(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間における日本経済は、雇用や所得環境の改善から緩やかな回復が続きました。海外では、米国や欧州など先進国で回復基調が続いたほか、中国・新興国でも持ち直しの動きがみられるなど、総じて堅調に推移しました。
当社グループにおきましては、電力関連事業では、電力貯蔵用NAS®電池(ナトリウム/硫黄電池)が低調だったものの、がいしで海外向けの出荷が増加いたしました。セラミックス事業では、米国市場・欧州市場のトラック販売増やオフロード車の販売増により触媒用セラミックス担体(大型ハニセラム)の物量が増加したほか、欧州や中国の排ガス規制強化に伴う使用本数増により、センサーの物量が増加しました。エレクトロニクス事業では、中国の携帯基地局投資が低調でセラミックパッケージの物量が減少した一方、半導体の高積層化・微細化を背景に半導体製造装置用セラミックス製品の物量が増加しました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比13.3%増の3,323億94百万円となりました。利益面では、研究開発費や減価償却費、立ち上げ費用等が増加したものの、売上高の増加により営業利益は前年同期比10.2%増の549億34百万円、経常利益は同7.4%増の531億87百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、特別損失として固定資産減損損失24億62百万円や競争法関連損失引当金繰入額21億45百万円等を計上した結果、同3.4%減の335億60百万円となりました。
セグメント別には、電力関連事業では売上高は前年同期比3.2%増の409億25百万円、営業損益は25億1百万円の営業損失(前年同期は35億95百万円の営業損失)、セラミックス事業では売上高は同9.9%増の1,970億96百万円、営業利益は同11.8%減の440億35百万円、エレクトロニクス事業では売上高は同26.8%増の944億67百万円、営業利益は同278.2%増の133億94百万円となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて772億58百万円増加の8,366億93百万円となりました。これは主として、有形固定資産や現金及び預金、たな卸資産が増加したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べて295億75百万円増加の3,614億16百万円となりました。これは主として、未払法人税等や競争法関連損失引当金が減少した一方で、長期借入金や社債が増加したことによるものであります。
また、純資産合計は、利益剰余金や為替換算調整勘定の増加により、前連結会計年度末に比べ476億83百万円増加の4,752億76百万円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の当社グループ全体の研究開発費は151億75百万円であり、この中には当社グループ外部からの受託研究にかかわる費用7億23百万円が含まれております。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。