(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間における日本経済は、一部に弱さがみられたものの雇用や所得環境の改善から緩やかな回復基調が続きました。海外では、中国を始め新興国の成長が鈍化した一方、米国や欧州など先進国経済は堅調に推移しました。
当社グループにおきましては、電力関連事業では、がいしの海外向け出荷が減少したほか、電力貯蔵用NAS®電池(ナトリウム/硫黄電池)の大口出荷が無く低調でした。セラミックス事業では、米国・欧州市場の乗用車販売が好調であったことに加えて、中国で小型乗用車向け減税策による販売増や過積載車両の取り締まり厳格化に伴うトラック販売増などから自動車関連製品の需要が増加しました。エレクトロニクス事業では、3D-NANDフラッシュメモリー向けやファウンドリ向けの半導体メーカーの設備投資拡大を背景に半導体製造装置用セラミックス製品の需要が増加した一方、セラミックパッケージの需要回復が遅れ低調に推移しました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期との比較では為替円高の影響もあり5.5%減の2,933億45百万円となりました。利益面では、売上高の減少等により営業利益は前年同期比18.1%減の498億34百万円、経常利益は同18.7%減の495億44百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、同10.7%減の347億54百万円となりました。
セグメント別には、電力関連事業では売上高は前年同期比19.6%減の396億43百万円、営業損益は35億95百万円の営業損失(前年同期は6億94百万円の営業利益)、セラミックス事業では売上高は同2.6%減の1,793億91百万円、営業利益は同6.0%減の499億16百万円、エレクトロニクス事業では売上高は同3.2%減の745億23百万円、営業利益は同49.9%減の35億41百万円となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は7,351億18百万円となり、前連結会計年度末に比べ232億21百万円増加しました。これは主として、受取手形及び売掛金、有価証券が減少した一方で、現金及び預金、たな卸資産、有形固定資産が増加したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べて74億51百万円増加の3,013億76百万円となりました。
また、純資産合計は、利益剰余金やその他有価証券評価差額金の増加により、前連結会計年度末に比べ157億69百万円増加の4,337億42百万円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の当社グループ全体の研究開発費は130億77百万円であり、この中には当社グループ外部からの受託研究にかかわる費用7億55百万円が含まれております。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。