第4【経理の状況】

1.要約中間連結財務諸表の作成方法について

 当社の要約中間連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号。以下「連結財務諸表規則」という。)第312条の規定により、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して作成しております。

 また、当社は、金融商品取引法第24条の5第1項の表の第1号の上欄に掲げる会社に該当し、連結財務諸表規則第1編及び第5編の規定により第1種中間連結財務諸表を作成しております。

 

2.監査証明について

 当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、中間連結会計期間(2025年1月1日から2025年6月30日まで)に係る要約中間連結財務諸表について、有限責任 あずさ監査法人による期中レビューを受けております。

 

 

1【要約中間連結財務諸表】

(1)【要約中間連結財政状態計算書】

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

番号

前連結会計年度末

(2024年12月31日)

当中間連結会計期間末

(2025年6月30日)

資産

 

 

 

流動資産

 

 

 

現金及び現金同等物

11

107,988

100,492

営業債権

11

332,442

310,030

棚卸資産

 

454,143

457,674

その他の債権

11

58,221

52,754

未収法人所得税

 

16,556

6,231

その他の流動資産

11

25,103

28,939

小計

 

994,455

956,123

売却目的で保有する資産

 

6,815

6,603

流動資産合計

 

1,001,270

962,726

非流動資産

 

 

 

有形固定資産

 

1,550,862

1,518,781

のれん

 

49,774

48,879

無形資産

 

52,291

52,102

持分法で会計処理されている投資

 

30,521

32,092

その他の金融資産

11

68,798

60,765

繰延税金資産

 

39,019

42,015

その他の非流動資産

 

97,127

87,519

非流動資産合計

 

1,888,395

1,842,156

資産合計

 

2,889,665

2,804,883

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

番号

前連結会計年度末

(2024年12月31日)

当中間連結会計期間末

(2025年6月30日)

負債及び資本

 

 

 

負債

 

 

 

流動負債

 

 

 

営業債務

11

201,803

195,008

短期有利子負債

11

129,940

161,568

1年内返済予定の長期有利子負債

10,11

109,921

95,510

その他の債務

11

214,523

221,637

未払法人所得税

 

21,376

15,432

引当金

 

1,361

1,620

その他の流動負債

11

21,183

22,380

小計

 

700,110

713,159

売却目的で保有する資産に直接関連する負債

 

8,661

8,152

流動負債合計

 

708,771

721,312

非流動負債

 

 

 

長期有利子負債

10,11

409,876

393,714

繰延税金負債

 

22,865

18,444

退職給付に係る負債

 

51,370

50,415

引当金

 

12,883

11,733

その他の非流動負債

11

12,199

8,902

非流動負債合計

 

509,196

483,209

負債合計

 

1,217,967

1,204,521

資本

 

 

 

資本金

 

90,873

90,873

資本剰余金

 

95,781

95,813

利益剰余金

 

744,766

737,710

自己株式

 

26,767

26,369

その他の資本の構成要素

 

531,134

482,943

親会社の所有者に帰属する持分合計

 

1,435,787

1,380,971

非支配持分

 

235,909

219,389

資本合計

 

1,671,697

1,600,361

負債及び資本合計

 

2,889,665

2,804,883

 

(2)【要約中間連結純損益計算書及び要約中間連結包括利益計算書】

【要約中間連結純損益計算書】

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

番号

 前中間連結会計期間

(自 2024年1月1日

  至 2024年6月30日)

 当中間連結会計期間

(自 2025年1月1日

  至 2025年6月30日)

売上高

6    

1,015,195

995,474

売上原価

    

774,966

759,571

売上総利益

 

240,229

235,903

販売費及び一般管理費

 

184,444

183,379

持分法による投資損益

 

905

1,499

営業利益

 

56,690

54,022

その他収益

7    

15,222

3,447

その他費用

7    

162,428

20,756

事業利益(△は損失)

    

90,515

36,712

金融収益

 

6,926

4,880

金融費用

 

8,799

7,841

金融収益・費用合計

 

1,873

2,960

税引前中間利益(△は損失)

 

92,388

33,751

法人所得税費用

 

14,356

15,394

中間純利益(△は純損失)

 

106,744

18,357

親会社の所有者に帰属する中間純利益(△は純損失)

 

114,500

13,905

非支配持分に帰属する中間純利益

 

7,755

4,452

 

 

 

 

1株当たり中間純利益

 

 

 

基本的1株当たり中間純利益(△は純損失)(円)

