第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

以下に記載される全ての財務情報は、当四半期報告書において開示される連結財務諸表に基づいております。また、文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

当第1四半期におけるグローバルの経済情勢を見ますと、米国並びにEU圏が安定感を示し、中国やアセアンでは減速気味ながら成長が持続する一方、中南米では失速感が引き続き影を落とすなど、各エリアで様々な様相を呈しました。

我が国におきましては、熊本地震、円高の顕在化と株価の下落などもあってやや停滞気味に推移し、足下では英国のEU離脱問題の影響、海外需要の鈍化、国際金融市場の混乱などに対する懸念から、先行きの不透明感が増しております。

このような状況下、当社グループの主要顧客先である自動車産業におきましては、エリア毎の経済情勢による強弱はあるものの、グローバル全体で生産を伸張させております。

当社グループの受注状況は、建機向け等の伸び悩みが見られる中、自動車産業の堅調を背景に全体としては順調に推移しましたが、円高基調による換算の影響もあり、連結売上高は前年同期比4.3%減の175億87百万円となりました。損益面では、営業利益がグローバルの償却費増やタイにおけるホース事業の負荷等の影響もあって前年同期比28.8%減の8億36百万円となり、そこに為替差損益が圧迫要因となった影響も加わって経常利益が同50.0%減の6億15百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同47.7%減の4億14百万円となりました。 

 

セグメントの業績は次の通りです。

なお、当第1四半期連結会計期間より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、当第1四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。

 

機能品事業

国内外における受注は概ね堅調ながら、為替換算の影響を受けて売上高は前年同期比4.0%減の79億67百万円となりました。セグメント利益については、労務費や償却費、経費の増加もあって前年同期比28.0%減の7億90百万円となりました。

防振事業

国内の売上の減少及び為替換算の影響を受けて、売上高は前年同期比11.0%減の64億76百万円となりました。セグメント利益については、韓国の好調がカバーしたものの、前年同期比5.1%減の8億25百万円となりました。

金属加工事業

主に国内トラック及び小型建機関連の受注の堅調を反映し、売上高は前年同期比3.6%増の15億64百万円、セグメント利益は同451.4%増の14百万円となりました。

ホース事業

国内の受注の堅調及びタイ生産の開始により、売上高は前年同期比16.2%増の8億92百万円となりました。一方、損益面ではタイの事業推進に係る負荷が影響し、1億55百万円の損失となりました(前年同期は52百万円の損失)。

新事業

国内外における受注が概ね堅調な中、売上高は前年同期比1.5%減の8億44百万円となりました。セグメント利益については、国内における研究開発費用の負荷や海外における労務費の増加等により、前年同期比42.8%減の63百万円となりました。

 

 

(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当社グループの事業は、自動車産業を始めとして建機、鉄道、OA、医療など、グローバルに展開している国内外メーカーに製品を供給することで成り立ち、目まぐるしく変化する世界情勢と最適地生産・調達の流れの中で、熾烈な競争にさらされております。

足元の経済情勢を見ますと、日本国内は比較的安定した企業業績の回復や雇用環境の改善を示し、欧米を中心とした先進国の景況も概ね堅調を維持しておりますが、一方で英国のEU離脱問題、中国経済の不安定性や新興国経済の鈍化傾向、戦争やテロにつながる地政学的リスク等が各国経済に様々な影響を与えており、引き続き不安定な様相を呈しています。

自動車産業はグローバルベースで生産を伸張させつつありますが、各メーカーとも新興国市場への参入、部品の共通化、脱化石燃料車の開発など、新たな競争構造への対応を迫られております。国内メーカーはリーマンショック、東日本大震災を経て、空洞化懸念に悩まされながら新たな市場に進出し、従来の枠組みを超えたビジネスに適応してきました。近年は円安基調が続いたほか、TPPなどの新たな貿易構造への期待も生じ、国内外のバランスも調整局面に入っておりましたが、グローバル事業展開の重要性は今後も変わらないものと予想されます。

長期的・持続的な発展を目指す当社グループとしましても、このような流れに追随していくため、アジア・アセアン中心の体制に加えて東欧、中米にも拠点を拡げ、グローバル事業の再編や管理体制の整備、本体の体質強化に向けたFRP(Fukoku Revival Plan)の推進などに取り組んでおります。そのため、投資の先行とコスト増の影響を被っておりますが、『新しい価値創造に挑戦し、夢あふれる未来づくりに貢献する』という企業理念に則し、新技術・新商品の開発、原価低減に注力して、引き続き世界中のお客様の要望に応えられる商品並びにサービスの充実を図ってまいります。

