(1) 経営成績
当第1四半期連結累計期間(2017年1月1日から2017年3月31日まで)における当社グループを取り巻く世界経済は、全体としては引き続き緩やかな景気回復が続きました。日本においては、一部に改善の遅れが見られますが、政府の経済政策等により、景気は緩やかな回復基調が継続しています。欧州の景気は引き続き緩やかに回復し、米国でも個人消費が増加するなど、景気回復が続いています。中国をはじめとする新興国においては、持ち直しの動きが見られました。
このような環境の下、当社グループでは各事業の出荷数量増および買収した企業を連結化したことにより、当第1四半期連結累計期間の売上高は前第1四半期連結累計期間比273億円(8.9%)増の3,353億円、営業利益は同55億円(33.0%)増の222億円、税引前四半期利益は同65億円(50.1%)増の194億円となりました。また、台湾子会社からの受取配当金に関して過去に納付した源泉税の一部が還付され、法人所得税費用が減少したことから、親会社の所有者に帰属する四半期純利益は同111億円(125.9%)増の200億円となりました。
当第1四半期連結累計期間における各報告セグメントの業績は、以下のとおりです。
① ガラス
建築用ガラスは、前年同期に比べ北米で出荷が堅調に推移し、また欧州で販売価格が上昇したことなどから、前年同期に比べ増収となりました。
自動車用ガラスは、自動車生産台数が全体として堅調に推移したことから、当社グループの出荷も増加し、前年同期に比べ増収となりました。
以上の結果から、当第1四半期連結累計期間のガラスの売上高は前第1四半期連結累計期間比61億円(3.6%)増の1,770億円となりました。営業利益は原燃材料価格上昇の影響を受けたものの、欧州における建築用ガラスの販売価格上昇により同4億円(6.2%)増の71億円となりました。
② 電子
液晶用ガラス基板は、前年同期に比べ販売価格は下落しましたが、出荷は増加しました。ディスプレイ用特殊ガラスの出荷は前年同期に比べ増加しました。車載ディスプレイ用カバーガラスの出荷は引き続き拡大しました。電子部材の出荷はオプトエレクトロニクス用部材、半導体関連製品ともに前年同期に比べ増加しました。
以上の結果から、当第1四半期連結累計期間の電子の売上高は前第1四半期連結累計期間比19億円(3.2%)増の606億円、営業利益は同18億円(75.4%)増の42億円となりました。
③ 化学品
クロールアルカリ・ウレタンは、インドネシアでの設備増強による出荷増、買収したビニタイ社の連結化などにより前年同期に比べ増収となりました。フッ素・スペシャリティは買収したCMCバイオロジックス社を連結化したこと、既存製品でも出荷が堅調に推移したことにより前年同期に比べ増収となりました。
以上の結果から、当第1四半期連結累計期間の化学品の売上高は前第1四半期連結累計期間比191億円(26.3%)増の917億円、営業利益は同32億円(39.8%)増の111億円となりました。
各報告セグメントに属する主要な製品の種類は以下のとおりです。
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報告セグメント |
主要製品 |
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ガラス |
フロート板ガラス、型板ガラス、網入り磨板ガラス、Low-E(低放射)ガラス、装飾ガラス、 建築用加工ガラス(断熱・遮熱複層ガラス、防災・防犯ガラス、防・耐火ガラス等)、 自動車用ガラス等 |
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電子 |
液晶用ガラス基板、ディスプレイ用特殊ガラス、車載ディスプレイ用カバーガラス、 ディスプレイ用周辺部材、ソーラー用ガラス、産業用加工ガラス、半導体プロセス用部材、 オプトエレクトロニクス用部材、照明用製品、理化学用製品等 |
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化学品 |
塩化ビニル、塩化ビニル原料、苛性ソーダ、ウレタン原料、フッ素樹脂、撥水撥油剤、 ガス、溶剤、医農薬中間体・原体、ヨウ素製品等 |
上記製品の他、当社は、セラミックス製品、物流・金融サービス等も扱っています。
(2) 財政状態
○資産
当第1四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末比433億円増の20,248億円となりました。これは主に、CMCバイオロジックス社、ビニタイ社の買収に伴うのれん及び有形固定資産等の増加によるものであります。
○負債
当第1四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末比295億円増の8,422億円となりました。これは主に、CMCバイオロジックス社、ビニタイ社の買収に伴うものであります。
○資本
当第1四半期連結会計期間末の資本は、前連結会計年度末比139億円増の11,826億円となりました。これは主に、自己株式の取得による減少と、上場株式の株価下落に伴いその他の資本の構成要素が減少したものの、ビニタイ社の買収に伴い非支配持分が増加したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より553億円(37.5%)減少し、920億円となりました。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
当第1四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、549億円の収入(前年同期は516億円の収入)となりました。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
当第1四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、999億円の支出(前年同期は312億円の支出)となりました。これは、子会社の取得による支出等があったことによるものであります。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
当第1四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、97億円の支出(前年同期は137億円の支出)となりました。これは、配当金の支払や自己株式の取得等があったことによるものであります。
(4) 対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。また、当第1四半期連結累計期間において新たな課題も発生しておりません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は10,204百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。