文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較を行っております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業業績が堅調に推移する一方、米国の保護主義政策に端を発する貿易摩擦の懸念拡大等、先行き不透明な状況で推移いたしました。建築材料業界におきましては、技能工不足は依然払拭されず深刻さを増しており、建設投資への悪影響が懸念されるなど、予断を許さない状況が続いております。
このような状況のなか、当社グループは「やすらぎと安心の創造」のコーポレートメッセージのもと、自然の猛威に対し、知恵と努力で人々の明るい笑顔・楽しい思い出を守り、社会に貢献する商品の拡充に努めてまいりました。
当社は、昨年6月に押出成形セメント板「アスロック」から、更に強靭な性能を備えた高耐久性押出成形セメント板「アスロックNeo」へと全面切替を行い、同時に高層専用工法「アスロックNeo-HS(ハイスペック)」を発売いたしました。「アスロックNeo-HS」は耐震性能・水密性能に優れ、コスト面でも高層市場で多くのシェアを占めるPCパネルより経済的な工法として、これまで選択肢の少なかった高層市場において注目を集めております。この「アスロックNeo-HS」について、今般水密性能を5,000パスカルにグレードアップし、本年10月より対応開始いたしました。
この水密性能値は観測史上最大となる1965年の第23号台風(瞬間最大風速69.8m/s)を上回る瞬間最大風速84m/sに相当します。これにより、風が強く要求性能が高い鹿児島県・沖縄県の高層物件においても「アスロックNeo-HS」をご採用いただけるようになりました。併せて、従来の縦張仕様に加えて横張仕様も追加し、設計者の皆様の外観イメージを変えることなく高層専用工法「アスロックNeo-HS」をご利用いただくことが可能となります。
販売部門では、均一な仕上がりで建物の外観を美しく演出し、現場作業も大幅短縮する「工場塗装品」、人手不足による工期遅延を解消する「アスロックLS工法」並びに「工場プレ加工」の販売数量を伸ばしました。
生産部門では、NNPS(ノザワ・ニュー・プロダクション・システム)改善活動により、生産性、品質の向上を図り、コストダウンに努めました。管理部門では、システムの構築・改善による業務効率化、資材調達の安定化に取り組みました。海外事業では、中国において押出成形セメント板「アスロック」の意匠が持つダイナミックで先進的なイメージが施主や大手設計院に評価され、IT企業の技術開発センターの外装に採用されるなど、「アスロック」の販売数量は上半期最高を更新いたしました。また、野澤積水好施新型建材(瀋陽)有限公司において、押出成形セメント板としては中国国内初となる業界標準のCECS認定(工法応用技術規定)を、平成30年5月に取得いたしました。これにより、押出成形セメント板のご採用に際して、設計や施工に関する基準が明確となり、「アスロック」への信頼度が向上し、より安心してご採用いただけるようになりました。マインケミカル事業では、ミネラル肥料「マインマグ」ご採用の農作物が拡大しており、作物全般で施用実績が増え、北海道では麦・蕎麦、道外では東北・西日本を中心に野菜・果樹でのご採用が増加したことから、「マインマグ」の販売数量は上半期最高を更新いたしました。
これらの結果、当社グループの単一の報告セグメントである建築材料関連事業の品種別売上高については、主力の押出成形セメント板「アスロック」は81億2百万円(前年同期比9.6%増加)、住宅用軽量外壁材は11億97百万円(前年同期比6.2%増加)となり、押出成形セメント製品関連合計では93億円(前年同期比9.1%増加)に、耐火被覆等は6億36百万円(前年同期比29.7%増加)、スレート関連は4億19百万円(前年同期比3.7%減少)となったこと等から、当第2四半期連結累計期間の売上高は119億29百万円(前年同期比10.2%増加)となりました。
利益面については、主力である押出成形セメント製品売上高は伸長したものの、原材料・物流費・人件費の増加等により、営業利益は13億97百万円(前年同期比4.6%減少)、経常利益は14億8百万円(前年同期比4.8%減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益は9億43百万円(前年同期比5.7%減少)となりました。
②財政状態
