第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

 継続企業の前提に関する重要事象等について

 当社グループは第65期より営業損失、経常損失及び親会社株主に帰属する当期純損失を計上しており、当第3四半期連結累計期間においても営業損失、経常損失及び親会社株主に帰属する四半期純損失を計上しております。

 当該状況により、継続企業の前提に関する重要な疑義が存在しておりますが、このような状況を早期に解消すべく「3 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(5)継続企業の前提に関する重要事象等について」に記載の対応策を実施することにより、収益力の改善を図ってまいります。

 

2【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)業績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業の業績や雇用情勢の改善などにより、緩やかな回復基調が続いております。しかしながら、中国を始めとする新興国等の経済の先行き及び為替を含む金融市場の変動等には引き続き注意が必要であります。

当社グループに関連の深い住宅関連業界におきましては、住宅建設がこのところ分譲住宅の着工については底堅い動きを見せているものの、概ね横ばいとなっており、先行きについても当面横ばいが続くと見込まれております。リフォーム市場においては、築年数が古くリフォームが必要となっている住宅が増加していることや政府が既存住宅流通市場及びリフォーム市場の規模拡大を目標として定め、各種の施策を進めていくことにより、市場拡大の可能性を秘めているものの、現在のところ市場規模は横ばいか微増に留まっているため、今後の動向を見守る必要があります。

 このような経済環境の中、当社グループは販売面では「既存事業の再構築」「福祉事業の推進」「海外事業のビ

ジネス基盤の構築」の3つのチャネルに分けて販売強化を進めるとともに、開発・生産面では「調達基盤の強化」

「QCD向上のための自社技術力の強化」「グローバル調達推進のためのサプライヤー管理の強化」の3つの目標

を定めて品質・納期の安定と調達コストの削減に取り組んで参りました。

  その結果、販売面では、東日本地区のホームセンター向け販売や賃貸物件向けの販売が増加したこと及び介護福祉向けの大口販売があったこと並びに海外子会社の売上が大きく増加したことにより、売上高は前年同四半期を上回ることとなりました。利益面では、売上高の増加に伴い売上総利益が前年同四半期より増加したこと及び経費の削減を行ったことに加え、前年同四半期に発生した本社移転及び香川事業所への生産・物流機能の集約に伴う特別損失が今期は発生していないことから、営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する四半期純損失は前年同四半期より損失金額が縮小いたしました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は2,251百万円(前年同四半期比9.5%の増加)、営業損失は76百万円(前年同四半期は159百万円の損失)、経常損失は74百万円(前年同四半期は172百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は86百万円(前年同四半期は234百万円の損失)となりました。

 なお、当社グループは住宅設備機器事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(2)資産、負債及び純資産の状況

当第3四半期連結会計期間末の資産総額は2,132百万円となり、前連結会計年度末に比べて115百万円減少となりました。その主な要因は、現金及び預金が55百万円減少したこと及び受取手形及び売掛金が26百万円減少したことによるものであります。

負債につきましては1,139百万円となり、前連結会計年度末に比べて27百万円減少となりました。その主な要因は、賞与引当金が11百万円増加した一方で、支払手形及び買掛金が22百万円減少したこと及び未払費用が23百万円減少したことによるものであります。

純資産につきましては993百万円となり、前連結会計年度末に比べて88百万円減少となりました。その主な要因は、利益剰余金が86百万円減少したことによるものであります。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。

  なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者のあり方に関する基本方針を定めており、その内容等は次のとおりであります。

 1.当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

 当社は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者は、当社の事業の本質、当社の企業理念及び当社企業価

値の源泉、取引先企業等の当社のステークホルダーとの信頼関係の重要性を十分に理解し、当社の企業価値ひいて

は株主共同の利益を確保・向上させる者でなければならないと考えております。他方、当社も上場企業である以

上、健全な投資家の皆様が当社の株式を買い付けることは、原則、自由ではありますが、下記2.に記載する当社

の経営理念を否定し、企業価値・株主共同の利益の確保・向上に向けた施策に異を唱える者によって当社に対する

買収提案が行われた場合、これを受け入れるかどうかは、その時点における株主の皆様の適切なご判断に委ねられ

るべきものと考えております。そして、株主の皆様に適切にご判断いただくためには、株主の皆様に十分な情報を

提供することが必須です。

 また、大規模買付行為の中には、その目的等から企業価値ひいては株主共同の利益に対して明白な侵害をもたら

すもの、株主の皆様に株式の売却を事実上強要するおそれがあるもの、対象会社の取締役会や株主が大規模買付行

為の内容等を検討し、代替案を提案するための十分な時間や情報を提供しないもの、大規模買付者の提示した条件

よりも有利な条件を引き出すために大規模買付者との交渉を必要とするもの等、当社の企業価値ひいては株主共同

の利益に資さないものも少なくありません。

 当社は、このような当社の企業価値・株主共同の利益に資さない大規模買付行為を行う者は、当社の財務及び事

業の方針の決定を支配する者として不適切であると考えております。

 

