当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状況、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
なお、重要事象等は存在しておりません。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、今後の経過によっては、当社の事業活動及び収益確保に影響を及ぼす可能性があります。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当第3四半期連結累計期間における世界経済は新型コロナウイルスの感染拡大の収束が依然として見えず、予断を許さない状況が続いております。日本経済についても、2020年5月の緊急事態宣言解除後、個人消費や生産活動に持ち直しの動きが見られるなど一部に好転の兆しもありましたが、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、先行きは不透明な状況が続くと見込まれます。
当社グループを取り巻く市場動向につきましては、下水道関連事業におけるヒューム管、基礎事業におけるコンクリートパイル製品ともに需要は前年同期を下回る水準で推移しました。
このような事業環境の下、当社グループは、中期経営計画『Evolution All JapanⅡ(2018年度~2020年度)』(
略称『EAJⅡ』)の基本方針である安定的利益と持続的成長を目指して、「グループ成長戦略」、「競争力向上戦略」、「経営基盤強化戦略」の3つの基本戦略を掲げ鋭意取り組んでおります。
当第3四半期連結累計期間における売上高は、コロナ禍における民間投資の低迷等により前年同四半期比で減少となりましたが、選別受注、原価低減及びコロナ禍における経費削減等により基礎事業の営業利益率は改善となりました。また、太陽光発電・不動産事業においては、安定して前年と同水準で売上、利益共に推移しました。
当第3四半期連結累計期間の受注高は214億81百万円(前年同四半期比7.7%減)、売上高は227億7百万円(同11.2%減)となりました。
損益につきましては、営業利益は12億91百万円(同1.9%減)、経常利益は持分法投資利益、受取配当金などにより、21億18百万円(同1.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は15億85百万円(同7.2%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
受注高は130億77百万円(前年同四半期比19.4%減)、売上高は136億19百万円(同18.3%減)、営業利益は6億34百万円(同10.4%減)となりました。
総売上高構成比は59.9%であります。
受注高は82億75百万円(前年同四半期比19.4%増)、売上高は79億65百万円(同2.9%増)、営業利益は11億28百万円(同5.8%増)となりました。
総売上高構成比は35.1%であります。
受注高は1億28百万円(前年同四半期比22.3%増)、売上高は10億84百万円(同5.8%増)、営業利益は5億90百万円(同0.8%増)となりました。
総売上高構成比は4.8%であります。
売上高は38百万円(前年同四半期比70.7%減)、営業利益は29百万円(同7.1%減)となりました。
総売上高構成比は0.2%であります。
①流動資産
当第3四半期連結会計期間末の流動資産の残高は、前連結会計年度末と比べ13億56百万円減少し、240億12百万円となりました。これは、現金及び預金が11億57百万円、商品及び製品が1億8百万円増加した一方、受取手形及び売掛金が26億89百万円減少したことなどによります。
②固定資産
当第3四半期連結会計期間末の固定資産の残高は、前連結会計年度末と比べ15億72百万円増加し、251億81百万円となりました。これは、投資有価証券が13億16百万円増加したことなどによります。
③流動負債
当第3四半期連結会計期間末の流動負債の残高は、前連結会計年度末と比べ17億59百万円減少し、105億37百万円となりました。これは、支払手形及び買掛金が16億69百万円減少したことなどによります。
④固定負債
当第3四半期連結会計期間末の固定負債の残高は、前連結会計年度末と比べ1億22百万円増加し、36億44百万円となりました。これは、退職給付に係る負債が2億40百万円減少した一方、固定負債のその他に含まれる繰延税金負債が3億65百万円増加したことなどによります。
⑤純資産