9    

540.26

65.59

希薄化後1株当たり中間純利益(△は純損失)(円)

9    

540.26

65.48

 

【要約中間連結包括利益計算書】

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

番号

 前中間連結会計期間

(自 2024年1月1日

 至 2024年6月30日)

 当中間連結会計期間

(自 2025年1月1日

 至 2025年6月30日)

中間純利益(△は純損失)

 

106,744

18,357

その他の包括利益

 

 

 

純損益に振り替えられることのない項目

 

 

 

確定給付制度の再測定

 

18,658

4,308

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の純変動

 

6,043

425

持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分

 

0

18

純損益に振り替えられることのない項目合計

 

24,702

4,752

純損益に振り替えられる可能性のある項目

 

 

 

キャッシュ・フロー・ヘッジ

 

1,519

1,584

在外営業活動体の換算差額

 

159,836

54,870

純損益に振り替えられる可能性のある項目合計

 

161,356

56,455

その他の包括利益(税引後)合計

 

186,059

61,207

中間包括利益合計

 

79,314

42,850

親会社の所有者に帰属する中間包括利益

 

53,102

32,761

非支配持分に帰属する中間包括利益

 

26,212

10,088

 

(3)【要約中間連結持分変動計算書】

前中間連結会計期間(自 2024年1月1日 至 2024年6月30日)

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記番号

親会社の所有者に帰属する持分

 

資本金

資本剰余金

利益剰余金

自己株式

その他の資本の構成要素

 

確定給付制度の再測定

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の純変動

期首残高

 

90,873

97,056

872,547

27,338

29,737

25,317

当期変動額

 

 

 

 

 

 

 

中間包括利益

 

 

 

 

 

 

 

中間純利益(△は純損失)

 

114,500

その他の包括利益

    

18,479

6,037

中間包括利益合計

 

114,500

18,479

6,037

所有者との取引額等

 

 

 

 

 

 

 

配当

8

22,278

自己株式の取得

    

1,252

自己株式の処分

 

191

1,786

支配継続子会社に対する持分変動

 

5

その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替

 

7,306

7,306

株式報酬取引

 

1,281

その他企業結合等

 

5

所有者との取引額等合計

 

1,281

15,163

533

7,306

期末残高

 

90,873

95,774

742,883

26,804

48,217

24,049

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

注記番号

親会社の所有者に帰属する持分

非支配持分

資本合計

 

その他の資本の構成要素

合計

 

キャッシュ・フロー・ヘッジ

在外営業活動体の換算差額

合計

期首残高

 

6,167

365,053

413,941

1,447,080

207,258

1,654,338

当期変動額

 

 

 

 

 

 

 

中間包括利益

 

 

 

 

 

 

 

中間純利益(△は純損失)

 

114,500

7,755

106,744

その他の包括利益

    

1,693

141,391

167,602

167,602

18,456

186,059

中間包括利益合計

 

1,693

141,391

167,602

53,102

26,212

79,314

所有者との取引額等

 

 

 

 

 

 

 

配当

8    

22,278

7,551

29,830

自己株式の取得

 

1,252

1,252

自己株式の処分

 

1,595

1,595

支配継続子会社に対する持分変動

 

5

25

19

その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替

 

7,306

株式報酬取引

 

1,281

1,281

その他企業結合等

 

5

5

所有者との取引額等合計

 

7,306

23,217

7,576

30,794

期末残高

 

4,473

506,445

574,237

1,476,965

225,893

1,702,858

 

当中間連結会計期間(自 2025年1月1日 至 2025年6月30日)

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記番号

親会社の所有者に帰属する持分

 

資本金

資本剰余金

利益剰余金

自己株式

その他の資本の構成要素

 

確定給付制度の再測定

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の純変動

期首残高

 

90,873

95,781

744,766

26,767

23,921

18,687

当期変動額

 

 

 

 

 

 

 

中間包括利益

 

 

 

 

 

 

 

中間純利益

 

13,905

その他の包括利益

 

4,725

446

中間包括利益合計

 

13,905

4,725

446

所有者との取引額等

 

 

 

 

 

 

 

配当

8    

22,289

自己株式の取得

    

6

自己株式の処分

 

196

405

支配継続子会社に対する持分変動

 

その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替

 

1,525

1,525

株式報酬取引

 

32

その他企業結合等

 

所有者との取引額等合計

 

32

20,960

398

1,525

期末残高

 

90,873

95,813

737,710

26,369

19,195

16,715

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

注記番号

親会社の所有者に帰属する持分

非支配持分

資本合計

 

