第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営方針

 当社グループは、創業以来一貫して、人類共通の財産である地下資源の有効活用に取り組んでまいりました。地下資源のもつ秘められた可能性にますます大きな期待がかけられている現在、当社グループは、長年培ってまいりました「品質と技術」をさらに研鑽し、多様化するニーズにグループ各社が一丸となって、積極果敢に挑戦して、企業価値の一層の向上を図り、社会に貢献していくことを経営の基本としております。

 

(2)目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略

 当社グループは、創業以来70年以上にわたり蓄積した知見と技術を活かし、更なる高付加価値商品の開発・販売と省人化を主眼に置き、ベントナイト本来の性能を最大限に活かした付加価値製品の開発と高収益化の事業構造を構築するため、平成30年度を初年度とする3ヵ年中期経営計画を策定しております。

 具体的な戦略としては、次のとおりであります。

①海外市場の展開・拡大

・差別化製品、オンリーワン製品を軸とした海外市場での販路開拓

・高品質原鉱の安定調達に向けた取り組みの強化

②国内基盤事業の拡充

・国内インフラ整備事業、復興・環境整備関連事業等の取り込み推進

・ITを活用した生産性向上による省人・省力化の実現

・鉱量の確保、新鉱区開発を見据えた探査と技術開発への注力

③資源の利用高度化-資源とシステムを科学し、顧客の創造を図る-

・既存技術を応用した新製品開発・新市場への参入

・新用途開発に向けた産学官連携による研究

 

(3)当社グループの現状の認識について

 今期の当社グループは、国内景気の緩やかな回復基調が続いたことを背景に、ベントナイト事業部門につきましては、鋳物関係において乗用車をはじめとする自動車国内生産台数が好調に推移したものの、土木建築関係において地熱向けおよび復興需要関連の一服による影響を受けました。アグリ事業部門につきましては、水稲用除草剤および動物用医薬品が好調に推移しました。化成品事業部門につきましては、高付加価値製品である精製ベントナイト「クニピア」の受注が大幅に増加いたしました。

 

(4)経営環境及び当面の対処すべき課題の内容

 今後の我が国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費は持ち直し、設備投資においても企業収益の改善を受けて、緩やかな増加傾向が続くと予想されております。しかしながら、アメリカの景気は、着実に回復が続くと見込まれるものの、今後の政策に不確実性があり、中国やアジア新興国における経済も先行き不透明な状況が続くと思われます。さらに、国内においては長期化する人手不足の問題等もあり、経営環境は予断を許さない状況で推移するものと予測されます。

 ベントナイト事業部門につきましては、鋳物関連において輸出向けを含む自動車国内生産台数は好調に推移しているものの、自動車メーカーの生産拠点の海外移転に歯止めがかかるか不透明な状況が続いております。土木建築関係においても市場での厳しい競争にさらされております。

 アグリ事業部門につきましては、農薬業界内の企業再編やジェネリック農薬の普及拡大等、大きな変革の時期を迎えております。

 化成品事業部門につきましては、多岐にわたる市場での厳しい競争にさらされております。

 

(5)対処方針

 生産関連につきましては、第4次産業革命の波に乗り、IT化による省人・省力化投資を推進してまいります。また、引き続き輸入原鉱価格の為替相場変動によるリスクをヘッジする対策を講じてまいります。

 ベントナイト事業部門につきましては、鋳物関係において引き続き東南アジア地域を中心とした海外市場への販売拡大を図ってまいります。また、土木建築関係において国内インフラ整備事業、復興・環境整備関連事業等の取り込みを推進しつつ、収益性の確保にも努めてまいります。

 アグリ事業部門につきましては、これまで培ってきた製剤技術力にさらに磨きをかけるとともに、積極的な設備投資を行うことで省人・省力化によるコストダウンとの両立の実現を図ってまいります。

 化成品事業部門につきましては、海外市場や新市場への拡販を強化するとともに、新用途開発に向けた研究に注力してまいります。

 

(6)具体的な取組状況等

 生産関連につきましては、継続したIT化による省人・省力化投資を推し進めることによって生産体制を強化し、人手不足の問題解消や生産性向上を実現するとともに、事業機会を確実に捉えるため努めてまいります。また、ベントナイト資源確保の観点から、鉱量の確保や新鉱区開発のための積極投資も行ってまいります。輸入原鉱価格の為替変動によるリスクへの対策としては、為替予約でヘッジを行っております。