当第3四半期連結会計期間末の純資産の残高は、前連結会計年度末と比べ18億53百万円増加し、350億12百万円となりました。これは、利益剰余金において親会社株主に帰属する四半期純利益が15億85百万円増加した一方、配当金の支払により4億79百万円減少したこと、その他有価証券評価差額金が5億38百万円、退職給付に係る調整累計額が2億34百万円それぞれ増加したことなどによります。
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
今後の日本経済は回復基調が続くことが期待されるものの、アジア新興国の経済成長の先行きや各国の金融政策の影響など、不透明な環境が続くことが予想されます。
当社を取り巻く事業環境は、市場競争の激化や市場構造の変化など、依然として厳しい経営環境が続くものと思われます。
一方、社会インフラの老朽化や国内建設市場の抱える人手不足といった課題に対して、当社のコンクリートプレキャスト製品や施工技術は最適なソリューションをご提供できるものと考えており、市場ニーズに確実に対応できる営業体制、生産体制、工事体制により、品質・安全管理を徹底しながら、より一層の収益力向上を図ってまいります。
当社グループを取り巻く経営環境は、競争の激化や市場構造の変化など、依然として厳しい状況が続くものと思われますが、『EAJⅡ』に掲げる基本戦略に基づいて企業価値の向上に全社一丸となって取り組んでまいります。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者のあり方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。
当社グループでは、「わが社は社会基盤の整備に参加し、豊かな人間環境づくりに貢献します。」を経営理念のひとつに掲げ、1925年の創立以来一貫して下水道事業、道路整備事業、住宅建設事業等を推進するため、これら社会基盤の整備に必要なヒューム管・既製コンクリート杭等の各種コンクリート製品を供給してまいりました。
近年は主に中国や東南アジアにおいて国際事業を展開して新たな成長基盤の確立に注力するほか、下水道の診断・リニューアル、不動産・環境関連事業等の新しい分野へ事業領域を広げており、着実に成果を挙げております。
こうして幾多の困難を乗り越えた、長年の歴史の中で培ってまいりました企業風土、技術力、さらに、取引先、顧客、従業員等との強固な信頼関係こそが当社グループの企業価値の源であるとともに、中長期的な成長発展に必要不可欠な強みであると考えております。
当社は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者とは、このような当社グループの企業価値の源である取引先、顧客、従業員等との強固な信頼関係を今後も確保・向上させるとともに、人材育成・技術開発等の将来を見据えた施策の潜在的効果、その他当社グループの企業価値を構成する事項を深く理解し、長期的に企業価値ひいては株主共同の利益を確保・向上させる者でなくてはならないと考えます。
言うまでもなく、上場会社である当社の株式は、市場を通じて投資家の皆様による自由な取引が認められている以上、当社株式に対する大規模な買付行為や買付提案がなされた場合においても、当該大規模な買付等が当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上に資するものであれば、直ちに否定するものではなく、これに応じるか否かは最終的に株主の皆様のご判断に委ねられるべきものと考えております。
しかしながら、近時、我が国の資本市場における株式の大規模な買付行為や買付提案の中には、その企図あるいは目的等から見て企業価値ひいては株主共同の利益に対する明白な侵害をもたらすもの、株主の皆様に株式の売却を事実上強要する恐れがあるもの、対象会社の取締役会や株主の皆様が買付の条件について検討し、あるいは対象会社の取締役会が代替案を提案するための十分な時間や情報を提供しないもの、対象会社が買付者の提示した条件よりも有利な条件をもたらすために買付者との交渉を必要とするもの等、対象会社の企業価値ひいては株主共同の利益に資さないものも少なくありません。
当社は、上記の例を含め当社の企業価値ひいては株主共同の利益を毀損する恐れのある、不適切な買付等を行う者は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者として適当ではないと考えます。
日本ヒュームグループは、第136期(2018年度)を初年度とする中期経営計画『EAJⅡ』の基本戦略に「グループ成長戦略」、「競争力向上戦略」、「経営基盤強化戦略」を掲げ、これに基づいてグループを挙げて全力で取り組んでまいります。