その他の資本の構成要素

合計

 

キャッシュ・フロー・ヘッジ

在外営業活動体の換算差額

合計

期首残高

 

497

489,023

531,134

1,435,787

235,909

1,671,697

当期変動額

 

 

 

 

 

 

 

中間包括利益

 

 

 

 

 

 

 

中間純利益

 

13,905

4,452

18,357

その他の包括利益

 

1,591

39,902

46,666

46,666

14,541

61,207

中間包括利益合計

 

1,591

39,902

46,666

32,761

10,088

42,850

所有者との取引額等

 

 

 

 

 

 

 

配当

8

22,289

6,431

28,720

自己株式の取得

 

6

6

自己株式の処分

 

208

208

支配継続子会社に対する持分変動

 

その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替

 

1,525

株式報酬取引

 

32

32

その他企業結合等

 

所有者との取引額等合計

 

1,525

22,054

6,431

28,485

期末残高

 

2,089

449,121

482,943

1,380,971

219,389

1,600,361

 

(4)【要約中間連結キャッシュ・フロー計算書】

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

番号

 前中間連結会計期間

(自 2024年1月1日

 至 2024年6月30日)

 当中間連結会計期間

(自 2025年1月1日

 至 2025年6月30日)

営業活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

税引前中間利益(△損失)

 

92,388

33,751

減価償却費及び償却費

 

91,528

88,204

減損損失

 

119,182

8,020

受取利息及び受取配当金

 

6,115

4,830

支払利息

 

8,417

7,210

持分法による投資損益

 

905

1,499

固定資産除売却損益

 

1,871

1,089

営業債権の増減額

 

13,162

15,534

棚卸資産の増減額

 

5,670

9,496

営業債務の増減額

 

21,945

3,450

その他

 

52,062

3,172

小計

 

159,199

137,707

利息及び配当金の受取額

 

7,219

5,114

利息の支払額

 

8,767

7,115

法人所得税の支払額又は還付額

 

15,423

18,566

営業活動によるキャッシュ・フロー

 

142,227

117,139

投資活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

有形固定資産及び無形資産の取得による支出

 

115,527

91,739

有形固定資産の売却による収入

 

681

2,969

その他の金融資産の取得による支出

 

384

292

その他の金融資産の売却及び償還による収入

 

15,716

3,538

関係会社又はその他の事業の売却による収入

 

22,121

その他

 

851

2,202

投資活動によるキャッシュ・フロー

 

78,243

87,726

財務活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

短期有利子負債の増減

    

18,088

30,384

長期有利子負債の借入及び発行による収入

10

15,467

34,694

長期有利子負債の返済及び償還による支出

10

74,361

70,783

非支配持分からの子会社持分取得による支出

 

12

非支配持分からの払込みによる収入

 

263

244

自己株式の取得による支出

 

1,252

6

配当金の支払額

8

22,278

22,289

非支配持分への配当金の支払額

 

7,815

6,092

その他

 

855

76

財務活動によるキャッシュ・フロー

 

107,222

33,770

現金及び現金同等物に係る換算差額

 

6,832

3,039

売却目的で保有する資産に含まれる現金及び現金同等物の増減額

 

781

98

現金及び現金同等物の増減額

 

37,187

7,495

現金及び現金同等物の期首残高

 

146,061

107,988

現金及び現金同等物の中間期末残高

 

108,874

100,492

 

【要約中間連結財務諸表注記】

1 報告企業

 AGC株式会社(以下、「当社」)は、日本に所在する企業であります。当社グループの要約中間連結財務諸表は2025年6月30日を期末日とし、当社及び子会社、並びに関連会社の持分等により構成されております。

 当社グループは、主に建築ガラス、オートモーティブ、電子、化学品、ライフサイエンスなどの事業を行っております。詳細については、「注記5 事業セグメント」に記載しております。

 

2 作成の基礎

 当社グループの要約中間連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、同第312条の規定により、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して作成しております。

 要約中間連結財務諸表は、連結会計年度の連結財務諸表で要求される全ての情報が含まれていないため、前連結会計年度の連結財務諸表と併せて利用されるべきものであります。

 要約中間連結財務諸表の表示通貨は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、百万円単位で切り捨てにより表示しております。

 要約中間連結財務諸表は、2025年8月5日に、当社代表取締役平井良典及び当社最高財務責任者である代表取締役宮地伸二によって承認されております。

 

