第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

以下に記載される全ての財務情報は、当四半期報告書において開示される四半期連結財務諸表に基づいております。また、文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間におけるグローバルの経済情勢を見ますと、総じて拡大基調を維持した反面、米国トランプ政権の保護主義的な通商政策に起因する貿易摩擦、あるいは原油価格の高止まりなどが影を落とし、楽観を許さない状況を呈しました。我が国におきましては、西日本豪雨などの被災に苦しみながらも、企業業績の好調や雇用情勢の安定などを背景に景況感は緩やかながら回復傾向を示しました。その一方で、グローバル情勢の影響を被り為替、株価が変動するなど、引き続き不透明感の拭えない状況を呈しております。

当社グループの主要顧客先である自動車産業におきましては、各エリアの販売動向に浮き沈みが見られる中、グローバル全体では引き続き生産を伸張させております。また、国内外の建機市場についても概ね堅調を維持しております。

このような状況下、当社グループの受注も底堅く推移し、各エリアにおいて前期並みあるいはそれ以上の売上を達成いたしました。その結果、連結売上高は前年同期比5.3%増389億58百万円、営業利益は同6.5%増15億83百万円、経常利益は同12.1%増17億50百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同28.4%増12億56百万円となりました。経常利益の増は主として為替差益の増加によるものです。

 

セグメントの経営成績は次のとおりです。

 

機能品事業

国内外における受注が概ね堅調に推移したことから、売上高は前年同期比3.2%増172億6百万円となりました。一方、セグメント利益については、子会社間の移管の遅れや為替の影響等によって前年同期比4.9%減12億31百万円となりました。

防振事業

全体としては好調な受注に支えられ、売上高は前年同期比7.6%増150億11百万円となりました。一方、セグメント利益については、中国のTHAAD問題に起因する減益インパクト、材料値上等によって前年同期比1.1%減14億13百万円となりました。

金属加工事業

主に国内トラック及び小型建機関連の受注が堅調に推移したことから、売上高は前年同期比5.8%増34億91百万円となりました。また、セグメント利益については子会社の退職給付債務の減少によって同63.8%増88百万円となりました。

ホース事業

国内外における受注が堅調に推移したことから、売上高は前年同期比5.1%増17億92百万円となりました。損益面ではタイの事業が引き続き改善の途上にあり、53百万円の損失となりました(前年同期は1億48百万円の損失)。

新事業

主に国内の受注が堅調に推移したことから、売上高は前年同期比5.6%増17億96百万円、セグメント利益は同7.0%増1億42百万円となりました。

 

財政状態の状況は次のとおりです。

 

当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前期末に比べ5億97百万円減少し、697億69百万円となりました。

流動資産は前期末に比べ3億20百万円減少し、378億56百万円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金、商品及び製品の減少等によるものです。

 

固定資産は前期末に比べ2億76百万円減少し、319億12百万円となりました。これは主に、有形固定資産の減少等によるものです。

負債は前期末に比べ5億6百万円減少し、336億81百万円となりました。これは主に、短期借入金の減少等によるものです。

純資産は前期末に比べ91百万円減少し、360億87百万円となりました。これは主に、利益剰余金の増加を為替換算調整勘定の減少が上回ったことによるものです。

以上の結果、自己資本比率は48.4%となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2億43百万円増加し、93億48百万円となりました。

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は39億41百万円(前年同期は35億86百万円)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益17億50百万円、減価償却費22億75百万円、仕入債務の増加3億20百万円等による資金の増加と、売上債権の増加1億44百万円、法人税等の支払額3億98百万円等の資金の減少によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は31億7百万円(前年同期は28億11百万円)となりました。これは主に有形固定資産の取得が32億43百万円あったことによるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は3億28百万円(前年同期は2億36百万円)となりました。これは主に配当金の支払1億65百万円等による資金の減少によるものです。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当社グループの事業は主力である自動車関連を始め、建機、鉄道、OA、医療などのさまざまな分野でグローバル展開している国内外メーカーに製品を供給することで成り立ち、目まぐるしく変化する世界情勢と最適地生産・調達の流れの中で、熾烈な競争にさらされております。

足下の経済情勢を見ますと、日本国内は企業業績の回復や雇用環境の改善によって比較的安定した景況を示し、欧米を中心とした先進国も概ね堅調を維持しておりますが、一方で米国トランプ政権の政策運営の不確実性や保護主義的傾向、中国や新興国の経済変動、戦争やテロにつながる地政学的リスク等が各国の政治・経済にさまざまな影響を与えており、不透明感を拭えない状況が続いております。

自動車産業は引き続きグローバルベースで生産を伸張させておりますが、各メーカーともCASE(Connected, Autonomous, Shared, Electric)に代表される技術的潮流やIoT化などを伴う大きな変革への対応を迫られており、日本国内の各メーカー、サプライヤーともに従来の枠組みを超えたビジネスへの適応を模索している状況です。同時に中国市場や、インドを始めとする新興国市場への進出も引き続き重要な課題となっております。