当社は将来に向かって継続的な成長・発展を目指すために、上場企業としての社会的責任を果たすことが重要と考え、経営の透明性を確保すること及びコーポレート・ガバナンスが有効に機能するために、当社グループを取り巻く環境の変化に迅速に対応できる組織体制と経営システムを構築し維持することを経営上の最も重要な課題として位置付けております。
当社は、2008年3月21日開催の取締役会において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者のあり方に関する基本方針(以下「会社の支配に関する基本方針」といいます。)に照らして不適切な者によって、当社の財務及び事業の方針が支配されることを防止する取り組みとして、「当社株式の大規模買付行為に関する対応策(以下「本プラン」といいます。)」を決定し導入しました。
当社取締役会は、当社株式に対して大規模な買付行為等が行われた場合に、株主の皆様が適切な判断をするために必要な情報や時間を確保し、買付者等との交渉等が一定の合理的なルールに従って行われることが、企業価値ひいては株主共同の利益に合致すると考え、大規模買付時における情報提供と検討時間の確保等に関する一定のルールを設定し、会社の支配に関する基本方針に照らし不適切な者によって大規模買付行為がなされた場合の対抗措置を含めた買収防衛策として本プランを導入しました。
導入後も社会・経済情勢の変化、買収防衛策を巡る諸々の動向及び様々な議論の進展を踏まえ、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を確保・向上させるための取り組みのひとつとして、継続の是非を含め、そのあり方について引き続き検討してまいりました。
当社取締役会は、2020年6月26日開催の当社第137回定時株主総会において、2023年6月開催予定の第140回定時株主総会終結時まで継続することを提案した結果、継続が承認されております。
本プランの概要は以下のとおりです。
本プランにおける当社株式の大規模買付行為とは、特定株主グループの議決権割合を20%以上とすることを目的とする当社株式等の買付行為、又は結果として特定株主グループの議決権割合が20%以上になる買付行為をいい、係る買付行為を行う者を大規模買付者といいます。
大規模買付ルールとは、事前に大規模買付者が取締役会に対して必要かつ十分な情報を提供し、取締役会による一定の評価期間が経過した後に大規模買付行為を開始するというものです。
大規模買付者が大規模買付ルールを遵守した場合には、取締役会は、仮に当該大規模買付行為に反対であったとしても、当該大規模買付提案についての反対意見の表明や、代替案を提示することにより、株主の皆様を説得するに留め、原則として当該大規模買付行為に対する対抗措置はとりません。
ただし、大規模買付ルールを遵守しない場合や、遵守されている場合であっても、当該大規模買付行為が会社に回復しがたい損害をもたらす等、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を著しく損なうと取締役会が判断した場合には、対抗措置をとることがあります。
対抗措置を講じるか否かについては、取締役会が最終的な判断を行いますが、本プランを適正に運用し、取締役会によって恣意的な判断がなされることを防止し、その判断の客観性及び合理性を担保するため、3名以上の社外取締役、社外監査役又は社外有識者から構成される独立委員会を設置しております。
対抗措置をとる場合、その判断の合理性及び公正性を担保するために、取締役会は対抗措置の発動に先立ち、独立委員会に対して対抗措置の発動の是非について諮問し、独立委員会は対抗措置の発動の是非について、勧告を行うものとします。取締役会は、独立委員会の勧告を最大限尊重するものとし、勧告の内容は、概要を適宜情報開示することとします。
本プランの有効期間は3年間(2023年6月に開催予定の定時株主総会終結時まで)とし、以降も本プランの継続(一部修正したうえでの継続を含む)については、3年ごとに定時株主総会の承認を得ることとします。
ただし、有効期間中であっても、株主総会又は取締役会の決議により本プランは廃止されるものとします。
会社の支配に関する基本方針の実現に資する取り組みは、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を向上させるための施策であり、まさに会社の支配に関する基本方針に沿うものであります。
また、本プランは、(a)買収防衛策に関する指針の要件を充足していること、(b)株主共同の利益の確保・向上の目的をもって導入されていること、(c)株主意思を反映するものであること、(d)独立性の高い社外者の判断を重視するものであること、(e)デッドハンド型の買収防衛策ではないこと等、会社の支配に関する基本方針に沿い、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に合致し、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではないと考えております。