3 重要性がある会計方針

 当社グループの要約中間連結財務諸表において適用する重要性がある会計方針は、前連結会計年度の連結財務諸表において適用した会計方針と同一であります。

 

 要約中間連結純損益計算書における「営業利益」は、当社グループの業績を継続的に比較・評価することに資する指標であります。「その他収益」及び「その他費用」の主な内訳には、為替差損益、固定資産売却益、固定資産除却損、減損損失、事業構造改善費用などがあります。「事業利益」には、金融収益・費用及び法人所得税費用を除いた全ての収益・費用が含まれております。

 なお、当中間連結会計期間の法人所得税費用は、見積年次実効税率を基に算定しております。

 

4 重要な会計上の見積り、判断及び仮定

 当社グループの要約中間連結財務諸表の作成において、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定を設定しております。そのため、会計上の見積りと実績は異なることがあります。

 当社グループの要約中間連結財務諸表で認識する金額に重要な影響を与える見積り及び仮定は、下記(減損損失)に記載している事項を除き、原則として前連結会計年度と同様であります。

 見積り及びその仮定は継続して見直しております。これらの見積り及び仮定の見直しによる影響は、その見積り及び仮定を見直した会計期間及びそれ以降の会計期間において認識しております。

 

(減損損失)

 当中間連結会計期間において、ライフサイエンスセグメントに含まれているバイオ医薬品原薬の開発製造の受託を営むAGC Biologics, Inc.(所在国 米国)については、将来の受注見通し及び稼働見込みの大幅な減少などが生じ、コロラド州ボルダー拠点および同州ロングモント拠点からの撤退を決定したことから、当該有形固定資産及び無形資産が属する資金生成単位を区分し、その結果、一部の資金生成単位に減損の兆候が認められました。減損テストを実施した結果、処分コスト控除後の公正価値を基礎とした回収可能価額が資金生成単位の帳簿価額を下回ったことから、7,724百万円の減損損失を認識しております。処分コスト控除後の公正価値の評価においては、主にマーケット・アプローチ及びコスト・アプローチの手法を用いており、第三者による評価額等の観察不能なインプットを含むため、公正価値のヒエラルキーはレベル3であります。

5 事業セグメント

 当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、最高意思決定機関が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。当社グループは、製品・サービス別に、「建築ガラス 欧米」「建築ガラス アジア」「オートモーティブ」「電子」「化学品」「ライフサイエンス」の6カンパニーを置き、各カンパニーは、取扱う製品・サービスについて国内及び海外の包括的な戦略を立案し、グローバルに事業活動を展開しております。

 また、「建築ガラス 欧米」、「建築ガラス アジア」カンパニーについては、フロート及び建築加工に係る技術開発や生産に関する情報の共有、気候変動問題に対するGHG削減や製品貢献等の社会的価値創出及び長期的な収益指標等への共通の取り組みを、建築用ガラス事業一体となって進めていること、また、製品及び販売市場の類似性等から、経済的特徴を共有していると判断しております。

 以上より、当社グループは、「建築ガラス」「オートモーティブ」「電子」「化学品」「ライフサイエンス」の5つを報告セグメントとしております。

 各報告セグメントに属する主要な製品等の種類は、以下のとおりであります。

報告セグメント

主要製品等

建築ガラス

建築用板ガラス、建築用加工ガラス(複層ガラス、強化ガラス、合わせガラス)

オートモーティブ

自動車用ガラス、車載ディスプレイ用カバーガラス

電子

・ディスプレイ

  液晶/有機ELディスプレイ用ガラス基板、ディスプレイ用特殊ガラス

・電子部材

  半導体関連部材、光学関連部材

化学品

・エッセンシャルケミカルズ

  苛性ソーダ、塩化ビニル樹脂、ウレタン原料

・パフォーマンスケミカルズ

  フッ素製品(樹脂、ガス、溶剤)、ヨウ素製品

ライフサイエンス

合成医農薬開発製造受託、バイオ医薬品開発製造受託、医農薬中間体・原体

 

 

前中間連結会計期間(自 2024年1月1日 至 2024年6月30日)

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

セラミックス・

その他

合計

調整額

要約中間連結純損益計算書計上額

 

建築

ガラス

オート

モーティブ

電子

化学品

ライフ

サイエンス

外部顧客への売上高

223,470

251,785

168,620

288,558

61,647

21,112

1,015,195

1,015,195

セグメント間の売上高

1,222

79

675

1,863

1,956

21,257

27,054

27,054

224,692

251,864

169,295

290,422

63,604

42,370

1,042,249

27,054

1,015,195

セグメント利益又は

損失(営業利益)