当第2四半期連結会計期間末における当社グループの流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ現金及び預金が5億61百万円、受取手形及び売掛金が5億8百万円増加したこと等により135億16百万円(前連結会計年度末と比較して10億66百万円増加)となりました。固定資産の残高は、前連結会計年度末に比べ有形固定資産が66百万円増加したこと等から、139億93百万円(前連結会計年度末と比較して69百万円増加)となりました。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ11億36百万円増加し275億10百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ支払手形及び買掛金が4億22百万円、未払法人税等が1億円増加したこと等から、60億円(前連結会計年度末と比較して7億12百万円増加)となりました。固定負債の残高は、訴訟損失引当金が前連結会計年度末に比べ31百万円増加したこと等から、41億86百万円(前連結会計年度末と比較して43百万円増加)となりました。この結果、負債の合計額は、前連結会計年度末に比べ7億56百万円増加し101億86百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ利益剰余金が4億30百万円増加したこと等から、173億23百万円(前連結会計年度末と比較して3億80百万円増加)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は55億78百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億61百万円増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、営業活動による資金の増加は15億15百万円(前年同期は7億96百万円の増加)となりました。これは売上債権の増加額5億13百万円や、法人税等の支払額3億41百万円等の資金の減少要因があった一方、税金等調整前四半期純利益13億38百万円や、仕入債務の増加額4億96百万円等の資金の増加要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、投資活動による資金の減少は4億29百万円(前年同期は4億2百万円の減少)となりました。これは有形固定資産の取得による支出3億85百万円等の資金の減少要因があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、財務活動による資金の減少は5億17百万円(前年同期は4億63百万円の減少)となりました。これは親会社による配当金の支払額5億10百万円等の資金の減少要因があったことによるものであります。
(3)事業上及び財政上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財政上の対処すべき課題に重要な変更はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりです。
(当社株券等の大規模買付行為に関する対応策(買収防衛策)について)
1.当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当社は、金融商品取引所に株式を上場している者として、市場における当社株式の自由な取引を尊重し、特定の者による当社株式の大規模買付行為であっても、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上に資するものである限り、これを一概に否定するものではありません。また、最終的には株式の大規模買付提案に応じるかどうかは株主の皆様の決定に委ねられるべきだと考えています。
ただし、株式の大規模買付提案の中には、たとえばステークホルダーとの良好な関係を保ち続けることができない可能性があるなど、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益を損なうおそれのあるもの、あるいは株主の皆様が最終的な決定をされるために必要な情報が十分に提供されないものもありえます。
そのような提案に対して、当社取締役会は、株主の皆様から負託された者の責務として、株主の皆様のために、必要な時間や情報の確保、株式の大規模買付提案者との交渉などを行う必要があると考えています。
2.当社の財産の有効な活用、適切な企業集団の形成その他の基本方針の実現に資する特別な取り組み
当社の中長期的な経営基本戦略等当社の目標としております企業像は下記のとおりです。
① 建設部材、システム分野での開発型企業を目指し、建築・住宅・土木の3市場での安定的な商品供給による強固な経営基盤を持つ企業
② 技術力を背景とした差別化(品質・納期・コストの絶対的優位性)を推進するオンリーワン企業
③ 環境保全を主眼においた次世代の事業を模索し、人々にやすらぎと安心を提供し、社会への貢献を企業の発展と考える企業
これらを実現するため、「安全第一、法令遵守、人権尊重、環境保全」の基本原則を大前提に、当社の経営の2本柱である中長期計画、NNPS(ノザワ・ニュー・プロダクション・システム)活動を着実に実行することによって、当社のもつ経営資源を有効に活用するとともに、様々なステークホルダーとの良好な関係を継続、発展させ、当社及び当社グループ会社の企業価値及び株主共同の利益の向上に繋げられるものと考えております。
