当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性のあると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
なお、重要事象等は存在しておりません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の法的位置づけが2023年5月に5類感染症への移行をはじめ、経済・社会活動の正常化が進んでいる一方で、ウクライナ情勢の長期化や円安、資源・エネルギー価格の高止まりによる物価上昇の影響、中国の不動産景気減速などにより景気の先行きについては依然として不透明な状況が続いております。
当社関連業界におきましては、中古住宅や貸家のニーズは底堅く推移しているものの、住宅ローン金利と建設コストが上昇傾向にあります。消費マインド低下が懸念される中、新設住宅着工指数は前年同期と比較すると、弱含みで推移しております。
こうした状況の中、物価高による個人消費の落ち込みや各社価格改定前の流通在庫の停滞により、売上高につきましては、前年と比較し、9.3%減少しました。また、生産性向上やエネルギー使用量削減に向けた取り組みによる製造原価低減を図ってまいりましたが、価格高騰分を吸収するにはいたりませんでした。
その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は2,039百万円(前年同期比208百万円減少)、営業損失は155百万円(前年同期は営業損失60百万円)、経常損失は88百万円(前年同期は経常損失34百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は90百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失36百万円)となりました。
売上高確保に向け、引き続き新商品(キュアーズ)を中核に工務店営業を強化し、リフォーム市場の開拓を進めると共にOEMにおける新規案件獲得に努めてまいります。利益面におきましては、第6次中期経営計画に掲げました衛生陶器の高圧成形鋳込みによる省人化を中心としたコンパクト生産体制の確立、付加価値の高い商品開発に向けた新素地開発に注力してまいります。
なお、当社は、衛生機器の製造・販売の単一セグメントであります。
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて、69百万円減少し2,462百万円となりました。主な内訳は、電子記録債権の減少87百万円、受取手形及び売掛金の減少22百万円、製品の減少13百万円と現金及び預金の増加57百万円によるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて、60百万円増加し2,642百万円となりました。主な内訳は、投資有価証券の増加69百万円、デリバティブ債権の増加29百万円と有形固定資産の減少37百万円によるものです。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べて9百万円減少し、5,104百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて、81百万円減少し1,770百万円となりました。主な内訳は、支払手形及び買掛金の減少88百万円、電子記録債務の減少64百万円と短期借入金の増加50百万円、未払消費税等の増加15百万円によるものです。
固定負債は、前連結会計年度に比べて、110百万円増加し1,312百万円となりました。主に、長期借入金の増加114百万円によるものです。
この結果、負債合計は前連結会計年度に比べて29百万円増加し、3,082百万円となりました。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末に比べて、38百万円減少し2,021百万円となりました。主な内訳は、利益剰余金の減少90百万円とその他有価証券評価差額金の増加51百万円であり、自己資本比率は39.4%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ57百万円増加し331百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の減少は、94百万円(前年同四半期は33百万円の減少)となりました。主な内訳は、仕入債務の減少153百万円、税金等調整前四半期純損失86百万円、製品保証引当金の減少17百万円、退職給付に係る負債の減少12百万円による資金の減少と売上債権の減少110百万円、減価償却費66百万円、棚卸資産の減少16百万円による資金の増加によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は、21百万円(前年同四半期は90百万円の減少)となりました。主に有形固定資産の取得による支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の増加は、172百万円(前年同四半期は62百万円の増加)となりました。主な内訳は、長期借入れによる収入200百万円、短期借入金の増加50百万円による資金の増加と長期借入金の返済による支出75百万円の資金の減少によるものであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、47,829千円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。