10,163

10,551

20,019

27,663

14,115

2,374

56,656

33

56,690

中間純利益(△は純損失)

106,744

セグメント間の取引の価格は、主に市場価格や製造原価に基づいております。

「セラミックス・その他」では、セラミックス製品、物流・金融サービス等を扱っております。

 

当中間連結会計期間(自 2025年1月1日 至 2025年6月30日)

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

セラミックス・

その他

合計

調整額

要約中間連結純損益計算書計上額

 

建築

ガラス

オート

モーティブ

電子

化学品

ライフ

サイエンス

外部顧客への売上高

209,447

255,572

167,249

283,698

61,694

17,811

995,474

995,474

セグメント間の売上高

1,394

112

888

2,167

1,816

10,213

16,593

16,593

210,842

255,684

168,138

285,866

63,510

28,025

1,012,068

16,593

995,474

セグメント利益又は

損失(営業利益)

3,236

15,119

24,424

22,543

11,927

590

53,986

35

54,022

中間純利益

18,357

セグメント間の取引の価格は、主に市場価格や製造原価に基づいております。

「セラミックス・その他」では、セラミックス製品、物流・金融サービス等を扱っております。

 

6 収益

 当社グループは、「注記5 事業セグメント」に記載のとおり、「建築ガラス」「オートモーティブ」「電子」「化学品」「ライフサイエンス」の5つを報告セグメントとしております。また、売上高は製品群別及び地域別に分解しております。これらの分解した売上高と各報告セグメントの売上高との関係は以下のとおりであります。

 

(1)製品群別の展開

(単位:百万円)

 

 

前中間連結会計期間

(自 2024年1月1日

 至 2024年6月30日)

当中間連結会計期間

(自 2025年1月1日

 至 2025年6月30日)

建築ガラス

223,470

209,447

オートモーティブ

251,785

255,572

電子

ディスプレイ

90,091

90,061

電子部材

78,528

77,187

小計

168,620

167,249

化学品

エッセンシャルケミカルズ

201,156

189,053

パフォーマンスケミカルズ

87,402

94,645

小計

288,558

283,698

ライフサイエンス

61,647

61,694

セラミックス・その他

21,112

17,811

合計

1,015,195

995,474

 

(2)地域別の展開

前中間連結会計期間(自 2024年1月1日 至 2024年6月30日)

(単位:百万円)

 

建築

ガラス

オート

モーティブ

電子

化学品

ライフ

サイエンス

セラミックス

・その他

合計

日本・アジア

73,861

119,126

142,986

258,101

12,234

20,507

626,818

アメリカ

14,323

57,717

25,227

16,573

14,687

128,530

ヨーロッパ

135,285

74,941

406

13,884

34,724

605

259,847

合計

223,470

251,785

168,620

288,558

61,647

21,112

1,015,195

地域別の売上高は、各拠点の所在地によっており、「アメリカ」にはブラジルを含めて記載しております。

 

当中間連結会計期間(自 2025年1月1日 至 2025年6月30日)

(単位:百万円)

 

建築

ガラス

オート

モーティブ

電子

化学品

ライフ

サイエンス

セラミックス

・その他

合計

日本・アジア

70,700

127,009

142,820

250,965

14,748

17,811

624,057

アメリカ

14,428

55,926

23,891

17,281

7,780

119,308

ヨーロッパ

124,318

72,635

537

15,451

39,166

252,109

合計

209,447

255,572

167,249

283,698

61,694

17,811

995,474

地域別の売上高は、各拠点の所在地によっており、「アメリカ」にはブラジルを含めて記載しております。

 

 建築ガラスセグメントにおいては、建築用板ガラス、加工ガラス等の販売を行っており、住宅・ビル関連企業等を主な顧客としてグローバルに販売しております。また地域によっては関連製品の納入と取付工事も行っております。

 オートモーティブセグメントにおいては、自動車用ガラス、車載ディスプレイ用カバーガラス等の納入を行っており、国内外の自動車メーカー等を主な顧客としております。

 電子セグメントにおいては、液晶ディスプレイ用ガラス基板等のディスプレイ用ガラス、半導体関連部材、光学関連部材等の納入を行っており、国内外のエレクトロニクス業界の企業等を主な顧客としております。

 化学品セグメントにおいては、エッセンシャルケミカルズ、パフォーマンスケミカルズ製品等の納入を行っており、主に商社等の卸売業者及び当社グループの販売拠点等を通してグローバルに販売しております。