 2.基本方針の実現に資する特別な取組み

 当社は、江戸時代享保年間に創業した屋根瓦製造販売業の流れを汲む衛生陶器メーカーで、近年は衛生陶器をコ

アビジネスとする、サニタリー分野での住宅設備機器を長年に亘り社会に供給してまいりました。当社は、「お客

様にご満足いただける商品とサービスを、満足いただける価格で提供する」ことを最優先に、「快適で豊かな暮ら

し」が実感できる住環境を実現することを経営理念としております。また、地球・環境にやさしいエコ、省エネ、

節水商品、人にやさしい福祉、高齢者配慮商品の開発に注力するとともに、ユーザーニーズの変化に対応すべく、

機動性を持った海外調達の強化を積極的に進めております。さらに、主力商品の多機能洗髪洗面化粧台及び節水型

トイレ等の更なる拡充を図るとともに、ユニバーサルデザイン化粧台・住宅リフォーム対応の商品開発を進めてお

ります。

 以上のように、当社は「水と電気」を使用する、耐久消費財を製造する企業として、「地球環境に優しい(Save

water/Save energy)」商品作りを行うことが、企業価値を高めるものと信じております。

 具体的な戦略及び施策としては、以下の2点となります。

 ① 売上の拡充

 当社は「オリジナル(PB)住宅設備機器の拡販」、「福祉介護分野での地位確立」、「国際事業の拡大」を重

点戦略として、販売拡大を図ってまいります。
 オリジナル(PB)住宅設備機器の拡販につきましては、国内事業において長年培ってまいりましたトイレ・洗

面化粧台・温水洗浄便座の製造技術と他社には無い小回りを効かした「もの作り」による商品提案力の強化、また

平成27年10月に立ち上げましたベトナム工場の稼働力を活用したオリジナル製品の受注等につとめてまいります。

 また福祉介護分野では、自社のみならず独自性のある物づくりの出来る企業集団「MFSG(未来福祉創造グル

ープ)」のリーダー企業として、介護系の施設を中心に「設計段階からのお手伝い」をコンセプトに地位確立を図

ります。具体的には介護施設大手グループへの福祉介護(ケアシス)商材の導入、アライアンス商材の拡充による

総合提案の実施を目指してまいります。

 国際事業におきましては、メインターゲットであるベトナム市場の事業拡大、平成28年9月に本格始動をいたし

ました中国での福祉関連事業の強化、また台湾、タイ、ミャンマー、インドなど他のアジア諸国へのトイレセッ

ト、温水洗浄便座、給水栓などの販路拡大により、売上拡充を図ってまいります。

 ② 徹底したコスト削減

 平成28年8月に実施しました香川事業所への開発・生産部門の移転・集約により、生産・物流・管理費のコスト

削減を進めてまいります。
 また海外(中国、韓国、台湾、ベトナム、タイ)の豊富なネットワークを活用し、高品質で価格競争力のある調

達網の強化「新規サプライヤーの開拓」に努め、仕入コストを削減させる活動を継続して参ります。

 更にベトナム工場の本格稼働による価格競争力のある人工大理石の製品化にも努め、原価の削減を図ってまいり

ます。

 

 3.基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための

 取組みと当該取組みについての取締役会の判断

 ① 大規模買付ルールの必要性

 当社取締役会は、上記1.に記載した基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定

が支配されることを防止するための取組みとして、不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止し、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に反する大規模買付行為を抑止するとともに、大規模

買付行為が行われる際に、当社取締役会が株主の皆様に代替案を提案したり、あるいは株主の皆様がかかる大規模

買付行為に応じるべきか否かを判断するために必要な情報や時間を確保したりすること、また株主の皆様のために

交渉を行うこと等を可能にすることを目的として、大規模買付者が大規模買付行為を行う前に取るべき手続等を明

確かつ具体的に示した大規模買付ルール(以下「本ルール」といいます。)の継続を決定いたしました。

 ② 本ルールの合理性

ア 企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上
 本ルールは、基本方針に基づき、当社株券等に対する買付等がなされた際に、当該買付等に応じるべきか否かを

株主の皆様が判断し、あるいは当社取締役会が代替案を提案するために必要な情報や時間を確保し、株主の皆様の

ために買付者等と交渉を行うこと等を可能とすることにより、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を確保する

