第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 前事業年度の有価証券報告書に記載した当社グループの事業等のリスクについて重要な変更はありません。また、当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクも発生しておりません。

 

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績

 当第3四半期連結累計期間(2018年1月1日から2018年9月30日まで)における当社グループを取り巻く世界経済は、全体としては引き続き緩やかな景気回復が続きましたが、今後通商問題などによる影響が懸念視されています。

 日本においては、政府の経済政策等により、景気は緩やかな回復基調が継続しています。欧州の景気は引き続き緩やかに回復し、米国でも個人消費が増加するなど、景気回復が続いています。ロシアやブラジルなどの新興国においては、持ち直しの動きが続いています。

 このような環境の下、当社グループでは各事業の出荷数量増および前年第1四半期に買収した企業の連結化などにより、当第3四半期連結累計期間の売上高は前第3四半期連結累計期間比622億円(5.8%)増の11,262億円、営業利益は同46億円(5.5%)増の870億円、税引前四半期利益は同103億円(12.8%)増の910億円となりました。親会社の所有者に帰属する四半期純利益は同43億円(7.1%)増の649億円となりました。

 

 当第3四半期連結累計期間における各報告セグメントの業績は、以下のとおりです。

① ガラス

 建築用ガラスは、AGCフラットガラス・フィリピン社の全株式を譲渡し連結の範囲から除外したことや日本・アジアで出荷減少があったものの、欧米で出荷が堅調に推移したことやユーロ高の影響から、前年同期に比べ増収となりました。

 自動車用ガラスは、全ての地域で当社グループの出荷が増加したことやユーロ高の影響から、前年同期に比べ増収となりました。

 以上の結果から、当第3四半期連結累計期間のガラスの売上高は前第3四半期連結累計期間比248億円(4.6%)増の5,655億円となりましたが、原燃材料価格および物流費の上昇等により、営業利益は同37億円(17.0%)減の181億円となりました。

② 電子

 液晶用ガラス基板は、前年同期に比べ販売価格は下落しましたが、出荷は増加しました。ディスプレイ用特殊ガラスの出荷は前年同期に比べ減少しました。車載ディスプレイ用カバーガラスの出荷は前年同期に比べ増加しました。電子部材については、前年同期に比べオプトエレクトロニクス用部材の出荷は減少しましたが、半導体関連製品の出荷が増加しました。

 以上の結果から、当第3四半期連結累計期間の電子の売上高は前第3四半期連結累計期間比55億円(2.9%)減の1,850億円、営業利益は同6億円(3.7%)減の162億円となりました。

③ 化学品

 クロールアルカリ・ウレタンは、国内および東南アジアでの苛性ソーダの販売価格が上昇したこと、前年3月からビニタイ社を連結化したことなどにより、前年同期に比べ増収となりました。フッ素・スペシャリティは、半導体関連製品向けのフッ素樹脂をはじめとするフッ素関連製品の出荷が堅調に推移したことにより、前年同期に比べ増収となりました。ライフサイエンスは、前年2月からCMCバイオロジックス社を連結化したこと、出荷が増加したことにより、前年同期に比べ増収となりました。

 以上の結果から、当第3四半期連結累計期間の化学品の売上高は前第3四半期連結累計期間比425億円(13.6%)増の3,549億円、営業利益は同75億円(17.6%)増の503億円となりました。

 

各報告セグメントに属する主要な製品の種類は以下のとおりです。

報告セグメント

主要製品

ガラス

フロート板ガラス、型板ガラス、網入り磨板ガラス、Low-E(低放射)ガラス、装飾ガラス、

建築用加工ガラス(断熱・遮熱複層ガラス、防災・防犯ガラス、防・耐火ガラス等)、

自動車用ガラス等

電子

液晶用ガラス基板、ディスプレイ用特殊ガラス、車載ディスプレイ用カバーガラス、

ディスプレイ用周辺部材、ソーラー用ガラス、産業用加工ガラス、半導体プロセス用部材、

オプトエレクトロニクス用部材、照明用製品、理化学用製品等

化学品

塩化ビニル、塩化ビニル原料、苛性ソーダ、ウレタン原料、フッ素樹脂、撥水撥油剤、

ガス、溶剤、医農薬中間体・原体、ヨウ素製品等

  上記製品の他、当社グループは、セラミックス製品、物流・金融サービス等も扱っています。

 

(2) 財政状態

○資産

  当第3四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末比644億円増の22,930億円となりました。これは主に、有形固定資産が増加したことによるものであります。

 ○負債

  当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末比632億円増の10,018億円となりました。これは主に、有利子負債が増加したことによるものであります。

○資本

  当第3四半期連結会計期間末の資本は、前連結会計年度末比12億円増の12,911億円となり、前期末と同水準となりました。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

 当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より134億円(10.6%)増加し、1,398億円となりました。

① 営業活動によるキャッシュ・フロー

 当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、1,217億円の収入(前年同期は1,301億円の収入)となりました。

② 投資活動によるキャッシュ・フロー

 当第3四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、1,193億円の支出(前年同期は1,564億円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出等があったことによるものであります。

③ 財務活動によるキャッシュ・フロー

 当第3四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、152億円の収入(前年同期は187億円の支出)となりました。これは、配当金の支払、自己株式の取得等があった一方で、長期有利子負債の借入及び発行による収入があったことによるものであります。

 

(4) 対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。また、当第3四半期連結累計期間において新たな課題も発生しておりません。

 

(5) 研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は33,810百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。