 ライフサイエンスセグメントにおいては、グローバルに合成医農薬中間体・原体、バイオ医薬品等の開発・製造受託を行っており、医薬品・農薬関連企業を主な顧客としております。

 

7 その他収益及びその他費用

(1)その他収益

(単位:百万円)

 

 

前中間連結会計期間

(自 2024年1月1日

 至 2024年6月30日)

当中間連結会計期間

(自 2025年1月1日

 至 2025年6月30日)

為替差益

12,867

固定資産売却益

1,764

その他

2,355

1,682

その他収益合計

15,222

3,447

 

(2)その他費用

(単位:百万円)

 

 

前中間連結会計期間

(自 2024年1月1日

 至 2024年6月30日)

当中間連結会計期間

(自 2025年1月1日

 至 2025年6月30日)

為替差損

△6,069

固定資産除却損

△ 1,731

△2,854

減損損失

△ 119,182

△8,020

事業構造改善費用

△ 1,269

△2,579

関係会社株式売却損

△ 36,482

その他

△ 3,762

△1,233

その他費用合計

△ 162,428

△20,756

 当中間連結会計期間の減損損失の主な内容は、4.重要な会計上の見積り、判断及び仮定に記載の通りであります。

 前中間連結会計期間の減損損失には、ライフサイエンスセグメントに含まれているバイオ医薬品原薬及び遺伝子・細胞治療医薬品の開発製造の受託を営むAGC Biologics, Inc.(所在国 米国)の減損損失70,410百万円、AGC Biologics, A/S(所在国 デンマーク)の減損損失28,904百万円及びAGC Biologics,S.p.A.(所在国 イタリア)の減損損失18,980百万円が含まれております。

 前中間連結会計期間の関係会社株式売却損には、ロシア事業の譲渡による売却損35,999百万円が含まれております。なお、当該関係会社株式売却損は、主として在外営業活動体の換算差額の組替調整によるものであります。

 

8 配当

 各年度における配当金の支払額は、以下のとおりであります。

 

前中間連結会計期間(自 2024年1月1日 至 2024年6月30日)

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり配当額

(円)

基準日

効力発生日

2024年3月28日

定時株主総会

普通株式

22,278

105.00

2023年12月31日

2024年3月29日

(注)1.2024年3月28日定時株主総会決議に基づく配当金の総額には、役員報酬BIP信託にかかる信託口が所有する当社株式に対する配当金38百万円が含まれています。

 

当中間連結会計期間(自 2025年1月1日 至 2025年6月30日)

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり配当額

(円)

基準日

効力発生日

2025年3月28日

定時株主総会

普通株式

22,289

105.00

2024年12月31日

2025年3月31日

(注)配当金の総額には、役員報酬BIP信託にかかる信託口が所有する当社株式に対する配当金33百万円が含まれています。

 

 また、配当の効力発生日が、当中間連結会計期間の末日後となるものは、以下のとおりであります。

 

前中間連結会計期間(自 2024年1月1日 至 2024年6月30日)

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり配当額

(円)

基準日

効力発生日

2024年8月1日

取締役会

普通株式

22,288

105.00

2024年6月30日

2024年9月6日

(注)2024年8月1日取締役会決議に基づく配当金の総額には、役員報酬BIP信託にかかる信託口が所有する当社株式に対する配当金33百万円が含まれています。

 

当中間連結会計期間(自 2025年1月1日 至 2025年6月30日)

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり配当額

(円)

基準日

効力発生日

2025年8月1日

取締役会

普通株式

22,297

105.00

2025年6月30日

2025年9月8日

(注)2025年8月1日取締役会決議に基づく配当金の総額には、役員報酬BIP信託にかかる信託口が所有する当社株式に対する配当金32百万円が含まれています。

 

9 1株当たり中間純利益

(1)基本的1株当たり中間純利益

基本的1株当たり中間純利益及びその算定上の基礎は、以下のとおりであります。

 

前中間連結会計期間

(自 2024年1月1日

至 2024年6月30日)

当中間連結会計期間

(自 2025年1月1日

至 2025年6月30日)

親会社の所有者に帰属する中間純利益

(△は純損失)(百万円)

△114,500

13,905

普通株式の加重平均株式数(千株)

211,933

211,999

基本的1株当たり中間純利益

(△は純損失)(円)

△540.26

65.59

 