3.基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取り組み
当社は、平成20年6月27日開催の定時株主総会において、買収防衛策の導入根拠、手続き等を定めた定款変更議案及び変更された定款に基づき当社株式等の大規模買付行為に関する対応策(買収防衛策)(以下「本プラン」といいます。)の導入について株主の皆様のご承認をいただき、また平成29年6月29日開催の定時株主総会において本プランの継続についてご承認をいただき、現在に至っております。
本プランは、当社株式に対する買付が行われた際、買付に応じるべきか否かを株主の皆様が判断し、あるいは当社取締役会が代替案を提示するために必要な情報や時間を確保したり、株主の皆様のために買付者と交渉を行うこと等を可能とするものであり、当社の企業価値・株主共同の利益を毀損する買付等を阻止し、当社の企業価値・株主共同の利益を確保・向上させることを目的としております。
本プランにおきましては、(i)当社が発行者である株式等について、保有者の株式等保有割合が20%以上となる買付、または(ii)当社が発行者である株式等について、公開買付に係る株式等の株式等所有割合及びその特別関係者の株式等所有割合の合計が20%以上となる公開買付またはこれらに類似する行為(以下「買付等」と総称します。)を対象とします。
当社の株式等について買付等が行われる場合、当該買付等に係る買付者等には、買付等の内容の検討に必要な情報及び当該買付者等が買付等に際して本プランに定める手続きを遵守する旨の誓約文言等を記載した書面の提出を求めます。その後、買付者等から提出された情報、当社取締役会からの意見や根拠資料、当該買付等に対する代替案等が、経営陣から独立した者より構成される独立委員会に提供され、その評価、検討を経るものとします。独立委員会は、必要に応じて、外部専門家等の助言を独自に得たうえ、買付内容の評価・検討、当社取締役会の提示した代替案の検討、株主に対する情報開示等を行います。
独立委員会は、買付者等が本プランに規定する手続きを遵守しなかった場合、または買付者等の買付等の内容の検討、買付者等との協議・交渉の結果、当該買付等が当社の企業価値ひいては株主共同の利益を著しく損なうおそれのある買付等である場合等、本プランに定める要件のいずれかに該当し、対抗措置を発動することが相当であると判断した場合には、当社取締役会に対して、対抗措置を発動すべき旨、または株主の意思を確認すべき旨を勧告します。当社取締役会は、この勧告または株主意思確認総会若しくは書面投票の決定に基づき、原則として新株予約権の無償割当ての実施を決議し、別途定める割当期日における当社の最終の株主名簿に記録された当社以外の株主に対し、その保有する当社株式1株につき新株予約権2個を上限として別途定める割合で、新株予約権を無償で割当てます。
当社取締役会は、上記取締役会決議を行った場合速やかに、当該決議の概要その他当社取締役会が適切と判断する事項について、情報開示を行います。
4.上記取り組みに対する当社取締役会の判断及びその理由
上記2.に記載した基本方針の実現に資する特別な取り組みは、当社の企業価値・株主共同の利益の確保・向上に資する具体的方策であり、まさに当社の基本方針に沿うとともに、当社の株主共同の利益に資するものであり、また、当社の経営陣の地位の維持を目的とするものではありません。
また、本プランは、上記3.に記載のとおり、企業価値・株主共同の利益を確保・向上させる目的をもって導入されたものであり、基本方針に沿うものです。特に、本プランは、株主意思を重視するものであること、その内容として合理的な客観的発動要件が設定されていること、独立性の高い社外者によって構成される独立委員会が設置されており、本プランの発動に際しては必ず独立委員会の判断または株主意思の確認を経ることが必要とされていること、独立委員会は当社の費用で第三者専門家の助言を得ることができるとされていること、有効期間が3年間と定められたうえ、株主総会または取締役会でいつでも廃止できるとされていることなどにより、その公正性・客観性が担保されており、高度の合理性を有し、企業価値ひいては株主共同の利益に資するものであって、当社の経営陣の地位の維持を目的とするものではありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億41百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に変更はありません。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
当第2四半期連結累計期間において、経営者の問題認識と今後の方針についての変更はありません。