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は98百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当社グループを取り巻く経営環境は、熾烈な価格競争により依然として厳しい状況が続くものと思われ、当社グ
ループの業績並びに財政状況に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、事業の運営等に際し、建設業法・宅建業法等の関係法令等による規制を受けております。当社グループはこれらの関係法令等を遵守した事業運営を行っており、現時点では事業運営に大きく支障をきたすような法的規制はありませんが、これらの規制が強化された場合には、今後の事業戦略に影響する可能性があります。
当社グループの海外関係会社は、事業活動を主にアジアの新興国で展開しております。そのため、予期しない政治状況の激変や法制度の変更、さらに地政学的なリスクが内在しております。
当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案するよう努めております。
当社は、2018年度(第136期)からの3カ年にわたる中期経営計画『EAJⅡ』に鋭意取り組んでおります。
中期経営計画『EAJⅡ』では前中期経営計画『Evolution All Japan』を継続することを基本としつつ、会社
創立100周年に向けて継続的な成長および発展を目指してまいります。
「社会や顧客の信頼を得て、安定的な利益と持続的成長を目指す」ことを基本方針として取り組んでまいります。
以下に掲げる基本戦略に基づいて積極的に取り組んでまいります。
・事業領域拡大への戦略的な取組み
・注力事業への戦略的な取組み
・次世代製品、工法開発の戦略的な取組み
・生産設備の戦略的な改善
・調達、工事体制の戦略的な取組
・次世代生産管理設備、工事管理設備の戦略的な取組み
・目標管理機能の強化
・リスク管理体制の強化
・現場力の強化
・「見える化」による経営管理基盤の強化
・計画的な人材育成、教育の強化
(株式会社テノックスとの資本業務提携)
当社と株式会社テノックス(以下「テノックス」といいます。)は、2020年12月11日付のそれぞれの取締役会決議に基づき、土木・建築構造物を支える基礎事業分野での協力を進めていくために、両社の長期的な提携関係の構築・推進を目指すべく、業務および資本提携契約(以下「本提携」といいます。)を締結いたしました。
1.本資本業務提携の理由
当社が営む基礎事業は、我が国の少子高齢化や人口減少による建設投資の減少に伴い、その市場規模は縮小するものと予想されております。
また、基礎工事は場所打ち杭、既製コンクリート杭、鋼管杭、地盤改良等の工法分野がありますが、それぞれの分野の市場規模も縮小するにつれて分野毎の市場での競争が激化し、加えて、分野間(工法別)での需要取り合いの競合も激しさを増しております。
このような市場環境の変化の中にあっては、従来携わってきた工法分野に留まらず、各分野を包含した総合的な基礎事業を展開し、顧客に対しての幅広い提案力が必要になってきております。
土木・建築構造物を支える基礎は社会の重要なインフラであるとの認識の下、当社とテノックスは従来からの交流の中で、双方の技術力を軸として、新たな基礎事業におけるソリューションの構築・推進につなげることが出来るとの認識を共有するに至り、本提携に向けた検討および協議を重ねてまいりました。
その結果、両社の独自性を尊重しつつ、当社が持つコンクリート杭製造技術や施工技術と、テノックスが持つコンクリート杭・鋼管杭の工事技術および深層改良工法や液状化対策工法などの地盤改良工事技術を持ち寄り、基礎事業におけるワンストップのソリューションをご提供すること、また、株式を相互に保有することにより、両社の長期的な提携関係の構築・推進を目指すものであります。
2.資本提携の内容
当社はテノックスに対し、第三者割当による自己株式の処分により当社の自己株式 117,300株(発行済株式の 0.40%)を割り当てるものとします(詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。)。また、当社は株式会社東京証券取引所の市場内立会外取引(ToSTNeT-1)によりテノックスの株式110,000株(発行済株式の 1.42%)を取得するものとします。
3.本資本提携の相手先の概要
(テノックスの概要)