第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大による急激な落ち込みから、緊急事態宣言の解除を受けて第2四半期以降持ち直しつつありますが、感染終息は見通せておらず、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。

鉱工業生産におきましては、国内外の需要の落ち込みや世界各国の工場停止に伴うサプライチェーン障害による大幅減産の後、自動車生産台数の持ち直し等に伴う回復基調が見られますが、半導体供給不足による自動車の生産調整も懸念されており、予断を許さない状況が続いております。一方、個人消費も、政府・自治体による景気浮揚策が実施されましたが、第3波と言われる感染者の増加が続いており、1月からの再度の緊急事態宣言による個人消費の抑制が予想され、厳しい状況が継続しております。

今後の景気の先行きにつきましては、国内外の新型コロナウイルス感染拡大の動向の他、各国のロックダウンや外出自粛要請等の経済への影響、米中通商問題での対立激化の恐れ、金融資本市場の動向も合わせて留意する必要があると考えられます。

このような状況下、当社グループにおきましては、主要納入先のうち、鋳物業界は、自動車国内生産の復調により、第1四半期の大幅減産以降は回復傾向が継続しております。また、土木建築業界においては、新設住宅着工数の減少傾向は変わらず全体としては厳しい状況となりましたが、復興・環境整備関連事業は前年同期に対して大幅な増加となりました。

このような背景のもと、当社グループは、新型コロナウイルス感染症のリスク対応を図り、高付加価値品の販売強化と、復興・環境整備関連事業等の需要を積極的に取り込む一方で、販売管理費等の見直しにより、売上高および収益の確保に努めてまいりました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

a.財政状態

(資産)

当第3四半期連結会計期間末における流動資産は154億59百万円となり、前連結会計年度末に比べ13億92百万円増加いたしました。これは主に原材料及び貯蔵品は4億19百万円減少したものの、現金及び預金が15億45百万円増加したこと等によるものであります。固定資産は76億81百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億68百万円減少いたしました。これは主に有形固定資産が1億37百万円減少したこと等によるものであります。

この結果、総資産は231億41百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億23百万円増加いたしました。

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における流動負債は20億12百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億10百万円減少いたしました。これは主に買掛金が4億67百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は19億22百万円となり、前連結会計年度末に比べ9億93百万円増加いたしました。これは主に長期借入金が9億50百万円増加したこと等によるものであります。

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は192億5百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億40百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が7億76百万円増加したこと等によるものであります。

 

b.経営成績

当第3四半期連結累計期間の業績は、主力のベントナイト事業部門および化成品事業部門が減収となった一方で、アグリ事業部門が増収増益であったことやベントナイト事業部門のうち採算性の高い復興・環境整備関連事業の需要が大幅に増加したこと等から、売上高は105億94百万円(前年同期比 6.6%減)となりましたが、営業利益は16億4百万円(同 20.7%増)、経常利益も17億9百万円(同 16.5%増)となりました。一方、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期にあった投資有価証券売却益1億45百万円や、ふくしま産業復興投資促進特区における税額控除が当第3四半期は無いこと等により、11億63百万円(同 0.4%減)となりました。

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

① ベントナイト事業

鋳物関係は、自動車国内生産台数が回復傾向にあるものの、第1四半期までの大幅な需要の落ち込みが影響し減収となりました。土木建築関係は、復興関連の需要は増加したものの新設住宅着工件数の減少等の影響によりほぼ横ばいとなりました。ペット関係は、コロナ禍による販売チャネル別シェアの変化の影響を受け減収となりました。

この結果、当セグメントの売上高は74億71百万円(前年同期比 9.9%減)、セグメント利益は13億64百万円(同 9.6%増)となりました。

② アグリ事業

主たる農薬分野において、従来、下期に集中していた農薬生産時期の分散化への取り組み等により、受託製品の生産を一部前倒しした結果、特に水稲用除草剤の売上が増加したこと等から大幅な増収増益となりました。

この結果、当セグメントの売上高は21億67百万円(同 11.9%増)、セグメント利益は5億41百万円(同 47.0%増)となりました。

③ 化成品事業

ファインケミカル分野において、クニピアの一般工業用途としての輸出向けを中心として各分野での需要は回復傾向にあるものの、第2四半期までの大幅な落ち込みが影響し、減収減益となりました。

この結果、当セグメントの売上高は9億56百万円(同 14.0%減)、セグメント利益は26百万円(同 59.9%減)となりました。

 

(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1億11百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(4) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、当第3四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。

当社グループは、創業以来70年以上にわたり蓄積した知見と技術を活かし、更なる高付加価値商品の開発・販売と省人化を主眼に置き、ベントナイト本来の性能を最大限に活かした付加価値製品の開発と高収益化の事業構造を構築するため、2018年度を初年度とする3カ年中期経営計画を策定しております。

この中期経営計画は、当社グループが長期にわたり発展・成長するために重要なものであります。日本経済を取り巻く環境は不透明さを増しつつあり、今後一層の厳しさが予想されますが、長期的展望のもと積極的に中期経営計画を実行し、事業展開を図っていく所存であります。

 

 

(5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社グループは、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金または必要に応じ借入により資金調達することとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、本年4月30日付で金融機関3社から合計で10億円の長期借入を行いました。これとは別に、金融機関とコミットメントライン契約10億円を設定し、資金調達の機動性及び安定性を確保しております。

当社グループは、今後も営業活動により得られるキャッシュ・フローを基本に将来必要な運転資金及び設備資金を調達していく考えであります。

 

(6) 経営者の問題意識と今後の方針について

当社グループの経営陣は、現在の経営環境及び入手可能な情報に基づき、最善の経営方針を立案するよう努めておりますが、当社グループをとりまく経営環境は今後も厳しい状況が続くものと考えられます。このような状況下で、当社グループといたしましては、「(4) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し」にも記載しましたとおり、戦略的課題に重点的に取り組むことで、他社との差別化を図って、高収益化構造を実現することを最優先課題として考えております。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。