長期的・持続的な発展を目指す当社グループとしましても、このような変化への対応を図り、アジア・アセアンに加えて東欧や中米に拠点を拡げてきたほか、事業の再編や管理体制の継続的整備、ものづくりの体質強化に向けたFRP(Fukoku Revival Plan)の推進などに取り組んでおります。現状は投資先行によるコスト増の圧迫を被る状況ですが、『新しい価値創造に挑戦し、夢あふれる未来づくりに貢献する』という企業理念に則し、世界中のお客様の要望に応える商品並びにサービスを提供していくため、引き続き新技術・新商品の開発や原価低減に注力してまいります。

 

なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。

 

① 基本方針の内容

当社は、金融商品取引所に株式を上場している者として、市場における当社株式の自由な取引を尊重し、特定の者による当社株式の大量買付行為であっても、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上に資するものである限り、これを一概に否定するものではありません。また、最終的には株式の大量買付提案に応じるかどうかは株主の皆様の決定に委ねられるべきだと考えています。

ただし、株式の大量買付提案の中には、例えばステークホルダーとの良好な関係を保ち続けることができない可能性があるなど、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益を損なうおそれのあるものや、当社グループの価値を十分に反映しているとは言えないもの、あるいは株主の皆様が最終的な決定をされるために必要な情報が十分に提供されないものもありえます。

そのような提案に対して、当社取締役会は、株主の皆様から負託された者の責務として、株主の皆様のために、必要な時間や情報の確保、株式の大量買付提案者との交渉などを行う必要があると考えています。

② 具体的な取組み

イ.基本方針の実現に資する特別な取組み

当社は、多数の株主及び投資家の皆様に中長期的に継続して当社に投資していただくため、当社の企業価値ひいては株主の皆様の共同の利益を向上させるため、ⅰ)FUKOKU WAYの実践による中長期的な企業価値向上、ⅱ)コーポレート・ガバナンスの強化、ⅲ)安全で高品質な製品の提供、に取組んでおります。

これらの取組みは、株主及び投資家の皆様をはじめ、お得意先、お取引先、従業員あるいは地域社会等のすべてのステークホルダーから評価され、そして、そのことが株主価値の最大化に資するものであると考えております。

ロ.不適切な支配の防止のための取組み

当社取締役会は、当社株式等の大量買付行為等を行おうとする者が遵守すべきルールを明確にし、株主及び投資家の皆様が適切な判断をするために必要かつ十分な情報及び時間、並びに大量買付行為等を行おうとする者との交渉の機会を確保するために、平成30年6月28日開催の第65回定時株主総会において、当社株式等の大量買付行為等に関する対応策(以下「買収防衛策」といいます。)の継続について、株主の皆様のご承認をいただきました。

当社の買収防衛策の主な内容は、当社の株式等保有割合が20%以上となるような買付等を行う者または提案する者に対して、ⅰ)買付行為の前に、当社取締役会に対して、買付等の内容検討に必要な情報及び当社が定める手続きを遵守する旨の誓約文を提出すること、ⅱ)その後、当社取締役会から独立した第三者により構成される独立委員会が、その買付等の内容と当社取締役会の事業計画等を比較検討する期間を設けるとともに、当社が定める手続きを遵守しなかった場合または当社の企業価値・株主共同の利益を害するおそれがある場合等には、新株予約権の無償割当ての方法による対抗措置を講じるというものであります。

なお、この買収防衛策の詳細については、平成30年5月15日付けで「当社株式等の大量買付行為等に関する対応策(買収防衛策)の継続について」として公表いたしております。このプレスリリースの全文は、インターネット上の当社ウェブサイト(アドレスhttp://www.fukoku-rubber.co.jp/)に掲載しておりますのでご参照下さい。

③ 上記②の取組みについての取締役会の判断

イ.当社取締役会は、上記②の取組みが当社の上記①の基本方針に沿って策定され、当社の企業価値・株主共同の利益を確保するための取組みであり、株主の皆様の共同の利益を損なうものではないと考えます。

それは、i)FUKOKU WAYの実践による中長期的な企業価値向上、ⅱ)コーポレート・ガバナンスの強化、ⅲ)安全で高品質な製品の提供といった取組みを事業の重要な課題として推し進めることが、更なる高収益事業構造の構築ひいては企業価値・株主共同の利益の確保・向上に資するものであると考えること、及び、買収防衛策は、企業価値・株主共同の利益を確保・向上させる目的をもって導入されたものでありますので、いずれも当社基本方針に沿うものと考えます。

ロ.当社の買収防衛策は、取締役会の恣意的な判断を排するため、当社経営陣から独立した者のみから構成される独立委員会を設置し、独立委員会の勧告を最大限尊重して買収防衛策を発動すること等が定められており、取締役の地位の維持を目的とするものではありません。

 

(4) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は8億83百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。