 ベントナイト事業部門につきましては、鋳物関係においてKUNIMINE (THAILAND) CO., LTD.を通じて東南アジアへ進出する日系企業との連携を強め、海外ユーザーへ対応していくとともに、国内においても継続したシェア拡大に向けて、有益な商品と技術サービスの充実を図ることにより、顧客満足度の向上に努めております。

 土木建築関係において東京オリンピック等や中央リニア新幹線を始めとする各種国内公共インフラ整備事業、復興・環境整備関連事業等の需要の取り込みを推進しております。さらに、地熱発電事業等に対しても引き続き積極的な営業活動を展開しております。

 アグリ事業部門につきましては、平成30年3月期に小名浜工場および郡山工場において包装ラインを増強し、平成31年3月期も在庫管理システム等の導入を行うほか、引き続き小名浜工場への包装ラインの投資を計画しております。継続したITを活用した省人・省力化投資を行うことにより、人手不足の問題解消や生産性向上に繋げ、顧客満足度も高めてまいります。

 化成品事業部門につきましては、平成31年3月期にいわき工場において精製ベントナイト「クニピア」の生産設備を新設する等の大規模な設備投資を計画しております。今後も海外市場や新市場への一層の拡大を図るとともに、先端機能材料分野等での新用途開発に向けた研究を産学官連携で継続してまいります。

 

2【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の概況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

 なお、本項における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1)事業の内容について

① ベントナイト事業

 鋳物用ベントナイトの主納入先は自動車メーカーでありますが、自動車業界は、グローバル化および統合の進展等に伴い、急速な変化に直面しております。その結果、生産拠点の海外移転や国内工場の整理、統廃合等が実施されて、ベントナイトの販売の減少につながるリスクがあり、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 土木用ベントナイトにつきましては、基礎杭工事および地熱、温泉ボーリング等向けが主納入先でありますが、掘削に関して、新技術の開発や新工法の出現により、ベントナイトの使用が減少し、販売の減少につながるリスクがあり、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 ペット砂用ベントナイトにつきましては、自社ブランドでの販売等のほかにOEM(相手先ブランドによる生産)販売があります。OEM販売につきましては、顧客企業の業績不振、予期しない契約の打ち切り、顧客企業の調達方針の変化等により、販売の減少につながるリスクがあり、業績に影響を及ぼす可能性があります。

② アグリ事業

 アグリ事業につきましては、農薬等の受託生産が中心であるため、委託先の販売不振や委託方針の変化等および天候等により、受注の減少につながるリスクがあり、業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 化成品事業

 化成品事業のうち環境関係につきましては、主に自治体を納入先とする入札案件を多く抱えており、他社との競合による販売価格の低下や入札が不調に終わるリスクがあり、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)他社との競合と販売価格の変動について

 当社グループの主要事業であるベントナイト事業、アグリ事業および化成品事業は、いずれも市場での厳しい競争にさらされております。そのため、新技術や新製品の開発、あるいは、競合他社との価格低減競争等により、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)貸倒れについて

 当社グループは、十分な与信管理を行っておりますが、取引先に予期せぬ貸倒れが発生した場合は、追加的な損失や引当金の計上が必要となり、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)為替相場の変動について

 当社グループは、原料の一部を海外から輸入しております。そのため、為替相場の変動によるリスクをヘッジする目的で、為替予約等で対策を講じております。しかしながら、リスクヘッジにより為替相場変動の影響を緩和することは可能であっても、影響を完全に排除することは不可能であり、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5)原料の確保について

 当社グループには、鉱山会社が3社あり、原鉱採掘を行っております。毎年、探鉱ボーリングを実施して原鉱埋蔵量の確保は行っておりますが、災害や事故等の発生により、採掘が不可能になる危惧や、品質の低下および原鉱の枯渇等が発生する危惧があります。また、一部海外より原鉱を輸入しておりますが、原鉱の輸入につきましても、災害や事故等の発生により、輸入が困難となる危惧があります。こうした状況の発生が経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6)エネルギー価格の変動について

 当社グループでは、主に製造工程において重油や電力等のエネルギーを使用しております。これらのエネルギー価格の変動により、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7)原材料の仕入価格について

 当社グループでは、原鉱の輸入の他様々な原材料を外部より購入しております。これらの原材料は、為替相場の変動や原油価格の変動、その他の要因等によって仕入価格が上昇するおそれがあり、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8)製品の品質に係るものについて