(2)希薄化後1株当たり中間純利益

希薄化後1株当たり中間純利益及びその算定上の基礎は、以下のとおりであります。

 

前中間連結会計期間

(自 2024年1月1日

至 2024年6月30日)

当中間連結会計期間

(自 2025年1月1日

至 2025年6月30日)

親会社の所有者に帰属する中間純利益

(△は純損失)(百万円)

△114,500

13,905

希薄化後1株当たり中間純利益の計算に使用する利益への調整額(百万円)

希薄化後1株当たり中間純利益の計算に使用する利益

(△は純損失)(百万円)

△114,500

13,905

 

 

 

普通株式の加重平均株式数(千株)

211,933

211,999

希薄化効果を有する潜在的普通株式の影響

 

 

新株予約権方式によるストック・オプション

(千株)

-

360

希薄化後の普通株式の加重平均株式数(千株)

211,933

212,360

 

 

 

希薄化後1株当たり中間純利益

(△は純損失)(円)

△540.26

65.48

 (注)前中間連結会計期間において、新株予約権方式によるストック・オプションの行使が1株当たり中間純損失を減

    少させるため、潜在的普通株式は希薄化効果を有しておりません。

 

10 社債

 前中間連結会計期間における社債の発行及び償還はありません。

 当中間連結会計期間において、第5回社債(額面金額30,000百万円、利率1.825%、発行年月日2025年3月5日、償還期限2035年3月5日)を発行しております。

 

11 金融商品

(1)金融商品の公正価値

イ. 公正価値で測定する金融資産及び金融負債

 公正価値で測定する金融資産及び金融負債の公正価値は、以下のとおり算定しております。

 

(デリバティブ)

 通貨デリバティブは先物相場や契約を締結している金融機関から提示された価格等、金利デリバティブは契約を締結している金融機関から提示された価格等、商品デリバティブは契約を締結している取引先から提示された価格等に基づいており、いずれも公正価値ヒエラルキーレベル2に分類されます。

 

(その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産)

 市場価格が入手できる場合は、市場価格を用いており、公正価値ヒエラルキーレベル1に区分されます。市場価格が入手できない金融商品の公正価値に関しては、将来キャッシュ・フローを割り引く方法、第三者による鑑定評価及びその他の適切な評価方法により見積もっており、公正価値ヒエラルキーレベル3に区分されます。

 

(純損益を通じて公正価値で測定する金融資産)

 市場価格が入手できる場合は、市場価格を用いており、公正価値ヒエラルキーレベル1に区分されます。市場価格が入手できない金融商品の公正価値に関しては、将来キャッシュ・フローを割り引く方法、第三者による鑑定評価及びその他の適切な評価方法により見積もっており、公正価値ヒエラルキーレベル3に区分されます。

 

 

ロ.償却原価で測定される金融資産及び金融負債

 償却原価で測定される金融資産及び金融負債の公正価値は、以下のとおり算定しております。

 

(償却原価で測定される金融資産)

 一定の期間ごとに区分した債権ごとに、その将来キャッシュ・フローを、期日までの期間及び信用リスクを加味した利率で割引いた現在価値により算定しております。

 

(借入金)

 短期借入金は、短期間で決済されるものであるため、公正価値は帳簿価額に近似しております。

 長期借入金は、元利金の合計額を同様の新規借入を行った場合に想定される利率で割り引いて算定する方法によっております。ただし、変動金利による長期借入金は一定期間ごとに金利の更改が行われているため、公正価値は帳簿価額に近似しております。

 

(社債)

 市場価格に基づき、公正価値を算定しております。

 

(上記以外の償却原価で測定される金融負債)

 一定の期間ごとに区分した債務ごとに、その将来キャッシュ・フローを、期日までの期間及び信用リスクを加味した利率で割引いた現在価値により算定しております。

 

 なお、償却原価で測定される金融資産及び金融負債については、公正価値ヒエラルキーレベル2に区分されます。

 

ハ. 金融商品の公正価値

 前連結会計年度末及び当中間連結会計期間末における、金融商品の帳簿価額と公正価値は、以下のとおりであります

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度末

(2024年12月31日)

当中間連結会計期間末

(2025年6月30日)

