(1) 経営成績
当第3四半期連結累計期間(2015年1月1日から2015年9月30日まで)における当社グループを取り巻く世界経済は、緩やかな景気回復が続きました。日本においては、このところ一部に弱さもみられるものの、政府の経済政策等により、景気は緩やかな回復基調が継続しています。欧州の景気は引き続き緩やかに回復し、米国でも個人消費が増加するなど、景気回復が続いています。中国をはじめとする新興国においては、成長鈍化が見られました。
このような環境の下、当第3四半期連結累計期間の当社グループの売上高は、円安などの増収要因があったものの、ディスプレイ事業が減収となったことなどから、前第3四半期連結累計期間比46億円(0.5%)減の9,896億円となりました。営業利益は、欧州並びに北米における建築用ガラス事業の構造改革効果、原燃材料価格の下落などにより、同86億円(20.1%)増の510億円となりました。税引前四半期利益は、退職後給付制度改定益などの計上により、同435億円(162.8%)増の703億円、親会社の所有者に帰属する四半期純利益は同343億円(407.7%)増の427億円となりました。
当第3四半期連結累計期間における各報告セグメントの業績は、以下のとおりです。
① ガラス
建築用ガラスの出荷は、日本・アジアでは、日本の消費税増税による駆け込み需要の反動などで減少しました。北米では引き続き堅調に推移し、欧州においては、西中欧は増加したものの、東欧は経済環境悪化の影響を受け減少しました。この結果、建築用ガラスは前年同期に比べ減収となりました。
自動車用ガラスは、日本・アジアの一部の国や東欧などで自動車生産台数は減少したものの、西欧の回復や北米の堅調な需要に加え円安の効果もあり、前年同期に比べ増収となりました。
以上の結果から、当第3四半期連結累計期間のガラスの売上高は前第3四半期連結累計期間比60億円(1.2%)増の5,148億円となりました。営業利益については、欧州及び北米建築用ガラス事業の構造改革施策の効果並びに原燃材料価格下落等により同82億円改善し、77億円となりました。
② 電子
液晶用ガラス基板は堅調な需要に支えられ、出荷は前年同期に比べ増加したものの、販売価格は前年同期に比べ下落しました。ディスプレイ用特殊ガラスの出荷は前年同期に比べ増加しました。プラズマ・ディスプレイ・パネル関連製品の出荷は主要顧客の事業撤退により前年第3四半期で終了しました。電子部材の出荷はオプトエレクトロニクス用部材、半導体プロセス用部材ともに前年同期に比べ増加しました。
以上の結果から、当第3四半期連結累計期間の電子の売上高は前第3四半期連結累計期間比188億円(7.9%)減の2,198億円となりました。営業利益は同13億円(4.9%)減の254億円となりました。
③ 化学品
クロールアルカリ・ウレタンは、出荷が堅調に推移し、また円安になったことから、前年同期に比べ増収となりました。フッ素・スペシャリティは、一部製品の出荷が減少したものの、円安の影響もあり売上高はほぼ前年同期並みとなりました。
以上の結果から、当第3四半期連結累計期間の化学品の売上高は前第3四半期連結累計期間比68億円(2.9%)増の2,365億円、営業利益は同39億円(24.8%)増の196億円となりました。
各報告セグメントに属する主要な製品の種類は以下のとおりです。
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報告セグメント |
主要製品 |
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ガラス |
フロート板ガラス、型板ガラス、網入り磨板ガラス、Low-E(低放射)ガラス、装飾ガラス 建築用加工ガラス(断熱・遮熱複層ガラス、防災・防犯ガラス、防・耐火ガラス等)、 自動車用ガラス等 |
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電子 |
液晶用ガラス基板、ディスプレイ用特殊ガラス、ディスプレイ用周辺部材、 ソーラー用ガラス、産業用加工ガラス、半導体プロセス用部材、 オプトエレクトロニクス用部材、照明用製品、理化学用製品等 |
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化学品 |
塩化ビニル原料、苛性ソーダ、ウレタン原料、フッ素樹脂、撥水撥油剤、ガス、溶剤、 医農薬中間体・原体、ヨウ素製品等 |
上記製品の他、当社は、セラミックス製品、物流・金融サービス等も扱っています。
(2) 財政状態
○資産
当第3四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末比1,021億円減の19,752億円となりました。これは主に、前期末比で円高になったことにより為替換算後の有形固定資産が減少したことによるものであります。
○負債
当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末比668億円減の8,300億円となりました。これは主に、確定給付企業年金制度改定により退職給付に係る負債が減少したことによるものであります。
○資本
当第3四半期連結会計期間末の資本は、前連結会計年度末比353億円減の11,452億円となりました。これは主に、四半期純利益の計上によって利益剰余金が増加したものの、前期末比で円高になったことにより在外営業活動体の換算差額が減少したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より6億円(0.9%)増加し、703億円となりました。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、1,268億円の収入(前年同期は985億円の収入)となりました。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
当第3四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、955億円の支出(前年同期は721億円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出等があったことによるものであります。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
当第3四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、290億円の支出(前年同期は620億円の支出)となりました。これは、有利子負債の返済及び償還、配当金の支払等があったことによるものであります。
(4) 対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。また、当第3四半期連結累計期間において新たな課題も発生しておりません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は、28,799百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。