 当社グループでは、徹底した品質管理のもとで製品を製造しておりますが、すべての製品が完全無欠という保証はありません。また、製造物賠償責任保険等に加入しておりますが、これらの保険が賠償額の全額を賄える保証もありません。そのため、製品の欠陥が、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9)災害等による影響について

 当社グループは、鉱山および工場において安全対策等を十分に実施しておりますが、大規模な地震や近隣の火山の噴火、火災、事故等が発生した場合は、生産、出荷等が著しく低下するおそれがあり、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10)法的規制について

 当社グループの行う事業に適用される主な法的規制として、鉱山でのベントナイト原鉱石採掘に関連する採石法、アグリ事業での製品製造に関連する農薬取締法等があります。これらの関係法令は社会情勢の変化等に応じて適宜、改正や解釈の変更等が行われる可能性があります。その場合には経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。主な法的規制に関する許認可の内容は以下のとおりです。

① 採石法関連

 当社グループは、採石法第32条に定める採石業者登録および採石法第33条で定める採取計画の許認可を以下のとおり受けております。なお、現状これら許認可等について、その継続に支障をきたす要因は発生しておりませんが、万一、採石法第32条の10および第33条の11、12の規定やその他の関連法令に抵触する等により、業務停止又は取消し等の処分を受けることとなった場合には、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

取得年月

許認可等の名称

所管官庁等

許認可等の内容

有効期限

昭和46年10月

採石業者登録

宮城県

採石法第32条による宮城県採石登録第69号

川崎鉱業㈱

なし

昭和46年10月

採石業者登録

新潟県

採石法第32条による新潟県採石登録第9号

関ベン鉱業㈱

なし

平成7年1月

採石業者登録

山形県

採石法第32条による山形県採石登録第601号

クニマイン㈱

なし

平成12年4月

採石業者登録

宮城県

採石法第32条による宮城県採石登録第5000号

当社蔵王工場

なし

平成27年3月

岩石採取計画認可

宮城県

採石法第33条による宮城県(産立)指令第52号

当社蔵王工場

平成32年2月

平成29年8月

岩石採取計画認可

宮城県

採石法第33条による宮城県(産立)指令第38号

川崎鉱業㈱

平成34年7月

平成28年9月

岩石採取計画認可

山形県

採石法第33条による山形県指令村総産企第12号

クニマイン㈱

平成33年8月

平成27年12月

岩石採取計画認可

新潟県

採石法第33条による新潟県津振第180号

関ベン鉱業㈱ 細越鉱山

平成32年12月

② 農薬取締法関連

 当社グループは、農薬取締法第2条に定める農薬登録につきまして、当社小名浜工場、郡山工場および太田工場において、製造品目ごとに農薬登録票の許認可を受け、製造場の名称および所在地登録を行っております。なお、現状これら登録について、その継続に支障をきたす要因は発生しておりませんが、万一、農薬取締法第14条の規定やその他の関連法令に抵触する等により、業務停止又は取消し等の処分を受けることとなった場合には、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度における我が国経済は、雇用所得の改善を背景に持ち直していた個人消費は、実質所得の伸び悩みを受けて夏場以降一進一退の動きとなっておりますが、鉱工業生産は世界的な製造業サイクルの好転を受けて輸出が増加を続ける中、国内需要も堅調な推移が続いております。また、設備投資においても企業収益が高水準を維持しており、堅調に推移しております。

 このような状況下、当社グループにおきましては、主要納入先のうち、鋳物業界は、自動車の国内生産台数が好調に推移しており、土木建築業界は、上期は低金利で推移する住宅ローンや良好な雇用所得環境に支えられ横這いで推移していた新設住宅着工戸数が夏場以降は弱含んでいるものの、全体として堅調に推移いたしました。

 このような背景のもと、当社グループは、これまでの海外展開への取り組みや高付加価値品の販売を強化するとともに、為替相場の影響を受ける原材料において価格変動を最小限に抑える取り組みに注力し、売上高および収益の確保に努めてまいりました。

 以上の結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

a.財政状態

(資産)

 当連結会計年度末における流動資産は139億30百万円となり、前連結会計年度末に比べ23億90百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が15億0百万円、受取手形及び売掛金が5億97百万円、原材料及び貯蔵品が1億92百万円増加したこと等によるものであります。固定資産は69億45百万円となり、前連結会計年度末に比べ29百万円減少いたしました。これは主に投資その他の資産が81百万円減少したこと等によるものであります。