ことを目的とするものです。

イ 買収防衛策に関する指針の要件を充足していること
 本ルールは、経済産業省及び法務省が平成17年5月27日に発表した企業価値・株主共同の利益の確保又は向上の

ための買収防衛策に関する指針の定める三原則(企業価値・株主共同の利益の確保・向上の原則、事前開示・株主

意思の原則、必要性・相当性の原則)を充足しており、企業価値研究会が平成20年6月30日付で発表した「近時の

諸環境の変化を踏まえた買収防衛策の在り方」の内容も踏まえたものとなっております。また、株式会社東京証券

取引所有価証券上場規程における買収防衛策の導入に係る遵守事項(開示の十分性、透明性、流通市場への影響、

株主の権利の尊重)も遵守しております。

  ウ 株主意思を重視するものであること
 本ルールの有効期間は、平成32年2月に当社が開催する予定の定時株主総会の終結の時までとし、当該株主総会

において、株主の皆様より本ルールの継続についてご承認を頂戴した場合に限り、当該株主総会終了後本ルールを

継続することを予定しております。また、当社は、本ルールの有効期間の満了前であっても、当社の株主総会又は

株主総会で選任された取締役により構成される取締役会において、本ルールを廃止する旨の決議がなされた場合に

は、本ルールをその時点で廃止します。その意味で、本ルールの導入、継続及び廃止は、当社株主の皆様の意思に

基づくこととなっております。

 エ 独立性の高い社外者の判断の重視と情報開示
 本ルールの運用に際しては、当社の業務執行を行う経営陣から独立した者のみにより構成される特別委員会によ

って、当社取締役会の恣意的行動を厳しく監視するとともに、特別委員会の判断の概要については株主の皆様に情

報開示することとされており、本ルールの透明な運用が行われる仕組みが確保されております。

 オ  合理的な客観的要件の設定
 本ルールは、本ルールに定める合理的かつ客観的な要件が充足される場合でなければ発動されないように設計さ

れており、当社取締役会による恣意的な発動を防止するための仕組みを確保しているものといえます。

  カ  デッドハンド型やスローハンド型買収防衛策ではないこと
  本ルールは、大規模買付者の指名に基づき当社株主総会において選任された取締役で構成される取締役会により

廃止することができないいわゆるデッドハンド型の買収防衛策ではありません。また、監査等委員である取締役を

除く当社取締役の任期は1年とされているため、本ルールは、いわゆるスローハンド型の買収防衛策ではございま

せん。

 

(4)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は26百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5)継続企業の前提に関する重要事象等について

 「1.事業等のリスク 継続企業の前提に関する重要事象等について」に記載のとおり、当社グループは第65期

より営業損失、経常損失及び親会社株主に帰属する当期純損失を計上しており、当第3四半期連結累計期間におい

ても営業損失、経常損失及び親会社株主に帰属する四半期純損失を計上しております。

 当該状況により、継続企業の前提に関する重要な疑義が存在しておりますが、当第3四半期連結会計期間末におい

て現金及び預金を424百万円保有し、必要な運転資金を確保していることから、継続企業の前提に関する重要な不

確実性は認められないと判断しております。

 当社グループは当該状況を解消するために、第67期におきましては収益性の向上を最重要課題として下記項目を

掲げて、早期に黒字化を図ってまいります。

① 収益性の改善

・グローバル調達の再構築によるコスト削減を進めてまいります。

・開発、生産、物流機能を集約した香川事業所の運営体制の強化によるコスト削減を進めてまいります。

・ベトナムの人工大理石工場での天板生産の本格稼働によるコスト削減を進めてまいります。

・品質チェック機能強化による市場クレームの削減によりコスト削減を進めてまいります。

・高利益商品の重点販売による売上総利益率の改善を進めてまいります。

・停滞品在庫の削減による収益の改善を進めてまいります。

② 財務体質の改善

停滞品在庫の削減など適切な在庫処置、及び遊休スペースがあった香川事業所に開発、生産、物流機能を集約し

たことによる保有資産の有効活用を図り、バランスシートの健全化を推進しております。

③ 販売強化

・商品カテゴリー、販売チャンネル、エリア別に徹底した目標管理と実績分析による既存商品の営業強化を進めて

まいります。

・ベトナムを中心とした海外市場における新規販路開拓、提案商材の拡充、ブランド価値向上への取組強化を進め

てまいります。

・自社工場(ベトナム)で生産した人工大理石を使用した商品の販路拡大を進めてまいります。

・賃貸住宅向けのキッチン等新商品の販売促進による新たな収益源・販路の確保を進めてまいります。

・インターネットを活用した販売促進による営業強化を進めてまいります。