 

なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。

① 基本方針の内容

当社は、金融商品取引所に株式を上場している者として、市場における当社株式の自由な取引を尊重し、特定の者による当社株式の大量買付行為であっても、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上に資するものである限り、これを一概に否定するものではありません。また、最終的には株式の大量買付提案に応じるかどうかは株主の皆様の決定に委ねられるべきだと考えています。
 ただし、株式の大量買付提案の中には、例えばステークホルダーとの良好な関係を保ち続けることができない可能性があるなど、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益を損なうおそれのあるものや、当社グループの価値を十分に反映しているとは言えないもの、あるいは株主の皆様が最終的な決定をされるために必要な情報が十分に提供されないものもありえます。

そのような提案に対して、当社取締役会は、株主の皆様から負託された者の責務として、株主の皆様のために、必要な時間や情報の確保、株式の大量買付提案者との交渉などを行う必要があると考えています。

② 具体的な取組み

イ.基本方針の実現に資する特別な取組み

当社は、多数の株主及び投資家の皆様に中長期的に継続して当社に投資していただくため、当社の企業価値ひいては株主の皆様の共同の利益を向上させるため、ⅰ)企業理念・経営ビジョンの実現による中長期的な企業価値向上、ⅱ)コーポレート・ガバナンスの強化、ⅲ)安全で高品質な製品の提供、に取組んでおります。

これらの取組みは、株主及び投資家の皆様をはじめ、お得意先、お取引先、従業員あるいは地域社会等のすべてのステークホルダーから評価され、そして、そのことが株主価値の最大化に資するものであると考えております。

ロ.不適切な支配の防止のための取組み

当社取締役会は、当社株式等の大量買付行為等を行おうとする者が遵守すべきルールを明確にし、株主及び投資家の皆様が適切な判断をするために必要かつ十分な情報及び時間、並びに大量買付行為等を行おうとする者との交渉の機会を確保するために、平成27年6月26日開催の第62回定時株主総会において、当社株式等の大量買付行為等に関する対応策(以下「買収防衛策」といいます。)の継続について、株主の皆様のご承認をいただきました。

 

当社の買収防衛策の主な内容は、当社の株式等保有割合が20%以上となるような買付等を行う者または提案する者に対して、ⅰ)買付行為の前に、当社取締役会に対して、買付等の内容検討に必要な情報及び当社が定める手続きを遵守する旨の誓約文を提出すること、ⅱ)その後、当社取締役会から独立した第三者により構成される独立委員会が、その買付等の内容と当社取締役会の事業計画等を比較検討する期間を設けるとともに、当社が定める手続きを遵守しなかった場合または当社の企業価値・株主共同の利益を害するおそれがある場合等には、新株予約権の無償割当ての方法による対抗措置を講じるというものであります。

なお、この買収防衛策の詳細については、平成27年5月15日付けで「当社株式等の大量買付行為等に関する対応策(買収防衛策)の継続について」として公表いたしております。このプレスリリースの全文は、インターネット上の当社ウェブサイト(アドレスhttp://www.fukoku-rubber.co.jp/)に掲載しておりますのでご参照下さい。

③ 上記②の取組みについての取締役会の判断

イ.当社取締役会は、上記②の取組みが当社の上記①の基本方針に沿って策定され、当社の企業価値・株主共同の利益を確保するための取組みであり、株主の皆様の共同の利益を損なうものではないと考えます。

それは、i)企業理念・経営ビジョンの実現による中長期的な企業価値向上、ⅱ)コーポレート・ガバナンスの強化、ⅲ)安全で高品質な製品の提供といった取組みを事業の重要な課題として推し進めることが、更なる高収益事業構造の構築ひいては企業価値・株主共同の利益の確保・向上に資するものであると考えること、及び、買収防衛策は、企業価値・株主共同の利益を確保・向上させる目的をもって導入されたものでありますので、いずれも当社基本方針に沿うものと考えます。

ロ.当社の買収防衛策は、取締役会の恣意的な判断を排するため、当社経営陣から独立した者のみから構成される独立委員会を設置し、独立委員会の勧告を最大限尊重して買収防衛策を発動すること等が定められており、取締役の地位の維持を目的とするものではありません。

 

(3) 研究開発活動

当第1四半期連結累計期間における研究開発費の総額は4億50百万円であります。

なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。