 この結果、総資産は、208億76百万円となり、前連結会計年度末に比べ23億60百万円増加いたしました。

(負債)

 当連結会計年度末における流動負債は19億75百万円となり、前連結会計年度末に比べ83百万円増加いたしました。これは主に未払金が1億22百万円、未払法人税等が72百万円増加し、買掛金が1億8百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は10億84百万円となり、前連結会計年度末に比べ9百万円増加いたしました。これは主に閉山費用引当金が16百万円増加したこと等によるものであります。

 この結果、負債合計は、30億59百万円となり、前連結会計年度末に比べ93百万円増加いたしました。

(純資産)

 当連結会計年度末における純資産合計は178億16百万円となり、前連結会計年度末に比べ22億66百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益13億40百万円、自己株式の処分12億48百万円および剰余金の配当2億63百万円によるもの等であります。

 この結果、自己資本比率は84.0%(前連結会計年度末は82.6%)となりました。

 

b.経営成績

 当連結会計年度の経営成績は、主力のベントナイト事業部門とともに採算性の高いアグリ事業部門および化成品事業部門の増収増益により、売上高は137億36百万円(前年同期比 6.2%増)、営業利益は17億89百万円(同 12.8%増)となりました。経常利益は受取配当金が前期の1億10百万円から1億41百万円に増加したこと等により19億35百万円(同 12.6%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は13億40百万円(同 12.5%増)となりました。

 セグメントの業績は、次のとおりであります。

(ベントナイト事業部門)

 鋳物関係は、乗用車をはじめとする自動車国内生産台数が増加傾向にあること等により、大幅に増収となりました。土木建築関係は、地熱向けおよび復興需要関連が一服したこと等により、減収となりました。ペット関係は、前期末に需要の前倒しがあったこと等により、若干の減収となっております。

 この結果、当セグメントの売上高は92億90百万円(前年同期比 5.2%増)、セグメント利益は13億39百万円(同 12.4%増)となりました。

(アグリ事業部門)

 主たる農薬分野において、殺虫・殺菌剤は需要の落ち込みがあったものの、水稲用除草剤において需要が大幅に増加いたしました。また、動物用医薬品等も好調に推移し全体として増収となりました。

 この結果、当セグメントの売上高は30億5百万円(同 6.7%増)、セグメント利益は7億88百万円(同 11.6%増)となりました。

(化成品事業部門)

 ファインケミカルにおいてクニピアが一般工業用途としての輸出向けにおいて好調であったことや、環境保全処理剤等も堅調に推移したことにより全体として増収となり、前期に新設した設備の減価償却費の増加等を補い、増益となりました。

 この結果、当セグメントの売上高は14億40百万円(同 12.3%増)、セグメント利益は1億98百万円(同 41.9%増)となりました。

 

②キャッシュ・フロー

 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」)は、前連結会計年度末に比べ13億64百万円増加し、68億40百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は、12億65百万円(前年同期比 33.2%減)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益19億14百万円、減価償却費6億64百万円等があったものの、減少要因として売上債権の増加5億95百万円、法人税等の支払額4億98百万円、たな卸資産の増加2億32百万円等があったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、7億49百万円(同 45.3%減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が6億36百万円あったこと等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果得られた資金は、9億61百万円(前年同期は4億7百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払額2億63百万円等があったものの、増加要因として自己株式の処分による収入12億43百万円があったことによるものであります。

③生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

ベントナイト事業

7,537,749

106.4

アグリ事業

2,688,326

112.9

化成品事業

1,346,352

120.9

合計

11,572,428

109.4

 (注)1.金額は販売価格によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

b.商品仕入実績

 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

ベントナイト事業

1,073,352

99.8

アグリ事業

17,204

79.5

化成品事業

160,132

89.1

合計

1,250,688

97.9

 (注)1.金額は仕入価格によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

c.受注実績

 当連結会計年度におけるベントナイト事業の一部およびアグリ事業の受注実績を示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

