低燃費配合ゴムの最適化採用によりさらなる低燃費化を実現した高付加価値商品であります。また、定評ある耐摩耗性を維持しながら優れたトラクション性能を高次元で両立したダンプ用ラグタイヤ「M520P(エムゴウニイマルピー)」を発売いたしました。「M520P」は、摩耗末期まで縦溝横溝をできるだけ残すことによりトラクション性を追求し、さらにワイドトレッドと新プロファイルの採用により優れたトラクション性能と摩耗性能の両立を実現いたしました。大型サイドプロテクター採用により縁石接触などの外傷性も向上いたしました。また、除雪トラック用スノーラジアルタイヤ「M925(エムキュウニイゴウ)」を発売いたしました。ホイールローダー、グレーダーなど除雪用大型建機では、バイアスタイヤが主流でありますが、高速道路・幹線道路の除雪には高速化が求められるようになり、大型建機に代わり除雪トラックが主流となりつつあります。除雪トラック用タイヤではチューブレス化が進んでおり、そこで除雪トラック専用スノーラジアルタイヤ「M925」を発売いたしました。「M925」は独自のワンウェイパターンの採用により、雪路・凍結路でのトラクション効果及び牽引力のアップとともに横すべり抵抗が増大し、優れた機動性を確保いたしました。北米市場においては、ヘビーマッド路のオフロード走行性と一般走行性能を両立した深溝ブロックパターン新商品「M588(エムゴウハチハチ)」を発売いたしました。シェールガスオイル掘削の需要に伴い、ヘビーマッドやスノーのオフロード走行における優れたトラクション性能と一般走行性能の両立が求められております。「M588」は、深溝新パターンにより摩耗末期まで溝を残し、優れたトラクション性能や、耐悪路配合採用により優れた耐カット性と摩耗性能を実現し、オフロード走行性と一般走行性能の高次元での両立を実現いたしました。また、独自の新サイドプロテクター採用によりチェーンによるダメージも向上いたしました。

 

② ダイバーテック事業

〔輸送機器〕

先行技術開発においては、次世代車両へ向けた高性能化、軽量化を軸に開発を進めており、タイヤ技術開発部門/基盤技術研究部門との連携強化により、カーメーカーへの総合的提案(モジュール化)を検討しております。
 解析技術においては、実車性能との相関を求めるなど、解析精度を高めることにより、最適設計(軽量化、コストダウン)に取り組んでおり、高機能部品の受注増と確実な開発を図っております。