帳簿価額

公正価値

帳簿価額

公正価値

公正価値で測定する金融資産

 その他の流動資産及びその他の金融資産

 ヘッジの要件を満たさないデリバティブ

15,181

15,181

12,277

12,277

 ヘッジの要件を満たすデリバティブ

479

479

59

59

 その他の金融資産

 その他の包括利益を通じて公正価値で

 測定する金融資産

37,774

37,774

33,863

33,863

 純損益を通じて公正価値で測定する

 金融資産

2,999

2,999

3,000

3,000

償却原価で測定される金融資産

現金及び現金同等物

107,988

107,988

100,492

100,492

営業債権

332,442

332,442

310,030

310,030

その他の債権

19,708

19,708

20,936

20,936

その他の金融資産

16,854

16,854

15,719

15,719

公正価値で測定する金融負債

 その他の流動負債及びその他の非流動負債

 ヘッジの要件を満たさないデリバティブ

4,611

4,611

3,950

3,950

 ヘッジの要件を満たすデリバティブ

1,012

1,012

2,069

2,069

償却原価で測定される金融負債

営業債務

201,803

201,803

195,008

195,008

 有利子負債(短期及び長期)

 借入金

444,316

443,669

413,567

412,566

 コマーシャル・ペーパー

47,000

47,000

52,313

52,313

 社債

89,839

88,204

119,769

117,348

その他の債務

139,905

139,905

145,248

145,248

その他の流動負債

413

413

425

425

その他の非流動負債

2,675

2,675

2,628

2,628

 

(2)公正価値ヒエラルキー

 以下の表は、公正価値で測定する金融商品を評価方法ごとに分析したものであります。公正価値の測定に利用するインプットをもとにそれぞれのレベルを以下のように分類しております。

 インプットには、株価、為替レート並びに金利及び商品価格等に係る指数が含まれております。

・レベル1:活発な市場における公表価格

・レベル2:レベル1以外の、観察可能な価格

・レベル3:観察可能な市場データに基づかないインプット

(単位:百万円)

前連結会計年度末(2024年12月31日)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

デリバティブ金融資産

15,660

15,660

ヘッジの要件を満たさないデリバティブ

15,181

15,181

ヘッジの要件を満たすデリバティブ

479

479

資本性金融商品

26,659

11,115

37,774

その他の包括利益を通じて公正価値で

測定する金融資産

26,659

11,115

37,774

負債性金融商品

2,999

2,999

純損益を通じて公正価値で測定する

金融資産

2,999

2,999

デリバティブ金融負債

5,624

5,624

ヘッジの要件を満たさないデリバティブ

4,611

4,611

ヘッジの要件を満たすデリバティブ

1,012

1,012

 

(単位:百万円)

当中間連結会計期間末(2025年6月30日)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

デリバティブ金融資産

12,336

12,336

ヘッジの要件を満たさないデリバティブ

12,277

12,277

ヘッジの要件を満たすデリバティブ

59

59

資本性金融商品

22,513

11,350

33,863

その他の包括利益を通じて公正価値で

測定する金融資産

22,513

11,350

33,863

負債性金融商品

3,000

3,000

純損益を通じて公正価値で測定する

金融資産

3,000

3,000

デリバティブ金融負債

6,019

6,019

ヘッジの要件を満たさないデリバティブ

3,950

3,950

ヘッジの要件を満たすデリバティブ

2,069

2,069

 

 レベル間の重要な振り替えが行われた金融商品の有無は毎期末日に判断しております。前連結会計年度及び当中間連結会計期間において、レベル間の重要な振替が行われた金融商品はありません。

 

 

 レベル3に区分される「その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産」については、当中間連結会計期間において、重要な変動は生じておりません。

 

 デリバティブ金融資産は、要約中間連結財政状態計算書上、「その他の流動資産」及び「その他の金融資産」に含まれております。

 資本性金融商品及び負債性金融商品は、要約中間連結財政状態計算書上、「その他の金融資産」に含まれております。

 デリバティブ金融負債は、要約中間連結財政状態計算書上、「その他の流動負債」及び「その他の非流動負債」に含まれております。

 

12 企業結合

前中間連結会計期間(自 2024年1月1日 至 2024年6月30日)

 重要な取引はありません。

 

当中間連結会計期間(自 2025年1月1日 至 2025年6月30日)

 重要な取引はありません。

 

13 コミットメント

 有形固定資産の取得に関して契約上確約している重要なコミットメントは、前連結会計年度末67,946百万円、当中間連結会計期間末63,869百万円であります。

 

14 重要な後発事象

  該当事項はありません。

 

2【その他】

 2025年8月1日開催の取締役会において、中間配当の実施に関し決議しました。詳細については、「第4 経理の状況、1.要約中間連結財務諸表、要約中間連結財務諸表注記、(8 配当)」に記載しております。