ベントナイト事業

30,412

26.0

18,300

22.9

アグリ事業

2,653,190

111.4

170,348

163.8

 (注)1.ベントナイト事業の一部およびアグリ事業以外は、見込み生産を行っております。

2.金額は販売価格によっております。

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

d.販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

ベントナイト事業

9,290,613

105.2

アグリ事業

3,005,656

106.7

化成品事業

1,440,429

112.3

合計

13,736,698

106.2

 (注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。

2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、当該割合が 100分の10を超える相手先がないため、記載を省略しております。

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

①重要な会計方針及び見積り

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成につきましては「第5 経理の状況 1.連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について (1)」、重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1.(1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載されているとおりであります。

 当社グループは、繰延税金資産、貸倒引当金等の重要な会計方針に関して、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる様々な要因に基づき、見積りおよび判断を行い、その結果を資産・負債の帳簿価額および収益・費用の金額に反映させて連結財務諸表を作成しております。しかし、将来に生じる実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、当社グループの見積りと異なる可能性があります。

 

②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

(売上高)

 当連結会計年度における売上高の概況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載しておりますので、ご参照いただきますようお願い致します。

(営業利益の状況)

 売上原価につきましては、90億92百万円と前連結会計年度に比べ4億30百万円の増加(前年同期比 5.0%増)となりましたが、売上原価率は前連結会計年度の67.0%から当連結会計年度は66.2%とほぼ同水準で推移いたしました。

 販売費及び一般管理費につきましても、売上高の増加に伴い発送運賃が増加したこと等により、前連結会計年度に比べ1億73百万円の増加(同 6.5%増)の28億54百万円となりました。

 以上の結果、営業利益は17億89百万円となり、前連結会計年度に比べ2億2百万円の増加(同 12.8%増)となりました。

(経常利益の状況)

 営業外収益につきましては、米国子会社における出資先からの配当収入の増加等により受取配当金が前連結会計年度に比べ31百万円増加の1億41百万円となったこと等により、前連結会計年度に比べ32百万円増加の1億74百万円となりました。営業外費用につきましては、為替差損が前連結会計年度に比べ13百万円増加の14百万円となったたこと等により、前連結会計年度に比べ18百万円増加の28百万円となりました。

 以上の結果、経常利益は19億35百万円となり、前連結会計年度に比べ2億17百万円の増加(同 12.6%増)となりました。

(親会社株主に帰属する当期純利益の状況)

 特別利益につきましては、固定資産売却益等を1百万円計上し、特別損失につきましては、固定資産除却損を23百万円計上いたしました。

 また、法人税等合計につきましては、前連結会計年度に比べ55百万円増加の5億45百万円となりました。

 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は13億40百万円となり、前連結会計年度に比べ1億49百万円の増加(同 12.5%増)となりました。

 

③経営成績に重要な影響を与える要因について

 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載しておりますので、ご参照いただきますようお願い致します。

 

④資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当社グループの資金状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フロー」に記載しておりますので、ご参照いただきますようお願い致します。

 

⑤経営者の問題認識と今後の方針について

 当社グループの経営陣は、現在の経営環境および入手可能な情報に基づき、最善の経営方針を立案するよう努めておりますが、当社グループをとりまく経営環境は今後も厳しい状況が続くものと考えられます。このような状況下で、当社グループといたしましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略」にも記載しましたとおり、戦略的課題に重点的に取り組むことで、他社との差別化を図って、高収益化構造を実現することを最優先課題として考えております。

 

4【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

 

5【研究開発活動】

 当連結会計年度における研究開発活動は、将来を見据えた新商品の開発を主眼に産学連携・企業連携による異分野とのコラボレーションを主体とした材料開発に取り組みました。

 ベントナイト事業では、鋳物、土木・建築基礎分野に対する商品の安定供給と市場ニーズに適合させた機能性の高い製品の提案を図るため、技術開発を行いました。

 化成品事業では、粘土膜の市場浸透が進んだことにより、多くの川下企業にてバリア性付与のニーズが喚起され、連携による材料開発・課題解決に向けた取り組みを行いました。また、合成・精製粘土の需要拡大への対応のため、生産効率向上に向けた製法開発を行いました。

 止水材分野では、全自動生産システムへの取り組みや独自技術による高機能性商品の開発を行いました。

 造粒技術分野では、主にコーティング技術の高度化と事業基盤の強化に向けた取り組みを行いました。

 なお、当連結会計年度の研究開発費は、1億92百万円でありました。

 当社グループの研究開発活動は、ベントナイト事業のみならず、すべての事業に関連する研究が多いため、研究開発費をセグメントに区分して記載しておりません。